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ソルトレイク五輪、アメリカ男子三者三様

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ソルトレイク五輪はアメリカの出場枠3つ。3つあると、やはりそれだけ個性的なスケーターが集まってくるものですが、このときのアメリカ三人衆は未だに私の大好きな一番好きな組み合わせかもしれません。

アルベールヴィル五輪、リレハンメルこそは怪我で欠場したものの、長野五輪にも出場、’90年代前半からずっとトップを走ってきたベテラン、トッド・エルドリッジ。
長野五輪を経験し、まさに今脂が乗り切っている中堅どころ、というマイケル・ワイス。
五輪初出場ながら、複数のクワド持ちで、「クワドキング」の名も持っていたティモシー・ゲーブル。

そしてこの3人が、トッド父さん、ワイス兄貴、末っ子ティモシー、という感じで、雰囲気的にも、実力的にも、ビジュアル的にも本当にバランスのとれた3人だったのですね。

それでいて、まったくタイプが違う・・というか、アメリカっぽさ三種類、といいますか。アメリカの持つ味をそのまま体現してる感じがしたなぁ。

 まず、トッド・エルドリッジ。そうですねー、彼は、背広のアメリカ、といいますか。
古きよきアメリカ映画に出てきそうな素敵なおじ様。
気品があって・・・といっても、ヨーロッパ貴族的なそれではなくて、やっぱり、アメリカ、なんですね。『風とともに去りぬ』とかにでてきそうな感じです。
コンパル時代の最後の生き残り(おそらく、Jr.時代であってもコンパルを試合で経験したことのある選手はこのトッドと同じくソルトに出ていたエルヴィス・ストイコで最後)ということもあって、スケーティングは折り紙つき。滑っているだけで美しい、と思えたのはこのトッドとペトレンコとウルマノフですねぇ。
「空中戦時代」と言われた当時、クワドを安定して降りることの出来なかったトッドは苦戦を強いられましたが、誤解のないようにいっておくと、決して彼はジャンプが苦手だったわけではないのです。ジャンプ技術のない選手が、3Aを2本(それも1本は後半)コンスタントに降り、全種のトリプルをコンプリートできるはずがないのです。

ソルトレイク五輪のトッドのSP


「クワドを入れていない」というだけで技術点を抑えられがちだった当時、30歳にして彼は五輪本番でクワドに挑んできました。そして、わずかなフリーフットのタッチダウンはあったものの何とかセカンドにつなげた。まさに、意地のクワドコンボでした。

そして、こちらがFS.第3グループ最初の滑走だったせいか、練習風景が映ってます。ヤグプルよりも、トッド、エルヴィスの両ベテランを応援していた(タケシは別格)私にとっては、かえってこのグループに興味深い面子が多かったんですよねぇ・・
黒一色のシンプルな衣装で「ロード・オブ・ザ・リング」本当に、彼にピッタリのプロでした。


冒頭のクワドで転倒。しかし、スコット・ハミルトンの
「クワド以外はすべてが完璧です!」
という絶叫がすべてを言い現しているでしょう。すべてを出し尽くした、といったかんじで微笑みながらラスト軽くリンクに手を振り去っていく、そしてリンクサイドにいたエルヴィスとタッチ・・・ここで私は泣きましたねえ。



そして、マイケル・ワイス。彼は、Gパンとテンガロンハットのアメリカ、といった感じですね。
映画でいうなら西部劇!馬に乗って、砂塵の向こうから現れるカッコいい若者!うん、はまりそうだ。 そして、演技を終えてさりげなく去ってゆく、観客は総立ちで「マイク!カムバーック!」www
トッドとは対照的に、どちらかというと力技のスケーティング、という感じでした。運動能力はものすごく、バックフリップなども軽々とこなし、プロになってからは「トルネード」(ひねり技を入れたバックフリップ)などもやってたそうです。
頼もしい兄貴、といった雰囲気が良いですが、なぜか彼はクラシックをよく使ってたんですね、ジャズやロックで滑る彼ももっと見たかったなぁ。
こちらがSP.昨年、ジュベが「マラゲーニャ」やる、と聞いたとき、私が真っ先に思い出したのがこのマイクのマラゲーニャでした。


こちらがFS。冒頭の4T-3T-2Loがきっちり決まって、大きなミスはほとんどなし。男子の「トゥーランドット」としては、プロになってからのボイタノのものを除けば未だに私のベストプロかもです。



直後に行われた長野のワールドでは、クワドをLzにして挑んできましたが、残念ながら転倒。未だにクワドルッツをプログラムの中で成功した選手がいないことを考えると、本当にマイクに跳んでほしかったなー、と思います。



さいごにティモシー・ゲーブル。彼はそう、お坊ちゃまのアメリカ!
『赤毛のアン』のギルバートや、『若草物語』のローリー、といった感じですかね。いたずら好きでやんちゃな末っ子なようでいて、度胸と責任感は人一倍、やるときはやっちゃうぜ!みたいな。そして、自分のやっちゃった偉業に一番びっくりしてるのが実は本人、というww
2種類のクワドを跳んだり、1プログラムに3つのクワドをいれたりして、「クワドキング」の別名がありますが、本人は笑顔のかわいい、いいとこの坊ちゃん、という風情です(笑)オタには、くるくるの栗毛の天然パーマの髪が、当時のCMからとって「やきそばん」と言って親しまれていましたっけ。
こちらがSP


