加筆・修正】セルゲイ・ヴォロノフ:「今日、僕は自らのできる限りのことをした」―スケートアメリカインタビュー

CvZICMbUIAIzqBqs
(スケートアメリカSPより)

スケアメ後のセリョージャのインタビューが上がっていました。聞き手はタチアナ・フレイドさん(前回のネペラ杯のインタと同じ方⇒ネペラ杯インタ)です。
今回も、ロシア語者の友人にお世話になりました。本当にありがとうございます。いくら感謝してもしきれません。m(_ _)m

++++++++++

<セルゲイ・ヴォロノフ:僕は今日、自らのできる限りのことをした>

グランプリシリーズ「スケートアメリカ」において4位に終わったセルゲイ・ヴォロノフは、この大会の自らの演技についてこのようにコメントした。

「“スケートアメリカ”はけして容易い競技会ではありませんでした。しかし、それについてくだくだしく述べるのはやめておきましょう。率直に言えば、強い選手が揃い、彼らは皆すべて、みんな実力に相応しい滑りをしました。 また、完全に崩れてしまった選手たちもいませんでした。
今日、僕は自分が出来ることをやり、良い状態でエレメントを見せることができました。 これは僕が色々と我慢を重ねている練習の結果です。練習では常に全てが上手くできるわけではなく、時によっては難しいことがあります。

そして、皆が頻繁に僕の年齢を思い出させてくれますよ。
けれど、それがなんだというんです!歩を踏み出して、先に進むんです。北京で会いましょう、そしてまた話しましょう。

もちろん僕は今日の演技には満足しています。どうしたら、不満足でいることができるんです?自分のために僕は多くの点数を獲得したというのに。
ええ、僕は4位です。残念ながら、上位3位内には入れませんでした。しかし、僕はそれが困難であることは分かっていました。確かに、SPでとても愚かなミスをしました。それがなければ、(上位3位内に入ることは)可能だったかもしれません。
が、結果として残るのはやったこと、それがあるだけです。

しかし、僕は数種類のクワドが跳べる世界選手権3位の選手より上に行くことができましたよ?それに関して、僕は誇りに思います。ボーヤンより上位であったことを誇りに思います。ええ、ボーヤンは確かに調子が良くありませんでした。僕も良い滑りをしたわけではありません。それに関しては反論はしません。しかし、これは事実です。

フリープログラムは僕は感情をこめて滑りました。.僕はこの音楽を大変気に入っています。.
僕は、この「ミューズ」の曲で滑ったアシュリー・ワグナーの演技を、わざわざ見に行きました。これだけの滑りができるなんて!(訳注1)
女性はこのように滑らなくてはならない。 感情をこめて、音楽を感じて。
彼女がこのような気合をこめて滑るのを見て、僕は昨日考えたのです。そしてますます興味が沸いてワクワクしてきました。
僕は、この曲の自分のプログラムをどのように感じて滑るんだろうか?とね。
僕が既に述べたように、この曲は「分子に分解する」んです。そしてこの音楽ははとても僕の滑りを助けてくれます。

ブラチスラヴァの後、我々は特に変えることなく、通常通りの練習をしていました。
.僕はすでに経験のあるアスリートで、僕には僕の練習のシステムが確立されています。 .
ええ、インナ・ゲルマーノヴナ(ゴンチャレンコ)と僕は均等化するように、何かを変えようとしたりして努力はしていますが、あるがままになっているのが現状です。 しかし、もしもそれが良い方向に機能しているなら、いいじゃないですか。
良いプログラムを振付し、良い衣装を縫わなくてはなりませんでした。衣装はどれも大変気に入っています、特にSPの衣装が。
僕は衣装に「引っ張られるようにして」滑っています。(訳注2)

それから先は?練習すること。自分を愛すること。ちなみに、これは大変重要なことです。
そして、皆に感謝します。僕を信じてくれている、僕の家族、親しい人々皆に。」

(訳注1)Это уровень.言葉通りに訳せば“これは水準(level)です”ですが、ロシアの方に聞いたところ、ここは「こんなふうに滑ることが出来るなんて!」というような感嘆の表現なのだそうです。
(訳注2)これは凄く気に入ってる、という表現なのだそうです。超気持ちが良い、ということのようです。

