セルゲイ・ヴォロノフ ベテランは挑み続ける ― ロシアンカップファイナル


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4CCで沸き返る中、ロシアではロシアンカップファイナルが行われました。これはシーズン総決算、とも言える国内戦です。選手権に出る選手の調整であったり、来期シニアにあがる選手がシニアプロに挑戦したり、新構成を試したりと、選手によって様々な意義を持った大会でもあります。

ロシアンカップファイナルリザルトページが⇒こちら

ナショナル7位となってユーロ、ワールドへの道が絶たれたセリョージャにとっては、来期を見据えての試合であったことだろうと思います。
ここのところ、SNSなどに上がってくる写真がなんとなく暗い表情に感じられたので、ちょっと不安もあったのですが、それは杞憂でした。

何となくからだが重そうで、好調、とは言えない様子ではありましたが、「俺はまだ終わらない」というのをしっかりと見せてくれました。順位こそは、サマリン、ペトロフに次ぐ3位ではありましたが、彼にとっては実りのある試合であったことと思います。

まずはSP。
4T<-3T,/3A 2Lz

なんと、単独ジャンプをLzにしてきました!不慣れなためか、入りに気を使いすぎたのかダブルになってしまい、要素抜けとなってしまいました。結果的にはこれが響いた印象ですが、セリョージャにとっては大きな転機です。
彼にとってルッツはいわば天敵とも言えるジャンプで、古傷(ジュニアの時の疲労骨折による偽関節)から、しばらく跳べない時期が続いたこともあって、どちらかといえば苦手としているジャンプです。それを失敗の許されないSPに組み込んできた、ということは来期を見据えてのことなのでしょう。

そして、FS。
4T< 3A-2T 3T-1Lo-3S< 3A / 3Lz-2T 3Lz 3Lo 2A

大幅に構成を変えて、ルッツを2本に、そしてハーフループ(-1Lo-)からの3連を試合で初めて入れてきました。ルッツ2本は前回の国別対抗戦でもありましたが、あの時、「セリョージャが3Lzコンボ跳んだぁぁぁ!」と大泣きしてしまったのを覚えています。
そして、初めてとなったハーフループコンボ、残念ながらサードの3SがURとなりましたが、ハーフループ部分が軽々としていてすごく綺麗で、きちんとサードジャンプが決まれば、大きな加点が予想できます。
SP,FSとも4TにURがついたことで、衰え?とも思いましたが、他の選手も見てみますと、かなりエッジや回転、レベル、といった技術的な面を厳しく見ている傾向があるようなので、ここは頑張ってもらいたい、と思います。女子でも技術的なジャッジングは厳しくなっているな、と思いましたが、全体的に選手たちの技術レベルが上がってきたことで、そうしないと差がつかない、という面もあるのでしょう。
そんな中、URとなった4Tと3連コンボ以外は全て加点付きでエレメンツをこなしている、ということは、まだまだ地力はある、と言えると思います。
そして、来期を見据えて入れてきたジャンプがほぼ成功したことで、彼的には実りのある試合であったのではないでしょうか。
正直、ナショナルの成績で・・・・ひょっとして・・・・と思ってしまっていた自分が恥ずかしいです。
ええ、セリョージャはやっぱりセリョージャでした!

ナショナルでこのプログラムを演じる彼に、Jスポーツの解説の方が、
「スケートが本当に好きだ、と言う気持ちが伝わってきますね」
というようなことをおっしゃってくださっていましたが(ボロボロ、といっても良い演技だったのにも関わらず・・・)本当にこのプログラムからは、セリョージャのスケートへの愛と、アスリートとしての思い、のようなものが伝わってきて、いつもグッときてしまいます。

現在コーチをしている彼とほぼ同期だったアレクサンドル・ウスペンスキーがインタビューでセリョージャのことを
「彼は根っからのアスリート気質」
と言っていましたが、まさにその通りなのでしょう。
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これは表彰式の写真ですが(ミハイルさん撮影)、サマリン、ペトロフといった10代の選手たちと伍して戦い、脇を固める名俳優のようにしっかり安定して台乗りしてくるセリョージャ。(いや、中央に来てくれてもいいのよ!)
ベテランの頼もしさと力強さを感じさせてくれた試合でした。

今年は選手権の出場がないことで、WSがかなり下がってしまうことが予想されます。来期のGPS出場がどうなるかはわかりませんが、いつまでもベテランらしい厚みのある演技を見せてもらいたいものです。
2006年のジュニアワールドで彼を見つけて以来、こんなに長く応援してこれるとは夢にも思いませんでした。何度このままFOしてしまうのではないか、と思ったことか!

彼を見つめ続けることができて本当に幸せです。来期も楽しみにしています。




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再出発

今回も早速コメントを書かせていただきました!日本では4CCが話題になっており、羽生くんファンの友人と毎晩話しながらもセリョージャがどうなったか不安の日々でした。前回のナショナルのときに平昌を目指してほしいと書きましたが、彼が露杯にすら出ないかもと正直落ち込んでいましたv-404彼はそんな私の気持ちを変えてくれました!まずSPは単独ジャンプをルッツに変更して驚きとともにこれは来季に向けてのものなのだと安心しましたv-407そしてFPですが3Lz2本その内1本コンボ、3T-1lo-3Sと言うこれまた新たなジャンプ構成でしたねv-3893Aは2本とも彼らしいダイナミックな3Aだったと思います。私は彼の3Aが男らしくて雄大で大好きですe-414結果は3位でしたが、来季につながる試合だったのではないでしょうか。これからもあなたが滑る姿が見たいです。つい最近セリョージャが夢にでてきましたが内容は正夢になって欲しいのであえていいません(もし夢と同じことが起きたらせひ言いたいですww)。頑張れセリョージャe-281
プロフィール

Dora Quadski

Author:Dora Quadski
確かにフィギュアはジャンプだけじゃないですが・・・でも、やっぱりジャンパー・タイプのスケーターが好きです。
最近応援しているのは、ロシアのセルゲイ・ヴォロノフと、2009年に国別で来日した際に惚れ込んだコンスタンチン・メンショフです。
日本では小塚崇彦君、町田樹君を絶賛応援中!
 
他に、 『スター・トレック』(特にTOS 、TNG)も大好きです。
中でも、P・スチュワート扮するピカード艦長の大ファンです。もちろん、P・スチュワート自身も!
ただ、性格的にはヴァルカンに憧れるクリンゴンって感じかな(笑)ウォーフとサレックに惚れてますw。

そうです、わたしはトレッキー&シャーロッキアンなのです(笑)

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