ドミトリー・アリエフ、SPトップで折り返し!―JGPスロベニア大会男子SP


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(ミハイル・シャロフ氏撮影)

さて、今朝方JGPシリーズスロベニア大会男子SPが終わりました!
結果はこちら↓
男子SPリザルト
男子SPプロトコル
FS滑走順

リザルトを見ていただいてもわかるとおり、ジーマはトップで折り返しました。そして2位にアレクセイ・クラスノジョン(米)くん、3位にジョセフ・ファン(加)くん、日本の友野一希くんは5位、という滑り出しです。
今回は3Aを入れてくる選手があまり多くなく、2Aできっちりまとめる、という戦略を取った選手も多かったようです。ジュニアはSPにクワドが許可されておらず、ステップからの単独ジャンプも種類が規定されている(今年はループジャンプ)ので、BVに差がつきにくくなっていますから、ジャンプを後半に持ってきて、GOE加点の出る質のいいエレメンツを行えば、十分上位進出は可能、ということもあります。
その中でGOE加点付きの3Aをきめたのは、

アリエフ、友野⇒1.57(ただしアリエフは前半10.07、友野は後半10.97)
エイモズ⇒1.43
クラスノジョン⇒0.14
となっています。エイモズくんはコンボの失敗がもったいなかったですね。FSではぜひ巻き返してもらいたいです。


では、印象にもこった演技をいくつか。

まず、ジーマです!

前回失敗したスピンも今回はきっちりと入り、レベル3以上(1つは4)を獲得しました。スケーティングも本当に上達して、この哀愁を帯びた曲調によくあった表現が出来ています。ラストのポーズをすぐに解かず、余韻を残したところもとても良かった。テッドさんもその点を褒めていましたね。強いて言えばコンボにちょっと流れがなかったかな。
あと、カメラワークは前回大会の方がよかったです。このプロは、3Lz-3Tコンビネーションの前にスパイラルが入っているのですが、あそこは上半身のアップではなく、ロングで引いて撮って欲しかった。ぐぅーっと伸びるジーマのスケーティングが本当によくわかる箇所なのに。

クラスノジョンくん

FSのイメージが強かったので、「君は誰ですか?」って感じ←ほめてます。
ショパンのしっとりとした曲に乗って、見惚れるような演技を見せてくれました。


友野くん

有名すぎるほど有名なベートーヴェンの「運命」。これに曲負けすることなく、しっかりとした演技を見せてくれました。
コンボが3-3にならなかったのは残念ですが(本人も残念がっていましたね)、特筆すべきは後半の3A!大きく、美しく、素晴らしかったです。


さて、日をおかず男子は今日(正確には日本時間のあす早朝)にFSが行われます。みんな後悔のない、素晴らしい演技ができますように!



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セルゲイ・ヴォロノフ:「今シーズン、僕は高レベルで戦い競う力を十二分に持っていることを証明したい」


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テストスケートを終えて、セリョージャのインタビューが来ました。上はテストスケートの際の写真ですが、去年と同じセーターですね。どうもこれは彼の勝負服のようで、「ここぞ」という時に着ている感じがします。

テストスケートで披露されたFS。「エクソジェネシス第3章」

振り付けはモロゾフです。とにかく私は気に入りました!何度でもリピしていたい気分にさせてくれます。この憂愁、というか哀愁漂う表現はベテランならではのものではないでしょうか。彼も手応えを感じているようで、インタビューにもそれが現れています。

では、インタビューです。これと、下のシモネンコさんのテストスケートの論評のロシア語訳には、ロシア語者の友人にチェックをお願いしました。いつもながら本当にありがとうございますm(_ _)m

++++++++++

<セルゲイ・ヴォロノフ:今シーズン、僕は高レベルの大会において戦いぬく力を十二分に持っていることを証明したい>

ロシアのフィギュアスケーター、セルゲイ・ヴォロノフは、Sports.ruの アリーナ・ロマノーソワのインタビューを受け、今シーズンの新しいプログラムと、シーズンに向けての目標と新しいコーチとの練習について語った。


R:今シーズンのプログラムを作り上げた過程について教えてもらえますか?


