セルゲイ・ヴォロノフ、今期の振付師はジェフリー・バトル


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(Mikhail Sharov氏撮影)


以前、今期のプロについてセリョージャは
「どんどん新しいことに挑戦してゆきたい。来期は西側で振り付けをしたいと思っている。具体的なことも決まってて、上手くハマればとっても素晴らしいものができると思うよ!ただ、振り付けの彼が忙しくないといいんだけどね」
とインタで述べていて、それ以来情報がなく、先日彼のいんすたからカナダに渡った、ということしか分かっていなかったのですが・・・・

雑誌記事からジェフリー・バトルであるということが判明しました。
「アイスショーの世界」誌のジェフの紹介の項に、今期振り付けしたスケーターの名前としてSP,FSとともにセリョージャの名前が挙がっていたのです。(しかし本当にバトルも売れっ子振付師になったものです)

上記のインタ記事が出たときに、すごく本人嬉しそう、というかワクワクしてる雰囲気が感じられたので、バトルかな、そうならいいな、と思っていたのですが、まさにドンピシャで、私としてはとても嬉しいです。
というのは、彼は昔から「憧れのスケーター」として現役(当時)ではバトルの名前をあげていて、何度も何度もジェフのスケーティングの素晴らしさを語っていたからです。

以前それについてはこのエントリーで触れました→「気分はジェフリー・バトル」 ―セリョージャの昔のインタから

セリョージャの、口角を片方上げて「ニヤリ」という感じの笑い方は本国でもトレードマークになっていたらしく、演技開始前のニヤリ笑いについて聞かれています。

++++++++

Q:演技前、音楽を待っているとき独特の微笑を浮かべているよね。いつもどんなことを考えているんだい?秘密じゃなければ教えてくれないか?

Vorovov:秘密(笑)。
ボクにもわからない・・いつも違うことを考えているし。
でも、微笑に関しては、そう、いつも、ジェフリー・バトルのようにありたい、と思っていた。彼は、お祭りにいくように朗らかに氷上に向かっていくんです。そして、いつも前向きな姿勢を見せて、観客にも、ジャッジにも明るく気持ちよいオーラを送るように微笑んでいた。そして、まるで1つ1つの音符を拾うような、音楽と一体となったスムーズなスケーティングをする。僕もああなりたい。

++++++++

当時、友人たちとあのセリョージャの微笑を「極悪ニヤリ笑い」と表現していたので、いかにも明るい「にっぱー」というジェフの笑顔とは到底結びつかず、このインタには笑ってしまった覚えがあります(まあ、なんでも形から入るのは良いことですw)

そして、ジェフといえばセリョージャのタンゴプロの生みの親とも言える存在でもあります。2007年の代々木ワールド、ジェフのタンゴに魅せられた彼は、翌年
「あんなふうに滑りたい、あんなふうに踊りたい」
といって、当時のコーチだったウルマノフの「まだ早い」という大反対を押し切ってピアソラメドレーのタンゴプロが誕生したのでした。

セリョージャが憧れたバトルの「アディオス・ノニーノ」


そしてセリョージャはこのタンゴプロを引っさげて、翌年本格的なシニアデビューを飾り、GPSで台乗り、ユーロでは4位という成績を引っさげてロシア唯一の代表としてワールドに出場し、再びバトルと相対したわけです。

セリョージャのワールドの「タンゴメドレー」


そしてこのワールドで優勝を飾ったのは、ほかならぬジェフリー・バトル。
それも、トッド・エルドリッジ以来のプログラムにクワドを組み込んでいないワールドチャンピオンでした。これは当時かなり物議を醸し、セリョージャもロシアに帰ってのインタでかなりその辺を突っ込んで聞かれたようで、このようなインタが残っています。

「それ(クワドレスで勝ったこと)に関しては、ジェフは正当にメダルを勝ち得たのだから何の問題もないと思う。彼はきちんと、ルールにのっとった闘いをし、その優勝したのであるから、選手である僕にはなにも言うことはありません。それに、バトルさんのスケーティングは、ほんとうにすばらしかった。確かにクワドは入っていなかったけど。
僕個人としては、クワドはリスクを伴う技だから、、もっと高評価を与えられてもいいと思うけれど、これが今のルールであり状況なのだから、選手である立場の僕が何も言うべきではないと思います」

冷静にその時の状況を分析していますね。

そして、今年。

憧れ続けたジェフリー・バトルの振り付けで滑ることが出来る機会が来た。彼の嬉しさはいかばかりかと思います。ベテランになっても常に新しいものに挑戦し続ける姿勢は本当に素晴らしい。

今年のセリョージャのプログラムがどんなものになるか、本当に楽しみです。




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No title

いつも素敵な記事をありがとうございます♪
今季のプログラムがますます楽しみになりました!

