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ヴォロノフ、31歳にして4T-3Tに加点3.80!そしてもう1人のセルゲイは… ―ロシアカップ2018第2戦

RC2Сергей ВОРОНОВ
(ロシアカップ第2戦FSより)


昨日、ロシアカップ第2戦シニア男子FSが行われました。結果はこのようになっています。
RC2Screenshot_2018-10-05 Кубoк Рoссии - Рoстелекoм 2018-2019 гг , 2-й этап - Mужчины, МC

1位サマリン、2位サヴォシン、3位ペトロフ、4位がセリョージャ、ここまでは皆さんご存知のメンバーですね。そして、5位にはココフキンが入りました(彼については後ほど触れます)。

さて、セリョージャは、といえば・・・。とことんアクセルに祟られた大会だった、という感じです。SPでは3Aがでっかいシングルアクセル(これが出遅れの主な要因です)、FSではザヤックルールに抵触して3A-2Tの3Aがノーカン。

では、FSから動画行きます。

セルゲイ・ヴォロノフ ロシアカップ2018第2戦 FS


こちらがプロトコルです。
RC2FSScreenshot_2018-10-05 MC__Scores pdf - MC__Scores pdf

なんといっても4T-3Tの加点3.80が光ります!これが31歳になった選手のジャンプとは!
ただ、次のクワドループ予定をトリプルにしたため、ジャンプ構成が狂ってしまいました。単独の3Loが+REPとなって減点、そして3Loが2本となったため2本目の3A(3A-2T)がザヤ、となって3Aがノーカウント。これらがTESが伸びなかった主な要因です。4Lo⇒3Loとした時のジャンプ構成の変更をしっかり頭にいれておかないといけないですね。これは今後の課題となるかな。
入りの時は明らかにクワド行くつもりだったように思うのですけど、途中で開いて降りてきてしまいました。これは本人にしかわからない、「やばい」という感覚が働いたのかもしれません。まあ、こういっては語弊がありますが、これはあくまでも調整試合なので、無理して跳んで怪我でもしたら、というのもあるのでこれでよかったのかと思います。3Loになった場合、それ以降をどうするか、という課題も浮き彫りになりましたし。
ただ、演技自体は音楽に体が馴染んだ感じで、ダイナミックな部分、繊細な表現部分、とうまく流れの中で行けてるんじゃないかと思います。
けれども、終盤のスピンでレベルが取れていないのがやっぱりバテが来ているのかな、と思いました。動き自体からはそんなに感じられなかったのですけれど。

こちらはSPです。

セルゲイ・ヴォロノフ ロシアカップ2018第2戦 SP


こちらがプロトコルです。
RC2SPScreenshot_2018-10-05 MC_K_Scores pdf - MC_K_Scores pdf
でっかいシングルアクセル御馳走様でした...(T_T)
どうやらやはり単独ジャンプは3Lzで行くようですね。クワドコンボ、乱れはしたもののなんとか2Tをつけて、スピンも全てレベル4.とうまくいっていただけに、本当にアクセルが惜しかったです。
このプログラムは、今までのセリョージャにはなかなか出せなかった静謐さと繊細さを上手く出していると思うので、なんとかこのまま完成させていってほしい。
衣装は・・・・うーん、これが本番用じゃない、と思いたいです。


そして、先程も書きましたが、5位だったのはガブリール・ココフキン。これまでほとんど実績のなかった選手ですが、どうかご注目ください。SPでは、クワドコンボと3Aを決めて、ノーミスで2位に入りました。
これがその演技です。

ガブリール・ココフキン ロシアカップ2018第2戦 SP

ジャンプの着氷が綺麗に伸びていて、本当に美しいです。ステップも全身が使えていて、氷上ですごく大きくみえますね。そして小さくガッツポーズ、本人にも満足のいく演技だったのでしょう。
そして、彼の演技をリンクサイドで身を乗り出すようにして見ていたコーチは、なんと、セルゲイ・ドブリンでした!
覚えてらっしゃる方もいるでしょうか、彼は2005年のジュニア選手権で、織田信成さんが優勝した時に一緒に台乗りした選手で、当時はロシアのこれからの期待の星、と言われていました。サルコウとトウループの2種クワド持ち。長髪をなびかせて滑るさまはダイナミックかつ優雅で、おおー、ロシアに王子来たなー、という感じでした。
こちらが彼の現役時代の演技です。クワドサルコウ2本入れてまとめた2006年フランス杯。画質がちょっと荒いですが、日本語解説のものを選びました。解説は伊藤みどりさんです。アナウンサーが彼の経歴についても詳しく触れているのでぜひご覧ください。

