ベテランの歩み・完成に向けて、そしてさらなる進歩に向けて-NRW杯男子

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いろいろ雑音は流れてきますが、やっぱ好きなものを見ているのが一番いいですな。

ちょうどGPFと日程が重なったNRW杯ですが、非国民の私はずっとNRW杯を追っていました。一流選手たちの演技はこれから全日本、4CC、ワールド、といくらでも見る機会はありますし、応援されている方も多いでしょうし。

これから世界に羽ばたく、という若手たちや来年のGPSの枠を争う中堅どころの選手たちを見るのも楽しいものです。例えば、甲子園そっちのけで地方予選巡りしてるコアな高校野球ヲタ、2軍戦にしょっちゅう顔を出すプロ野球ヲタのようなものかな。

特にユーロ男子は「これが自分!」というのを強く出してくる選手が多いので、欧州で行われるカレンダーコンペ(いわゆるISU公認のB級試合)は非常に楽しみが多い。

ましてGPSの人数削減によって、以前だったらGPSで活躍していた(もしくは1枠でも試合に出られていた)レベルの選手が大挙してこういったカレンダーコンペに回ってきているので、レベルも上がっていますし、今の時期は各国ナショナルに向けて一旦ピークを持っていく時期にもあたっているので、このNRW杯や翌週のゴールデンスピン杯はいいメンツが揃います。

さて、前置きはこの辺にして・・・・

こちら男子プロトコル
SP http://www.lev-nrw.org/lev2008/docs/event/1189/Senior_Men_SP_Scores.pdf

FS http://www.lev-nrw.org/lev2008/docs/event/1189/Senior_Men_FS_Scores.pdf

やっぱり私がこの試合で一番楽しみにしていたのはロシアのコンスタンチン・メンショフでした。正直、GPSで一番台乗りしてほしかった選手。
まずはSP
http://www.youtube.com/watch?v=TzAhV0cfdd0


3Aをきっちりと降り次は安心と安定の4Tコンボ・・と思ったらファーストの着氷にターンが。にもかかわらずしれっとセカンド3T付けて、流れるように降りました。・・・この人の体幹とバネはどうできてるんだ?そういえば以前クワドで前向きにお手つきしちゃってもそのままサラッと2T付けちゃってたことあったっけww
そしてステップは多分今季初のレヴェル4.ダントツのトップでした。

そしてFS
http://www.youtube.com/watch?v=_LbL85HBqp0


冒頭の4Tー3T、4T、3Aにジャッジ全員がGOEプラスの評価をつけたっていうねw それでいて3Lzはお手つき。
4Tよりも3AよりもLzが心配って、あなたはロシアのチェンジャンですかww
とにかく、Loがダブルになった他はほぼ完璧、といっていい演技でした。スケーティングが良くなり、氷に乗れるようになってスピードが増したせいか、ジャンプの高さと流れが出て、本当にダイナミックです。
しかしこれで29歳・・?深く考えないようにしようww ヤグプルと共に作られ忘れ去られていたソヴィエト製のモンスターがルカヴィツィンの手によって蘇った、とか言っても驚かない気するわ(笑)


そして日本からは木原龍一くんが参加。
SPではジャンプが壊滅状態でしたが、あれはすごく彼にあっていて、決まればものすごくかっこいいプロだと思います。
こちらはFS
http://www.youtube.com/watch?v=ixocrUm02o0


身体の線がすごく綺麗に出せてましたし、ジャンプも高い。最初のアクセルが残念でしたが、あとはほとんど目立ったミスはなかったんじゃないかな。
確かシニア1年目ですよね、これからが楽しみです。


ドイツチャンピオンのペーター・リーベルス。彼も私の大好きなスケーターの1人です。
FS
http://www.youtube.com/watch?v=6GDzLGh5CEE


今年は4Tを入れてきました。残念ながら転倒。
彼のコレオは天野真さんですが、そういったせいもあるのか、ユーロ的な重厚な滑りと北米チックなシャープさがうまく混ざり合ってここのところ毎年いいプロが出来てる気がします。
一昨年のFSのホームズや、昨年のSPのブルースなんかもかっこよかったし。

そして最後に、ぜひ紹介しておきたいスケーターが一人。

友人曰く、「ウズベキスタンの佐々木彰生」
FSはリンクサイドから出てきて、演技を終えて引っ込むまで「チャップリン」でした。
ミーシャ・ゲーくんです。
http://www.youtube.com/watch?v=qAivn95Ts-0


茶目っ気たっぷりの演技で本当に観客を楽しませていました。
そして、注目すべきは、1~6位までの選手がクワドを入れている中、2位の彼のみがクワドレスだった、ということです。高難度のジャンプを入れていてもミスが出れば勝てない、それが現在の採点システムです。