個人的に胸にグッときたのは、ジェフの笑顔に関するコメントです。
先日アイスショーに行った際、会場でとても悲しい体験をして
今でもいくつかの演技がまったく記憶に残っていないのですが、
ジェフのノリノリで楽しい演技を見て、何故か号泣してしまいました。
悲しい気持ちを吹き飛ばしてしまうほどのジェフの笑顔と演技に
感動しました。

そんな彼の憧れのジェフと作った今季のプログラム、早く観たいです!


No title

はじめまして。ヴォロノフ検索からこちらの記事に辿り着きました。
まず、決して陽のあたる道を歩んできたとはいえない選手をずっと応援し記事にし続けて下さっていることに感動しました。
わけあって昨シーズンのフィギュアの録画を最近になってやっとみたのですが、NHK杯の表彰式をみるまでヴォロノフの存在を知らなかった…
こんなに長い間第一線で頑張ってきた選手なんですね。Dora Quadskiさんのおかげで沢山のことを知ることができました。
イケメンだけどどこか残念感漂う(もちろん褒めてます)ヴォロノフが、今期は私の大好きなジェフ振付と聞いて、久々に楽しみなシーズンになりそうです。私はプログラムから選手のファンになることが多いので、プロは本当に重要です。コンテンポラリーって何かな、多くの選手が使ったサントラって?まさかあれ?こっち?頼むからあれだけはやめてね…と妄想しながらシーズンインを待ちたいと思います。ジェフなら期待を裏切られることはないと信じたい!
メンショフさんはみたことありました。色素の薄い人という印象しかありませんでした、ごめんなさい。でも記事を拝見して、やはり素晴らしい選手なんだということが伝わりました。私の中のロシアンフィギュアはヤグプル時代で一時終了だったのですが、今年は楽しみが増えました。本当にありがとうございます。
時間がかかりましたが、2011年5月からの記事を全て読ませていただきました。Dora Quadskiさんとはスケートの好みも見方も違いますが、とても興味深いものでした。次回更新を楽しみに待っています。

Re: わんこさま

> いつも素敵な記事をありがとうございます♪

こちらこそ読んでいただきありがとうございます!ここのところずっと放置状態で申し訳ありませんでした。


>
> 個人的に胸にグッときたのは、ジェフの笑顔に関するコメントです。
> 先日アイスショーに行った際、会場でとても悲しい体験をして

本当にジェフの笑顔は素敵ですよね!演技ももちろんなんですが、見ている者を自分の世界に引き込むような何かを持っている人だと思います。

> そんな彼の憧れのジェフと作った今季のプログラム、早く観たいです!

ですね!シーズンの始まりが楽しみでたまりません。
またのおいでを楽しみにしています。

Re: lapinさま

はじめまして。
メールチェックが遅れてしまい、承認が遅くなって申し訳ありません。

こんなだらだらと長いブログ、はじめの方から読んでいただけたなんて感動です!なんとお礼を言っていいかわかりません。
まさにブロガー冥利につきるお言葉です。
ここしばらく放置気味で本当に申し訳ありませんでした。

そして、ヴォロノフのプログラムの曲も発表されましたね!ますますこれからが楽しみになりそうです。

ヴォロノフとバトルはラファエル・アルトゥニアンというコーチを通じてつながりがあるので、「海外で振り付けをする」といった時、ジェフであって欲しい、と思っていました。ずっと憧れていた、というジェフの下で振り付けができた、ということは本当に嬉しかったであろうと思います。
インタで
「ジェフが本当にいい仕事をしてくれた」
と言っていたので、きっと満足の行ったプロが出来上がったのだろうと思います。本当に楽しみですね。

更新の緩いブログで申し訳ありませんが、またどうぞいらしてください。お待ちしております。






プロフィール

Dora Quadski

Author:Dora Quadski
確かにフィギュアはジャンプだけじゃないですが・・・でも、やっぱりジャンパー・タイプのスケーターが好きです。
最近応援しているのは、ロシアのセルゲイ・ヴォロノフと、2009年に国別で来日した際に惚れ込んだコンスタンチン・メンショフです。
日本では小塚崇彦君、町田樹君を絶賛応援中!
 
他に、 『スター・トレック』(特にTOS 、TNG)も大好きです。
中でも、P・スチュワート扮するピカード艦長の大ファンです。もちろん、P・スチュワート自身も!
ただ、性格的にはヴァルカンに憧れるクリンゴンって感じかな(笑)ウォーフとサレックに惚れてますw。

そうです、わたしはトレッキー&シャーロッキアンなのです(笑)

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