=====ロシア語本文=====

+++++++++++

本当に、言葉の端々から充実した日々が過ごせていることが伺えて、ほっとしました。彼自身、スケートアメリカは2度目(一度目はシニアにあがったばかりの2006年)ですが、メンバーを見て、上位進出は困難、という自覚を持っていたようです。ただ、その中で現在の自分の力を出し切れた、それに関しては満足しているようですね。ジャンプ構成(特にエラーのあるフリップを入れている理由など)については語られていませんが、いずれ彼の口から明らかになるでしょう。
シーズンはまだ序盤ですが、良いスタートが切れてよかったです。

そしてプログラム、特にFSは評判が良いようで、PCSでも高い点が出ていました。次の中国杯が本当に楽しみです!


にほんブログ村 その他スポーツブログ スケートへ
にほんブログ村
関連記事
スポンサーサイト

テーマ : フィギュアスケート
ジャンル : スポーツ

E・ルカヴィツィン:アリエフはJGFの前に自らの失敗を修正しなくてはならない


CtD6cFcUEAAknQs.jpg

(JGSのFS、「仮面の男」より)

ジーマの近況やこれからについて、ルカヴィツィンコーチのコメントを交えた記事が上がっていたので訳してみました。筆者はR-スポーツのアナトーリー・サモフヴァーロフさんです。
翻訳にあたってはサモフヴァーロフさんのご了解もいただき、また訳文のチェックはロシア語者の友人にお願いしました。心より御礼申し上げますm(_ _)m


++++++++++

ルカヴィツィン:アリエフはJGFの前に自らのミスを修正しなくてはならない

モスクワ発 10月10日 R-スポーツ アナトーリー・サモフヴァーロフ(Anatoriy Samohvalov)


ロシアのフィギュアスケーター、ドミトリー・アリエフの、技術的な面での複数のミスはジュニアグランプリファイナルまでに修正されなくてはならない、と彼のコーチであるエフゲニー・ルカヴィツィンがR-スポルトの記者に語った。

昨年のジュニアグランプリファイナルの銀メダリストである17歳のアリエフは、今シーズン最重要な大会への道を最後の瞬間に突破した。彼のシリーズ最初の大会であったチェコのオストラヴァでは優勝したが、2つ目の大会であるスロベニアのリュブリャナ大会では、フリースケーティングでいくつものミスをおかし、4位に終わっていた。
グランプリファイナルは、マルセイユにて、12月の8日から10日に開催される。

<アリエフはワルシャワ杯に出場する>

「我々はリュブリャナで起こった状況を分析し、二度と同じようなことを繰り返すことのないよう考えました。プログラムの内容を修正し、自身の過去のいくつものミスを修正していかなければなりません。その上、ジーマには、靴やブレードを交換する必要がありました。
今はスケート靴はほとんど馴染んでおり、彼は努力をしていて、自分自身を甘やかすことがありません。私は、真摯な姿勢で物事に取り組むことは、常に良い結果をもたらすと信じています。」
と、ルカヴィツィンは電話で語った。
また、アリエフの次の試合は、サンクトペテルブルグでのニコライ・パニン・コロメンキン記念大会であることを伝えた。


コーチは、もしもアリエフがジュニアグランプリファイナルの出場権を得られなかった場合、12月にチェリャービンスクで行われるロシア選手権の出場権を得るために、ロシアカップ2試合に出場しなければならなかったと説明した。
「ロシア選手権への出場は決定していませんが、昨シーズンの経験からすると、我々はマルセイユでのファイナルの前に、選手があまり多くの大会をこなすことはしたくありません。
これまでのところ決定している彼の計画で決まっているのは、ワルシャワで11月の終わりに行われるチャレンジャーシリーズに出場することです。」
と、専門家(ルカヴィツィン)は言った。

グランプリシリーズの最終的な首位は他のロシア選手であるアレクサンドル・サマリンが獲得した。
「アレクサンドル・サマリンは、非常に自信に満ちて、ファイナル出場権を獲得しました。私が思うに、ファイナルの勝利を争うのは、彼と韓国のジョンファン、そしてアリエフだと思います。」
と、ルカヴィツィンは発言した。
「オストラヴァ大会の後、私たちは、ジーマはシニアとしても高いレベルの滑りが出来ている、という話し合いを多くもちました。しかし、リュブリャナでの滑りを見て、訂正(訳注)することになりました。」
と、ルカヴィツィンは言った。