冒頭に見事な4S-3Tコンボ。何でそう簡単に降りちゃうの?という感じですw 当時、友人たちと、この風貌だったら、「天使がこっそり空中で支えてくれてるんです」と言っても驚かないよねー、などといっていたものでした。

そしてこちらがFS。五輪初の1プロ3クワド、と誤解されがちなんですが、この五輪ではSPでコンボ抜けして下位に沈んでいたミン・ジャン(張民,中国)がすでにこのときはFSで1プロ3クワド成功させてたので、正確には「初」ではないんです。「五輪で2人目」
これは2人の名誉のためにも付け加えておきます。ただ、2番目であってもこれは素晴らしいことです。1プロ3クワド成功者は旧採点ではこのときの彼ら2人ともう1人、日本の本田武史(2003年4CC)そして新採点でブライアン・ジュベール(仏)、いまだにこの4人しかいないのですから。



そして、ティモシーというと、五輪表彰台の上でバリバリ火花散らすヤグプルの横で、所在無げに視線を泳がせていたといわれる映像がよく話題になるんですが

これがソルトレイク男子表彰台


でも、メダルと花束を受け取り、観客席に向かって晴れやかな笑顔で手を振る彼には、本当に「がんばったよね」と言ってあげたくなります。

やはり彼もアスリートですし、勝ちたくなかったはずはない。まして、ホスト国のエースとして、台の中央を、の期待はされていたでしょう。プレッシャーに押しつぶされることなく、SPでもFSでもクワドをしっかりと決め、やるべきことをやりぬいた。「勝負は時の運」といいますが、まさにそのとおりだったかと思います。これはタケシにしても、サーシャにしても、マイクにしても、トッドやエルヴィスやチェンジャン、出場していたすべての選手にいえることではないでしょうか。


ちなみにこちらは約1ヶ月後のワールド表彰台。タケシとティモシーの笑顔が嬉しかったので、これはちょっとおまけw




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テーマ : フィギュアスケート
ジャンル : スポーツ

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激しく同感しました~!

Doraさん、こちらでははじめまして、ですね。

いつも記事を興味深く拝読しておりますが、中でも今回の記事は、私が今までの人生でたった1回生で見たショーに出演していた、エルドリッジさん&ワイスさんが紹介されていたので、コメントせずにはいられませんでした!しかも彼らのキャラクター紹介に、「そうそう、そうなのよ~!」と激しく同感。ただ、私の場合、ワイスさんは「馬に乗って西部劇」というよりも、さらにワイルドに「ハーレーのでっかいやつに乗って、ドドドド~って登場」って感じなんですけど(笑)。

実はソルトの頃はヤグプルに夢中で、「ティモシー・ゲーブル?誰それ?」だった私。エルドリッジは、「どうしてこんなに地味なのに勝つの?」って思ってました。そんな彼らの当時の映像をまとめて紹介してくださり、感謝です。彼らの魅力があらためて分かった現在、また違った目で全然異なる感想を持って、彼らの演技を見ることが出来ました。

基本は女子&ダンス中心に見てる私ですが、男子の貴重な情報源として、これからも愛読させていただきます。

お返事遅れてすいません

こんにちは、まる子さん

お返事遅れてすいません。レス不精で申し訳ないですw

3人3様のキャラがとても面白く、且つそれぞれが立っていたこの年のアメリカ勢でしたので、私もとても思い出深いんです。特に、トッドはラスト五輪でしたし・・
ワールドで優勝経験もあり、複数のメダルも獲得していて、複数回の五輪(アルヴェールヴィル、長野、ソルトレイク)という名スケーターでありながら、ついに五輪メダルには縁のなかった彼が切なくて・・・

>エルドリッジは、「どうしてこんなに地味なのに勝つの?」

まさにそんな感じでしたね。誤解を恐れずにいえば、ある意味、今の「なんでPちゃんの点がそんなに高いの?」という疑問と似ているかもしれません。

>ワイスさんは「馬に乗って西部劇」というよりも、さらにワイルドに「ハーレーのでっかいやつに乗って、ドドドド~って登場」って感じなんですけど(笑)。

あー、その発想はなかったww でも確かに言えるかもですねー。
いや、私の場合、背広(「スーツ」ではないところがミソです)のトッド、にたいしてカウボーイファッションのマイクが浮かんでしまったんで「西部劇」とイメージしたんですが。
確かにハーレーのでかいやつ、似合うかもしれません。

またいらしてくださいー。ありがとうございますた。
プロフィール

Dora Quadski

Author:Dora Quadski
確かにフィギュアはジャンプだけじゃないですが・・・でも、やっぱりジャンパー・タイプのスケーターが好きです。
最近応援しているのは、ロシアのセルゲイ・ヴォロノフと、2009年に国別で来日した際に惚れ込んだコンスタンチン・メンショフです。
日本では小塚崇彦君、町田樹君を絶賛応援中!
 
他に、 『スター・トレック』(特にTOS 、TNG)も大好きです。
中でも、P・スチュワート扮するピカード艦長の大ファンです。もちろん、P・スチュワート自身も!
ただ、性格的にはヴァルカンに憧れるクリンゴンって感じかな(笑)ウォーフとサレックに惚れてますw。

そうです、わたしはトレッキー&シャーロッキアンなのです(笑)

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