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アスリートの引き際、それはユニフォームの色 ―緒方孝市の場合

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アスリートは、いつか競技者生命を終える。どんなに選手生命の長い競技でも、一生続けられるものではないから。それが、プロフェッショナルであればなおさら。職業としてそれを行い、カネをとって見せる、というのはそういうことでもある。

自分のプレーが見せるに値するものであるか、という自らへの問いかけ。自己評価と自らの出来うる技との差異.

まだ出来る、という周囲や自分の内面の声と、年齢や怪我・病による衰えとの狭間で、彼らはいかに引き際の判断をするのだろう。

忘れられないのが、広島カープの緒方孝市の引退。彼が引退を決心したのは自らのユニフォームの「色」だった。

広島東洋カープ 緒方孝市 2009年10/10 引退試合 セレモニー


彼の残した引退メッセージがいまだに忘れられない。


「子供の頃の夢は、プロの野球選手になることでした。
その夢が現実となって、カープに入団して、23年間も、大好きな野球を思いっきりやれました。

人に負けたくない、この世界でなんとか成功したい、そういう思いで一所懸命バット振って、がむしゃらに練習してきました。

常に全力で、試合が終わればユニフォームが真っ黒になる、そんな選手でありたい、そうありたいと、最後の最後まで思っていました。
気が付けば、そのユニフォームが汚れなくなり、そして、走ることも守ることも、自分の思うようなプレーができなくなったと感じ、引退を決意しました。
本当に、ケガの多い野球人生ではありましたが、家族の支え、チームのみんなの支え、そして何よりファンのみなさんの支えによってここまで来れた野球人生です。

最後になりますが、カープのユニフォームを着て、23年間、野球ができたことを誇りに思います。ありがとうございました!」

3年連続盗塁王、そして広い守備範囲を誇った5年連続GG受賞の球界屈指のアウトフィルダー。
怪我さえなければ、トリプルスリー(打率3割、30本塁打、30盗塁)を何度も達成していたろう、と思う。足の速い選手の多いカープ野手陣の中でも、

「速いだけなら他にもいるかもしれないけど、走る姿が一番カッコいいのは緒方さん」

と言われ、
あの名捕手古田(スワローズ)をして、
「走ってくる、とわかってて刺せなかったのはあいつだけだった」と言わしめた素晴らしいスピード。


最後の打席の3塁打が物語るように、勝負強さと長打力は健在のままだった。

現役を続けるのであれば、代打の切り札、もしくは終盤の守備固め、としても生きる道はあったはず。
しかし、
「野村(謙二郎)さんより走りたかった、古田さんから盗塁したかった。フルに試合に出ていたかった」
と述べていたように、思うように走れなくなった、ということは彼にとってたまらないことだったのだろう。
ダイビングやスライディングも思うに任せなくなり、昔はなんども着替えたユニフォームが試合が終了してもそのまま真っ白・・
そんな虚しさが彼にスパイクを脱ぐ決意をさせたのかもしれない。

緒方孝市 プレー集


そんな緒方が、素晴らしい遺産として残したものがマツダスタジアムにはある。

分厚いラバーに覆われた外野フェンス。彼の走力を奪う一番の大きなきっかけとなったのは外野フェンス激突による足首の捻挫。
それが繰り返されないように、そして野手が外野守備の醍醐味である大飛球との戦いを恐れることがないように。ホームランと外野手の戦い、という絶妙な高さのラバーと柵。

その外野フェンスは、早速赤松と天谷の素晴らしい守備を産んだ。
1832057134_164.jpg




マツダスタジアムがある限り、緒方孝市という素晴らしい外野手の姿が忘れられることはないだろう。

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Dora Quadski

Author:Dora Quadski
確かにフィギュアはジャンプだけじゃないですが・・・でも、やっぱりジャンパー・タイプのスケーターが好きです。
最近応援しているのは、ロシアのセルゲイ・ヴォロノフと、2009年に国別で来日した際に惚れ込んだコンスタンチン・メンショフです。
日本では小塚崇彦君、町田樹君を絶賛応援中!
 
他に、 『スター・トレック』(特にTOS 、TNG)も大好きです。
中でも、P・スチュワート扮するピカード艦長の大ファンです。もちろん、P・スチュワート自身も!
ただ、性格的にはヴァルカンに憧れるクリンゴンって感じかな(笑)ウォーフとサレックに惚れてますw。

そうです、わたしはトレッキー&シャーロッキアンなのです(笑)

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