<グバノワとツルスカヤはジュニアグランプリファイナル女子の優勝候補>

昨年にグランプリファイナルデビューをした14歳のルカヴィツィングループのフィギュアスケーター、アリサ・フェジチキナは、今度はシリーズの重要なスタートを切ることができなかった。
「私たちは、世界ジュニア選手権に出場して靭帯に重い負傷を負ったアリサに関しては、非常に慎重にこのシーズンに向けて準備をしました。彼女は3ヶ月の間、スケート靴を履きませんでした。」
と、コーチは語った。
「ジュニアグランプリシリーズで彼女は、彼女自身の構成が他のグループより少し強い日本の大会に出場することになりました。
彼女はSP,FSと2つのプログラムに真剣に取り組みましたが、たったひとつのミスがあり、それが彼女を戦いの場所から遠ざけました(最終順位は6位)。とても悔しい思いです。」
ルカヴィツィンは愚痴をこぼした。
「今の彼女の状態はというと、より多くの負荷に耐えられるようになり、シニアのロシア選手権の予選を勝ち抜くために、もうすぐロシアカップ第2戦のヨシカル・オラに派遣されます。」

彼の意見では、マルセイユのジュニアグランプリファイナル女子の主要な優勝候補は、サンクトペテルブルグアカデミーの所属であるアナスタシア・グバノワ、昨年のジュニアグランプリファイナル優勝者のポリーナ・ツルスカヤ、そして一連の日本の女子スケーターたちだろうという。
「日本の女子選手の中では、私はマリン・ホンダのプログラムの見せ方に大変好感を持っています。」
そのようにコーチは言った。


訳注)ここでルカヴィツィン氏は、「何を訂正するのか」は述べていない。


=====ロシア語本文=====

++++++++++


訳注でも述べたように、ルカヴィツィンコーチは、「具体的に何をどのように」訂正、ないし修正するのかは述べていません。ただ、パニン・メモリアルで、ジーマがFSを変えてきたことからすると、プログラム変更、についてだったのかもしれません。

ジーマの新FS(総合順位3位)

音声がミュートになっていますが、男性ボーカルのスケールの大きいイメージの曲でした。
これからフリープログラムを変え、GPFまでに滑り込んでものにするのいうのはかなり大変な作業だとは思いますが、頑張ってもらいたいです。ただ正直言って、あの「仮面の男」もとてもジーマにあっていたし、すごくもったいない気もします。いつか機会があったら再挑戦してもらいたいな。



ぽちよろしく、更新のモチベになります
にほんブログ村 その他スポーツブログ スケートへ
にほんブログ村
関連記事

テーマ : フィギュアスケート
ジャンル : スポーツ

セルゲイ・ヴォロノフ ベテランの再出発 ―スケートアメリカ


CveHwIEUkAE93PF.jpg
(スケートアメリカFSより)
グランプリシリーズ第一戦となるスケートアメリカが終わりました。
<リンク>
スケートアメリカリザルトページ
男子SPジャッジスコア
男子FSジャッジスコア

結果は宇野君1位、ブラウン2位、リッポン3位、となりました。そして今年29歳(多分GPSメンバーでは最年長?)今シーズンからコーチを変えて再出発をはかるセリョージャことセルゲイ・ヴォロノフは4位でした。ネペラ杯の優勝といい、今大会の4位といい、シーズン初めとしてはなかなか良い滑り出しだったのではないかと思われます。
また、TV放映では、織田くんが彼の人間性について触れていたそうですが、宜しければ彼のインタを読んでくださると嬉しいです。
セルゲイ・ヴォロノフ:「エテリ・ゲオルギーエヴナの所でも、インナ・ゲルマーノヴナの所でも沢山の練習を積まねばならないことに変わりはない」

