リッポンとナンソンの衝突事件、そして高橋・町田選手について ―ヴォロノフのインタより

GPSも3戦目を終え、折り返し地点、って感じですね。その中でもハプニングがいろいろあった中国大会男子を振り返ってみたいと思います。

SPを終えて高橋君トップ、2位町田くん、そしてなんとセリョージャがクワドコンボ決めて3位!

もう本当に期待感いっぱいで見ていたのですが・・

男子第2グループのウォームアップ中にハプニングが起きました。そう、アダム・リッポン(米国)とナン・ソン(中国)の激突です。

Cup of China 2012 - COLLISIONE tra Adam Rippon e Nan Song 03/11/2012



結果からいけば、ナン・ソンは脳震盪を起こして棄権、リッポンもイマイチ冴えない演技だった、ということなんですが・・

どちらが悪い、云々には一切触れずに話を進めてみたいと思います。


ちなみにgolden skateによるとリッポンは、

「気がついたときには目の前にナンソンがいて避けきれなかった、お互い避けようとしたら同じ方向にターンしてしまって衝突してしまった。彼を抱き起こそうとしたが手真似でいい、と言っていたので、自分の練習に戻った。彼のためにもしっかりと自分のするべきことをしなければならないと思った」

というようなことを言っていたそうです。


この件に関しては第三者的な立場にいたセリョージャがインタビューでかなり突っ込んで語ってくれているので、あげてみたいと思います。

++++++++

このGPS第3戦で3位となったセルゲイ・ヴォロノフは、フリーにおいてプログラムの変更をしたことを認めました。それは直前のある事件が原因となりました(上海、エレーナ・ヴァイツェフスカヤ記者)

S>「次の演技に向けて私がウォームアップを行っているまさにその時、横でナンソンとリッポンが激しく衝突しました。リッポンの額がナンソンの顔にぶつかり凄まじい音が響きました。」
と、セルゲイはいった。
S>「その音はまるで耳元で女性が激しく嘔吐しているようで、私は悍ましさと共に恐怖感を覚えました。
(訳注・これは開催側に向けてだと思われるが)私が思ったのは、速やかに氷上から選手たちを遠ざけ、時間を与えることも必要だったのではなかったろうかということです。」

Q>「でも、あなたはナン・ソンを助け起こしに行きましたね?」

S>「それが何か?ああいった場合、アスリートの国籍は関係ないと思います。
私は助けが必要かどうか聞くべきだ、と思ったんです、まして相手は蹲って動けないでいる。それとも、いくらウォームアップ中だからといって、来るべき自分の演技のクワドやアクセルのことのみを考えているべきだったのでしょうか?」

Q>「あなたにとって、こういったことは初めてですか?」

S>「そうですね。2010年の北京でのGPS中国大会で自らのクワドの着氷ミスで靭帯を断裂して棄権を余儀なくされたときのことを除けば。」

Q>「厳密に言って、あなたがフリープログラムで変更した点、というのはなんなのでしょうか?」

S>「まずは2番目のクワドを回避したことです。私は跳ぶことができませんでした。
弁解と取られるかもしれませんが、あの時の感情を説明したいと思います。多分、私は神経質なんでしょうけれど、、あのウォームアップでの衝突事故は今まで準備してきたすべてを吹き飛ばしました。プロを演じている間じゅう、私の足は震えていたんです。そして演技のあいだずっと衝突シーンが脳裏を横切っていました。私は、おそらくリッポンも同じ感覚を味わっていただろうと思います。人目があるだけに余計、言い知れぬ圧迫感は大きかったのではないでしょうか。」

Q>「あなたは今シーズン、長いことタカハシと一緒に練習をしていましたね?彼がこのように崩れる予兆は見られましたか?」

S>「いいえ。トレーニング中の彼は極めて安定していました。強いて言うなら、大会の前に彼が靴を変えたことではないでしょうか。」

Q>「そして、マチダの結果についてはあなたは驚きました?」

S>「ええ、でも当然の結果だと思います。私はこのスケーターをずっと見ていました。彼はとても技術的に優れたジャンプを持っています、そう、タカハシと同じようにね。私は彼のジャンプが好きです。私はスケーターがジャンプを巧みに降りる瞬間が非常に好きです。
スケーターが正しい道を歩むについては、正確な技術を身につけることが不可欠であることを知っていて欲しいのですが、私はひとえにこれは(町田の元コーチだった)ロシア人コーチの手腕だと思います。彼がアメリカでトレーニングを積んでいる時、私の昔のコーチであったラファエル・アルトゥニアンから教えを受けていた、と聞いています。そして私はいくつかの点で、彼の手腕が非常に高いことを身をもって知っています。」


