祈願・再評価! 本田武史の凄さを知って!(1)

最近、本田と言えばケースケみたいですが、スケオタ、それも男子オタにとっては、やっぱり本田と言えばタケシです。

昨年の五輪での高橋くんの銅メダル獲得や、ワールド優勝、そして今年の小塚君のワールド銀で、いままで女子シングル一辺倒だったフィギュアスケート報道にも、少しは男子に光が差してくるかなー、と期待しているんですが、なかなかそうもいきませんねえ。

フィギュアはやっぱり男子よね!の自分といたしましてはやっぱり彼をおいては語れない日本男子。そう、本田武史です。←しつこいくらいに繰り返しちゃいますよ!


出来れば私はタケシに最初の五輪メダルをとってもらいたかったな、と思います。いまはぽっちゃりしたおにいちゃんになっちゃって、解説席にいますけれど、もっと評価されてよかった選手だよな、とちょっと悲しくなることも。

最近になってファンになった、という方の中にはタケシの現役時代をご存じない、という方もいて・・・ああ、時は流れてゆくのだなあ、と寂しいのですが・・

でも、佐野御大や松村さん、五十嵐さん、といった方々が日本男子フィギュア黎明期を支えてくれた方たちとするならば、日本男子を世界へと導いたのは間違いなく彼、本田武史に違いありません。

当時14歳で最年少で全日本を制し、引退するまで国内ではほとんど負け知らず。

アレクセイ・ウルマノフ、エルヴィス・ストイコ、フィリップ・キャンデロロ、トッド・エルドリッジ、ティモシー・ゲーブル、マイケル・ワイス、アレクセイ・ヤグディン、エフゲニー・プルシェンコ、アレクサンドル・アブト、チェンジャン・リー・・・・・・、まさに綺羅星、レジェンドの中で戦ってきた日本男子がタケシなのです。

そう、10年近くたった一人で日本男子を支えてきた、といってもいいでしょう。

そして、タケシといえば、美しいジャンプとすんばらしいイーグルでした!
松村充さんのイーグルも素敵でしたが、やっぱりイーグルといえばタケシです!(今の人は小塚くんかな?)
線の太い、王様のような勇壮なイーグルを持っていたのはボイタノですが、タケシのイーグルはそれとは全く色合いの違う、燕のようなシャープな、それでいて哀愁を感じさせる、もう、「いつまでもやっててくれ~」といいたくなるような素晴らしいイーグルでした。

そして、国際試合で日本人として初めてクワドを決めたのもタケシでした。ジャンプ&イーグル萌えの私としては、本当に彼のプロは楽しみでした。
そんなタケシがワールドでクワドを初成功させたのがこの年です。
1998-1999シーズン 世界選手権 FS 『仮面の男』


ヤグの俺様仮面もいいですが、私はやっぱりこのタケシのボクちゃん仮面(笑)が好きです。これの振り付けにはペトレンコの手が入っているらしく、アームの動かしかたとか、本当に優雅さがありますね。そして、スピードがすごい!背景のぶっ飛び方がハンパないです。

そしてもうひとつ。ソルトレイクシーズンのスケートアメリカ。五輪年ということもあり、プロをSP,FSとも2つ用意して臨んでいたようですね。、まず、SP。
Takeshi Honda (JPN) - 2001 Skate America, Men's Short Program


「シング・シング・シング」。これのEXバージョンをソルトレイクでやったので、覚えている方も多いかな。これはコンペ用のバージョンです。
綺麗に決まった4-3コンボ、イーグルからの(!)3A。おまえ、それ反則だから!(笑)
3Lzの転倒が残念でしたが、しかし、ここまでレヴェル上げないと、宇宙人たちとは戦えないシーズンでしたよね・・・。

そしてFS。『ラプソディア・クバーナ』。
Takeshi Honda (JPN) - 2001 Skate America, Men's Free Skate

このシーズンは途中でプロの変更をしたので、ひょっとしたら公式試合でこのFSを滑ったのはこのときだけだったかもしれません。動画見つけたときは狂喜しちゃいましたww。ジャンプの入りに、すごく工夫が凝らされているんですよ。今だったらGOE加点ばっちりだろうなぁ(笑)
タケシといえば『アランフェス』ですが、これの完成形も見てみたかった気がします。
特に、後半の2分50秒位からのイーグルからの3A!!!いやー、すばらしい。高さも幅も申し分なし!

