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セルゲイ・ヴォロノフ、ネペラ杯SPは2位発進、トップはミハイル・コリャダー


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(オンドレイ・ネペラ・トロフィーSPより)

先週のロンバルディアトロフィー、そして今週のこのオンドレイ・ネペラ・トロフィー、オータムクラシック、とチャレンジャーシリーズ(以降CS)が盛んに行われて、いよいよスケートシーズンも本番になってきたな、と感じますね。
ちなみにこのオンドレイ・ネペラ・トロフィーは、夭折したスロヴァキア(活躍当時はチェコスロヴァキア)のブラチスラヴァ出身のオンドレイ・ネペラ選手を記念した大会で、毎年この彼の出身地であるブラチスラヴァで行われています。以前は同様な大会としてオーストリアで同国出身選手であるカール・シェーファーを記念するカールシェーファーメモリアルが行われていて、これは五輪予選会ともなる権威ある大会だったのですが、資金難より中止になってしまっています。
オンドレイ・ネペラのWikiがこちら⇒オンドレイ・ネペラ
このように著名選手の冠大会が行なわれ、その活躍を偲ぶとともに、後進を育てる縁となっている、というのは素晴らしいことですね。

さて、昨日行われたオンドレイ・ネペラ・トロフィー男子SPですが、結果はこのようになりました。
ネペラSPリザルトScreenshot_2018-09-21 Ondrej Nepela Trophy 2018 - Men - Short Program
リザルトページ⇒リザルト

さて、セリョージャですが、ジャンプにミスはあったものの、ベテランらしく手堅くまとめて何とか2位発進。PCSが低いのがちょっと気になりますが、シーズン初の国際戦、ということで気負いがあったのか、ちょっと全体的に硬かったですね。あと、ちょっと身体が重そうでした。やっぱりテストスケート⇒ロシアカップ⇒ネペラ杯、と続いた「週刊ヴォロノフ」はこの年齢ではキツかったかな…?
SPの曲は、シークレット・ガーデンからの「アパッショネイタ(Appassionata)」。
これは、セリョージャにとって非常に思い入れのある曲だったようで、それが力みにもつながっていたのでしょうか。
彼が元コーチであったトゥトベリーゼの下を離れた時、彼女はセリョージャについてのインタビューで、
「例えば、我々がアジヤンのための曲を見つけたら、突然セルゲイが、ずっとその音楽で僕が滑りたかったんだ、と言いだしました。そして癇癪をおこしました。なぜなら、その曲でアジヤンのためのプログラムを作ったからです。」
と述べており、ここで彼女はセリョージャがまるでアジヤンの曲決定に因縁をつけたような言い方をしていますが、今年、彼がこの曲を選択した、ということはやはり本心からこの「Appassionata」をやりたかったのであろうと思います。そして、それだけの想いのある曲を、現役時代ともに凌ぎを削ったライバルでもあるガチンスキーに振り付けを依頼した、というところにも、彼のガチンスキーに対する期待と信頼が伺えるようにも感じられるのです。

では、動画行きます。

セルゲイ・ヴォロノフ ネペラ杯SP(振り付けアルトゥール・ガチンスキー) 4T 3Lz-3T 3A

うーん、衣装は…。昨年のEX衣装ですね。ライストのチャットでは「刻み海苔」とか言われてたようですが(笑)
ロシアカップの際は別な新しいものを着てた気がするのですけど、気に入らなかったのかな?まあ、彼の衣装についてはまあ、言うだけ野暮なような気もするのでw ただ、この曲調なら思い切ってヒラヒラを着てもらってもいいような気がするのですけどどうでしょう。
この曲、ピトキーエフくんがやっていた時には単に美しさだけではなく、若さゆえの脆さ儚さ、そういったものを内包した繊細さを感じたのですが、セリョージャの演じるこれには、同じ繊細さでも線の太い大人の内面に迫ってゆくような、強いがゆえにそれと併せ持つ微妙な陰影、を思わせる気がします。歳を重ねてきたベテランならではの味、といいますか。
だからこそ、もっと力みが取れて、滑らかで柔らかい動きができると(特にステップ部分)、この曲の持つ静謐さがさらに引き立つのではないかなぁ、と思うのです。そうなればPCSの後半3つ、ももう少し上がるのではないかなあ。ザアイスのときはその片鱗が見えていたような気もするので、なおさら期待してしまいます。
そして、ジャンプ。4Tの着氷が堪えた感じだったので、無理してコンビネーションに繋げず、3Lzを使ったリカバリーに行きましたね。ただ、位置が単独ジャンプを跳ぶところだったことと彼のLzの長めの助走が災いして、セカンドの着氷がフェンスに近すぎて、ちょっと乱れてしまいました。あそこは本来なら単独4Loの位置なので、3Lo-3Tでも良かったかと思いますが、あえて基礎点の高いルッツコンボを持ってきたところに、ベテランの落ち着きと、しっかりとしたリカバリー構成への考えが伺えました。3Aに関しては…うーん。ザアイスの時も、テストスケートの時も、アクセルのミスがちょっと目立った気がしたので、今年はアクセルの調子があまりよくないのかなあ。綺麗に決まった彼のアクセルジャンプは、高さも幅もあり、あたかもペガサスが天空に駆け上がってゆくように見えるので、なんとか調子を取り戻して欲しいものです。スピンはしっかりとオールレベル4をキープ、ステップは3ながらしっかり加点ももらえてるので、これからの課題だと思います。
プロトコルです。
ネペラSPScreenshot_2018-09-21 CSSVK_Men_SP_Scores pdf - CSSVK_Men_SP_Scores pdf