V:プログラムの振り付けはニコライ・モロゾフがしました。彼が僕の振り付けをすることに同意してくれたとき、僕にはほかの選択肢はありませんでしたよ。彼との共同作業は常に興味深く、うまくいったことを嬉しく思っています。
プログラムの作成はノヴォゴルスクで行いました。家の近所の、いわば“お隣”ですね。
僕はフリープログラムにとても満足しています。
音楽は、ミューズのエクソジェネシス第3章で、今までに滑っていないスケーターはいない(ほどポピュラーな)ものなのですけれども、 僕は奮い立たされたのです。
これこそが僕のために選ばれた曲だ、僕は一度だけでもこれを滑らねばならない、とね。


R:今シーズンからあなたは、インナ・ゴンチャレンコのもとに移りましたよね。この指導者とともに活動してゆくことのあなたの印象を教えてください。


V:新しいもの全ては、忘れられた古いよいものの中にあります。(訳注:Все новое – это хорошо забытое старое.マリー・アントワネットのデザイナーであったベルタンの有名なフレーズ)
僕はひとつのことを学びました。どのコーチのもとでも、たくさんの練習を積まねばならない、ということです。そしてそれはインナ・ゲルマーノヴナ(ゴンチャレンココーチのことを親しみと尊敬を込めた呼び方)においても例外ではありません。
練習のプランやトレーニングのプロセスが変わろうとも、それらの根本は変わることはありません。同じくらいの練習量で、同じような練習の日々です。
しかし、僕が言いたいのは、すべてのコーチには皆それぞれの個性がある、ということです。
インナ・ゲルマーノヴナは、特に個性的ですね-これは強調しておきます。



R:現在、成功しているシングルスケーター数人と一緒に練習していることについてどう考えていますか?


V:当然のことですが、気を抜いてはいられません。僕はマキシム・コフトゥンがこのグループに移ってきたことを喜んでいます。良きスパーリングパートナーがいる場合、彼を見つめることで自分が何かを得ることもできます。
僕たちは互いにはっぱをかけ合っているのです。それについて僕はマックスに感謝していますよ。



R:あなたは長いこと現役生活を送ってきていますね。やめてしまいたい、と思ったことはありますか?どのようにしてそれを克服しているのですか?


V:もちろんあります。スポーツにおいても、日常生活と同じように、諦めたい気分になってしまうことがあるものです。
陳腐な言い方になりますが、自分のしていることを愛さなければ。朝起きて、「僕はこれなしではいられないのだ」 と自分に言い聞かせそれを理解しなければなりません。
フィギュアスケート無しの自分の人生を想像することはできない、とは言いません。
けれども、僕はまだ現時点ではキャリアに終止符を打っていません。もっと正確に言えば、ここになくてはならないのは感嘆符なのです!


R:あなたの今シーズンの重要なモチベーションはなんですか?


V:まず今、僕は小刻みな足取りではありますが前進しています。エレメントを積み重ねて、一日一日ね。
大きな目標を持ってはいますが、それについては話したくはありません。そこに到達した時にこそ、それについて議論することができるでしょう。
具体的には、僕はこのシーズンにおいて、高レベルでの戦いにおいて競い勝ち抜く力を十二分に持っている、ということを証明したいのです。


R:あなたには多くの、成功した聡明な指導者がいました。それぞれの指導者から学んだ一番重要なことはなんなのでしょうか?


V:はい、それは本当のことです。
僕は優れたコーチたちのもとにいました。彼ら全員にとても感謝しています。特に、彼らの知識を共有することができたことに。
しかし、重要なのは僕がそれを理解したのはほんの数年前のことだったということです。
スポーツにおいては奇跡は起こりえませんし、勝つために助けてくれる魔法の杖もありません。努力、練習あるのみです。
自分がしていることに全身全霊を捧げること。それが、僕の鉄則です。


と、ヴォロノフは言った。


========ロシア語本文========

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さて、長くなりましたが、もう少々お付き合いください。先日、アンドレイ・シモネンコさんのテストスケートのレポートが上がっていました。

シモネンコさんのテストスケートレポート

テストスケートに参加した選手たちの論評が述べられていますが、とりあえずはセリョージャの部分のみ。

・セルゲイ・ヴォロノフ
フィギュアスケートの世界は大きく変化しているが、セルゲイ・ヴォロノフの演技スタイルは変わっていない。
プログラムは確固たる、本物の男性の演技である。しかし、そのスタイルは10-20年前のものだ。それにもかかわらず、ヴォロノフはクワドを跳んでいる(ソチでは2フットで着氷した)。
この春からゴンチャレンコのところでスタートを切ったセルゲイはやれる、つまり、ロシア選手権のメダル候補に残ることが可能である。
しかし、彼が更に高いコンポーネントの点数を得ることは困難であろう。



うーん、シモネンコさん、相変わらずシビアだなぁー。でも確かにセリョージャのスケーティングスタイルが古いタイプのものである、というのには私も同意です。エフゲニー・ルカヴィツィンコーチも、彼のグループの振付師であるワレンチン・モロトフさん(ジーマの「仮面の男」、アリサの「雨に唄えば」を振りつけた方)もインタビューでそう言っておられました。確かにジーマは古いスタイルの良さを残しながらも、新採点に適応したきっちりと点の取れるプログラムを作ってきていますよね。
しかし、この論評を読んで、上目遣いにニヤリっと笑って
「古い奴だとお思いでしょうが・・・・・・」
と言うセリョージャが浮かんでしまったのは内緒です(笑)

