原因は己にのみ、これからはただ練習に励む ―セルゲイ・ヴォロノフのGPS


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セリョージャの今年のGPSは、中国杯5位、ロステレコム杯6位となり、ファイナルに縁なく終えてしまいました。これはもちろん残念なのですが、正直予測していたことでもあるので、あまり絶望してはいないのです。とにかく彼にとっての真の目標はロシアンナショナルであり、その先にあるISU選手権であろうと思いますから。

中国杯でやたらクワドに回転不足を取られたのも、プログラムの中でジャンプのタイミングが上手く掴めていないのかな?と思っていました。やたら慎重に入っている気がして。
それゆえにジャンプの入りでスピードが落ちる→回転しきれずURや2ftになる→さらに慎重になりすぎて・・・
のループだった感じがしました。
けれど、FSではクワドコンボがきれいに決まっていたので一安心。
ただ、SPの際に、キスクラで左足の靴ひもを緩めていたのが気になりました。スケーターがこういう仕草をするときは足を痛めていることが多い、と聞いていたので。実際、FSでは特に後半部分のジャンプの着氷がイマイチ、な感じでした。

ロステレコム杯リザルトページ

まずはSP。袖の模様が彫り物のように見えるためか、【絵手利組の若頭】【世龍蛇(せりょうじゃ)】などと言われ、賛否両論あるこの衣装ですが、私は嫌いじゃないですw(単に見慣れただけ?)
スピンの際に上衣がめくれて腹ガバ状態になるのが気になるので、黒のアンダーウエアを着るなりしてくれればそれでいいかな、と。

とにかくこの演技はクワドコンボの4Tがツーフットになってしまったのがもったいなかったです。スプン・ステップオールレベル4が取れていたし(国際試合での彼のオールレベル4はおそらくこれが初めてなんじゃないかな。)、上位陣が僅差だっただけに、これが決まっていればFSの演技にもかなり影響したと思います。タラレバですが・・・
しかし、中盤からのステップは大迫力で会場もノリノリ。これが後押しをしてくれたかな、ほとんどライブハウス状態でした。

そしてFS。これはとにかくジャンプ、ジャンプに気持ちが行ってしまっていた感じで、プログラムの良さが全くと言っていいほど生かしきれていませんでした。これがPCSの低さに出た感じですね。最初のクワドコンボがきれいに決まったところで、力が抜けていいようになるかな、と思ったんですが、彼の悪い面でのイケイケ、ジャンプ、ジャンプ、状態。
表情にも余裕がなくて、表現なんて吹っ飛んでしまっている感じでした(苦笑)

トランペットから、「デボラのテーマ」に曲調が変わり、コレオシークエンス、2A、最後のスピン、と優しく柔らかく、かつ哀しげな(ああ、彼の一番に苦手分野!)表現で終わるはずなのに・・・・
テストスケートでは拙いながらもそれができていたのですよね。
そして、ここはロングショットで体の線を見せて欲しいの!と思うような場所でカメラが寄ってしまっていたりしたので、余計イケイケオラオラ部分が目立ってしまったかなあ。

テストスケートFS


セルゲイ・ヴォロノフは変わったのだ、という点をジャッジに見せることができず終わってしまった、という点ではこのGPSはセリョージャにとってとても残念でした。
ミハル・ブレジナがシーズン序盤「週刊ミハル」と呼ばれるぐらい、CSやカレンダーコンペに出まくって、その中でプロを熟成させていくとともにジャッジアピールもしていく、という手段を取っていたので、彼にもそういう手段はあったかな、と思いますが、プログラムの完成が7月、と遅かったこと(本来は5~6月)、ベテランで怪我持ちのセリョージャには連戦はきつかったであろうこと、また、彼はどちらかというと不器用なので、プログラムをモノにするのに時間がかかったのであろうことを考えるとそうもいかなかったのでしょう。そして、これはとても体の線を美しく見せるように振りつけられているので、表現面に余裕がないととても難しいだろう、と思います。そして今は彼はまだジャンプの調子が上がらず繋ぎその他の面に気を配れるゆとりがない。彼比でつなぎの多かった「シンドラーのリスト」も、ジャンプのタイミングが合わずしょっちゅうヌケていましたし。
ただ、このFSプロは、完成したら本当に涙モノだと思うので、ぜひいい演技で見たいです。

さて、SPはともかく地上波ではあまりに男子の紹介が少なかった。ということでフルバージョンの動画を貼っておきます。
フェルナンデス貫禄の優勝、そして新鋭ピトキーエフ、ケガからたちなおってきたコリャーダの活躍、と見所満載です。

男子SP全員通し動画


男子FS全員通し動画


このロステレコム杯は、全体の採点傾向として、実績その他は関係ありませんよ、確率の低い高難度に挑むだけが能ではありませんよ、自分のできる、得意なことを、きちんと美しくことをやってくれればちゃんと評価します(キリ
的なところが感じられたように思います。(クワドを抜いたマイナーのSP、リッポンのFSなどコリャーダのPCSの高さなど)
高難度ジャンプにこだわらず、自分のできるエレメンツを出来る範囲で美しく行う、というところにジャッジの目がいっているように思いました。(そういう意味でもせリョージャのFSのジャンプの取りこぼしは痛かった・・・)

GPFへ進む選手、切り替えて自国ナショナルを目指す選手、全ての選手が怪我なく力を出し切れますように!




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Dora Quadski

Author:Dora Quadski
確かにフィギュアはジャンプだけじゃないですが・・・でも、やっぱりジャンパー・タイプのスケーターが好きです。
最近応援しているのは、ロシアのセルゲイ・ヴォロノフと、2009年に国別で来日した際に惚れ込んだコンスタンチン・メンショフです。
日本では小塚崇彦君、町田樹君を絶賛応援中!
 
他に、 『スター・トレック』(特にTOS 、TNG)も大好きです。
中でも、P・スチュワート扮するピカード艦長の大ファンです。もちろん、P・スチュワート自身も!
ただ、性格的にはヴァルカンに憧れるクリンゴンって感じかな(笑)ウォーフとサレックに惚れてますw。

そうです、わたしはトレッキー&シャーロッキアンなのです(笑)

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