では、1位で折り返したミハイル・コリャダー。

ミハイル・コリャダー ネペラ杯SP(振り付けステファン・ランビエール)

振り付けランビエール、ということでいろいろな意味で期待していたのですが、さほどランビランビしたところはなく、ただ、動きの柔らかさ(いわゆる「緩急」の緩、の部分ですね)手先への気の配り方がああ、なるほど彼だなぁー、という感じでした。コリャダー、という形あるスケーターがうまい具合にブラッシュアップされた、という気がします。そして、プロトコルを見ますと・・・
ネペラミーシャSPScreenshot_2018-09-21 CSSVK_Men_SP_Scores pdf - CSSVK_Men_SP_Scores pdf
ああ、もう当然一位ですね、といいますか。文句のつけようがありません。高いPCSももちろんですが、エレメンツも全て高い加点、そしてスピン、ステップオールレベル4。しっかりと新ルールに対応していますね。
GPSシーズンになったら3Lzを4Lzにしてくるのではないかな。そうなると、高いPCSとも相まって、宇野君や羽生くんとも肩を並べる点が取れるのではないかと予測しています。とにかく、彼のジャンプは高さがあり、綺麗に決まった時の流れがとても美しい質のいいものなので、かなりの加点が期待できるはずです。

そして3位の田中刑事くん。

田中刑事 ネペラ杯SP

最初のサルコウが抜けてしまい、2S。これで要素抜けとなってしまいました。SPでのジャンプのヌケは本当に命取りです。これさえなければセリョージャとの順位は入れ替わっていたかもしれません。とにかくプログラムをしっかりとモノにしていて、彼にしか出せない味が出ています。PCSがもらえているのもそういうところでしょう。
プロトコルです。
ネペラ田中SPScreenshot_2018-09-21 CSSVK_Men_SP_Scores pdf - CSSVK_Men_SP_Scores pdf


1位のコリャダーがちょっと抜けていて、セリョージャが続き、3位田中、4位クヴィテラシヴィリ、5位サマリンまでは僅差。このへんぐらいまでで表彰台を争う事になるかな、あと、7位のサモヒンにも巻き返しを期待したいところです。
まだシーズン序盤で、ジャンプが安定していない選手も多いため、どのように順位が入れ替わるかは正直読めません。
FSは日曜早朝、オータムクラシックとガッツリかぶる時間帯ですが・・・。スケオタの皆様、体に気をつけてご観戦ください。私も寝落ちしないよう頑張ります。

そして、セリョージャのFSは、デニス・テンの振り付けですが、ザアイスのときの動画が上がっていました。ショーバージョンなのでジャンプ構成は落としていますが、プログラムの概観は伺えると思います。

セルゲイ・ヴォロノフ The Ice  Way Down We Go (振り付けデニス・テン)


テストスケートの際、「デニスが天上から僕を見つめてくれているような気がした」と述べ、また「デニスの名を辱めることはできない」と言っていたセリョージャ。どうか、気負いすぎることなく、あなたのデニスへの憶いを見せてください。


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Dora Quadski

Author:Dora Quadski
確かにフィギュアはジャンプだけじゃないですが・・・でも、やっぱりジャンパー・タイプのスケーターが好きです。
最近応援しているのは、ロシアのセルゲイ・ヴォロノフと、2009年に国別で来日した際に惚れ込んだコンスタンチン・メンショフです。
日本では小塚崇彦君、町田樹君を絶賛応援中!
 
他に、 『スター・トレック』(特にTOS 、TNG)も大好きです。
中でも、P・スチュワート扮するピカード艦長の大ファンです。もちろん、P・スチュワート自身も!
ただ、性格的にはヴァルカンに憧れるクリンゴンって感じかな(笑)ウォーフとサレックに惚れてますw。

そうです、わたしはトレッキー&シャーロッキアンなのです(笑)

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