祈願・再評価! 本田武史の凄さを知って!2

今の多数派のファンの方、そう、トリノ五輪以降、もしくはバンクーバー五輪以降にフィギュアを見るようになった、という方はタケシの現役時代をご存じないかもしれませんね・・・

最近、本田と言えばケースケみたいですが、われわれオールドスケオタ、それも男子オタにとっては、やっぱり本田と言えばタケシです。絶対にタケシですとも!という訳で、第2弾行きます!

彼が最年少で全日本を制したとき・・・・

「来る、来る、彼は来る!むこう10年日本男子スケート界を背負ってたつスターになる!そう、伊藤みどりの男版だ!」

と思い、もう、わくわくぞくぞく。そこいらじゅうを駆け回りたい気分になりました。

初見時にこんな気分にさせられたアスリートは、51番をつけた(!)前田智徳を神宮で見たときと、柔道軽量級の野村の投げを見たときぐらいですとも!

そして、その予感はあたりました。嬉しい。

15才でのワールド・・。翌年には長野五輪も控えていて、なんとしてでも開催国としては枠が2つほしかった年。代表となって世界に挑んだのはタケシでした。

本田武史 1997年世界選手権 SP ティコ・ティコ


いやー、衣装の袖にインパクトありましたw 元気いっぱいの少年、って感じで、今でも忘れられないプロです。


このSPで7位。そしてFS。このとき15歳(大会開催中に16歳になったのかな)。そして、確かこのときの練習中にクワド降りたんでした。東洋から来た小さな少年が会場にどんなセンセーションを巻き起こしたか・・・想像するだにぞくぞくします。

本田武史 1997年世界選手権 FS



このスピード感とリズム感、さいごまでタケシの持ち味でしたよね。このころから本当に表現の幅が広かった。

長野五輪ではプレッシャーに押しつぶされてしまったような形で進化を発揮できませんでしたが、翌シーズンの4CC.(初開催)。初のチャンプとなったのはタケシでした。
これは国際試合でクワド初成功させたNHK杯。

Takeshi Honda 1998 NHK Trophy



このころは、といえばエルヴィス・ストイコ、トッド・エルドリッジ、アレクセイ・ウルマノフといった歴史に名を残すベテランたちがまだバリバリの現役で、同期にはヤグディン、プルシェンコ、ワイス、チェンジャン、ミン、アブト、ティモシーといった綺羅星のようなすばらしいスケーターが沢山いて・・・
そんな中、ほとんど1人で一国を背負ってたっていた、といってもいいタケシ。今で言うなら、シニアデビューした頃のカザフスタンのデニス・テンくん、もしくは日本で世界に通用するようなシニアがおらず、羽生君が1人、というような感じの立ち位置でしょうか。

そして、各国それぞれのレジェンドとなるようなスケーターたちと伍して戦い、1歩も引かなかったタケシ。
いまだ達成者が4人(ミン・ジャン、ティモシー・ゲーブル、本田武史、ブライアン・ジュベール)しかいない1プロ3クワドを達成したのも日本人では彼だけです。注)ブログ記載当時

Takeshi Honda 本田武史 2003 四大陸選手権 FS



そして、彼はそして、旧採点→新採点の荒波を第一線で受け止め、乗り越えてきた数少ないクワドジャンパーでもあります。

これは新採点プロ

Takeshi Honda 2003 Skate Canada SP



当時、国際大会で
「テケィシ~・オォンダ~。ジャパ~ン!」
というアナウンスを聞くたび、どれだけ胸が躍ったことか!彼のジャンプがどれだけ誇らしく、彼の笑顔がどれだけ愛しかったことか!
ジャンパーの宿命とはいえ、足の怪我に苦しみながら選手生活を送り、今の日本の男子フィギュアの礎を築いてくれたタケシ。あなたがずっと複数のワールド枠をもたらしてくれていなかったら、日本男子はこんなに強くならなかったろう。競争原理があるからこそ、アスリートは伸びる。

ワイリー、デイビス、ボウマン、ガリンド、トッドのいたアメ男子、ヤグ、プル、アブト、クリムキンのいたロシアと今の日本の状態は同じなのだ。

ああ、あなたはもっと、もっと評価されていいのに!

