アルテミエワの教訓 ― GPSフランス大会FS

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昨日のブログに書いたメンショフの恋人・マリア・アルテミエワですが、FSの成績は残念ながら7位、総合6位に終わりました。

FSについてのインタビュー記事が上がってきていたので訳してみました。
インタビュアーは、いつもお世話になっているR-sportsのアンドレイ・シモネンコさんです。

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「もう一度競技をやり直したい」とアルテミエワは言った
R-sports アンドレイ・シモネンコ( Р-Спорт, Андрей Симоненко)

「正直、私には何が起こったのかわかりません。終盤のルッツを決める力もあったし、ダブルアクセルも。本当に理解ができませんでした。
ナーバスになっていたわけではありません。ちゃんとジャンプは跳ぶことができます。
試合前は落ち着いていましたし。ウォームアップもうまくいきました。

多分、私がこの順位より落ちたくない、と考えすぎてしまったから、試合前に少し硬くなってしまったのかも。

そして、今回大きな教訓になったのは、試合においては、順位のことは一切考えない、ということです。

もちろんそれぞれのエレメンツにおいては考えます・・ただ、コースチャ(メンショフさんの愛称)は、ジャンプの時には何にも考えてないって言うんだけど(笑)、それは信じられないわ」

=====本文=====

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最初の3Lz-2Tのコンビネーションはとても綺麗に決まったのですが、3Loで転倒、後半3Lzと2A2本で転倒、とかなり崩れたものになってしまいました。しかし、そんな中泣きそうになりながらキリっと唇を結び顔を上げて歩いていく彼女を見て、きっと立ち直ってくれる、とも思ったのでした。
そして、今回はジャンプこそはダメダメでしたが、PCSもGPS初出場選手としては結構もらえていましたし、スピンやステップにも加点が多かったです。なんとかチャンスをモノにして欲しい。ナショナルまでにジャンプが戻ってくれば・・・
そして、私個人として嬉しかったのがPCSで振り付けが反映されるCHとINが高かったこと!これは振り付けを担当したメンショフの手腕が評価されたことでもあり、マリアと彼の共同作業が成功した、ということでもあるわけですから。
女子FSプロトコル
これでジャンプが入ればかなり上位にいけるのではないでしょうか。特に、彼女の魅力は大きなリアルルッツと安定したセカンド3Tです。回転不足にもほとんど縁なし。

昨年のジャンプの状態のいいときのSPは3Lz-3T、3F、2Aでした。今年に入って調子を落として3Lz-3T、3Lo、2A、さらに落として3T-3T、3Lz、2A(これが今回)と迷走していたのですが、こちらはルッツコンボが入っていた頃です。


そんな彼女の欠点が、フリップのエラーでした。昨年までは矯正しつつエラーでもフリップを入れていましたが、今年になってエラーエッジの減点が厳しくなったため、矯正を急いだためか、ジャンプ全体が崩れてしまいました。得意のLzとT以外はろくに入らないような状況になってしまって、何度も転倒する姿は見ていて痛々しく、怪我等が心配でした。
それを考えると、彼女と同じエラーをオフシーズンのうちに直してしまった安藤さんの天才っぷりが半端ないことがわかります。




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GPS最強カップル ― メンショフさんとその彼女 フランス杯SP


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「ろしあんはリア充になると成績が上がる」というのがジンクスのようになっておりますが、まさにその見本のようなのがこの2人。コンスタンチン・メンショフとマリア・アルテミエワです。

彼らのことは以前このブログにも書きました→メンショフさんに春は来るか ― 国別選考と歳の差カップルの行方

アルテミエワはロステレコム杯にも出場していましたが、ジャンプの調子が今ひとつで地上波では放映されなかったようなので、初めて彼女をこの大会で見た、という方も多いかもしれません。(まさかこのSP順位で放映されないってことないですよね(笑)
でも正直今でも心配です。第一滑走でしたから。よっぽどじゃないと・・・と。そうしたらずっと漬物石になってくれて。いや、ほかの選手の失敗を祈ったわけではないんですよ。要するに全員放映してくれればこんな心配しなくて済むんですw

さて、話は戻りまして・・この2人は、ただ単にスケーター同士、というだけでなく、彼氏はクワド2種持ち、彼女はリアルルッツ&セカンド3T持ちの最強カップルなわけです。

メンショフ(4T-3T、4S、3A) 3位



アルテミエワ(3T-3T、3Lz、2A) 4位
彼女は今回ジャンプの調子がまだ戻っておらず、構成を変えてきました。本来ですと3Lz-3T、3Lo、2Aです


ロシアは、この大会にも出場したラジオノワやリプニツカヤを始め、若い子がどんどん出てきていますので連盟の方もどうしてもそちらに力を注ぎがちになってしまうわけで、女子の第一線で活躍している20歳オーバーの現役選手はレオノワとアルテミエワくらいかもしれません。といってもアルテミエワは昨年のニース杯の優勝で注目され、今年のGPSに抜擢されたわけです。
彼女が幸運だったのは、選んだコーチのルカヴィツィン氏が、年齢を経ても活躍を続けるメンショフを担当していた、ということでしょう。
ルカコーチはインタビューで、
「アスリートにおける限界は単なる年齢という数字だけでは測れない」
と繰り返し述べています。これはルカコーチがメンショフから学んだことでもあり、そこまで彼にモチベーションを持たせたルカヴィツィンコーチの力でもあるのだと思います。

そしてそんな環境の中に入ってきたアルテミエワ。
彼女はルカヴィツィンコーチと肌合いがあった、ということもあったようですが、ルカ組の振付師であるオリガ・グリンカ女史(メンショフのキスクラにいるゴージャスなソバージュ美人)のパフォーマンスに憧れていたから、ということもあったようです。メンショフの独特なコンテンポラリーな振り付けはグリンカ女史とメンショフの共同作業のものだそうです。

そして!楽しみなのが、アルテミエワの今回のFSの振り付けがメンショフ!
マリア・アルテミエワ→ISU biography

選手とコレオで同じ大会に出る、というのは初めてかな?