しかし、超一流になればクワドもスケーティングも揃えてきますから、やはり高難度ジャンプは欠かせない。
ペーターが今年クワドを入れてきたのはその証左でもあるでしょう。

ということで、こちらリザルト
注)ダンスは別日程

御覧のとおり、各カテゴリー、ノービスからJr,シニアと揃った国際大会です。子供たちからすれば、国際級の一流選手を間近に見られる素晴らしい機会、とも言えるでしょう。男女とも、GPSクラス、ナショナル代表クラスの選手が何人も参加していましたから。

現地の方によると、メンショフさんがロシアのノービスっ子たちを引率して歩いている光景を何度か見かけたそうなんですが、それが子供たちを連れているパパ(確かに年齢差はそれくらいありますww)のようでとても微笑ましかった、とのこと。メンショフパパに連れられてカルガモの子のようにリンクサイドを歩き回るノービスっ子達・・・なんか目に浮かびますwww
ノービスっ子達にしてみれば、ナショナルチャンプに引率してもらって自分も国際大会に出て、演技が終わったら他国の一流選手をも見ることができて・・・
ほんとに幸せな時間だったろうな、と思います。


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女王、帰還せり−NRW杯女子

このNRW杯で最も話題になったのは、バンクーバー五輪チャンプ、キム・ヨナの1年8ヶ月ぶりのカムバックでしょう。
SP,FSともダントツの1位で優勝したわけなのですが・・・

男女シングル、ペアSPリザルト&動画一覧

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なんかやたらとTLやスケート関連のサイト、動画などが荒れていて・・・
なんでこれほどの騒ぎになるの?と私としては???状態です。

直近の五輪金メダリストのカムバック、ともなれば世界的な注目を浴びるのは当然ではないのでしょうか?


こちらSP
http://www.youtube.com/watch?v=ATR6g__rqpI



これだと3Lz−3Tコンボの前に足元が切れちゃっててよくわかりませんが、上体の動きからすると多分助走の際にクロスロールが2回入ってるんじゃないでしょうか。ということは、リカバリー対策もしっかりしてきてる、ということですよね。

今回はワールドのためのミニマムスコアをクリア、というのが最低条件でしたから、「足慣らし」的な意味でももっと難度を下げてくるかと思いましたが・・3Lz−3Tをしっかり戻してきていたのにはやはり元女王のプライド、というか凄みを感じました。

こちらFS
http://www.youtube.com/watch?v=YRi70yd1UAA


こちらでも綺麗な3Lz−3T、そして後半に3Lz。現在エラーなしの3Lzを2本(それも1本は後半)に入れられる女子自体がレアなうえ、セカンド3Tがこれだけきっちり付けられる、ともなれば点数は出るでしょう。
1Aー1Tー1Loに関してはいろいろおっしゃる方もいますが、ただでさえ難しいムーブからの入りの2Aからの3連、そのファーストの2Aがパンクしてシングルになったにもかかわらず、シングルでもセカンド、サードをきっちりと付けた、というところはやはりなかなかできないと思います。実際、あそこが1Aのみだったとしてもミニマムスコアはクリアできていたし、順位も変わりません。
しかし、何が何でもコンボ券を使い切る、という姿勢、もし大きな大会で順位が競っていた時、こういった精神力は生きてくるのではないでしょうか。


点数(特にPCS)について色々言う方もいらっしゃいますが、今まで新採点で、実績を持つ選手がブランクからカムバックしてすぐに、以前とほぼ同じような点をもらった、というケースはいくらでもあります。

バンクーバーに向けてカムバックした雪組、プルシェンコ、ランビエール、そして高橋君。

特に長めのブランクの後、B級(この言い方あまり好きではないんですけれどね)でカムバックした、という意味では2009年のネーベルホルン杯でのランビエールが、まさに今回のキム・ヨナと同じケースでしょう。この時のネーベルホルン杯は五輪予選をも兼ねていて、当時スイスは五輪枠を持っていなかったため、ここで勝ち抜かなければ自らの五輪出場も不可能になる、という状況だったのも今回のキム・ヨナと似ています。

2009年ネーベルホルン杯プロトコル
男子SP
男子FS


ブランクのあった第一人者がカムバックした場合、技術を保っていたならばそれまでと同じ点数が与えられるのは珍しいことではありません。( ランビエールで言うならキレのあるスピンとクワド、ヨナで言うならエラーのない3Lz、安定したセカンド3Tでしょう。)

ちなみに高橋君が怪我からカムバックしたフィンランディア杯のリザルトはこちら


ランビやプルや雪組が五輪に向けてブランクを経てカムバックした時、あれだけ
「おかえりなさい!王者たち!」
という感じで迎えていた人々が、なぜにキム・ヨナだと叩くのか、私は不思議でなりません。


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NRW杯! 正直GPFどころじゃないw 

このNRW杯、スケオタ、特に欧州オタにとってはGPFどころじゃない、かもしれませんw (実は私がそうです)

こちらエントリーメンバー

そしてこちらが

リザルトページ

ちなみに最初はこれプラスガチンスキーとプルシェンコがいましたからねー、入場券があっという間にソールドアウトした、というのもわかる気がしますw

シニア女子はヘルゲソン姉妹、ヴァレンティナ、サラ、メイテ、クシューシャ、とユナを除いてもGPSでお馴染みのメンバー。(リーザもエントリーしてましたがGPF出場のためout)

男子もブレジナ、メンショフ、ミーシャ、ペーター、ラヤ、イグナテンコ、マヨロフ。

私が楽しみなのは特に男子ですねー。
ブレジナのクワドは?メンショフは果たしてナショナルに向けてWSを上げられるか?WSが上がればユーロ進出した際に滑走順がかなり有利になります。そしてミーシャのステップは?今年クワドを入れてきてるペーターの調子は?と見どころ満載です。


このNRW杯も含め、ネーベルホルン杯やフィンランディア杯、そしてこの次の週に行われるゴールデンスピン杯などは、B級マッチ、ともいわれていて、その語感からか、場末のローカル大会という見方をされがちです。
しかし、これらの多くはISU公認大会であり(カレンダーコンペという言われ方をします)ちゃんとしたプロトコルも出ますし、もちろん記録も認定されます。

そして、5位までの選手にはポイントが付きます。(ちなみにGPSではポイントがつくのは8位まで)

これが非常に大事な点で、GPSの人数が削減されてから、地元枠を持っていない(ロシア以外のユーロ諸国など)、でも実力的にはGPSスレスレ(12人だったら枠がもらえていた、という選手)たちがこういったカレンダーコンペに回ってきて、以前より非常にレベルが高くなっているのです。

後半グループ女子は3-3祭り、男子はクワド祭り、というカレンダーコンペも珍しくありません。

特にユーロ選手にとっては、GPSへの登竜門である、といても過言ではないです。

もちろん、日本人選手も例外ではありません。鈴木明子選手や村上大介選手、無良崇人選手、町田樹選手などは、こういった大会で実績を残して枠を勝ち取ったのです。

また、このNRW杯やゴールデンスピン杯は各国ナショナルに向けていったんピークを持ってくる、またはプログラムの感触を試す、という意味でも時期的にちょうどよく、レベルの高い選手が集まりやすい大会となっています。
そして、ISU選手権(ユーロ、4CC、ワールド)のために、少しでも良い滑走順を確保するために、WSを上げておく、というのも忘れられない目的です。


シーズン当初にキムヨナ復帰、のニュースが流れたとき、おそらく復帰戦はこのNRW杯かゴールデンスピン杯を選ぶだろうな、と思っていましたから、楽しみではありました。GPFにぶつけた、などというひともいますが、それはあくまでも邪推に過ぎるでしょう。
とにかくヨナとしての目的は、まずこの大会でミニマムスコア(ISU選手権参加の条件となるTESの最低点)をクリアし、またプログラムの感触を確かめることでしょう。
優勝が必須条件ではないはずです。最悪、クリアできなかった場合は次週のゴールデンスピン(エントリー済)に回れば良い。時差が少ない欧州ですから、連戦する選手は珍しくありません。主だったところではヴァレンティナも連戦組ですね。

このNRW杯、YouTubeのチャンネルも持っていて、動画も流してくれますから、注目です。
ストリーミングあるのが一番いいですが・・

NRWトロフィーのチャンネル


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プロフィール

Dora Quadski

Author:Dora Quadski
確かにフィギュアはジャンプだけじゃないですが・・・でも、やっぱりジャンパー・タイプのスケーターが好きです。
最近応援しているのは、ロシアのセルゲイ・ヴォロノフと、2009年に国別で来日した際に惚れ込んだコンスタンチン・メンショフです。
日本では小塚崇彦君、町田樹君を絶賛応援中!
 
他に、 『スター・トレック』(特にTOS 、TNG)も大好きです。
中でも、P・スチュワート扮するピカード艦長の大ファンです。もちろん、P・スチュワート自身も!
ただ、性格的にはヴァルカンに憧れるクリンゴンって感じかな(笑)ウォーフとサレックに惚れてますw。

そうです、わたしはトレッキー&シャーロッキアンなのです(笑)

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