ネーベルホルン杯を終えて-カレンダーコンペ(B級大会)の存在意義


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今回のネーベルホルン杯で安藤さんは復帰を遂げ、日本はリード姉弟の活躍によって五輪団体の出場が濃厚となった。また今週末にはフィンランディア杯、オンドレイ・ネペラメモリアルとカレンダーコンペ(いわゆるB級大会)が目白押しだ。
特に、このネーベルホルン杯は五輪予選、ということで注目が集まったけれど、他のカレンダーコンペも、NHK杯に負けず劣らず歴史のあるものも多いし、参加選手のレベルの高いものもある。


B級大会、というけれど、いわゆるこういったカレンダーコンペの大切さがこれを機会にもっと知られるといいと思う。GPSや選手権だけが選手たちにとって意味を持つ試合じゃない。

実際、NHK杯もこういったカレンダーコンペの1つだったのだ。1996年シーズンから、有力選手のプロへの流出を防ぐためにCPS(チャンピオンシリーズ)としてISUの賞金大会として行われたのが現在のGPSの原型だ。
それからドイツのボフストロム杯がチャイナカップに変わり、フランス杯のスポンサーが変わり、となって現在に至っている。

週末に行われているフィンランディア杯、オンドレイ・ネペラ・メモリアルなどのカレンダーコンペは「B級」言われれることがあるように、GPSとは1段下がったもの、と思われがちだが、欧州などのGPS自国枠を持たない選手たちにとっては世界への登竜門であり、熾烈な競争の場なのだ。
少しでもポイントをとってWSを上げておけば選手権の滑走順が有利になるし、GPS出場も目指せる。
また、エントリーメンバーを見ればわかるが、男子ではクワド持ち、女子では3-3持ちがゴロゴロいて、欠員が出てしまったGPSよりはるかに見ごたえがあったりもする。

そして、枠を持っている国の選手でも、GPS出場権をかけて(国ごとにGPS出場人数は限られている)こういった大会に出かけてゆく。
日本で言えば以前の町田くん、無良くん。鈴木さんといったところがそうだったし、現在では佐々木彰生くん、中村健人君などがそうだろう。

オンドレイ・ネペラ・メモリアルのように、過去の名選手を冠したカレンダーコンペもある。また、大会によってはノービスクラスから全て揃っているものもある。昨年ヨナが復帰したNRW杯等もその例だ。ノービスっ子達が、五輪チャンプと同じ大会に出場しまた同じリンクで滑る、というのは意義のあることだと思う。
そして、各大会によって特徴もあり、フィンランディア杯ではシンクロナイズド・スケーティングのカテゴリーもある。

また、今回のネーベルホルンでは開催側が安藤美姫さんを招聘した、ということで「日本の連盟の頭越しの陰謀」みたいに言われたが、これは大会が興業でもある以上当たり前のことだ。
GPS発足前のNHK杯なんて、海外の有名選手を呼びまくっていた。
ナショナルチャンプがゴロゴロ、前年のワールド最終グループがほとんどいる、なんてことも稀じゃなかった。

海外のこういったカレンダーコンペは地元の自治体やクラブが中心となって行われることが多いが、有名選手を招聘のよって観客を集めることができ、また将来を担う所属選手たちに一流の演技を見せて刺激を与えることができ、観客が地元にお金を落としてくれ、地元選手もポイントやスコアをクリアするチャンスができ、(カレンダーコンペの点数はPBとはならないが、5位以内に入ればランキングポイントがもらえる)大きな大会に向けての調整や新プロのジャッジングの感触を試すこともできる。

いいことだらけではないか?

現実、トリノ五輪予選として行われたカレンダーコンペであるカールシェーファーメモリアル(オーストリア出身のカールシェーファー選手を冠したメモリアル大会)は、主催クラブの経営不振によって、2009年から行われていない。
こういった記念すべき大会が消えてしまうのはとても寂しいことだ。だからこそ著名な選手を呼び、観客を集めなければならない、という一面も存在する。

カールシェーファーがなくなったため、バンクーバーの五輪予選はこのネーベルホルンで行われた。
当時スイスは五輪枠を持っていなかったため、復帰を表明したランビエールが出場したから、覚えてらっしゃる方も多いかもしれない。
ベテランとは言え試合ではほとんどぶっつけ本番、ミスれば自らはもちろん自国の五輪もなくなる、というところでダントツの成績を出したのはやはりさすがだった。

今回の日本ではアイスダンスのリード姉弟、ペアの木原・高橋組が同じ立場となった。そして、彼らには五輪団体戦出場枠獲得の希望も託されていた。

リード姉弟ネーベルホルンFD


リーズや高橋・木原については後で別記事を持って触れたいと思うが、「五輪予選」ということがついていなくとも、カレンダーコンペは面白いものなんだ、ということを分かってもらいたい。
特に、GPSの出場人数が削減されてしまってからは
「毎回同じメンバーを見ている気がする」という声をよく聞く。
スポンサーや放映時間の関連もあるのだろうが、なんとか元の人数に戻すか、欠員ができたら予選繰り上げを行うなどして、新鮮なメンバーを見せて欲しい。


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Dora Quadski

Author:Dora Quadski
確かにフィギュアはジャンプだけじゃないですが・・・でも、やっぱりジャンパー・タイプのスケーターが好きです。
最近応援しているのは、ロシアのセルゲイ・ヴォロノフと、2009年に国別で来日した際に惚れ込んだコンスタンチン・メンショフです。
日本では小塚崇彦君、町田樹君を絶賛応援中!
 
他に、 『スター・トレック』(特にTOS 、TNG)も大好きです。
中でも、P・スチュワート扮するピカード艦長の大ファンです。もちろん、P・スチュワート自身も!
ただ、性格的にはヴァルカンに憧れるクリンゴンって感じかな(笑)ウォーフとサレックに惚れてますw。

そうです、わたしはトレッキー&シャーロッキアンなのです(笑)

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