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ヴォロノフは欧州選手権を逃した理由を、己にのみ求めようとしている


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(ロシア選手権SPより)


ロシア選手権も終了し、ロシアの欧州選手権派遣選手はコリャダー、サマリン、ジーマと、1~3位選手で決まりました。今まで連盟は、1,2位は文句なく派遣、3位は連盟の意向も鑑みて、という派遣の仕方をしてきましたが、そうなると反論が出たり、遺恨を残すこともありました。近いところでは2012-13シーズンの男子シングルユーロ派遣問題です(「トランコフの反乱」参照)。この時、メンショフが「歳を取っているから」で外されたように、また今回アリエフが「若いから」で外されていたら、一体選手権の価値は、ということになってしまっていたでしょう。スムーズに1~3位で決まって、本当に良かったです。

惜しくも4位だったセリョージャは派遣なし。残念ですが、これが勝負です。
FS後には誰にも会うことをせず、コメントも残さなかった(R-スポルト記者サモフヴァーロフ氏談)という彼ですが、24日にタス通信から彼のコメント記事が出ました。
内容的には、私としてはいかにも彼らしいなー、と思いますが、ちょっとカチン、と来る方もいらっしゃるかも。

今回もまた、ロシア語者の友人にチェックをお願いしました。いつも忙しい中、本当にありがとうございます。m(_ _)m

++++++++++

<スケーター、セルゲイ・ヴォロノフは、欧州選手権のロシア代表チームに選ばれなかった理由を、己にのみ求めようとしている>

サンクトペテルブルグ 2017年 12月24日 タス通信 ヴェロニカ・ソヴェートワ

ロシアのフィギュアスケーター、セルゲイ・ヴォロノフは、今シーズンの欧州選手権のロシア代表チームに選ばれなかった理由は何よりも自己にのみ求められるべきだと考えている、とタス通信に述べた。

日曜日に連盟上層部は、モスクワで行われる来る欧州選手権に出場するナショナルチームのメンバーを発表した。代表チームに選ばれたのはミハイル・コリャダー、アレキサンドル・サマリン、ドミトリー・アリエフである。セルゲイ・ヴォロノフとアルトゥール・ドミトリエフは補欠となる。
サンクトペテルブルグにおいて行われたロシア選手権において、この30歳のスケーターは4位だったのである。

「ロシア選手権で4位だったのですから、何を言うことができるでしょう」
と、連盟の決定にたいしてヴォロノフはコメントした。
「僕はいつも、他者に原因を求めるのではなく、自分を見つめ直すようにしています。今回僕はフリープログラムを上手く滑ることができませんでした。別のいい方をすれば、それは誰もうまく滑れませんでした。
見てみましょう、若手たちが国際舞台でいかなる演技ができるか。しかし、今シーズンに僕が達成したようなことを、彼らはまだ成し遂げていません。」


これからのプランについて、ヴォロノフは新年の祝日の後に決定する。
「新年の始まりに。僕には休息が必要です。なぜなら、このシーズンはたくさん、そして精力的に動いてきたからです。そしてその後どうするかは、状況を見据えてとなります。」
とフィギュアスケーターは言った。

オリンピックシーズンにおいて、このフィギュアスケーターは、GPSの日本大会で優勝し、アメリカ大会では銅メダリストとなり、名古屋で行われたグランプリファイナルでは4位を獲得した。

=====ロシア語本文=====

++++++++++

今回、とても勉強になったのは、セリョージャの2つ目の発言の冒頭(訳文では二つ目の「」)の

“Я стараюсь всегда начинать с себя.”

という文です。これは直訳すれば「僕はいつも自分から始めるようにしています」となりますが、ロシア人には、

僕(この場合はセリョージャ)は、いつも、(他者ではなく)自分を見つめ直すようにしています。

と自然と解釈されるのだそうです。つまり、自分から始める⇒自分を見つめ直す ということだそうです。まず自分を振り返る、ということのようです。
こういったニュアンスは実際にその言語を用いて生活している方でないとなかなかわかりません。感謝、感謝です!