最後に、ソルトレイク五輪のEXを。ヤグ、プル、ティモシー、アブト、チェンジャン、マイク、トッド、エルヴィス、リュウ、ミン・・・・・。こんな伝説的な面子の中で、4位となってEXを行っている、ということ、これだけでも本当にすごいことなのです。



1ヵ月後の長野ワールドの表彰台です。

         1676458914_200.jpg

表彰台に一緒に並んでいるメンバーすべてが、いや、ソルトレイク五輪、長野ワールド参加メンバーのほとんどが、男子フィギュアの伝説として名を刻むであろう面々です。その中に本田武史、という日本人がいた、ということはもっともっと知られていい。
そう、彼らと伍して戦っていた英雄なんです、タケシは!

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オジさんたちの宙返り ―バックフリップ特集―

84podium.jpg

さて、このちょっと古びた写真、1984年(サライェヴォ五輪の年)のワールド表彰台メンバーです。
左からブライアン・オーサー(銀)、スコット・ハミルトン(金)、アレクサンドル・ファデーエフ(銅)。

なぜ今回この写真を出してきたか、といいますと・・・共通点がありまして。実はこの3人、

全員バックフリップが出来るんです!!

バックフリップ(後方宙返り)は公式競技では禁止技で見ることができません。だから、EXかショーで、ということになるんですが、最近はやる選手も減ってプロでマイケル・ワイスやライアン・ブラッドリーがやってるくらいかな・・?

では、ご覧頂きましょう。まず、オーサーから。
こうして見ると、ハビーは本当にオーサーの滑りに似てきましたね。



そして、スコット・ハミルトン。本当に彼の演技はどれも楽しくて、選択に迷ったのですが。少しですがインタの入っているものを選んでみました。

Scott Hamilton - In the Mood - 1994 Champions on Ice



ラストにアレクサンドル・ファデーエフ。これは一時期行われていたプロスケーターによる地域対抗の団体戦(ユーロ、ロシア、カナダ、アメリカ)だと思います。これがあったから、国別対抗の団体戦が受け入れられたのでしょう。

Aleksandr Fadeev (RUS) - 1994 World Team Figure Skating Championships, Artistic Program




そしてこの3人、何がすごいかといいますと、3人ともこの演技当時

30歳を超えてる!んですよ(笑)

すごいとしかいいようがありません。

ハミルトンはまだ実況で元気なあのハイテンションな声を聞かせてくれますし、オーサーはコーチとしてキスクラでおなじみ。
ファデーエフも北米でジュニアの指導をしているそうなので、そのうちキスクラでちょっと丸くなった彼の姿を見る日も近いでしょう。
その日を楽しみに待ちたいと思います。


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加筆しました】ビッグジャンプはスピードに乗って ―バッククロスからの流れ

最近は、助走が短いほうがいいジャンプ、もしくは、ジャンプ前にいろいろ要素が入ってるジャンプの方がいい、という傾向がありますが(実際、確かに加点もつくんですが)ちょっとそればっかりじゃ面白みが・・・という気もしなくはないジャンプ厨の自分です。
確かにたらたら長いばっかりの助走は論外ですが、ビッグジャンプには、ある意味助走の存在感も不可欠だと思うんですね。

ビッグジャンプに向けてクロススケーティングでスピードを上げ、そのままトップスピードからターン~そしてジャンプ、という流れ、ぞくぞくします。軽く膝をまげてバッククロスのフォームに入った瞬間、

キタ━━━ヽ(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)ノ━━━ !! というか、
クル━━━ヽ(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)ノ━━━ !!! というか。

いくつか例を。

トッド・エルドリッジの1996年ワールド優勝の際のFSです。
冒頭のバッククロスでほぼリンクを1周、そしてトップスピードに乗ったままターンから3アクセルー3トウループ。
上体のピシッと決まった、それでいて全く力みのないフォームから、ぐいぐいスピードが上がってゆきます。画像がクリアだからよく解ると思うのですが、背景の看板の文字のぶっ飛び方がハンパないです。

Todd Eldredge 1996 World Championships LP

こちらニコ動版

どうもクロススケーティング(特にバッククロス)を「漕ぎ」とかいって、プロの中に存在しちゃいけないみたいに言う傾向があるようです。これはPCSのなかでTR(つなぎ)という評価部分があるため、クロススケーティングは「なにもしてない」と思われがちだからなのかもしれません。しかし、このバッククロス、いわゆるSS(スケーティングスキル)が素人目でも一番判断しやすい技術のひとつ、といえるかもしれません。姿勢のよさ、一蹴りの伸び、そして進行方向のコントロールとバランス・・

このバッククロスが最もよく使われるのはビッグジャンプへの助走でスピードを上げるときですが、うまい選手ほどトップスピードに乗るのが早く、そして滑り自体を見ていても美しい。

こちらはアルベールヴィル五輪とあわせて二冠を達成したペトレンコのワールドでのFS.