そして、ネイションズ・カップからはFSをあの有名な『アランフェス協奏曲』に変更します。これはNHK杯。
Takeshi Honda (JPN) - 2001 NHK Trophy, Men's Free Skate

最初に短いですがインタが入ってます。
タケシといえばイーグル、イーグルといえばタケシ・・・という感じで、。印象の深いプロですよね。2クワド7トリプル。そしてこれにもイーグル3Aが入ってます。


回転速度、幅、高さ、そして美しい放物線を描く軌道・・・・。ジャンプとしては、タケシも含め、この頃のクワドジャンパーのビッグジャンプが一番美しいような気がします。まさに、芸術品です。

タケシがシニアデビューした頃はウル、トッド、ストイコがまだバリバリの現役で、そして同年代にはヤグ、プル、アブト、ワイス、ティモシー、チェンジャン、ミン・・・・といった綺羅星のごとく素晴らしいスケーターがいて、と順位的にはワールド3位が最高、という彼ですが、もっともっと評価されていい、と思います。
     1672022144_114s.jpg   1672022144_222s.jpg   1672022144_146s.jpg

上に上げた写真はGPSや4CC,といった表彰台のタケシですが、ともにいるメンバーを見てください。皆、その国の一時代を築いた、といっていいメンバーです。
当時、大きな大会の表彰台は人外の2人(ヤグ&プル)の指定席みたいになってて、「今回は人間で一位は誰なんだろう?」というのがネタになってました(笑)
その『人間で一番』を争っていたのがこのタケシ、アブト、ティモシー、ワイス、チェンジャン、といったところですが、彼らは3年遅く生まれていたら・・おそらくワールドチャンプの座も五輪金の座も取れていておかしくなかった選手たちです。

全日本選手権最年少優勝、それからずっと日本の一番手として男子シングルを引っ張ってきた彼、本田武史。17歳で開催国のエースとしての重荷を負って長野五輪を迎え、青年期の入り口、ともいえる21歳でソルトレイク五輪。SPでは2位となるものの、ヤグプルの厚い壁に阻まれてメダルはならず。

ならば、青年期の最後の輝き、としてトリノ五輪に向かわせてあげたかった。足の怪我はジャンパーの宿命ともいえるものですが・・・前年のあのモスクワワールドは切なかった。
トリノの表彰台、プルと並んであの人懐っこい笑顔でニコニコしているタケシを見たかった。本当に心からそう思います。

にほんブログ村 その他スポーツブログ スケートへ
にほんブログ村
関連記事
スポンサーサイト

テーマ : フィギュアスケート
ジャンル : スポーツ

コメントの投稿

非公開コメント

もっと屁理屈で申し訳ない

本田武史より田村岳斗の方が印象がありますよ。ばりばりにかっこつけて、失敗しても4回転に挑んでいく。いつも本多選手の下でしたが、挑戦する姿勢には心打たれるものがありました。たぶんそんな田村選手を濱田コーチもよく知っていて手伝ってほしいと思ったんでしょうね。醍醐の選手、元ライバルと苗字が同じ本田太一君を田村コーチがみているって因縁でしょうかね。

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

いえいえ、屁理屈大歓迎ですw

はじめまして、iride421さん>

たしかにヤマト(と呼ばせてください)も印象強かったですね。

私は長野五輪シーズンのブルーの衣装の『シェルブールの雨傘』の印象が強くて、そのまま二枚目路線を突っ走るかと思ったら・・・・

当時、日本のアスリートには全体的に妙なストイックさが要求されていた感じの中で、彼のあの突き抜けた明るさ、見たいなのはすっごく貴重だったんじゃないかな、という気がします。いずれ、ヤマトの特集も組んでみたいと思ってます。
たしか、公式試合の4-3の成功はヤマトのほうが早かったんですよね?

最近ではチェンジャンが中国の女子Jr.を見ているそうですし、ティモシーがTCを目指している、とも聞いています。当時の面子がキスクラやテクニカルパネルに並んでくれるか、と考えると胸熱ですw(歳がばれますかね)

またいらしてください、ありがとうございました・・・嬉しくてつい長いレスに・・すみません(笑)

No title

はじめまして。
いつも楽しみにブログを読ませていただいています。

当時はフィギュアのルールなど、詳しく分からなかったのですが、本田君の演技は息をつめて見ていました。
ヤグディン、プルシェンコよりも本田派だったので、今でも大好きな本田君の記事を紹介してもらえて嬉しいです。

今のロシア男子も大好きですが、またソルトレイク時代の記事も楽しみにしています。

No title

ぽっちゃり本田解説員&大ちゃんのコーチのイメージしかなかったですが、こんなに素晴らしい演技を当時してらしたのですね。
驚き桃の木でした。
今本田選手が18歳でこの演技してたら、全日本はどんな順位になるんでしょうか、、、。妄想が膨らみます。
本田選手あっての今の日本の男子フィギュア(小塚選手のおじいちゃんはじめ多くの選手のご活躍は勿論ですが、)なんだな~と改めて感じました。素敵な動画ありがとうございました。

竹内洋輔君もお願いします!!