==本文==
「セルゲイ・ヴォロノフ それはラファエル・アルトゥニアンの手腕が大きい」
http://news.sport-express.ru/2012-11-03/545835/?utm_source=dlvr.it&utm_medium=twitter

GPS中国大会男子シングル表彰台
Cup of China 2012 - Men Victory Ceremony



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No title

インタビューの翻訳ありがとうございます。

大変興味深いインタビューです。

彼のプロ変更に至った心理的動揺や、衝突の際の周りにいるスケーターたちへのその身に伝わる衝撃が細かに説明されていて、目で見るそのシーンがどれほどのものなのかが今まで以上に理解できました。


上手く説明できるかわからないですけど、
ヴォロの説明で、私たちが思っている以上に、本人たちは勿論、その場にいるスケーターへの衝撃が大きいのだと気付かされます。

よくこうした事を見ると、「2人とも心に動揺がないといいのですが」と言ってしまいますが、それがどれほど上っ面だけの言葉か思い知らされます。影響のない人などいませんよね。
あって当然、その動揺を抱えてスケーター達は試合に臨んでいるのですよね。

そんな当たり前の事を忘れがちになっている自分が恥ずかしいです。


そして“どっちが悪いか”と言う問題も上がりがちで「~~した状況なのだから○○が譲るべき」と言われる事もありますが。それがどれほど無神経で思慮に欠けたものか思い知らされます。


ソン選手も「選手は集中していて神経も高ぶっている。事故は仕方のないこと」とのコメントをした、とどっかで読んだのですが、選手たちはみんな真剣。
真剣な場面でおこってしまった事故が当事者や関係者にどれほどの心の傷を負わせてしまうか考えてみるべきと感じます。
そしてその傷を無神経になでることをファンはしてはいけないと感じました。

ヴォロのインタが選手達の体験をより理解するための貴重なものでした。ありがとうございます。

また、町田君の技術力の源を、同じコーチから指導を受けた選手から聞くことが出来たのは貴重でした。
一時期安定さを欠いていた町田君ですが、元々持っていた技術の確かさがどこで培われていったのか、大変興味深い考察です。


興味深いインタの訳、大変嬉しい内容でした。貴重な時間を割いてくださってありがとうございました☆

しゅーらさんへ

いつも的確なコメントありがとうございます。

ただ、こういう事故が起こったとき、日本のアスリートはなかなかここまで突っ込んだ話をしてくれないのではないか(これはマスメディアや我々にも原因があると思いますが)と思い、長くなりましたがフルにあげてみました。(ただ、かなり意訳入っていますし、自信のない部分もあります)

このインタって、平たく言えば
「僕は目の前で起きた衝突事故にビビっちゃって2本目のクワド入れられませんでした」
って事ですよね(笑)
日本の選手がこういったインタしたら、絶対
「意気地なし」とか
「根性が足りないんだ」
って批判が来ると思うんですよ。あと、リッポンに関しても
「なんでちゃんと謝らないんだ」とか
「付き添ってろよ」みたいな。

ちなみにgolden skateによるとリッポンは、

「気がついたときには目の前にナンソンがいて避けきれなかった、お互い避けようとしたら同じ方向にターンしてしまって衝突してしまった。彼を抱き起こそうとしたが手真似でいい、と言っていたので、自分の練習に戻った。彼のためにもしっかりと自分のするべきことをしなければならないと思った」

というようなことを言っていたそうです。
プロフィール

Dora Quadski

Author:Dora Quadski
確かにフィギュアはジャンプだけじゃないですが・・・でも、やっぱりジャンパー・タイプのスケーターが好きです。
最近応援しているのは、ロシアのセルゲイ・ヴォロノフと、2009年に国別で来日した際に惚れ込んだコンスタンチン・メンショフです。
日本では小塚崇彦君、町田樹君を絶賛応援中!
 
他に、 『スター・トレック』(特にTOS 、TNG)も大好きです。
中でも、P・スチュワート扮するピカード艦長の大ファンです。もちろん、P・スチュワート自身も!
ただ、性格的にはヴァルカンに憧れるクリンゴンって感じかな(笑)ウォーフとサレックに惚れてますw。

そうです、わたしはトレッキー&シャーロッキアンなのです(笑)

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