セルゲイ・ヴォロノフ、ベテランの決意を語る ―カップオブロシアファイナル


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(ソヴィエツキースポルトより)

先日、4大陸選手権と重なって、ロシアの国内戦「カップオブロシアファイナル」が開催されました。参加者は、男子はセルゲイ・ヴォロノフ、アルトゥール・ドミトリエフ、アレクサンドル・サマリンなど。
こちらがリザルトページ
見方はISUのものと同じです。ちなみにКМСがジュニア、МСがシニアです。

その中でセリョージャが印象深いインタビューを残してくれました。
結果としては彼は3位、このメンバーの中では見方によっては惨敗、とも言えるかも知れない成績なわけですが、彼らしい、自分をしっかりと見つめ、来期にファイトを燃やしているかのようなインタビューでした。

インタ映像



(ロシア語者のフォロワーさんに聞き取っていただきましたが、読みやすくするために若干の意訳を加え、文章を整えました。)

「今日の3位という結果についてはもちろん僕は満足していません。けれど、自分はここに試合に来たことは正しかったと思っています。僕は逃げも隠れもしません。もしも競技できない何らかの理由があるのなら、最初から棄権します。
僕は己を鼓舞します。。リンクに出て戦え。
ええ、今日は確かに2人の選手に敗れましたが、今日の彼らは今日の僕より調子が良かっただけです。
僕は自分のプログラムで挑み、自分のために戦い、自らを証明するために滑りました。
何をって?僕の周りの人達に、僕を葬り去りたい人たちに、まだ早いよ!と示すためにね。(訳注)
今シーズンは困難を極めた。たくさんの障害があり、もっと言えば侮辱すら受けた。しかし、僕はそれを耐え忍び、こんな状態から正々堂々と抜け出してみせる。スポーツマンとしてね。
(今のこの僕の状況を)笑っている人や喜んでいる人もいるかもしれない。でも、笑わば笑え、さ。
お礼で返すよ。
かの有名な女優が、自分の敵に向けて、
「ありがとう」
と言って乾杯したことを知っています?僕も同じように言いたい。
『僕をより強くしてくれてありがとう』とね。」

(訳注)彼は以前のインタビューでも、年齢のことについて触れられ、
「28歳を若くない、なんて言ってごらん?通りで笑われるよ」
と述べています。コフトンやピトキーエフ、コリャダー、といった若手が出てきたこともあり、進退を聞かれることも多いようです。

SPの後にもインタビューがありましたが、そちらはより具体的にアメリカへの団体戦、そして来季への意欲を述べていました。

そんな彼のSP

コンビネーションジャンプと3Aの着氷が乱れたことで出遅れましたが、スピンをきっちり回り、ステップを丹念に踏んでいることに好感が持てます。今年、ジャンプの調子がイマイチだった彼がポイントを落とすことなく来れたのは、このスピンの丁寧さによる、といってもよいでしょう。

そしてFS

全体的にちょっと元気がなかったかなぁ、という印象。ジャンプを慎重にいきすきたせいでしょうか。しかし、前半早々に2Tを使い切るも、3連では3Lo-1Lo-2Loにして、きっちりザヤック避けをしてくるところはさすがベテランの落ち着きですね。ジャンプの着氷にやや難あり、なところも見られましたが、しっかりまとめてきました。

加えてこの大会で印象的だったのは、もう1人のベテラン、女子のレオノワでした。SPこそ、リプニツカヤに次いで2位でしたが、フリーで逆転優勝。
SPは持ち越しで、安定感を見せてはいましたが、フリーでジャンプが決まらず崩れる、という繰り返しでした。今まで、このプログラムでジャンプが全部入ったことはなかったんじゃないかなあ。
それがここに来て、ほんとにシーズン最後の最後で素晴らしいフリーを見せてくれました。3連の3rdジャンプが両足になったほかは、ほとんどノーミスだったんじゃないでしょうか。
どうか見てください。

レオノワのFS

彼女は試合後、「1年間かけて名誉を回復することができたわ!」というような事を言っていたそうですが、まさにその通りかと。
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こんな彼女の嬉しそうなガッツポーズ、本当にいつぶりでしょうか。年齢との戦い、若手の突き上げ、不調・・・苦しんだ一年だったと思います。現在でこそ女子の最盛期を迎えている、といっていいロシアですが、マカロワとともに枠を増やし、その時期への扉を開いたのは他でもない彼女であることは忘れてはならない、と思います。

セリョージャとレオノワは、同じコーチについていたこともありますが、選手寿命が長い反面、怪我や故障に苦しんできた、そして後輩たちにも慕われているという面でも共通しているベテラン2人です。
若手がぐんぐん伸びてきているロシアですが、選手生活の中では怪我や故障、メンタル面での挫折、など様々なことがあります。
そういった苦しみを乗り越えて、長くトップとして活躍し続けることの素晴らしさを、この2人には後輩たちに見せてあげてもらいたい。
素晴らしいロールモデルとなれる2人だと思います。


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(2009-10シーズンのセリョージャとレオノワ)



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Dora Quadski

Author:Dora Quadski
確かにフィギュアはジャンプだけじゃないですが・・・でも、やっぱりジャンパー・タイプのスケーターが好きです。
最近応援しているのは、ロシアのセルゲイ・ヴォロノフと、2009年に国別で来日した際に惚れ込んだコンスタンチン・メンショフです。
日本では小塚崇彦君、町田樹君を絶賛応援中!
 
他に、 『スター・トレック』(特にTOS 、TNG)も大好きです。
中でも、P・スチュワート扮するピカード艦長の大ファンです。もちろん、P・スチュワート自身も!
ただ、性格的にはヴァルカンに憧れるクリンゴンって感じかな(笑)ウォーフとサレックに惚れてますw。

そうです、わたしはトレッキー&シャーロッキアンなのです(笑)

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