メンショフは賭けに出た ―ロシアンナショナル男子SP

Konstantin MENSHOV 2014 SP Russian Nationals3


全日本の興奮も冷めやらぬうちに、ロシアンナショナルが始まりました。昨日は男子SP、ペアSP、アイスダンスのSDが行われました。

ロシアンナショナル男子SPリザルト

プルシェンコが4T-3T、3A、3Lzでトップ、コフトンが4S-2T、4T、3Aで2位、ヴォロノフが4T-3T、3Lo、3Aで3位となっています。

やはり帝王プルシェンコ、ここぞ、という時には合わせてくるな、というのと、新鋭のコフトンが今年SP2クワドの構成でしたが、単独4Tはお手つきだったとはいえ、しっかり入れてきました。そしてヴォロノフは全てのジャンプを美しく決め(特に3Aの高さと大きさといったら!)ゴールデンスピン優勝の好調さを維持している様子でした。

ロシアは五輪枠は1つ。そして欧州選手権の枠が3つありますが、五輪・ワールド出場のためにはまずユーロ出場が最低条件になります。
候補としてもくされていたのは、プルシェンコ、コフトン、ヴォロノフ、ガチンスキー、メンショフ、といったところ。
その中でプルシェンコ、コフトン、ヴォロノフはSP順調な滑り出しを見せましたが、残念ながらメンショフは10位、ガチンスキーは12位に沈みました。

今回触れたいのは、メンショフがSPで大きな賭けに出た、ということです。彼の今年のジャンプ構成は3A、4T-3T、3Lzでしたが、ここにきてクワド2本の構成にしてきました。

最初のジャンプの入りがスリーターンからだったので、すぐにそれが察しられました。おそらく、4S、4T-3T、3Aの予定構成だったのでしょう。結果は、3S、4T(so) 3A(so) で10位。コンボ抜けが痛かったです。

Konstantin MENSHOV 2014 SP Russian Nationals



ここにきて何故こんなハイリスクなことを・・?と思う方も多いと思いますが、彼はおそらく国内での自分の立ち位置(平たく言えばPCS)をよく知っていたからだと思います。
昨年からの流れからすると、実質ユーロ枠はプルとコフトンで2つはほぼ確定しているといっていい。残り1つをヴォロノフ、ガチンスキーらと争うわけですが、、彼らに比べてメンショフの国内評価はとても低い。特に、ヴォロノフと彼は国際試合でのPCSはあまり変わらない(ヴォロノフの方が少し上)のですが、ロシア国内ではそれがさらにひらきます。

今までの構成では他選手のミス待ち、でしかチャンスはありません。

今年のNHK杯のリザルト
昨年のロシアンナショナルFSのリザルト

ですから、なんとしてもここで彼がユーロの出場権を得るためには、リスクをおかしてもここで勝負に出る必要があったのです。これはコーチともじっくりと話し合った上での決断だったと思います。2人のキスクラの表情からもそれが伺えました。

勝負に出ずにあとで悔やむよりは、失敗しても挑戦する方を彼は選んだのだと思います。上の写真は演技終了直後のものですが、「やりきったのだから」という満足感が出ていて、見ていて救われた気がしました。

ずっとクワドに賭けてきて、ルールの変更に追随してスケーティングも磨き、遅咲きながらもここまで来た。

三十路を過ぎてもSPクワド、FS2クワドを入れ続け、毎年自己ベストを更新してきた彼。特に今シーズンは怪我上がり。そしてここに来てSP2クワドに挑戦しよう、という悲壮な決意。なぜそこまで追い詰めたのか。アスリートの伸びる時期、技術を維持できる時期はそれぞれです。単に年齢、ということで切り捨ててしまえるものではないのに。
なぜこんな選手を今まで連盟は評価しなかったのだろう、と思わざるを得ません。
今年のPCSを見ても、これではまるで引退勧告です。SPにクワドコンボをコンスタントに入れ、FSでも2クワド、3A2本を入れられる選手が現在世界に何人いるでしょうか。

SP終了後のインタビューで、「メダルは難しくなったが、とにかくFSでも全力を尽くす」と言っていたそうなので、少しでも巻き返しを期待したい。昨年も、SP6位からのスタートでした。


すべてを吹っ切って、頑張って欲しいです。FSの演技後に、またあなたの笑顔が見たい。



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Dora Quadski

Author:Dora Quadski
確かにフィギュアはジャンプだけじゃないですが・・・でも、やっぱりジャンパー・タイプのスケーターが好きです。
最近応援しているのは、ロシアのセルゲイ・ヴォロノフと、2009年に国別で来日した際に惚れ込んだコンスタンチン・メンショフです。
日本では小塚崇彦君、町田樹君を絶賛応援中!
 
他に、 『スター・トレック』(特にTOS 、TNG)も大好きです。
中でも、P・スチュワート扮するピカード艦長の大ファンです。もちろん、P・スチュワート自身も!
ただ、性格的にはヴァルカンに憧れるクリンゴンって感じかな(笑)ウォーフとサレックに惚れてますw。

そうです、わたしはトレッキー&シャーロッキアンなのです(笑)

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