タラレバはないけれど・・・バンクーバー五輪

        ぼろ       るたい        ヴォロ


バンクーバー五輪、ロシア男子枠は2つあった。
2007年東京ワールドで1つに減らし、翌年のイエテボリ、シニア上がり初年だったセリョージャが高熱の中たった一人で1桁順位に乗せ、2枠を勝ち取る。そしてロスワールド・・
これには翌年のバンクーバー五輪の枠もかかっていた。ルータイとセリョージャは必死に2枠を守る。

バンクーバーの年にはプルシェンコの復帰が明らかにされていたから、ほぼプルシェンコ枠+@、といっていい状態だった。そう、彼らは2枠以上取らなければ、自らの五輪出場が絶望になりかねない、という状況でワールドに臨んでいたのだった。

そしてバンクーバーシーズン、プルシェンコは復帰する。
ほとんど自らの五輪出場は決まったかのように振舞うプル。マスコミもそのように煽る。
かりにも前年まで、2年連続ナショナルチャンプだったセリョージャに、「今年は(ナショナル)2位をが目標ですか」と言ってのけたインタビュアーもいたくらいだ。

プルシェンコと同門だったルータイはほとんどコーチから放置状態、SP4T-3T、3Aをコンスタントに決めながらも上がらぬPCSに苦しむセリョージャ。なんとか3Aは身についてきたものの、クワドには相変わらず手の届かないチョーマ。
・・・そんな中、ルータイは刑事事件を起こしてしまう・・

そしてプルは、と言えば「復帰は五輪まで。ワールドは視野にいれていない」と明言し、五輪直後にはショーの予定を山ほど組んでいた。
「取らぬ狸の、、かよ・・・」と、正直シラけた気分になったのは否めない。
これだけビッチリショーだイベントだ、組んだらとてもじゃないが1ヶ月後のワールドに万全の状態でなんて望めない。
けれども、、欧州選手権で優勝すると、「ワールドにも出る」と言を翻す。


アルベールヴィル(旧ソ連独立チーム)、リレハンメル、長野、ソルトレイク、トリノ、と五輪金を手放したことのなかったロシア。プルを擁してなんとか五輪メダルを守る・・という大国のプライドもあったのだろう。
結果は、プルシェンコ男子シングル銀メダル。
しかし、国の意地はそこまでにして、プルをバンクーバー五輪でバッサリ切り、セリョージャとチョーマを万全の状態でワールドに向かわせておけば、トリノワールドで3枠取りも決して不可能ではなかったはずなのだ。

しかし、私は今だに思う。バンクーバーではセリョージャとチョーマのこの演技が見たかった、と。

特に、この年のセリョージャのSPでのジャンプはほとんど神だった。
そして、チョーマのプロも2つとも、素晴らしく彼に似合っていた。

セリョージャのエリック杯SP


チョーマのバンクーバー五輪SP


セリョージャのサンクト杯FS


チョーマのロステレコム杯FS


もちろん、五輪で彼らがこれだけの演技ができたであろう保証はない(チョーマのSPは五輪のものだが)

国が目先の栄光を追うのはいい、しかし、万全の体制で彼らがトリノワールドに臨めるようフォローしていれば・・・
2011年のワールドでロシア3枠(少なくとも2枠)としてシニアから上がってくるガチンスキーを迎えることができただろうに・・
そうすればガチに無駄な負担をかけず、また「ワールドに出られなかったナショナルチャンプ」という不名誉な称号をコースチャ・メンショフに与えることもなかったろう。

トリノワールドと言えば、げっそり窶れ、下半身の肉がそげ落ちたようになったセリョージャが、それでも
「僕たち選手は行け。と言われたら行って結果を出さなくちゃいけないんです」と気丈に述べ、ライサとプルの4回転論争のインタビューに答えていた姿が忘れられない。




写真は左から

チョーマ(アルチョム・ボロデュリン)2009年ナショナル
ルータイ(アンドレイ・ルータイ)、セリョージャ(セルゲイ・ヴォロノフ)2008年パニン・メモリアル
セリョージャ(セルゲイ・ヴォロノフ)2009年CoCEX


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No title

メンショフもヴォロノフもプルシェンコに勝てばよかった、それだけのお話だと思います。

No title

とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。
プロフィール

Dora Quadski

Author:Dora Quadski
確かにフィギュアはジャンプだけじゃないですが・・・でも、やっぱりジャンパー・タイプのスケーターが好きです。
最近応援しているのは、ロシアのセルゲイ・ヴォロノフと、2009年に国別で来日した際に惚れ込んだコンスタンチン・メンショフです。
日本では小塚崇彦君、町田樹君を絶賛応援中!
 
他に、 『スター・トレック』(特にTOS 、TNG)も大好きです。
中でも、P・スチュワート扮するピカード艦長の大ファンです。もちろん、P・スチュワート自身も!
ただ、性格的にはヴァルカンに憧れるクリンゴンって感じかな(笑)ウォーフとサレックに惚れてますw。

そうです、わたしはトレッキー&シャーロッキアンなのです(笑)

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