そうしますと、ここはタイトルともなっている「欧州選手権のロシア代表チームに選ばれなかった理由は何よりも自己にのみ求められるべきだと考えている」と呼応するわけですね。セリョージャの(というかロシア人全般の?)内省的な部分がよくわかる流れです。そして、この2つの部分は、インタビューからすればここは非常に重要な発言だと思われるので、アドバイスいただいて本当に良かったです。この部分がないと、セリョージャがかなり傲慢野郎に見えてしまいます(いや、実際そういうところもあって、そこも好きなのですがねw)。

トップの写真には、“静かに未来を見据える”とでもいった眼差しの印象的なSP開始前のものをセレクトしました。「まず休息をとり、未来はそれから」と言ったセリョージャ。今彼は、何を考えているのでしょうか?
ファンとしては、まだまだできる、続けて欲しい、と願いたいですが・・・ 

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テーマ : フィギュアスケート
ジャンル : スポーツ

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ありがとうございます

ヴォロノフ選手のコメント、お忙しい中でのアップ、ありがとうございます。
ロシア選手権の動画を観て、体調が悪かったようにも見えました。グランプリシリーズやファイナルなどに連続で出場していたので、移動や時差も含めて、一番大事な時に疲れも出ていたのかと…。
そして、キスクラでの辛そうな様子、精神的にも大丈夫なのかなと気が気ではありませんでした。
それが、EXでの滑りを観て少しずつ安堵してきました。

本格的な訳によるコメントを読むことができて、ヴォロノフ選手が自分をこんな風に見つめているんだと知ることができました。そして、ヴォロノフ選手をずっと追って来られた管理人さんだから感じられるヴォロノフ選手らしさも加味して教えていただけて本当にありがたいです。

少し休息をとった後に彼がどう進むのか、同じくまだ続けてほしいと願いたいです。

No title

初めまして。
ヴォロノフ選手は、今年のNHK杯で、ゆづ・パト欠場とは言え、GPS初優勝、同国人のコリャダ選手と共にGPF進出で、これは、平昌五輪に向かって、ヴォロノフ選手に絶好の風が吹いていると思っていましたが、ヴォロノフ選手のロシア選手権4位は、とても残念に思っています。ただ、ヴォロノフ選手が、試合の後、毅然としていたのが、せめてもの救いだと思っています。
話が飛びますが、ヴォロノフ選手の「僕はいつも、他者に原因を求めるのではなく、自分を見つめ直すようにしています」という言葉は、真央の点数が伸びなかったときに、「ジャッジがー」などと、他者に原因を求める、マオタに聞かせてあげたいです。また、今回のヴォロノフ選手の記事を見て、マオタに、ヴォロノフ選手の爪の垢を煎じて飲ませてあげたいと思いました。

よいお年を!

昨日久しぶりにNHK杯のフリーを見ました。体力も十分で、すばらしい演技にいつ見ても感動!!とにかく今はゆっくり体を休めて欲しいですね。来年、気力体力充実したセリョージャをまた見たいです。今年はこちらこそ「ありがとう!」と言いたい。

これからもよろしくお願いします

はじめまして。
私は今年のNHK杯でファンになったばかりで、こちらのブログで、セリョージャの良いところ、悪いところ?といろいろな側面があることを興味深く読ませていただきました。ありがとうございます。
ロシア杯後の彼のことがとても気になっていましたので、記事up待ちに待っていました。ロシア杯はライブ動画で見ていましたが、最初の4T転倒、その次のジャンプの失敗を見たときには崩れ落ちてしまいました。長年のファンでいらっしゃる管理人さんの心情はいかばかりかと思いますが、潔さもさすがですね。
GPF男子フリー私は奇跡的にチケットが取れ、現地で見ることができました(席はかなり遠かったですが)。セリョージャと一体となった会場に居れたことがとても幸せでした。なので、今季の活躍をなぜ考慮してくれないんだと今だに思わずにはいられないです…。セリョージャのコメントにもその悔しさがあるのではないかと思わせられます。セリョージャの元気な姿をまた近いうちに見ることができますようにと願うばかりです。
これからもセリョージャの情報をどうぞよろしくお願いします。
プロフィール

Dora Quadski

Author:Dora Quadski
確かにフィギュアはジャンプだけじゃないですが・・・でも、やっぱりジャンパー・タイプのスケーターが好きです。
最近応援しているのは、ロシアのセルゲイ・ヴォロノフと、2009年に国別で来日した際に惚れ込んだコンスタンチン・メンショフです。
日本では小塚崇彦君、町田樹君を絶賛応援中!
 
他に、 『スター・トレック』(特にTOS 、TNG)も大好きです。
中でも、P・スチュワート扮するピカード艦長の大ファンです。もちろん、P・スチュワート自身も!
ただ、性格的にはヴァルカンに憧れるクリンゴンって感じかな(笑)ウォーフとサレックに惚れてますw。

そうです、わたしはトレッキー&シャーロッキアンなのです(笑)

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