メンショフさんインタビュー -動乱のシーズンを終え、五輪シーズンに挑む 

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4月に行われた国別対抗で男子シングルSPで3位となりながらFSではクワド2本決めたあとの3つめのジャンプ(3A)で転倒、右肩を脱臼して棄権、となってしまったメンショフさんですが、来シーズンに向けてのインタが上がってきました。
その前に、怪我の状況は、といいますと、手術はせずに済み、順調に回復している、とのことです。

日本滞在中に彼がアップした写真。
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知人によると、この東京医科大学病院は代々木から近い、ということだけでなく、プロレスなどの格闘技御用達の病院でもあり、脱臼や骨折、といった外科的な専門医がいらっしゃることで有名で、また平日だったこともあり、かなり行き届いた治療が受けられたのではないか、ということでした。元柔道選手で脱臼の経験もある彼が言うには、
「あの状態で歩いてたのだけでもすごい、もう顔面蒼白冷や汗ダラダラで悶絶もんだったと思う。俺が脱臼したときはしばらくは畳から起きれんかった。フィギュアスケートなんてチャラい、と思ってて申し訳ない。、きっちり観客に礼して戻っていったもんな。すごい精神力だと思う」
とのこと。

帰国してコーチといろいろ話し合って治療について決めたそうですが、結局手術はせず(若い子の場合はまだ腱が柔らかいのでのびてしまいやすく脱臼がクセになりやすいので手術をすることも多いそうなのですが、メンショフさんの場合は年齢もいってることもありその危険はないだろうということ、そして4年前にも同じ怪我をしたが、手術をせずに治癒した、ということも下敷きになっていたようです。あと、手術による感染症の危険があることも不安材料の1つだったもよう。(ルカヴィツィンコーチのインタから)

昨日、アイス・ネットワークに今シーズンの回顧と五輪シーズンに向けてのインタが載っていたので訳してみました。

++++++++++

メンショフは激動のシーズンを過ごそうとしている //インタビュアー、ヴラディスラフ・ルチアノフ

(前略、2012-13シーズンのメンショフの戦績、「トランコフの反乱」含む連盟とのいきさつなど)

Icenetwork.com(以下I):怪我の回復状況はどうですか?

Menshov(以下M):私は今、トレーニングキャンプを行っていたフランスのニースから戻ってきたところです。しかし、主に私にとっては休養とリハビリでした。
そこで、私は怪我以来最初に氷に乗りました。
注意深く、かつ傷めた肩に負担をかけないよう、激しく動かしたりしないように、非常に慎重に滑りました。
正直なところ、怪我でほぼ1ヶ月休んだことで、だいぶ悪くなってしまっているのではないかと恐れていましたが、第2セッションでは、もしこの怪我がなかったとしても4回転ジャンプを跳べる、という手応えを得ました。
ドクターは6月上旬まで、肩を激しく動かしたり負担をかけたりすることのないように、と言っています。順調に回復はしていると思いますが、残念ながらまだ痛みがあるので、治療を受けるために病院に通っています。


I:今シーズン、あなたの名前はロシアのスケート・マスコミでしばしば話題となるものの1つでした。私は
あなたの存在がこれによって直接的に関連する他のスポーツでも取り上げられ、言及されて欲しいと思うのです。
今シーズン、あなたはどれくらいの感情的、または心理的な抑圧を受けたり疲労をしたりしたのでしょう?


M:もちろん今季の道程は私にとって容易いものではありませんでした。
ロシア選手権後のナショナルチームメンバーの発表において、私が欧州選手権に行けない、ということが信じられませんでした。
今シーズンは私は安定した成績を上げ、良い演技を続けていましたから、(ザグレブで)メダルのために戦うことが出来たと思うし、私はそう信じて疑いませんでした。あの時はすべてが砕け散ってしまったように感じ、とてつもない痛みを覚えました。けれども、その間多くの人びとが私を助けてくれ、仲間たちが応援してくれました。おかげで、比較的容易く乗り越えることができました。本当に感謝しています。
そして、この出来事は私を強くしてくれたと思います。今は私は違うものの見方をするようになりました。


I:シーズン当初、良いスタートを切って、後半にかなり高い目標を設定していたのでしょうね?


M:私にとってキャリアハイのシーズンだったかもしれません。トップクラスの選手たちと対戦し、彼らを打ち負かすことができました。ちょうど1年前には、私はトップスケーター達と伍して戦うことができるとは信じていませんでしたが、このシーズンにはすべてが変わり、自分の力に自信を持つことができるようになりました。
だからこそ、私は実際に欧州選手権に出場して、そこでメダル争いがしたかったのです。
私はワールドの経験こそありませんが、しかしそこではデニス・テンが(力を発揮できさえすれば)何もかも可能であることを示しました。


I:ロシアスケート連盟の論争の決定後、最悪の結果を招いたように思われます。そしてあなたは国別対抗戦で不幸な怪我を負うことになった。それについてはどう思われますか?


