戦う準備は整った!三者三様の喜び ―ニース杯男子

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ニース杯男子、最終的な結果が出ました。男子リザルト

男子FSリザルト
男子FSプロトコル

男子オタのみなさんの中でも、このなかで嬉しかったのはトマシュ・ヴェルネルの優勝ではないでしょうか。先日のオンドレイ・ネペラの優勝がフロックではない、彼の本格的な復活の兆しである、と確信を持てた演技だったと思います。ここ何年か低迷が続き、今年はGPS枠すらなくしてしまっていた彼。五輪年の今年に間に合ってくれたのは本当に喜ばしいことです。
本当に彼のジャンプの美しさと足元は絶品で、東のP・チャンか、西のトマシュ・ヴェルネルか、と私個人では思ってます。

そんなトマシュのFS.



そしてメンショフさん。(なぜ、彼だけが「さん」付けなのかはわかりませんが、何故か落ち着いた佇まいがそうさせてしまうのかな。理不尽な扱いや阻害を受けても、文句ひとつ言わず淡々と受け止め、逆にそれを自分の成長に養分に変えてしまうような、そんな大人(たいじん)の雰囲気を感じるからでしょうか。インタビューを訳していると、本当にそれを思います。)
そんな彼でも、脱臼から立ち直りかけたところに再度の負傷、国内戦では38度の発熱と嘔吐の中での演技で、FSでは途中で棄権しかけた、という今回の状況(なんとか滑りきり7位)にはくじけかけもしたようです。
4Tを跳ぶ際にはまだ肩の痛みが残る状態。そして、もうこれ以上悪いことは起こらない、この怪我とは付き合っていくつもりでやっていこう、とにかくやるだけだ。というつもりで臨んだようです。
そして、僅差の3位のブッシュがクワドを入れる素晴らしい演技をし、彼は何としてでもクリアな演技をしないと上位を保てない、という状況になります。

そんなメンショフさんのフリー。


次にブッシュ。彼は一時はヴォロノフとともにウルマノフのところでコーチを受けていて、ガチンスキーと並んで次代のロシアを担う存在、とも言われていました。Jr.のころは明るい金髪にきのこ頭で、オタからは「小プル」とよばれていたりしました。似ている、と思ったのはロシアンジャーナリズムもみたいで、メンショフさんの優勝した2001年のナショナルでメンショフさん、ガチ、彼で表彰台となった時のプレカンで、「プルシェンコに似ている、と言われていますがそれについてはどう思いますか」などと聞かれていました。
そんな彼でしたが翌シーズンからはなかなか結果が出せず、コーチ変更もしたりして悩んだ時期でもあったようです。とにかく彼の場合、ジャンプが不安定でSP,FSがなかなか揃わないのが頭打ちになっていた原因でした。
しかし、この大会ではやっと揃えることができました。
これで彼も再びロシアン若手男子の争いに入ってきてくれれば、と思います。

ブッシュのフリー



トマシュ、メンショフ、ブッシュ、と三者三様の復活の喜びのあったニース杯の表彰台でした。


ただ、この試合にはろしあん男子は4人出場していたのですが、その4人ともをルカヴィツィン氏が見ていたのでした。特にすごいシーンだ、と思ったのはSPを僅差で2,3位で終えたメンショフさんブッシュをともにきちんと見ていたこと。もちろん自分の直弟子はメンショフさんですが、ブッシュの滑走直前には、しっかりと腕を握ってアドバイスを与えていました。そしてキスクラにも最後まで付き添い(ストリーミングを見ていた方ならわかると思うのですが、この大会は得点が出るまでちょっと時間がかかってました)、メンショフさんは一人でリンクに出て行きました。

怪我上がりの自分の生徒が今預かっている他のコーチの生徒と順位争いをしている、そんな中でぼっちキスクラにせず最後まで付き添った。
これはメンショフさんとルカヴィツィンコーチの間に全幅の信頼感があった、ということと、メンショフさんの気持ちの強さでしょう。

結果論ではありますが、ブッシュとメンショフさんの最終的な差は2点ちょっと。
ステップアウト1つでもあれば簡単にひっくり返っていた差です。(SP終了時は2点弱、FSで少し開いた)
もしひっくり返っていたら、あの時自分が出走前に一言かけてやっていれば・・と思ったりはしないのでしょうか。

藁にもすがりたい、こんな切羽詰まった状況で、自分のコーチは他の選手を見ている。
そんなとき、選手は何を思うのでしょうか。

かなりキツかったんじゃないかと思うんですが、それを乗り越えてこの順位を保ったのは彼の精神力の賜物だと思います。

そして他のコーチ達からも選手を任されるルカヴィツィンコーチの人柄でもあるのでしょう。

(長くなりそうなので、女子も含めてニース杯については近日中にまた触れます、よろしく)

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Dora Quadski

Author:Dora Quadski
確かにフィギュアはジャンプだけじゃないですが・・・でも、やっぱりジャンパー・タイプのスケーターが好きです。
最近応援しているのは、ロシアのセルゲイ・ヴォロノフと、2009年に国別で来日した際に惚れ込んだコンスタンチン・メンショフです。
日本では小塚崇彦君、町田樹君を絶賛応援中!
 
他に、 『スター・トレック』(特にTOS 、TNG)も大好きです。
中でも、P・スチュワート扮するピカード艦長の大ファンです。もちろん、P・スチュワート自身も!
ただ、性格的にはヴァルカンに憧れるクリンゴンって感じかな(笑)ウォーフとサレックに惚れてますw。

そうです、わたしはトレッキー&シャーロッキアンなのです(笑)

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