Viktor Petrenko (CIS) - 1992 Worlds, Men's Free Skate


上半身(特に腕)の動きがゆったりしていて優雅なので見落としがちですが、フェンスの背景のぶっ飛び方がやっぱりものすごい。そして、クロスからターンやステップを繰り返してもそのスピードが全く落ちることなくジャンプに向かってゆける、というのはやっぱりコンパル世代の凄みですね。

そして、2人に共通して言えるのは、クロススケーティングの際、リンクをいっぱいに使い、フェンスぎりぎりを滑っている、ということ。それこそF=1ドライバー並みのコントロールテクニックじゃないか、と思います。 いや、人間は後ろには目がありませんからもっとすごいかも。

バンクする角度が狂ったりエッジコントロールが乱れたりしてバランスがおかしくなったりしたら、間違いなくコースが膨らんでコケます。
弘法が筆を誤った例として・・・



1993年ワールドでのEXのウルマノフです。バッククロスでの加速を始めた瞬間、取ったコースが外側すぎてエッジがフェンスに刺さって転倒。解説から「減点ですね」「いえ、EXですから無問題ですよ」といったジョークが飛んでます(笑)

が、このウルも豪速クロス+ビッグジャンプの持ち主の一人でした。
コケてるとこだけじゃ申し訳ないのでww

Aleksei Urmanov (RUS) - 1995 Nations Cup on Ice, Men's Long Program
http://www.youtube.com/watch?v=_FD_etUt4Uc


まさに、クル━━━ヽ(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)ノ━━━ !!! って感じに助走をたっぷり取った冒頭の3Aコンボと、終盤のフリップ(ダブルになったのが残念)、そしてシークエンスと続く立て続けのジャンプ、という構成が対照的な、クワドレスでは私が「最高」と未だに思っているプロです。深いエッジを使ったつなぎ部分も素晴らしいのですが、ジャンプの醍醐味が一番味わえるのがこれではないかと思ってます。

そして、バッククロスに限らずスケーティングのうまい選手は、ひと蹴りが本当に伸びるのです。
これはプロになってからですが、ブライアン・ボイタノ。



旧採点のプロばかりではなんなので・・

私の大好きなクワドジャンパー、コースチャことコンスタンチン・メンショフ。現在30歳。で、コンスタントにSPとFS合計3本のクワドをコンスタントに入れ続けてきている、というのがまず凄いことなんですが、ここ2,3年でのスケーティング技術の上昇っぷりがハンパないです。特にものすごかったのが2011年(演技当時28歳)のユーロ。
バッククロスからスピードを上げ、軽くフォアでバランスをとってそのまんまのスピードを保ちながらモホークターンでクイ、と向きをかえて4T-2T!まさにかっとびクワドです。
クワドはくるくる、って感じでスリーターンから入る選手が多いので、モホークから入る彼は余計にスピーディに見えるのかもしれません。

ISU BERNA 29/01/2011 MEN FS -8/25- Konstantin MENSHOV
http://www.youtube.com/watch?v=o2ryOSLb8yo



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プロフィール

Dora Quadski

Author:Dora Quadski
確かにフィギュアはジャンプだけじゃないですが・・・でも、やっぱりジャンパー・タイプのスケーターが好きです。
最近応援しているのは、ロシアのセルゲイ・ヴォロノフと、2009年に国別で来日した際に惚れ込んだコンスタンチン・メンショフです。
日本では小塚崇彦君、町田樹君を絶賛応援中!
 
他に、 『スター・トレック』(特にTOS 、TNG)も大好きです。
中でも、P・スチュワート扮するピカード艦長の大ファンです。もちろん、P・スチュワート自身も!
ただ、性格的にはヴァルカンに憧れるクリンゴンって感じかな(笑)ウォーフとサレックに惚れてますw。

そうです、わたしはトレッキー&シャーロッキアンなのです(笑)

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