再録】ジャッジパネルのスコット・デイヴィス -技術審判の存在感

Davis_Scott.jpg


以前書いたものですが、また今回のGPFの男子技術審判でスコットが来てくれたので上げておきます。

GPF男子技術審判員


だいぶ前、、アンソニー・リュウが町田くんのコーチとしてリンクサイドに現れたとき、こんな記事を書きました。

キスクラに帰ってくる懐かしい顔 ―NHK杯のアンソニー

そしてまた、懐かしい顔が一人還ってきてくれました。
実は今年の4月に行われた国別対抗の技術審判として、スコット・デイヴィス(写真)が来ていたのでした。なんて懐かしい!

Men - Short Program
 
Panel of Judges
 






















FunctionNameNation
RefereeMr. Alexander LAKERNIK
ISU
Technical ControllerMs. Hely ABBONDATI
ISU
Technical SpecialistMr. Scott DAVIS
ISU
Assistant Technical SpecialistMs. Claudia UNGER
ISU
   
Judge No.1Ms. Marta OLOZAGARRE
ESP
Judge No.2Ms. Noriko SHIROTA
JPN
Judge No.3Ms. Leslie KEEN
CAN
Judge No.4Ms. Jarmila PORTOVA
CZE
Judge No.5Mr. Franco BENINI
ITA
Judge No.6Ms. Alla SHEKHOVTSEVA
RUS
Judge No.7Ms. Anne CAMMETT
USA
Judge No.8Mr. Philippe MERIGUET
FRA
Judge No.9Mr. Yumin WANG
CHN
   
Data OperatorMs. Lisa JELINEK
ISU
Replay OperatorMr. Ted BARTON
ISU



 
ちょっとオジさんになってはいたものの、目元はあの頃のまま。

技術審判(テクニカルジャッジ)は新採点制度発足とともに作られた制度で、出来る人間も限られ(ナショナルクラスの選手経験者であること、試合によってクラスが決まっていて、それをクリアしていなければならないこと。そしてなにより難しい問題なのが、ジャッジングをするカテゴリーに自分の携わっている選手がいないこと、です。
若手の選手経験者のほとんどが、現在コーチとして活躍しており、選手を教えています。ウルマノフやペトレンコなどもジャッジパネルに入っていた時期もありましたが、残念ながらコーチとしての活動が忙しくなるとともに、彼らの姿は見えなくなりました。

それについて詳しいことはこちら→国際選手権でジャッジングをする、ということ - 天野真さん

スコット・デイヴィスはリレハンメル五輪の年、プロから復帰してきたボイタノを破って全米チャンピオンとなりアメリカ代表となりました。
高いジャンプとスピードのあるスケーティング、回転の速いスピン。そしてサンダーバードを思わせるようないかにもアメリカンな風貌。
五輪本番では、コンボの間にターンが入ったものの、3Aコンボを入れ、4位といい出だしだったのですが、FSでは残念ながらジャンプが崩れて総合8位。
しかし、この年代の彼に素晴らしく似合ったダイナミックでいいプロだったので、本当に残念に思ったのでした。が!このプロをほとんどノーミスで演じていた全米選手権の動画がありました。いやー、いい時代です。
「ウエストサイド・ストーリー」です。ちょっとまだスケーティングが荒いですがスピードと高さのあるジャンプを持った彼に良く似合ってます。実況が「ウエストサイド・ストーリー、シャーク団のトニーを演じます」

Scott Davis - 1994 U.S. Figure Skating Championships, Men's Free Skate


それから彼は持ち前のジャンプを活かしながらスケーティングと表現力を磨くために、ズミエフスカヤコーチのもとに行きます。
そして4年後の長野五輪のシーズン。彼はNHK杯に来日し、台乗りを果たします。覚えてらっしゃる方も多いかもしれません。ちょうどこの年のNHK杯は五輪を狙う選手たちの調整試合としてはいい位置にあったので、メンツがとても豪華でした。
冒頭に、イリヤやタケシも映ってます。
Scott Davis (USA) - 1997 NHK Trophy, Men's Free Skate

この日はちょうどコーチの誕生日。いいプレゼントになりましたね。
スピンやスケーティングのスピードはそのまま、しかし荒さが取れて、柔らかくしなやかな滑りもできるようになって、大人の表現ができるようになったのだなぁ、と感じました。

現在スコットは、カルガリーにあるクラブのディレクターをしているそうです。以前のインタでは、
「生徒たちが、年齢やレベルはどうあれ、人として、アスリートとして成長していくのを見るのがとても楽しみです。それによって私たちも教えられることも多いですし、スケートだけでなく、人生そのものを学んでいってほしい」
と述べていました。

彼のように、現役時代に高い技術を持っていた元選手がジャッジとして還ってくる、というのは本当にありがたいことです。それによって、

「自分が現役時代にできなかった技を判定できるのか」
といった言いがかりめいた批判も少しづつは減っていくでしょう。
エレメンツを成し遂げる能力とそれを判定する能力は別物とはいえ、なかなかそれを分からない人間が多いのは確かです。


拘束時間や労働量の割に報われないことの多いのが裏方、特にジャッジですが、競技の未来のためにも、一人でも多くこうして現場に戻ってきてくれる人が現れて欲しいものです。


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Dora Quadski

Author:Dora Quadski
確かにフィギュアはジャンプだけじゃないですが・・・でも、やっぱりジャンパー・タイプのスケーターが好きです。
最近応援しているのは、ロシアのセルゲイ・ヴォロノフと、2009年に国別で来日した際に惚れ込んだコンスタンチン・メンショフです。
日本では小塚崇彦君、町田樹君を絶賛応援中!
 
他に、 『スター・トレック』(特にTOS 、TNG)も大好きです。
中でも、P・スチュワート扮するピカード艦長の大ファンです。もちろん、P・スチュワート自身も!
ただ、性格的にはヴァルカンに憧れるクリンゴンって感じかな(笑)ウォーフとサレックに惚れてますw。

そうです、わたしはトレッキー&シャーロッキアンなのです(笑)

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