M:私は4年前に同じ怪我をしたことがあります。その後、ひどい転倒をしてもこのようになったことはありませんでした。なぜ今回にこういうことが起きたのか。まだ理解できません。ただ、それを「運命的な何か」と考えることはしたくないのです。
もちろん、SPで第3位につけておきながら、結局棄権せざるを得ず、チームのためにポイントを得ることができなかったのは非常に残念なことですし申し訳ないと思います。


I:この大会はあなたにとって特別な影響をもたらしましたか?


M:競技(や大会)によって、私は何がもたらされるのか、何が与えられるのかといったことを考えないようにしています。
私のゴールはクリーンに滑り、そして私のその時できること全てを演ずることです。
それが、サンクトペテルブルグの大会であろうが、世界選手権であろうが、どんなコンペティションであろうが私にとっては同じように重要です。


I:「スポーツの原則」という概念について、どのように考え、そしてその重要性についてどう思っていますか?


M:もちろん、スポーツの原理は非常に重要です。それなしでは(アスリートたちの)競争には全く意味がなくなってしまうからです。
しかし、私は例外が存在することも理解しています。トップアスリートが選手権の選考大会に何らかの事情で出場できず、しかしこの選手が絶対的なリーダ-やメダル候補であったりする場合、おそらく彼を選択することは理にかなっていると言えるでしょう。


I:(ユーロ選考の際)チームメイトたちからあれだけのものすごいな支持を得られると期待していましたか?


M:正直言って、期待していませんでした。我々にはこのようなケースがすでに何度もありました。しかし、こういった大きな共鳴として響き渡ったのはこれが初めてでした。私は全ての人々に感謝しています。本当にありがとうといいたい。


I:来シーズンはオリンピックが開かれますね。ロシアのスケート連盟がソチでのオリンピック出場資格者が、スポーツの原理に則って選考されるとあなたは思いますか?


M:私は選考会で最善を尽くすのみです。私の手の及ばないこともあります。しかし、我が連盟はこのシーズンでの出来事でいくつかのことを学んでいると思います。
静観したいと思います。


I:このシーズンの出来事で、あなたがスポーツに向かう姿勢が変わりましたか?


M:もちろん。このシーズンは私の上に深い印象を残しました。そして今、私が戦うのが容易くなったのです。以前はいつも、私は誰かの為に、何かをしなければならないように思っていたのですが、それが吹っ切れたように感じられるのです。


I:あなたは男子シングルについて昨シーズンをどのように評価しますか?


M:毎年、男子スケートの技術レベルは上がっています。より多くのスケーターが彼らのプログラムでクワドを試みようとしています。しかも、高難度で質の良いジャンプの他にも、スケーターは高いスケーティングスキル、スピン、優れた振り付けと強さを見せなければなりません。
もちろん、今のところ優位に立っていると誰もが認めるスケーターはクリーンなスケーティングをするパトリック・チャンです。


I:来シーズンに向けて、あなたはどのように準備をしていますか?


M:新しいプログラム作成の為に、今週アメリカに行く予定だったのですが、私の受けている治療のため、これはキャンセルとなりました。とにかく、しっかりと治療を終える必要があるのです。
6月の末に、我々はラトビアに、そしてトレーニングキャンプのためにスウェーデンに行っています。
新しいプログラムのアイデアは既にありますが、音楽についてはまだ決まっていません。
とにかく、今肝心なことは、怪我を完治させることです。


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Dora Quadski

Author:Dora Quadski
確かにフィギュアはジャンプだけじゃないですが・・・でも、やっぱりジャンパー・タイプのスケーターが好きです。
最近応援しているのは、ロシアのセルゲイ・ヴォロノフと、2009年に国別で来日した際に惚れ込んだコンスタンチン・メンショフです。
日本では小塚崇彦君、町田樹君を絶賛応援中!
 
他に、 『スター・トレック』(特にTOS 、TNG)も大好きです。
中でも、P・スチュワート扮するピカード艦長の大ファンです。もちろん、P・スチュワート自身も!
ただ、性格的にはヴァルカンに憧れるクリンゴンって感じかな(笑)ウォーフとサレックに惚れてますw。

そうです、わたしはトレッキー&シャーロッキアンなのです(笑)

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