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ピーキングの問題 ―セルゲイ・ヴォロノフ 欧州選手権3位

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欧州選手権男子シングルは、フェルナンデス、コフトゥン、セリョージャの順で終わりました。
セリョージャの3位は本国ではかなり辛口の評だったようで、インタビューではかなり突っ込んで聞かれています。
それについてはユーリさんがこちらで訳してくださっています→ロシアン・フィギュアスケート・フォレヴァ
ただ、私的にはあれだけFSで上位陣が崩れる中で踏みとどまった、ということで胸を張っていい順位だと思います。
考えてみれば今シーズン、ネーベルホルン杯が4位だっただけで、他の国際試合(フィンランディア杯、ロステレコム杯、NHK杯、GPF,欧州選手権)では全て台乗りしている、というのはなかなかできないことです。それも、国内戦をもこなしながらです。

ただ、セリョージャとしては本当にユーロの金が欲しかった(要するに昨年の銀より上の順位)のだろうな、という思いが伝わって来るインタビューでした。

彼によれば、ロシアンナショナル以降上り調子だったこともあって、とにかく練習をやりこみすぎてしまった、本来なら追い込んだあとは少し緩めないといけないのに、それができずに調子を落としてしまい、それを引きずったままストックホルム入りしてしまった、とのこと。
けれどもとにかく今自分の持っている力を絞り出せるだけ絞り出したのが今回の結果である、と。だからこそのこの表彰式後の晴れやかな笑顔なのでしょう。


本当にアスリートの肉体と精神は繊細なものなのだなあ、と思い知らされます。ただ、ここで踏みとどまった彼に拍手を送りたい。確かに「周りが崩れたからのメダル」であるかもしれませんが、SPでしっかりとメダルを狙える位置につけ、FSを通じてしっかりとまとめた、ということがこの結果であると思います。

FSの演技


クワドは1本、本来ならもう1本のクワドが入る位置には3Tを入れました。
現在の点数制では、回りきって降りたクワドならば、たとえ転倒しても3Tよりは点数が高いです。転倒覚悟で跳べばよかったのに、という声もあるかと思いますが、セリョージャの年齢、古傷の状態、などを考えればやはり綺麗に降りられる3Tのほうがいい。
また、彼のジャンプ構成については、お偉方から「クワド2本にしろ」「基礎点の高い3Aを後半に」などといろいろ言われるようですが、私が思うに、FSは今の構成でいい、と思います。彼がループ、サルコウのエッジジャンプを得意としていることはSPのエントリーでも触れましたが→白鳥は戦い続ける ―セルゲイ・ヴォロノフ、欧州選手権SP
ジャッジも人間ですから後半にミスが出て尻すぼみな感じになった演技より、最初にミスはあっても、後半きっちりまとめて盛り上げて終えたほうが点数も出しやすいと思うのです。
ただ、今回はいつもなら鉄板、ともいえるサルコウが抜けてしまい1Sになったのが痛かった。これが綺麗に決まっていたら・・・
私はジュニアワールドのころから彼を見ていますが、彼のサルコウのヌケは初めて見ました。友人がプロトコルの残っているサイトで調べてくれましたが、彼の1Sは今までない、とのこと。(私の記憶は正しかった)
ただ、最終グループみんなエッジジャンプで失敗しているので、氷の影響もあったのかもしれない、とも思います。エッジジャンプに限らず、微妙な着氷のジャンプが多かったですし。

こちら表彰式



ハビーはファデーエフ(ソ連)以来のユーロ男子3連覇、コフトゥンはISU選手権初のメダル、そしてセリョージャは2年連続表彰台、とそれぞれに喜びも大きかったのでしょう。ウイニングランの時にはしゃいでる写真がいくつも残っています。
その中から

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そしてEX



情念というか哀しみというか祈りというか・・・・
とにかく大人の男にしか演じられないEXだなとつくづく思いました。


そして最後に。

GPF以来、セリョージャというと「セーター」が出てくるほどになってしまいましたが、そのセーターを着用している一枚
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おそらく、SPのスモールメダルセレモニーの際のものだと思いますが、2008年のユーロ初出場4位の際、FSで当時全盛期だったブライアン・ジュベールを破ってスモールメダルを獲得し、

「当時はまだ何も分かっていなかったから、家に帰って、「なんかすごいメダルもらっちゃったみたいなんだ!」と叫んだんだ。」

という少年が、幾年もの歳月、挫折を経て昨年、今年とそれを上回るメダルを獲った、ということで、本当に自身の中で感慨深いものがあったのだろうと思います。

セリョージャは「安定して高い成績を修め続けること」を自らの中で重きを置いているようなので、今回のユーロでの連続の表彰台、そして今シーズンずっと、崩れることなく上位にい続けられたことに安堵感とともに、来るべきワールドへのファイトを燃やしているのではないかと思います。
ワールドもまた、こんな笑顔で終わることができますように。



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Dora Quadski

Author:Dora Quadski
確かにフィギュアはジャンプだけじゃないですが・・・でも、やっぱりジャンパー・タイプのスケーターが好きです。
最近応援しているのは、ロシアのセルゲイ・ヴォロノフと、2009年に国別で来日した際に惚れ込んだコンスタンチン・メンショフです。
日本では小塚崇彦君、町田樹君を絶賛応援中!
 
他に、 『スター・トレック』(特にTOS 、TNG)も大好きです。
中でも、P・スチュワート扮するピカード艦長の大ファンです。もちろん、P・スチュワート自身も!
ただ、性格的にはヴァルカンに憧れるクリンゴンって感じかな(笑)ウォーフとサレックに惚れてますw。

そうです、わたしはトレッキー&シャーロッキアンなのです(笑)

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