そして、セリョージャの初戦はオンドレイ・ネペラ・メモリアルに決定しました。いつも出ているネーベルホルン杯やフィンランディア杯は、JPSが第1戦のアメリカ大会である、ということで回避したのでしょうね。
頑張って欲しいものです。

さあ、あと心配なのは衣装だけだ!(笑)




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ドミトリー・アリエフ、彼は何故この曲を選んだのか


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えー、セリョージャのインタ訳がまだ終わってないんですが、大会前になんとしてもこれは書いておきたかったので。
ジーマの今年のプログラムについてです。
彼の今年のプログラムが、SP「オブリビオン」、FS「仮面の男」と発表された時、「キタ━(゚∀゚)━!」と思ったのは私だけではないでしょう。彼はアレクセイ・ヤグディンの大ファンで、尊敬するスケーターに何度も名前を挙げていますし、インタビューでも熱く語っています。

・拙ブログ「司祭は陰陽師に追いすがる」 ドミトリー・アリエフ ロングインタビューから

リョーシャ・ヤグディンと彼の「ウインター」、そして僕の大のお気に入りの「仮面の男」。
お父さんは仕事に出かけ、お母さんはソファに座ってテレビをつけます。そして僕は部屋に行って、ヤグディンの映像を眺めては、そのままカーペットの上で、靴下とパンツ、という姿のまま、彼のあらゆるステップの動きをマネっこしました。スリーターンからトウループに入る、その仕草もやってみました。跳び上がれはしませんでしたけどね。
これが毎日続きました。
真似して、真似して、何度何度もやってみて、めんどくさくなることも、疲れさえ知らずに続けていました。ステップをして、スピンをして・・・ 挙句の果てにチェストにぶつかって倒したこともあります。


そんな彼の演ずる「仮面の男」、そしてヤグディンがプロスケーターになっての名プロ「オブリビオン」、一体どんなものができるのだろう?とワクワクが止まらなかったのは私だけではないでしょう。

ではまず、ヤグディンの演技からご覧ください。

「オブリビオン」表情の演技が素晴らしいのと、小道具がとても効果的に使われています。


「仮面の男」ソルトレイク五輪で金メダルを獲得した名プロです。解説なんていりませんよね!


いかにも「僕はヤグヲですー!」と叫んでいるようなこの曲選。思わずニヤニヤしてしまうとともに、気負い過ぎないだろうか、曲負けしてしまわないか、と心配もしていたのですが、それは杞憂に終わり、彼はすばらしい演技で応えてくれました。

オストラヴァ大会SP「オブリビオン」

苦手のスピンでミスがありましたが、スケーティングが格段に良くなっていて、哀愁を帯びた曲調にしっかりあった表現も見せてくれました。体の線を出すのが本当に上手くなったなぁ、と思います。そして、このプロはエレメンツが流れるようにつながっているので、カメラの切り替えなしで見たいところです。特にスパイラルからの3Lz-3Tは本当に見事。
次回はスピン頑張れ!

オストラヴァ大会FS「仮面の男」

SPのスケーティングを見て、ますます期待が高まったところにこの演技!お気に入りの曲、尊敬するスケーターのプロ、ということからか、もう入り込み方がすごかったです。演技にも迫力があり、スケーティングのキレも増していて、本当に今年の彼が楽しみになりました。あのニースライドからのくるくるフリップも健在。演技の印象の割に得点が伸びなかったのはジャンプにいくつか回転不足があったせいでしょうか。

今週は2戦目の大会が行われます。なんとか良い成績をあげて2年連続ファイナルを勝ち取って欲しいものです。


そしてその先には・・・ 本当に楽しみです!




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プロフィール

Dora Quadski

Author:Dora Quadski
確かにフィギュアはジャンプだけじゃないですが・・・でも、やっぱりジャンパー・タイプのスケーターが好きです。
最近応援しているのは、ロシアのセルゲイ・ヴォロノフと、2009年に国別で来日した際に惚れ込んだコンスタンチン・メンショフです。
日本では小塚崇彦君、町田樹君を絶賛応援中!
 
他に、 『スター・トレック』(特にTOS 、TNG)も大好きです。
中でも、P・スチュワート扮するピカード艦長の大ファンです。もちろん、P・スチュワート自身も!
ただ、性格的にはヴァルカンに憧れるクリンゴンって感じかな(笑)ウォーフとサレックに惚れてますw。

そうです、わたしはトレッキー&シャーロッキアンなのです(笑)

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