セルゲイ・ドブリン フランス杯2006 FS


セリョージャはこの翌年、シニアに上がったわけですが、その頃のロシアははウスペンスキー兄弟(兄のアレクサンドルも今はコーチをしています)やルータイ、2007、2008とジュニア選手権で台乗りしたボロデュリンなどがいて、プルシェンコがトリノ五輪以降お休みしていた中、群雄割拠(というよりはどんぐりの背比べ、かな・・・)状態で、セリョージャはまだまだ2、3番手という感じでした。ですから、同じ“セルゲイ”という名から、よくドブリンと混同されていたものです。
4Tに苦心するセリョージャに「え、この子4Sも跳べたはずでしょ?」「いや、それは同じセルゲイだけどドブリンの方」なんて、ね。
そして、ちょっと風貌が似ていたボロデュリンとも混同されがちで、スケヲタさんに彼らの見分け方を指南(笑)したこともありました。その中でドブリンはいかんせん怪我が多く、成績的にはこの2006年がピークだったかな。2008年には足首骨折から大きな手術をします。ボルトで固めた足首で跳んだ2009年のロシア選手権のSPの4T-2Tは忘れられません。そして、この2009年が彼の現役最終年となったのでした。そして若くして引退した彼はコーチ活動を始め、現在は妻子とともにクラスノダールに移住し、そこのクラブでコーチをしています。このロシアカップのジュニアにも、彼の教え子が何人も出ていました。ああ、コーチ活動順調ななんだなー、と思ってみていたのですが、シニアのココフキンの時に出てきていたのでびっくり。ああ、もう彼の教え子がシニアになるのねー、月日の経つのは早いなー、などと、感慨に浸っていたのですが、そのココフキンがクワドコンボ、3Aを入れてSP2位となり、セリョージャの上に来たところで二度びっくり。

若くして引退、競技者としては志半ばで指導者に転向、地方のクラブでノービス、ジュニアといった小さい子達を教えていたセルゲイ・ドブリンと、苦難はありながらも現役にしがみつき、31歳になっても変わらず4回転を跳び続けるセルゲイ・ヴォロノフ。
遠く離れたかに見えた2人のセルゲイの道が、またここで交わった、という感じです。

ステファン・ランビエール、トマシュ・ヴェルネル、ユリア・セベスチェン、と各国で選手時代からお馴染みな人々がコーチとして活躍し始めていますが、ロシアでもこのセルゲイ・ドブリン、アレクサンドル・ウスペンスキー、そしてアルトゥール・ガチンスキー、と新採点システムの中で選手時代を過ごした人々が、指導者として再びリンクサイドに、キスクラに還ってきてくれています。
こうして、指導者として、選手時代とはまた違った顔を見せてくれるのも嬉しいものですね。

ドブリンのインスタグラムがこちらです⇒sergeydobrin
練習風景など、こまめに上げてくれるので、ぜひチェックしてみてください!



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Dora Quadski

Author:Dora Quadski
確かにフィギュアはジャンプだけじゃないですが・・・でも、やっぱりジャンパー・タイプのスケーターが好きです。
最近応援しているのは、ロシアのセルゲイ・ヴォロノフと、2009年に国別で来日した際に惚れ込んだコンスタンチン・メンショフです。
日本では小塚崇彦君、町田樹君を絶賛応援中!
 
他に、 『スター・トレック』(特にTOS 、TNG)も大好きです。
中でも、P・スチュワート扮するピカード艦長の大ファンです。もちろん、P・スチュワート自身も!
ただ、性格的にはヴァルカンに憧れるクリンゴンって感じかな(笑)ウォーフとサレックに惚れてますw。

そうです、わたしはトレッキー&シャーロッキアンなのです(笑)

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