花は何処へ行った byアレクセイ・ミーシン

 アレクセイ・ウルマノフを、アレクセイ・ヤグディンを、エフゲニー・プルシェンコを、そしてアルツゥール・ガチンスキーを育てたミーシン教授。
彼が新採点システムについてどう考えているのか。ちょっと古いインタですが引っ張り出してみました。(意訳入ってます。間違い等ございましたらご指摘ください)

:::::::

 かつてフィギュアスケーターは、図形を描くことで競い合っていた。それは花や、風景などだった。しかしこのような試合は長くは存在しなかった。

 審判にとって、バラとチューリップとではどちらが優れているのかを判定するのは非常に難しかったからだ。

 そこでスケーターたちは、チューリップとバラの代わりに円形に変更することになった。円を2つ、円を3つ…
全員がまったく同じことをやるのだ。それによって、審判は各選手の技術を引き比べて評価したり、勝者を決定しやすくなった。しかし、この試合形式も時とともに変わっていくだろう。見ていて退屈で、面白くないからだ。


 新採点システムで各選手が目指すのは、面白いものや美しいものではなく、レベル4を取れるスピンやステップやスパイラルだ。高いレベルを得ることへの要求はとても厳しい。
その結果、どのプログラムを見ても非常に似通った(言い換えれば高いレベルをとりやすい)エレメンツ構成になっている。

 しかも、こうして審判が各々の技術を比較しやすくなる方向へとし向けている。
だから今では、本当の花を見ることはとても困難になった。 
 
バラやチューリップは稀になってしまった。
そしてその周囲には、同じ白で、同じ品質の花びらを持つカモミールがたくさん群生している。

スケーターとコーチたちを、チューリップやバラを創り出すことではなく、選手自身の技術を同じような手段でデモンストレーションするように誘発しているのが現行ルールなのだ。
 そのため審判側には、フィギュアスケーターの技術を最大限に公正に比較し、評価できる(実際にはそうなっていないことも多いが)可能性が出てくる。

 確かに見方を変えれば、スピンは今では全体としてより多様になったし、単純でスピードのあるステップが幅を利かせていたステップは、より複雑かつ多彩になった。


後略)

++++++++

『オールスポーツ』(2009年1月17日付)

<原文>
http://www.allsport.ru/index.php?id=22877

続きも訳して載せよう、と思ったのですが、リンクが切れてしまっていまして途中までになりました。とりあえず当時のURLを載せておきます。


現在のいわゆる「点取りプロ」に関しては、ロシアに限らず、古くからの指導者にはいまいち納得できないものであることは確かなようです。ミーシンは別のところで
「エレメンツを数値化することは選手の個性、ひいては技術の進化を削ぐ」
といったことも述べています。
実際、「点にならないから」といって試みられなくなってしまったエレメンツは本当に多い。
イーグルなどのMIF,バレエジャンプ、ジャンプシークエンス(これなどはルール違反になるケースも)、オープンアクセル、ウォーレイといった小技、そしてファデーエフが得意にしていたダブルアクセルシットスピン・・・

フリースケーティングがちっともフリーじゃない、ただSPの時間が長くなっただけ、っていう気もしないでもないです。

そういう意味で懐かしく思い出す演技を2つ。

ファデーエフのダブルアクセルシットスピン。他にも、繋ぎの濃さやスピードはさすがに新採点に移行する際SSの「優れている」という指標にされた、というだけあります。
これは1985年の代々木ワールド
Aleksandr Fadeev (URS) - 1985 World Figure Skating Championships, Men's Long Program


画質がちょっと悪いんですが・・同プロの佐野稔さん解説版


そして、ブライアン・オーサーの1987年のワールド優勝演技。確か、この年初めて男子で3A2本のチャンピオンが誕生したのだった、と思います。後半のエアリーなバレエジャンプ、リズムに乗ったジャンプシークエンスが素晴らしい。
Brian Orser (CAN) - 1987 World Figure Skating Championships, Men's Long Program



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Dora Quadski

Author:Dora Quadski
確かにフィギュアはジャンプだけじゃないですが・・・でも、やっぱりジャンパー・タイプのスケーターが好きです。
最近応援しているのは、ロシアのセルゲイ・ヴォロノフと、2009年に国別で来日した際に惚れ込んだコンスタンチン・メンショフです。
日本では小塚崇彦君、町田樹君を絶賛応援中!
 
他に、 『スター・トレック』(特にTOS 、TNG)も大好きです。
中でも、P・スチュワート扮するピカード艦長の大ファンです。もちろん、P・スチュワート自身も!
ただ、性格的にはヴァルカンに憧れるクリンゴンって感じかな(笑)ウォーフとサレックに惚れてますw。

そうです、わたしはトレッキー&シャーロッキアンなのです(笑)

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