ロシアンジャーナリストのアンドレイ・シモネンコさんによれば、メンショフはマリアの演技を考えないように、見ないようにしていたそうです。どうも、1人がうまくいくと1人が失敗しちゃう、というようなジンクスみたいなものがあるようで。
そして、できるだけのアドバイスを彼女に伝え、自分は自分の演技に集中するようにしたそうです。
4T-3T、4S、3Aとジャンプは全て決め(少し3Aがふらついたかな)、ステップはレベル4を取りました。ただ、残念ながらスピンが丁寧に回っていたと思うのですがレベルが取れなかったのですね。
彼は
「この演技で90点台に乗せられなかったのは残念だ」
と言っていたようですが、逆を考えればまだまだ伸び代がある、ということですから、このSPはナショナルを楽しみにしたいと思います。

そして2人のFSでの神演技を心から祈って!




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ロステレコム杯男子 ―解説の大切さ


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ロステレコム杯、ハビーがトップ、2位セリョージャ、3位がミハルで終わったわけですが・・・
私にとってはセリョージャがトップ!(かなりPCSにバラつきがありましたので、そこがちょっとハビーに負けたところかな・・)

とはいえ、今回の大会では選手よりも解説の織田くんに殊勲賞をあげたい!

とにかく、細かく技の名前を述べ、同じ技でもどういうところが評価が高いのか、きっちり述べてくれたのは本当によかった!
そして、あまり馴染みのない選手でも、ここがいい、こうすればもっとよくなる、ときっちり言ってくれたのは二重丸。


フィギュアスケートとは縁のなかった友人が、織田くんの解説を聞いて「わかった!」といったことをいくつか。
「コケるよりちゃんと立っても片足がかすってたりしたらダメなのね」
「ジャンプで一番やばいのはコケるよりスコって感じで回転できなくなっちゃうことなんだ」
「しっとすぴんは足を深く曲げないとノーカウントになっちゃうのね」
「スピンは回転数に規定があるのね」
「ステップとかは体を大きく使ってリンク中を滑りまくったほうが点数がもらえるのね」
「ジャンプやスピンの前後にはなんとかターンとかイーグルとか、いろいろなものをくっつけたほうが点数いっぱいもらえるのね」
「ジャンプはガッツンって感じで止まらないで、スルーっと流れたほうがいいのね。そうだよね、その方が綺麗だもんね」
etc.........
いやー、織田くんすごいですw
これでTESカウンターが付いていれば完璧でした。


まず、GPS初出場のモリス・クヴィテラシヴィリ SP


小塚崇彦 SP


ハビエル・フェスナンデス FS


そして、これです
ミハル・ブレジナ SP

4Sの転倒の際に、後のスローを見て回りきっていることを強調し、回転不足や抜けよりも、きっちりと回りきってからの転倒の方が4回転の基礎点からのマイナスとなるので必ずしも致命的なミスではない、ということを繰り返し言っていたことはGJでした!

セルゲイ・ヴォロノフ SP


セリョージャと織田くんは同い年ですから、何度も同じ大会でも戦ったことがあるわけなのですが(2009年のCoCでは一緒に台乗りしています)
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左からエヴァン・ライサチェク、織田信成、セルゲイ・ヴォロノフ(2009年CoC)

その織田くんが
「彼のプログラムをいくつも見せてもらってきましたけど、今日のSPが僕の観る中で最高のSPじゃなかったんじゃないかと思います」
と言ってくれたのが本当に嬉しかったです。


バンクーバー五輪落選のこの頃からすると、今のセリョージャは本当に大人になったなぁ、と・・・。
そしてそんな彼を見てこれたのは本当に嬉しい。もう5年になるんですね。
一時期は本当にフェードアウトしてしまうかと思った。
白皙の美少年からシブい青年になった彼をNHK杯で迎えたい。 本当に楽しみです。


そしてセリョージャのEX


セリョージャのTシャツに鴉が描かれていました。
彼の名前である「ヴォロノフ」の語幹である“Ворон”は、ワタリガラス(大鴉)の意で、北欧神話では大神オーディンの斥候役のフギン、ムニンとして登場します。また、この鳥は旧約聖書にも出てきます。強く、賢いイメージですね。日本で言うと「八咫烏」のイメージでしょうか。
英名はレイヴン。航空機や電子機器の名前によく使われます。ヴォロノフの記事を自動翻訳すると「ワタリガラス」「カラス」と出てくるのはこういうわけなのですた。



それでは、フィナーレを。






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プロフィール

Dora Quadski

Author:Dora Quadski
確かにフィギュアはジャンプだけじゃないですが・・・でも、やっぱりジャンパー・タイプのスケーターが好きです。
最近応援しているのは、ロシアのセルゲイ・ヴォロノフと、2009年に国別で来日した際に惚れ込んだコンスタンチン・メンショフです。
日本では小塚崇彦君、町田樹君を絶賛応援中!
 
他に、 『スター・トレック』(特にTOS 、TNG)も大好きです。
中でも、P・スチュワート扮するピカード艦長の大ファンです。もちろん、P・スチュワート自身も!
ただ、性格的にはヴァルカンに憧れるクリンゴンって感じかな(笑)ウォーフとサレックに惚れてますw。

そうです、わたしはトレッキー&シャーロッキアンなのです(笑)

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