メンショフ、優勝おめでとう、セリョージャ、3位おめでとう ―ろしあんずのフィンランディア杯


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フィンランディア杯公式FBより

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フィンランディア杯が終わりました。喜びとうーん・・・という気持ちがないまぜになって脱力している、というのが正直なところです。女子では本郷さんの優勝、リプニツカヤの復活、男子ではメンショフの優勝、がこの大会のトピックというところでしょうか。
女子については既に書いてくださっている方がたくさんいると思いますので、私としてはセリョージャとメンショフに焦点を当ててみたいと思います。

まずは、優勝したメンショフから。彼は毎年のようにネーベルホルンやフィンランディア、といったシーズン初めのCSに出場し、毎回のように台乗りはしているのですが、台の中央、というのは今までなかった(NRW杯、などでは有り)ので、これはシーズン初頭から縁起が良い!ネーベルホルンでも3位となり、CS連続表彰台です。

まずは2位発進となったSP.昨年の持ち越しプロです。


こちらプロトコル
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クワドコンボが4T-2Tとなり、(しかしあれだけ乱れた着氷にセカンドをつけるのはさすがです)4Sが転倒。しかし、後半3Aはしっかりと決め、ステップでレベル4(それも加点付き)を取りました。昨年このプログラムになってから、ステップはきっちりとレベル4をキープしています。けしてツルスケではなく、SSの評価がずば抜けて高いわけでもない彼ですが、ターンやステップをきっちりと行いっていることで、ルールに沿ったレベルが取れているのだと思います。これが新採点システムなのです。
また、4Sのリスクを考えた際、ステップで点数を上げることで少しでも上にいける、という目算あってのことでもあると思います。
そして、昨年と同じ衣装のこのプロですが、「何処か違う?」と思った方、いらっしゃいます?

実は彼、今年からSPでもFSでも手袋をしていないのです。

彼によると、恋人のマーシャ・アルテミエワが、
「何故あなたは綺麗な手をしているのに手袋で隠してしまうの?もったいないわ」
といったことからだそう。
いかにも女性的な視点からのアドヴァイスですね。
確かに、メンショフは指が細く長く、ごつさもなく、手タレでも出来るんじゃないかという綺麗な手をしているのですが、指先に視線を引きつけ、動きを大きく見せると言う狙いか今までずっと袖と色違いの手袋をしていました。


こちらFS


そしてプロトコル
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動画を通してでも彼の手指の長さ、美しさが分かるのですが。。
そして、プロトコルを見ますと地味にPCSも上がってきていて、鍵となる試合でジャンプが決まればワールドの大舞台も夢ではないのでは、と思えてきます。
ただやはり1プロクワド3本は成功するにしろしないにしろ、完璧に足に来ますね。特にメンショフはSSがあまり高くないこともあって、それが顕著に現れます。
ただしかし、このプロトコルを見てもわかるとおり、冒頭の4T-3Tと次の4SのGOEがなんと+2,00!4Sに至っては、+3を出したジャッジもいます。

いやー、この人にとって年齢とは一体何なのでしょうか・・・。昨シーズンに比べ、着氷後の流れなど、ジャンプの質も上がっているように思われます。
そしてまた、自分の独特な世界を醸し出すのに絶好な音楽の選択。
昨年散々苦しんだ2Tザヤ防止のための3rdループ(今回はシングルになってしまいましたが)の取得。
あと、心配なのはスタミナですね。



そして、セリョージャ。バトル振り付けのプロ、ということで彼の新しい世界が見えるのでは?と楽しみにしていた方も多いのではないかと思います。

まずはSP


クワドコンボの間にターンが入ったほかはほとんど完璧。ダイナミックさと激しさが同居し、尚且つそれが雑さに堕することなく、きっちりと演じられていました。ステップも魅力的で、私はとても好きです。何度見てもあっという間に終わってしまう感じ。
この演技で彼はトップに立ちます。

そしてFS.

最初のクワドこそなんとか降りたものの、ジャンプがことごとくボロボロで予定の位置にコンボがつけられず。ステップもレベル2しか取れず、得意のスピンも1つレベルを取りこぼしてしまいます。キスクラ映像を見てもわかるとおり、相当荒れていました。顔が真っ赤になっていたのは不甲斐ない自分に腹を立てていたのか、発熱があったのか(インタで病気の影響か?ときかれていたので)。
頭を抱え込み何度も何度も首を振りながら俯き、エテリコーチを一顧だにせず、衣装の裾をたくし上げ靴紐をほどいていました。そんなセリョージャをゆったりと見つめていたエテリコーチ。
セリョージャがこういった負の感情を強く表に出す、というのはあまり見ないので、驚いた方も多いのではないかと思いますが、私は逆にエテリコーチとの強い絆を感じました。この人の前でなら何もかもさらけ出して大丈夫、という信頼感がセリョージャにはあったのだと思います。
セリョージャは内省的な部分も持っていますが元々は激しい性格で、こういった瞬間湯沸かし器状態になっている時には何を言っても聞かない、とコーチも知っていたのでしょう。

しかし、これだけボロボロな中でも、ラストの2Aに3T-1Loを付け3連にし、コンボ券を使い切ったのはさすがです。これがなければ、彼は台に乗れていませんでした。

まさに、一流の意地とプライドだな、と思います。

そして、そういった中で表彰台上では写真のような笑顔。本当に強くなったのだなぁ、と思います。

プレカンでは
「FSは選手生活最低の演技。今自分がここにいるのはSPのおかげ。滞りなく準備をしてきたはずなのに、何もかもがむちゃくちゃになってしまった。
(病気のせいか、と聞かれて)自分はアスリートだから、氷上に出た以上はできる、ということ。それは関係ない」
と述べていたそうです。

そんな思いの中での表彰台・・。この笑顔の後ろにどんな思いが隠れていたのだろう、と思うと辛くなります。
バトルプロは指導者たちの間で賛否両論あったらしいので、そのショックをまだ引きずっているのかなぁ。なんかインタ等聞いてると精神的なものが結構ある気がして・・
早く吹っ切れてくれるといいのですが。
次の試合では、「やりきった」という心からの彼の笑顔がみたいです。


そして、このフィンランディア杯では、毎年ファンからミトンを募集し、それを入賞者達にプレゼントする、というのが習慣になっているのですが、その写真で〆たいと思います。(引率の先生感の漂うメンショフが私的にはツボですw)

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Dora Quadski

Author:Dora Quadski
確かにフィギュアはジャンプだけじゃないですが・・・でも、やっぱりジャンパー・タイプのスケーターが好きです。
最近応援しているのは、ロシアのセルゲイ・ヴォロノフと、2009年に国別で来日した際に惚れ込んだコンスタンチン・メンショフです。
日本では小塚崇彦君、町田樹君を絶賛応援中!
 
他に、 『スター・トレック』(特にTOS 、TNG)も大好きです。
中でも、P・スチュワート扮するピカード艦長の大ファンです。もちろん、P・スチュワート自身も!
ただ、性格的にはヴァルカンに憧れるクリンゴンって感じかな(笑)ウォーフとサレックに惚れてますw。

そうです、わたしはトレッキー&シャーロッキアンなのです(笑)

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