田村君を抑えてソルトレイク五輪に出場した竹内君もいつかお願いします!!
フリーに残れなかった長野ワールド、SPを終え、中を見上げた彼の姿がいまだに忘れられないです。

竹内君、スケ連のお仕事のお手伝いされてるそうですね。NHK杯や各大会で活躍されてるようです。

田村君や竹内君、本田君たち、日本男子を引っ張ってきた人達が、後輩育成のために力を尽くしている姿は、感無量、というか、いつも涙が出そうになります。

世間から注目される事のなかった彼らの世代が、戦った時代。クワドなくしてフリー最終組に残れなかった世界選手権。

そうした世代の熾烈な戦いがあったから、当時ジュニアだった世代の心に、また、上を目指すジュベやケヴィンたちの心にクワドへの飽くなき願望が消えずに残されてきたのだと私は思っています。

新ルールでのクワド復活、世代世代で紡いできた糸が織り成された結果なのでしょう。


文字通り、日本を背負って闘った本田君の功績が、埋もれることなく語り継がれていく事を切に願います。
実況者の方々が、本田君の功績を口にしてくれるのは、本田だけでなく、今の日本男子の強さは、歴史を通じて闘ってきた選手達が作り上げてきたものの上に成り立っているのだと、実況者の方々が感じてるからだと私は思っているのですが。


決して埋もれさせてはならない歴史に、光をあててくださってありがとうございます。
多くの人が歴史を感じる事が出来ますように。

No title

本田くんが一番活躍していた頃は、仕事が極端に忙しく、またフィギュアと云えばユーロとワールドと五輪しかTV放送がない国なので、あまりフィギュア観てなかったのがもう残念で、残念で。
日本ではジャンプ(とイーグル)の本田くんといった印象が強いようですが、海外では卓越した音楽表現とスケーティングの旨さの評価が高かったように記憶しています。今観ても、溜息ものの演技です。

これを云うと申し訳なさいっぱいなのですが、あまり知らない日本の選手の記事はとても勉強になるので、これからも宜しくお願いします!

レスが遅くなり申し訳ありません

はじめまして、pinpon さん

その気持ち、わかります。ホントに彼は日本男子を背負って立ってた、って感じでしたよね。演技開始のポーズを決めるたびに、ジャンプの助走に入るたびに、息をつめてみていたあのころが本当に懐かしいです。


いらっしゃいませ、hikariさん

hikariさんのような方にごらんいただけると、本当に書いた甲斐があった、と思います。
ほんとうに、「この人誰?」的な方も多くなってきてるんじゃないかと思います、特に佐野稔さんとか。
でも、皆さん現役時代には本当に素晴しい演技をしていらした、ということを微力ながらでもお伝えしていけたら、と思います。


しゅーらさん

いつもありがとうございます。そうなんです、本当に、お伝えしたい選手はたくさんいるんですよ、竹内さんももちろんですが無良パパ、加納さん、鍵山さん・・・・・・。
でもホント男子は動画が残ってないんです。これは中国人選手にもいえるんですが・・
ミン・ジャン(張民)のあの素晴しく大きな4Sとか・・・引越しの際にビデオを処分してしまった自分を殴りたい気持ちでいっぱいですw


mariemot さん

いらっしゃいませ。これをはじめたときは、こんな懐古趣味の、それも男子中心のブログなんて読んでくださる方もいるとも思えず、
「ま、しょせん自己満足よね」
って感じで始めたので、そういうふうにおっしゃってくださるとなんかむずがゆいようなww
ただ、あくまで個人の感想をつづったものですので、「勉強」なんてとんでもない、こういうこともあるんだー、こう思う人もいるんだー、くらいに流してくださいww


ご訪問くださった皆様、レスが遅れて申し訳ありませんでした。つたないブログですが、ぼちぼちやっていきますんで、これからもよろしくお願いいたします。

はじめまして…とても楽しく読ませて頂いております。
私も当時、本田選手のジャンプ&イーグルに痺れた一人ですが、初めて演技を見たときには『じゃがいも』みたいな子…と思ったのを覚えています(汗)。
しかし文中で本田選手のライバル達の名前を目で追いながら、一人残らず顔が浮かぶ自分に、今さらですが年齢を感じてしまいました(--;)。。。
これからも楽しみに拝見します。
プロフィール

Dora Quadski

Author:Dora Quadski
確かにフィギュアはジャンプだけじゃないですが・・・でも、やっぱりジャンパー・タイプのスケーターが好きです。
最近応援しているのは、ロシアのセルゲイ・ヴォロノフと、2009年に国別で来日した際に惚れ込んだコンスタンチン・メンショフです。
日本では小塚崇彦君、町田樹君を絶賛応援中!
 
他に、 『スター・トレック』(特にTOS 、TNG)も大好きです。
中でも、P・スチュワート扮するピカード艦長の大ファンです。もちろん、P・スチュワート自身も!
ただ、性格的にはヴァルカンに憧れるクリンゴンって感じかな(笑)ウォーフとサレックに惚れてますw。

そうです、わたしはトレッキー&シャーロッキアンなのです(笑)

カレンダー
03 | 2017/04 | 05
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -
最新記事
最新コメント
カテゴリ
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
スポーツ
303位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
ウィンタースポーツ
31位
アクセスランキングを見る>>
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

拘りと屁理屈
検索フォーム
カテゴリ
リンク
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR