還ってきた會澤翼 -危険球 投手・打者双方への痛み

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6月13日、ホークスの交流戦優勝で湧いていなた中、カープファンの私には本当に嬉しいことがありました。會澤翼捕手の8日に続いてのスタメンマスクです。これはこの日に登板した中崎の好投をひきだしたことをかわれての起用でしょう、先発は同じく中崎。
初回に3ランを浴びたものの、しっかりと若いバッテリーで試合を作り、3回にはアツ(會澤翼)のソロホームラン。これが追い上げムードを作りました。イーグルスの則本投手が良かっただけに、これがなければ押さえ込まれたままズルズル加点されて負けてしまっていたかもしれません。
このアツの3年ぶりプロ2号となるホームランが、9回逆転勝ちの下火となっていた、と言ってもいいと思います。

6月13日広島カープ-楽天ゴールデンイーグルスダイジェスト



アツ、といえば私は昨年のハマスタでのベイスターズ戦を忘れることはできません。


この試合、ハマスタの内野席で見ていました。久しぶりのハマスタ、初の生野村だー、と楽しみに出かけていったのですが・・

1点先取するも逆転されて4点差、となった9回表。クローザーの山口からヒットが出てワンナウト1,2塁、代打に出てきたのは控え捕手のアツ。
フルカウントまで粘って、思い切り踏み込んでいったところにデッドボール。

広島カープ 會澤翼横浜山口に顔面デッドボール


改めて見てもかなりショッキングですが、現場は本当に異様な雰囲気でした。アツのヘルメットが飛び、もんどりうって倒れ込んだ彼は顔を抑えてしばらく激しくもがいたあと、ピクリともしなくなりました。本当に、人間があれほど下半身だけ派手に動けるのか、と思うくらいのもがき方・・例えは非常に悪いですが、殺虫剤をかけられた昆虫のようでした。

球場は一瞬冷水を浴びせられたようになりましたが、すぐに外野の方からものすごいヤジや怒号が響いてきました。内野でも、喚きながらグラウンドに飛び降りようとする人が何人かいて(ハマスタにはバックネット裏以外、防御ネットがありません)、周りの観客に止められていました。

アツが倒れた瞬間、野村監督や緒方・植田両コーチが駆け寄り、トレーナーの福永さんが飛び出してきました。そして、ワンテンポ遅れてタオルを持った梵(そよぎ)選手が駆け寄ります。(無帽の背番号6番)かなり出血がひどかったのと、頭部固定の為でしょう、すぐに追加のための大量のタオルを抱えた堂林選手、岩本選手、菊池選手が走ってゆきました。(動画に映っているカープのユニフォームで無帽なのが選手たちです)

球場内は本当に異様な雰囲気で、まさに「どうなっちゃうの?」といった感じ。アツのそばにしゃがみこんで応急処置をするトレーナーと、それを見守る両軍コーチ陣、そして内野守備に出ていた横浜の選手。

そんな中で特に目立ったのが先程も書いた広島の梵選手の行動でした。真っ先にタオルを持って飛び出してゆき、しゃがみこんでトレーナーの担架での搬送不可、の判断を聞いたのでしょう、担架を持ってきた球団スタッフに指示を出し、自軍ベンチの選手たちにも迂闊に飛び出してくることのないよう(乱闘に発展するのを防ぐため)目を配っていました。

そして、ヒビの入ったヘルメット(動画でアップになっています)をさりげなく拾い上げ、横浜の中村選手がとってきて横浜の選手(この選手が誰だかちょっとわかりませんでした)に渡したアツのバットを軽く一礼しながら受け取ると、若手選手たちを促してベンチに下がってゆきました。

そんな中、
「搬送のための救急車を呼びますのでしばらくお待ちください」
とのアナウンス。

不幸にして危険球を当ててしまった山口投手に対して、
「わざとだ」
「さっさとマウンドを降りてベンチに帰るなんて不遜だ」
などという声もありましたが、そんなことはありません。

確かに深々多頭を下げる、とまではいっていませんでしたが、山口投手はきちんと帽子を取って頭を下げていましたし、危険球と判断されたところですぐに主審から退場のジェスチャーがされるわけですから、すぐにマウンドを降りてベンチに帰るのは当然のことです。
彼の人間性にまで云々言う人もいましたが、それは全く別の問題です。

まして、あの場面、ランナー2人おいてフルカウント、リードは4点。打者を塁に出せばワンナウト満塁。そして次打者は長打力もあってのせると怖い天谷宗一郎選手。
1本出たらたちまち同点です。とにかくあの場面では山口投手はインサイド低めにストライクが欲しかったはず。
ただ、不幸にしてそれが高めにすっぽ抜け、打ちに来ていたアツは避けきれなかった。しかし、幸いにして咄嗟にアツは顎を引いたため、ボールはヘルメットのつばに当たり、そこから顔面に、という軌道を辿り、直撃はまぬがれた。これはアツのバットとヘルメットの破片を避けようと横浜のキャッチャーが仰向けに倒れているのでも分かります。


しばらくすると、先程までの異様な怒号は静まっていた、広島側から、
「がんばれがんばれツバサ、ファイト、ファイト、ツバサ」
の翼コールが沸き起こりました。

すると、それに呼応するように、横浜側スタンドからも同じように翼コール。


救急車が来て、アツが運ばれてゆく時も、双方のスタンドから翼コールがあり、「帰ってこいよー!」という声援も飛んでいました。

幸いアツは鼻骨骨折のみで眼球や脳には異常はなく、福永トレーナ-によれば
「予測し得た中でも一番軽かったケガ」
ということでした。

横浜にも所属していたことのある現広島の石井琢朗選手はブログにその日、こう記しました。
超琢朗主義 ひと安心。。


そして、アツは還ってきたのです。恐怖心を、怪我を克服して。

これがハマスタだったら、本当にドラマかもですが、Kスタ宮城、ということにもまた別の意味があったかも知れない、と思いました。


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Dora Quadski

Author:Dora Quadski
確かにフィギュアはジャンプだけじゃないですが・・・でも、やっぱりジャンパー・タイプのスケーターが好きです。
最近応援しているのは、ロシアのセルゲイ・ヴォロノフと、2009年に国別で来日した際に惚れ込んだコンスタンチン・メンショフです。
日本では小塚崇彦君、町田樹君を絶賛応援中!
 
他に、 『スター・トレック』(特にTOS 、TNG)も大好きです。
中でも、P・スチュワート扮するピカード艦長の大ファンです。もちろん、P・スチュワート自身も!
ただ、性格的にはヴァルカンに憧れるクリンゴンって感じかな(笑)ウォーフとサレックに惚れてますw。

そうです、わたしはトレッキー&シャーロッキアンなのです(笑)

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