やっぱり個性の塊たち ―CSF(現GPF)1995-6シーズン 男子演技集

古参スケオタさんの中では、「やっぱり旧採点時代のプロの方が印象に残っている」、という人が多いかもしれません。

実は私もその一人。

先日、ようつべ漂流していて、改めてその感を強くしました。(まあ、私が古い、というだけかもですが)
当時は、一つ一つのエレメンツよりも、プロ全体の出来をいかにジャッジに印象づけるか、という意味合いも強かったので、選手一人一人の個性が非常にプログラムの中に現れている気がします。

それで、今回のルール変更で思ったのが「コリオグラフィック・シークエンス」の制定です。
新採点になって一番変わったこと、というのは、「TESの点数になるエレメンツ」と、「点数にならないエレメンツ」が振り分けられた、ということです。ですからイーグル、イナバウアーといったMIFやウォーレイ、インサイドアクセルなどといった表外ジャンプがあまり行われなくなった。(もちろん繋ぎ要素として演技の中に存在してはいます)
そしてレベル取りの条件に即して秒刻みで点のとりやすいエレメンツを組み合わせていった結果、変わり映えのしない個性の失われたプログラムが多くなってしまったことは否めません。

このコリオグラフィック・シークエンスですが、以前のコリオステップよりも更に表現力、というか選手の個性が出てくるのでは?とある意味楽しみにしています。
敏捷性に優れた選手は小刻みなターンや表外ジャンプを組みあわせて、スピードやダイナミックさを強調するのも良いでしょうし、スケーティングに自信のある選手はロングイーグル、イナバウアーなどといったMIFをリンクいっぱいに使って雄大さを表現できると思います。特にポジションのきちっと決まったロングイーグルや、連続のバタフライなどは現在はEX位でしか見られなくなっていますからとても期待!です。


さて、話がそれましたが・・ここで、第一回チャンピオンシリーズファイナル(現グランプリシリーズファイナル)出場者の演技を見ていただきたいと思います。順位、などと無粋なことを考えずにとにかく楽しんでください。


これが俺なんだ!というアピールといいましょうか。だから、冠技もこの頃の選手がやはり多いですよね。
ぱっと演技を見て、素人でもあ、この選手はここが自慢なんだな、ここを見て欲しいと思ってるんだな、というのがわかる、といいますか。「やらされてる感」が少ないのがこの頃の選手の大きな特徴だったかなー、と思います。


アレクセイ・ウルマノフ
「優雅さ」と「豪速」は両立しうるんだ、としみじみ思ったのがこの人。ステップ中に描かれる深いエッジでのループはため息もの。そしてラストのジャンプシークエンス。これは新採点では見られないですねえ・・
Aleksei Urmanov (RUS) - 1995/1996 Gran Prix Finals, Figure Skating, Men's Long Program
http://www.youtube.com/watch?v=nCNvJwICCDA



トッド・エルドリッジ
地味、玄人ごのみ、と言われがちですが、技術そのものが華だった、といえる人。選手生命も長く、ヤグプルと一緒に何度もワールド表彰台に登ってました。
Todd Eldredge (USA) - 1995/1996 Gran Prix Finals, Figure Skating, Men's Long Program
http://www.youtube.com/watch?v=LQI31xVZw2g



エリック・ミロー
一言で言えば「フランスですねぇー」。やっぱり個性を出すお国柄です。
Eric Millot (FRA) - 1995/1996 Gran Prix Finals, Figure Skating, Men's Long Program
http://www.youtube.com/watch?v=SZErhW3U-nw



イリヤ・クーリック
言わずとしれた後の長野五輪金メダリスト。クワド、全種トリプルを揃えた五輪金メダリストは彼が初でした。
Ilia Kulik (RUS) - 1995/1996 Gran Prix Finals, Figure Skating, Men's Long Program
http://www.youtube.com/watch?v=NbF1FCtKMRc



ヴャチスラフ・ザゴロドニューク
薄幸そうな雰囲気、端正なスケーティングがちょっとアボとかぶります。ソ連崩壊、それに伴うウクライナ独立で選手生命の危機に直面することもあった選手です。
Vyacheslav Zagorodniuk (UKR) - 1995/1996 Gran Prix Finals, Figure Skating, Men's Long Program
http://www.youtube.com/watch?v=04YWus25TdM



エルヴィス・ストイコ
初代クワドキング、ジャンプの王様、といっていいでしょうね。ただ、それだけではなくステップやスケーティングにも素晴らしいものがありました。
Elvis Stojko (CAN) - 1995/1996 Gran Prix Finals, Figure Skating, Men's Long Program
http://www.youtube.com/watch?v=jP9qKXdwca8



とにかく見ごたえのある6名。

改めて見直すと最終成績で五輪メダリストが3人、ワールドチャンプが2人いるんですから、そりゃあすごいはずですw

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初めまして。
昨日、イリヤ・クーノックで検索をして、こちらのブログを訪問させて頂きまして、今日もお邪魔をし、又、幾つかの記事を拝見させて頂いておりました。
私は、貴女が憎憎しいと思っておいでの浅田真央さんのファンでして、正直、昨日、こちらの記事を見て、すぐにコメントを入れる、という迂闊なことをせずにいて、~ ~ あぁ、良かった、と思った処です。貴女にとって、不快なコメントを、きっと、書いてしまったであろうと、思われ、そんなことにならないよう、心得ることが出来て良かった、ということです。 

実は、先日、本田武史さんの‘仮面の男’の動画を、他所のブログで初めて見まして、その時も、色々驚きました。 だって、ソルトレイクのヤグディン選手より前に、あのように魅力的な作品があった、のですから。
・・・・私には、ヤグディン選手のは、本田武史さんの二番煎じだった、としか、思えなくなりました。

こちらの記事の、‘最近は、皆、似たような感じになってしまっている’、・・・には、深く頷かせて頂きました。

ブログは数有る中で、滅多に無い本音が書かれたブログに出会えたと思っています。
今後も、訪問させて頂きたいと思います。宜しくお願い致します。
プロフィール

Dora Quadski

Author:Dora Quadski
確かにフィギュアはジャンプだけじゃないですが・・・でも、やっぱりジャンパー・タイプのスケーターが好きです。
最近応援しているのは、ロシアのセルゲイ・ヴォロノフと、2009年に国別で来日した際に惚れ込んだコンスタンチン・メンショフです。
日本では小塚崇彦君、町田樹君を絶賛応援中!
 
他に、 『スター・トレック』(特にTOS 、TNG)も大好きです。
中でも、P・スチュワート扮するピカード艦長の大ファンです。もちろん、P・スチュワート自身も!
ただ、性格的にはヴァルカンに憧れるクリンゴンって感じかな(笑)ウォーフとサレックに惚れてますw。

そうです、わたしはトレッキー&シャーロッキアンなのです(笑)

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