SP「私の、生きる肌」サウンドトラック

冒頭の4Tで転倒するも、3Loにしっかりセカンド3Tをつけてリカバリー、最小限の減点にとどめました。スピンも丁寧で美しく、全てレベル4。
ただ、曲が重苦しく難解な感じがするので、一歩間違うとただの地味プロになってしまいそうですが、そこはベテラン、しっかりとした表現力で、PCSも出ました。
衣装も、ストーンの渋い輝きが印象的で、よかったんじゃないかな、と思うのですが、ちょっと下半身のもこもこっとした質感が気になりました。(なんか太く見える・・・・)


FS「エクソジェネシス第3章」

二本目のクワド(コンビネーション)のところ、タイミングが合わなかったのか3T-3Tにしてきましたが、結果としてはこれでよかったのでは、と思います。まだシーズン序盤でもあることですし、プログラムの概観をしっかりジャッジに見せておくためにも、ここはきっちりとまとめておくべきだと思うからです。
そして前年までとの大きな違いはプログラムに3Fを入れてきたこと。テストスケート、ネペラ杯、とずっと変わりありません。ただ、ネペラ杯でも今大会でも、エッジエラーを取られてしまい、今のところ目立った武器、とはなっていません。ただ、得意のサルコウを抜いてまでフリップを入れてきた、というところに彼の並々ならぬ意地、というか執念を感じます。セリョージャは足の古傷のため、ルッツとフリップにはずっと苦労してきました。この動画でも、3Lzを降りた瞬間に「ニヤリッ」という感じの笑みがこぼれたところにそれが現れています。そして、スケーティングもすごく良くなりました。また、その余裕のせいか、腕の動き一つ一つがとても丁寧で魅惑的です。
CveH0JBUAAESVBy.jpg
(上手くキャプれませんでした・・・)
3Lz、3Fともに1プロで成功させることができたら、(私的にはエッジエラージャンプは成功とはいえません)彼自身シニア初となるのではないでしょうか。29歳にしての挑戦ですね。
この「エクソジェネシス」は今大会でもワグナーさんが使い、男子でも以前コフトゥンやアボットが使っていますが、それらとは全く異なった、「ヴォロノフのエクソジェネシス」となっている気がして、私はとても気に入りました。このまま行けば、私の中で彼のベストFSプロ、であった「シンドラーのリスト」を上回るのではないか、という気もしています。
いくつもの辛酸をなめてきたベテランにしか出せない、重みと重厚さを感じさせる演技でした。
ネペラの時は「渇望」って感じだったけど、スケアメの時は「希望」って感じがした。表情のせいかな。
ただ、この「第三章」の歌詞を考えると、今の彼にとってもあっているプロだと思う。このまま完成させて欲しい。
本当に、「これを滑るために今までの彼のスケート人生はあった」と言えるような名プロになる気がして、正直今からワクワクしています。神プロの予感、半端ないです!ありがとうモロゾフ!

今年はぜひISU選手権(ユーロ、ワールド)に出て、このプロを披露して欲しい、と思いました。



ぽちよろしく、更新のモチベになります
にほんブログ村 その他スポーツブログ スケートへ
にほんブログ村
関連記事

テーマ : フィギュアスケート
ジャンル : スポーツ

プロフィール

Dora Quadski

Author:Dora Quadski
確かにフィギュアはジャンプだけじゃないですが・・・でも、やっぱりジャンパー・タイプのスケーターが好きです。
最近応援しているのは、ロシアのセルゲイ・ヴォロノフと、2009年に国別で来日した際に惚れ込んだコンスタンチン・メンショフです。
日本では小塚崇彦君、町田樹君を絶賛応援中!
 
他に、 『スター・トレック』(特にTOS 、TNG)も大好きです。
中でも、P・スチュワート扮するピカード艦長の大ファンです。もちろん、P・スチュワート自身も!
ただ、性格的にはヴァルカンに憧れるクリンゴンって感じかな(笑)ウォーフとサレックに惚れてますw。

そうです、わたしはトレッキー&シャーロッキアンなのです(笑)

カレンダー
09 | 2016/10 | 11
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -
最新記事
最新コメント
カテゴリ
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
スポーツ
334位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
ウィンタースポーツ
20位
アクセスランキングを見る>>
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

拘りと屁理屈
検索フォーム
カテゴリ
リンク
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR