改】ユーロはコフトンで決定 メンショフ、モロゾフのインタビュー -トランコフの反乱その後2

682899118.jpg
(スケアメでの練習風景。疲れちゃった、って感じの後輩2人を優しく見守るお兄さん、という風情。これからこんな風景がまたみられるといいですが・・・・)


トランコフの反乱―ロシア男子若手至上主義への抗議

トランコフの反乱その後 ― ロシア男子シングルユーロ派遣は 

ロシアン男子のユーロ派遣3枠目を巡っての騒動は上の2つのエントリーを使って経過を書きました。
そして昨日、評議会が行われ、コーチ陣の投票の結果、最初の決定通り、マキシム・コフトンに決定しました。

それについて、コンスタンチン・メンショフのインタビューが出ていましたのでご紹介したいと思います。
正直、一つ一つの言葉が重く、訳していてつらくなるインタでした。これはセリョージャのトリノワールド以来かな…。

メンショフのインタビューです。インタビュアーはアンドレイ・シモネンコ氏。

+++++++++++++

「私は傷つき怒りをも感じているが諦めたくはない」


S>コンスタンチン、最初の問いは明確だし、答えも予測がつくんだけれど、あなたが今どういった心境で練習をしているのか、そして一連の出来事からどう立て直してゆくのか、聞かせてもらえますか?


M>私は実は至って通常通りなんですよ。幸いにも、私はスケート以外に人生においてささやかな楽しみを持っています。それがこの暗い気持を少しばかり引き上げてくれました。けれども、当然のことながら決定には動揺しショックを受けましたよ。私にはこの決定を受け入れるのは非常につらいことでした。

なぜならば、今シーズンの私は欧州選手権に出場するに値する成績を上げてきたと自負していますから。特に、出場した全ての試合で安定した成績をおさめてきた、というところに価値がある、と思っています。

おそらく、私のキャリアの中でもっともよい成績を上げられたシーズンであった、と思っています。
にもかかわらず、彼らがそれを評価してくれなかったのが悲しく、また嘆かわしいのです。


S>欧州選手権の派遣メンバーを再考する、と知ったとき、あなたはそれに対して派遣されるのでは、という希望を持っていましたか?


M>何かが起きて、ひょっとして私がいけるようになるのでは、というほんの小さな希望は持っていました。もちろん、その可能性はわずかでした。再会議でも、決定がが覆ることはないであろうと私は心の奥底では知っていました。けれど私は幻影の(ような望み)でも無くしたくはなかったのです。

昨日、新しい靴を履いて、全てのトリプルジャンプ、トリプルアクセル、そしてクワドを跳びました。
まだわずかながら澱んだような不快感があるのは確かです。しかし、概ねすべてはうまくいっていますし、落ち着いた気分です。


S>あなたがソチで、仲間のスケーター達、並びに有力なコーチからここまでの強いサポートを受け、彼らがそれをソチで示したことについてはどう思っていますか?


M>私は正直言って、これほどの反響があるとは思っていませんでした。いや、もちろん、アスリートたちが私を好きでいてくれるのはわかっていましたけれど(苦笑)、こんなグレイトなサポートにを受けることができるなんて、思いもよりませんでした。本当に素晴らしいことです。彼らにはとても感謝しています。
これによって、私はこの事態を比較的楽に切り抜けることができました。
そして私はフィギュアスケートにおける偉大な人々が介入してくるとは思ってもみませんでした。
もちろん、これは私のためじゃあありません。スポーツ主義のためです。それはクリアでなければいけないのに、そうできていないからです。


S>インターネット上では、この問題への反響が浮き彫りになりました。そして、現在誰もがこの問題に興味を持っています。世界選手権の切符を争うために、ロシアンカップファイナルに行ってもらえますか?


M>もちろん、私は(ワールド行きを)あきらめてはいません。今がいかに不快でありつらかろうとも。もう一度言います、私は出場した大会で安定した成績をおさめ、これが最高のシーズンであるのに、なぜ認めてもらえないのか。欧州選手権に出るような強い選手たちとも戦い、その多くは勝ってきたのです。そして、ザグレブでメダル争いができたであろうと私は思っています。

ロシアンカップファイナルについては思案中です。私はよく連盟からファイナルに行くことであなたの運命が決まる、と聞かされました。何度私はこのファイナルで勝ったんでしょう、覚えてすらいません。


S>数えてみました・・5回ですね。


M>5回ですか。私は今、国別対抗戦に出場しなければならない、そのチケットは約束する、と聞かされました。ファイナルに出場し競技することが条件であるとも話されました。しかし、あなたは知っているでしょう、私はすでにこのシーズン、私が本当に海外においても戦えることができると十分に示していると思います。
(すみません、↑この辺はちょっと自信なし)

<中略>


M>もう一度・・私はすべてのスケーターと、今まで、そしてこれからも支えてくれるファンとチームスタッフ、そして家族に感謝したいです。彼らなしでは私はもっとずっとキツかったことでしょう。


======本文=====

++++++++++++++



そして、コーチ側からの証言としてモロゾフのインタビューを。
(珍しくモロがまともなこといってる、と思ったのは内緒です(笑))

そして、先ほどアドバイスをいただき、訳に少し手を入れました。

++++++++

「彼らはメンショフの命を奪ったも同然だ」 ニコライ・モロゾフ


著名なコーチであり振付師であるニコライ・モロゾフは評議会の直後に、ロシアのメディアのインタビューに激しい口調で応えた。

M>「私は、彼らはメンショフの命を奪ったも同然だと思う。時とともに、われわれは何が起こったかを忘れてしまう。しかしこの後、彼がスケートをすることについてどう考えるか、それどころか続けてゆくかどうかすらわからないんだ。これは私の現在の生徒であるセルゲイ・ヴォロノフが(バンクーバー五輪選考の際)アルチョム・ボロデュリンと交替させられた時と同様だよ。その後、ヴォロノフは心の傷、トラウマから立ち直るのに2年を要したんだ。ボロデュリンのコーチがタチアナ・タラソワであったことがすべてを証明してるよ。今彼女はコフトンとともに動いているんだからね。」

インタビュアー(以下I)「あなたがは我が国のフィギュアスケート界でタラソワのロビー活動について恐れることなく語る唯一の人物のように思われますが?」

M>「なぜ私が何かを恐れねばならないんだね?私は思うままを言っているだけだよ。意見を隠さねばならない理由はないね。君が尋ねた、だから私は答えた。それだけだよ。」

I>「あなたは長いこと北米や日本で働いていらっしゃいましたが、われわれが見ている子の現在の状況と同じシチュエーションにあったことはありますか?」

M>「どこでも、そして決して(ないね)。日本の小塚崇彦と織田信成は世界選手権に行けないんだよ。だが、率直に言って彼らはマキシム・コフトンより‟クール”だ。」(訳注

I>「それはコフトンにソチ五輪に向けて経験を積ませるためだ、と彼らは言っています」

M>「マキシム・コフトンに関してのソチのメダルの見通しは非常にばかげてるよ。言わば車で月に行く方法を語れ、といっているようなもんだ。確かにマキシムには才能がある、これは疑いない。しかし、彼がクワドを跳んだって、例え世界選手権でも驚かれはしないよ。また、ジャンプ以外のエレメンツにも高いレベルを示す必要がある。マキシムのスケーティングはまだまだジュニアのもので、そして彼はセカンドマーク(PCS)がほとんどもらえていない。向う1年で、マキシムのスケートはさほど変わるとも思えない。。そんな彼がなぜにこの欧州選手権を必要とするのか?私には理解ができないね。それで彼は何が得られるんだね?
彼はJr.ワールドに行かなければならなくて、そして彼自身のスケーティングにも磨きをかけなくてはならない。どこにそんなにことを急ぐ必要がある?そう思うのは私1人ではないよ。トップクラスのコーチであるアレクセイ・ミーシンとヴィクトール・クドリャーツェフは(コフトン派遣について)反対票を投じたよ。
マキシム・コフトンは「何も得なかった」で済むかもしれないが、コンスタンチン・メンショフは何もかもをを失ってしまったのかもしれないんだよ・・・・」

=====本文=====


訳注)原文(英語)ではモロゾフは小塚や織田のことをコフトンより[cooler]である、といっています。この[cool]は俗語表現で、「すげえ、カッコいい、上手い、くらべものにならない」っていう感じでしょうか。日本の今の日本語表現で探すと「やべえ!」って感じかな。あえて引用符を付けてそのままにしておきました。


++++++++++++++


メンショフのインタビューと引き比べてみると、モロゾフのインタのラストの一文

マキシム・コフトンは「何も得なかった」で済むかもしれないが、コンスタンチン・メンショフは何もかもを失ってしまったのかもしれないんだよ・・・・

というのが非常に重いです。世代交代はどこ国のどんなスポーツでも、起こりうることですが、それはやはり自然な形で行われてほしい、と思います。


このモロゾフのインタビューについてはまた別項を設けて述べたいと思います。


指導者たちの意地の張り合いや縄張り争いのようなもので行われてしまうと、選手たちがあまりにもかわいそうです。

そして、この騒動の中で、一番無力感にさいなまれているのはメンショフのコーチのルカヴィツィンではないかと思うと、本当につらくなります。手塩にかけた弟子がここまで評価だれない、ということで自分を責めているのでは、と思うと切ないです。


ロシアンナショナルのメンショフのEX。おそらくこれはユーロ落選が告げられた直後だったんでしょうね・・






ぽちよろしく、更新のモチベになります
にほんブログ村 その他スポーツブログ スケートへ
にほんブログ村

こちらも
blogram投票ボタン
関連記事
スポンサーサイト

テーマ : フィギュアスケート
ジャンル : スポーツ

コメントの投稿

非公開コメント

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます
プロフィール

Dora Quadski

Author:Dora Quadski
確かにフィギュアはジャンプだけじゃないですが・・・でも、やっぱりジャンパー・タイプのスケーターが好きです。
最近応援しているのは、ロシアのセルゲイ・ヴォロノフと、2009年に国別で来日した際に惚れ込んだコンスタンチン・メンショフです。
日本では小塚崇彦君、町田樹君を絶賛応援中!
 
他に、 『スター・トレック』(特にTOS 、TNG)も大好きです。
中でも、P・スチュワート扮するピカード艦長の大ファンです。もちろん、P・スチュワート自身も!
ただ、性格的にはヴァルカンに憧れるクリンゴンって感じかな(笑)ウォーフとサレックに惚れてますw。

そうです、わたしはトレッキー&シャーロッキアンなのです(笑)

カレンダー
03 | 2017/04 | 05
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -
最新記事
最新コメント
カテゴリ
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
スポーツ
323位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
ウィンタースポーツ
30位
アクセスランキングを見る>>
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

拘りと屁理屈
検索フォーム
カテゴリ
リンク
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR