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スポーツに絶対はない―NHK杯男子シングル報道への私見

Osaka179.jpg
(ベテランが揃って自力を発揮したNHK杯男子表彰台)

今回のNHK杯の男子シングル報道で、日本のスポーツ報道の脆弱さがあらわになった気がする。
とにかく「日本人の」スター選手に頼りきり、勝っても負けてもその選手一辺倒の報道。現在はそれが羽生結弦だ。彼が直前棄権したことで、現場のテンションは明らかに下がり、歴史ある大会の報道としてはひどいものとなった。解説の織田信成氏は一生懸命やってくれていたと思う。
「羽生結弦がいないことで残念な大会となりましたが」←これも選手たちに非常に失礼だと思うが
いうようなことを素で(!)サラッと言ってしまうアナウンサーに
「いえ僕は別の意味で素晴らしい形の大会だったと思います」と言っていた。
ここまではまだいい。実際、絶対的な優勝候補がいなくなったのは確かなのだから。許せなかったのは、アナウンサーが織田氏のこの言葉をスルーしたことだ。
それならば、織田氏のみた「この大会の素晴らしさ」とは一体何だったのか、を突っ込んで聞いて欲しかった。それだけでも大会後の印象はだいぶ違っていただろう。

結局NHKは、「羽生ありき」で、彼しか伝えるつもりはなかったんだな、結局ほかの選手は添え物なのか、という感を強くさせてしまったこの会話だったと思う。だから、羽生の棄権の原因となった転倒シーンを何度も流すしか脳がなく、羽生ファンにすら反感をかってしまうこととなったのだな、とある意味納得はした。

このNHK杯は、「NHK」という名前を冠していることもあり、報道はこの局が中心だ(というかほとんど独占状態だ)。それにあぐらをかいてはいなかったか?
NHKのおエライさんとしては、「人気ある羽生結弦を独占中継できる、視聴率もガッポリでヒャッホーなイベント」としか思っていなかったのではないのか?

羽生が優勝⇒やっぱり羽生強い!五輪金だ!
羽生が2位以下⇒羽生敗れる!でも五輪には立ち直って金だ!(羽生の上にいった選手にスポットは当たらず、「敗れる」一辺倒だったと断言する)

このどちらかで行けばいい、と考えていたに違いない。しかし、スポーツには何があるかわからない。(正直、私はNHKのこの奢りをスケートの神は見ていた、と思った。)
羽生結弦の、公式練習に於けるアクシデントで直前棄権。絶対的優勝候補のいない大会となった。

これをどう料理するか。

NHKスポーツ局の腕の試される大会であったのに、彼らは「羽生いねー、どうしようどうしよう」で、その努力すら放棄した。

「羽生がいないことで、大会の行方がどうなるのか」に視聴者の興味を転換させることすらせず、「羽生は棄権しました」で彼の転倒シーンをしつこくながし続け、ファンからすら反感をかうこととなった。

SPが終わっての順位は写真のとおり
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ショート1位だったセリョージャは30歳、2位のビチェンコは29歳。FS当日に28歳の誕生日を迎えるリッポンもこのすぐ下につけていた。
「ベテラン頑張ってるじゃん、よし、この大会はベテランのがんばりにスポットを当ててみよう、お茶の間の共感も得られる、そして彼らの年齢になった羽生はどうなっているのか・・・・に夢を馳せてみよう」
こんくらいのことはフツーのファンだって考えつくよ?

そしてNHKが解説に呼んでいた織田信成氏も30歳。セリョージャとは何度も一緒に台乗りをしている。
(2009年CoC)
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(2011年ユニバーシアード)
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織田氏に彼との思い出話を聞いてみるのも良かったろう。そしてセリョージャは2014年のやはり大阪で行われた同大会では2位となっていて、その時にも織田氏は解説をしていた。その時の彼と今の彼と、何がどう違い、何が変わっていないのか、語ってもらっても興味深かったはず。写真にしても、自局映像にしても、探すのは簡単でしょ?

ビチェンコはウクライナ―イスラエル、と所属替えを経て、23歳になってやっと充実した練習の場を得、そこからの努力でここまで来た。そんな彼の道程を紹介することだってできたろう。

リッポンは、奇しくも羽生の棄権原因となった4Lzにこだわり続け、転倒しても、回転不足を取られても、ボーヤンやネイサンといった若手に先に決められても、ずっと跳び続けてきた選手だ。今期のFSの構成にも入れている。(構成表出てたんだから分かっていたはずよね!?)

長くやっているベテランは、成功や栄光とともに挫折や苦悩、といった様々なものをその背に負っている。そういったもののひとかけらでも紹介してくれたなら、このNHK杯はとても興味深いものとなったはずだ。

どうしても日本人じゃなきゃ、というのなら急遽出場となった友野くん。彼の紹介のとき「昨年世界ジュニア選手権に出たことで世界との差を知り、それが転機となった」と言っていたよね!?
この大会にはその世界ジュニアでメダリストとなったドミトリー・アリエフ、そして同年代のライバルとしてこれからもしのぎを削っていくであろうライバル、デニス・ヴァシリエフスが出ていたんだよ!彼らは順位は下位だったかもしれないが、
「未来のスターたちが階段を登っていくところを我々は目撃しているのかもしれません」
といって紹介しても良かったじゃないか。

本当に、切り取り方によってはこれからのスケート界がどうなってゆくのか、を見渡すこともできる、本当に面白い男子シングルだったと思う。それだけに、羽生の欠場、というアクシデントで、あからさまにテンションの下がった報道しかできなかったNHKには猛省を促したい。

最後に、このひどい報道の中で、唯一、とも言っていい救いとなったスポーツナビの記事を上げておきます。ベテラン3人のコメントも交えて、彼らの姿がしっかりと描写された良記事です。ぜひ読んでください。
ああ、NHKがこの視点で放映してくれていたなら・・・・
「演技の質」重視するベテランの戦い方 ボロノフ、リッポン、ビチェンコが表彰台



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感謝と祝福 ―NHK杯エキシビション

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(セルゲイ・ヴォロノフEX 朝日新聞より)

NHK杯も終わり、“祭りのあと”という感じでぽーっとしております。様々な感動、感激、驚き、喜びをもたらしてくれた大会ではありました。
そして、その集大成、とも言えるエキシビションの動画が上がってきていましたので、ご紹介とともに、エキシビションの意味について考えてみたいと思います。

<NHK杯エキシビション 通し動画>

(フラッグスケーターの演技からフィナーレ、およそ2時間あまりを通しでご覧になれます)

エキシビションとは、フィギュアスケートとともに発展してきた競技文化で、上位選手、活躍した選手、地元の有望スケーターなどが一堂に会し、大会を無事終えたことの地元や裏方さんへの感謝、そして勝者への祝福を込めて行うイベントです。「公開打ち上げ」とも言えるでしょう。
大会の緊張から解き放たれた選手たちの素の姿や、本来ならしないようなプログラムや時にはアトラクションなども組み込まれていて、コンペとは違った楽しみのあるものです。

今回も選手たちは自分たちの持ち味を出してくれて(特に、今回はベテランの活躍が目立ちましたので、個性的な、中身の濃いものとなっていました)素晴らしい時間だったと思います。・・・だっただけに、地上波の放映が残念でしたね・・・。日本人EX参加選手+女子シングル1位のメドヴェージェワ選手のみ、という放映ラインナップ。これでは、肝心の「勝利者への祝福」が伝わらなかったと思います。深夜でしたし、あの時間帯に起きてみているのは本当にスケート好きの人たちなのですから、もっと時間を取って(せめて各カテゴリーの優勝者だけでも)放映してくれたらよかったのになぁ。と思います。

というわけで、印象的だった演技(?)を2つ。

アダム・リッポン

アダムの生歌です!いやー、レアだ。しかし、スケート靴を履いてリンク上で歌ったのみではけていったので、「ひょっとして怪我でも?」という心配もさせたようですが、バンケットでノリノリで踊っている姿が伝わってきたので、ファンは一安心、ということでもありました。
実はこれ、最初はこのアダムのセルフヴォーカルでSPとして作成されるはずだったものだそうですが、現在のものに変更されたため、ここでこういう形で披露してくれた、ということのようですね。彼が次にエントリーしているのはGPSのアメリカ大会ですが、ぜひその時のEXでは、このヴォーカルでの演技をお願いしたいものです。

セルゲイ・ヴォロノフ

いやー、シブい!大人のスケートですね。セリョージャはもともとEXでは難しいジャンプエレメンツを入れてこないのですが、その代わり、ひとつひとつがとても丁寧で、美しい演技を見せてくれます。ゆとり、というか大きく包み込むような包容力を感じさせてくれます。
そしてこれは私の個人的好みですが、セリョージャのようなクワドジャンパーが見せるEXなどでのトリプルジャンプが大好物なのです。試合の時のような緊張感に満ちた鋭角的なものでなく(いや、これはこれで好きですが!)余裕を持ってふわっと舞い上がり、空中できっちりと回りきってぴたっと着氷を合わせてくる。それが彼の秀でた着氷技術と相まって、綺麗な流れのあるジャンプとなっています。高難度ジャンプを見るのとはまた違った、ジャンプの醍醐味がありますね。

そしてフィナーレ。

終盤近くで優勝者たちがまとまって写真を撮る時、セリョージャがその前の周回の時に自分にもらった花束を、メドヴェちゃんにさりげなく渡してあげていたところが微笑ましかったです。そしてラストのどーもくんのDid.ww
スイちゃんと一緒にどーもくんを起こして戻ってきたハンくんに、リンクサイドで待ち構えたセリョージャが「リフトしてあげなかったの?」とでも言うように手真似して笑いながら言ってるのにも笑えました。

次はグルノーブルでのフランス大会。そして来年のNHK杯は広島。そこでは一体、どんなドラマが生まれるのでしょうか。
楽しみにしたいですね!


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いでよ!TESカウンター! ―GPF雑感

先ほどTwitterでTESカウンターについてつぶやいたところ、かなりなご好評をいただいなので、加筆も含めまとめてみます。

TESカウンターというのは、海外の動画を見たことのある方ならおなじみですが、画面の左上に出てくるTES(テクニカル・エレメンツ・スコア)を演技中にリアルタイムでカウントするものです。

元々はフォロワーさんとの「煽りビデオの是非」といったところから始まった、フィギュアスケート認知の裾野を広げるにはどうしたらいいのか、ということでした。
現在は、どうしても女性ファンが目立つフィギュアスケートですが、男性にも見てもらうにはどうしたらいいだろう?という面から考えてみました。

そこで落ち着いたのは、TESカウンターをつけるべき!ということ。

フィギュアに男性ファンを取り込むことを考えると、TESカウンターは必須じゃないかと思います。
誤解を恐れずに言えば、男性の方が「数字」というものにこだわる印象があります(ソースは父親)。
父はスポーツ全般が好きで、特に野球が大好きだったのですが、毎日、新聞のスポーツ欄に載っている「打者成績十傑」「投手成績十傑」といった欄を見ながら、
「○○はもうちょっと四死球数を減らさないと長いイニングは任せてもらえないよなぁ。三振数は多いんだから防御率も~」
とか、
「△△は得点圏打率が高いし、3割切っても打順下げてでもやっぱスタメンに置いときたいよ、代打率はそんなに高くないしな」
などと、素人評論家めいた事を言っていたものです。

野球ファンの多くは男性ですが、投手なら勝ち数、防御率、QS、HQS、セーブ、ホールド、投球イニング数、といった数字の集合体からその選手の特徴を分析し、組み合わせ「僕の考えた最強の継投」「俺の考えた最強のローテーション」とか組んだりします。
流行語大賞にも上がった「トリプルスリー」も、いわば最高の打者評価のための数字の集合体です。そういった「数字で選手を評価する」性質が身についている人々には、TESカウンターはハマると思います。

TVでやってるから見る、的なライトな人々の中には、ジャンプ以外では点数は動かない、という誤解もありうるんじゃないかと思います。だから、スピン・ステップなどの一見よくわからん動きでも、加えられる点数が違ってくる、となれば、絶対に興味を示すんじゃないかと。
TESカウンターが日本で導入されないのは、演技が終わったあとにTESカウンターが上下することがあり、点数操作を疑われるからだ、と聞いたことがありますが、それは上下する理由をきっちり説明すればいいこと。(技術審判がスロー判定で~、とかね。)
野球だってスロー判定で本塁打が取り消されたりすることもあるんですから。
とにかく、大雑把なものでなく、細かい数字の積み重ねで点数がつけられているんだ、ということを納得してもらうにはTESカウンターはとても役に立つと考えます。
そして、ルールの縛りの中で、それぞれ基礎点が異なるエレメンツを組み合わせ、いかに高得点のプログラムを作成するか、などというのは育成ゲームオタクにはたまらないんじゃないでしょうか。

「ぼくのかんがえたさいきょうのだせん」のノリで、「僕の考えた最強のプログラム」なんて考えるのは数字マニアには非常に楽しいと思います。
「よしこれだ!」
「ブー、ザヤってますー」なんてね。

プロトコルを見せての解説も、最近やっと行われるようになってきたようだけど、やっぱり演技中に大技か決まるたびにカチ、カチとTESカウンターが上がっていくのを見るのは独特のワクワク感があります。
逆に遭難演技の際のカウンターの静止状態の悲しさたるや・・・。

数字は正確だが冷酷でもある。

そういった面を見てもらうためにも、日本の放送(特に地上波)にもTESカウンターを希望します。

という訳でTESカウンター付きの動画を。

Lがその演技者の前までの暫定トップのTES(TESトップの選手でないところにご注意)。Cは演技者のTESです。1つ1つのエレメンツをこなしていくごとにカウンターが上がっていくのがわかります。

宇野昌磨 GPF FS


ハビエル・フェルナンデス GPF FS


羽生結弦 GPF FS





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アルテミエワの教訓 ― GPSフランス大会FS

KON2344.jpg


昨日のブログに書いたメンショフの恋人・マリア・アルテミエワですが、FSの成績は残念ながら7位、総合6位に終わりました。

FSについてのインタビュー記事が上がってきていたので訳してみました。
インタビュアーは、いつもお世話になっているR-sportsのアンドレイ・シモネンコさんです。

+++++++++++++
「もう一度競技をやり直したい」とアルテミエワは言った
R-sports アンドレイ・シモネンコ( Р-Спорт, Андрей Симоненко)

「正直、私には何が起こったのかわかりません。終盤のルッツを決める力もあったし、ダブルアクセルも。本当に理解ができませんでした。
ナーバスになっていたわけではありません。ちゃんとジャンプは跳ぶことができます。
試合前は落ち着いていましたし。ウォームアップもうまくいきました。

多分、私がこの順位より落ちたくない、と考えすぎてしまったから、試合前に少し硬くなってしまったのかも。

そして、今回大きな教訓になったのは、試合においては、順位のことは一切考えない、ということです。

もちろんそれぞれのエレメンツにおいては考えます・・ただ、コースチャ(メンショフさんの愛称)は、ジャンプの時には何にも考えてないって言うんだけど(笑)、それは信じられないわ」

=====本文=====

++++++++++




最初の3Lz-2Tのコンビネーションはとても綺麗に決まったのですが、3Loで転倒、後半3Lzと2A2本で転倒、とかなり崩れたものになってしまいました。しかし、そんな中泣きそうになりながらキリっと唇を結び顔を上げて歩いていく彼女を見て、きっと立ち直ってくれる、とも思ったのでした。
そして、今回はジャンプこそはダメダメでしたが、PCSもGPS初出場選手としては結構もらえていましたし、スピンやステップにも加点が多かったです。なんとかチャンスをモノにして欲しい。ナショナルまでにジャンプが戻ってくれば・・・
そして、私個人として嬉しかったのがPCSで振り付けが反映されるCHとINが高かったこと!これは振り付けを担当したメンショフの手腕が評価されたことでもあり、マリアと彼の共同作業が成功した、ということでもあるわけですから。
女子FSプロトコル
これでジャンプが入ればかなり上位にいけるのではないでしょうか。特に、彼女の魅力は大きなリアルルッツと安定したセカンド3Tです。回転不足にもほとんど縁なし。

昨年のジャンプの状態のいいときのSPは3Lz-3T、3F、2Aでした。今年に入って調子を落として3Lz-3T、3Lo、2A、さらに落として3T-3T、3Lz、2A(これが今回)と迷走していたのですが、こちらはルッツコンボが入っていた頃です。


そんな彼女の欠点が、フリップのエラーでした。昨年までは矯正しつつエラーでもフリップを入れていましたが、今年になってエラーエッジの減点が厳しくなったため、矯正を急いだためか、ジャンプ全体が崩れてしまいました。得意のLzとT以外はろくに入らないような状況になってしまって、何度も転倒する姿は見ていて痛々しく、怪我等が心配でした。
それを考えると、彼女と同じエラーをオフシーズンのうちに直してしまった安藤さんの天才っぷりが半端ないことがわかります。




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GPS最強カップル ― メンショフさんとその彼女 フランス杯SP


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「ろしあんはリア充になると成績が上がる」というのがジンクスのようになっておりますが、まさにその見本のようなのがこの2人。コンスタンチン・メンショフとマリア・アルテミエワです。

彼らのことは以前このブログにも書きました→メンショフさんに春は来るか ― 国別選考と歳の差カップルの行方

アルテミエワはロステレコム杯にも出場していましたが、ジャンプの調子が今ひとつで地上波では放映されなかったようなので、初めて彼女をこの大会で見た、という方も多いかもしれません。(まさかこのSP順位で放映されないってことないですよね(笑)
でも正直今でも心配です。第一滑走でしたから。よっぽどじゃないと・・・と。そうしたらずっと漬物石になってくれて。いや、ほかの選手の失敗を祈ったわけではないんですよ。要するに全員放映してくれればこんな心配しなくて済むんですw

さて、話は戻りまして・・この2人は、ただ単にスケーター同士、というだけでなく、彼氏はクワド2種持ち、彼女はリアルルッツ&セカンド3T持ちの最強カップルなわけです。

メンショフ(4T-3T、4S、3A) 3位



アルテミエワ(3T-3T、3Lz、2A) 4位
彼女は今回ジャンプの調子がまだ戻っておらず、構成を変えてきました。本来ですと3Lz-3T、3Lo、2Aです


ロシアは、この大会にも出場したラジオノワやリプニツカヤを始め、若い子がどんどん出てきていますので連盟の方もどうしてもそちらに力を注ぎがちになってしまうわけで、女子の第一線で活躍している20歳オーバーの現役選手はレオノワとアルテミエワくらいかもしれません。といってもアルテミエワは昨年のニース杯の優勝で注目され、今年のGPSに抜擢されたわけです。
彼女が幸運だったのは、選んだコーチのルカヴィツィン氏が、年齢を経ても活躍を続けるメンショフを担当していた、ということでしょう。
ルカコーチはインタビューで、
「アスリートにおける限界は単なる年齢という数字だけでは測れない」
と繰り返し述べています。これはルカコーチがメンショフから学んだことでもあり、そこまで彼にモチベーションを持たせたルカヴィツィンコーチの力でもあるのだと思います。

そしてそんな環境の中に入ってきたアルテミエワ。
彼女はルカヴィツィンコーチと肌合いがあった、ということもあったようですが、ルカ組の振付師であるオリガ・グリンカ女史(メンショフのキスクラにいるゴージャスなソバージュ美人)のパフォーマンスに憧れていたから、ということもあったようです。メンショフの独特なコンテンポラリーな振り付けはグリンカ女史とメンショフの共同作業のものだそうです。

そして!楽しみなのが、アルテミエワの今回のFSの振り付けがメンショフ!
マリア・アルテミエワ→ISU biography

選手とコレオで同じ大会に出る、というのは初めてかな?

ロシアンジャーナリストのアンドレイ・シモネンコさんによれば、メンショフはマリアの演技を考えないように、見ないようにしていたそうです。どうも、1人がうまくいくと1人が失敗しちゃう、というようなジンクスみたいなものがあるようで。
そして、できるだけのアドバイスを彼女に伝え、自分は自分の演技に集中するようにしたそうです。
4T-3T、4S、3Aとジャンプは全て決め(少し3Aがふらついたかな)、ステップはレベル4を取りました。ただ、残念ながらスピンが丁寧に回っていたと思うのですがレベルが取れなかったのですね。
彼は
「この演技で90点台に乗せられなかったのは残念だ」
と言っていたようですが、逆を考えればまだまだ伸び代がある、ということですから、このSPはナショナルを楽しみにしたいと思います。

そして2人のFSでの神演技を心から祈って!




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ロステレコム杯男子 ―解説の大切さ


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ロステレコム杯、ハビーがトップ、2位セリョージャ、3位がミハルで終わったわけですが・・・
私にとってはセリョージャがトップ!(かなりPCSにバラつきがありましたので、そこがちょっとハビーに負けたところかな・・)

とはいえ、今回の大会では選手よりも解説の織田くんに殊勲賞をあげたい!

とにかく、細かく技の名前を述べ、同じ技でもどういうところが評価が高いのか、きっちり述べてくれたのは本当によかった!
そして、あまり馴染みのない選手でも、ここがいい、こうすればもっとよくなる、ときっちり言ってくれたのは二重丸。


フィギュアスケートとは縁のなかった友人が、織田くんの解説を聞いて「わかった!」といったことをいくつか。
「コケるよりちゃんと立っても片足がかすってたりしたらダメなのね」
「ジャンプで一番やばいのはコケるよりスコって感じで回転できなくなっちゃうことなんだ」
「しっとすぴんは足を深く曲げないとノーカウントになっちゃうのね」
「スピンは回転数に規定があるのね」
「ステップとかは体を大きく使ってリンク中を滑りまくったほうが点数がもらえるのね」
「ジャンプやスピンの前後にはなんとかターンとかイーグルとか、いろいろなものをくっつけたほうが点数いっぱいもらえるのね」
「ジャンプはガッツンって感じで止まらないで、スルーっと流れたほうがいいのね。そうだよね、その方が綺麗だもんね」
etc.........
いやー、織田くんすごいですw
これでTESカウンターが付いていれば完璧でした。


まず、GPS初出場のモリス・クヴィテラシヴィリ SP


小塚崇彦 SP


ハビエル・フェスナンデス FS


そして、これです
ミハル・ブレジナ SP

4Sの転倒の際に、後のスローを見て回りきっていることを強調し、回転不足や抜けよりも、きっちりと回りきってからの転倒の方が4回転の基礎点からのマイナスとなるので必ずしも致命的なミスではない、ということを繰り返し言っていたことはGJでした!

セルゲイ・ヴォロノフ SP


セリョージャと織田くんは同い年ですから、何度も同じ大会でも戦ったことがあるわけなのですが(2009年のCoCでは一緒に台乗りしています)
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左からエヴァン・ライサチェク、織田信成、セルゲイ・ヴォロノフ(2009年CoC)

その織田くんが
「彼のプログラムをいくつも見せてもらってきましたけど、今日のSPが僕の観る中で最高のSPじゃなかったんじゃないかと思います」
と言ってくれたのが本当に嬉しかったです。


バンクーバー五輪落選のこの頃からすると、今のセリョージャは本当に大人になったなぁ、と・・・。
そしてそんな彼を見てこれたのは本当に嬉しい。もう5年になるんですね。
一時期は本当にフェードアウトしてしまうかと思った。
白皙の美少年からシブい青年になった彼をNHK杯で迎えたい。 本当に楽しみです。


そしてセリョージャのEX


セリョージャのTシャツに鴉が描かれていました。
彼の名前である「ヴォロノフ」の語幹である“Ворон”は、ワタリガラス(大鴉)の意で、北欧神話では大神オーディンの斥候役のフギン、ムニンとして登場します。また、この鳥は旧約聖書にも出てきます。強く、賢いイメージですね。日本で言うと「八咫烏」のイメージでしょうか。
英名はレイヴン。航空機や電子機器の名前によく使われます。ヴォロノフの記事を自動翻訳すると「ワタリガラス」「カラス」と出てくるのはこういうわけなのですた。



それでは、フィナーレを。






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メンショフ、2クワドTESトップで3位発進 ―スケートカナダ男子SP

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スケートカナダは男子SPを終えて、ハビエル・フェルナンデス、無良崇人、コンスタンチン・メンショフという順位になっています。

男子SPリザルト
男子SPプロトコル

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中でもすごかったのがメンショフ。自身初SPでのGPS2クワドを決め、更にPBの更新までやってのけました(以前のSPのPBは前回の国別対抗戦3位(結果としては棄権)となった時に記録した80.60点でした)。
演技後のコメントとしてメンショフは
「アクセルを除いて、演技には満足している。特に2つのクワドを成功させられたことは喜ばしい。が、アクセルの入りで集中力を欠いてしまったのが悔やまれる。また、ここはホームリンクより小さいので、それに適応する必要もあった。」
と述べていますが、4Sを決めたところでジャンプに関してはふっと気が緩んでしまったのかな。アクセルがダブってお手つきになってしまったのが残念でした。ジャンプの鉄人も人の子、ということでしょうか。

コンスタンチン・メンショフ スケートカナダ SP

まだまだ伸び代を持った31歳(←しつこいと言われようとこだわります)、次のフランス大会が楽しみです。



そしてトップは安定感抜群のハビエル・フェルナンデス、ますます若い頃のオーサーの滑りに似てきて、カルガリーの「ブライアン対決」に胸躍らせたものとしては感慨無量です。

ハビエル・フェルナンデス スケートカナダ SP


4Sの加点が鬼ですw

そして2位の無良くん。衣装に意見は多々あれど、ノーブルで男らしいカルメンでした。

無良崇人 スケートカナダ SP



そして、私個人としては非常に嬉しかったのがスティーブン・キャリエールの復活です。2007年にジュニアワールドを制して以来、いまいち伸びきれていなかった彼ですが(一時期はペア転向も考えていたとか)、今年CSとして設定されたオンドレイ・ネペラ・メモリアルに優勝し、チャンスを掴みました。この「ラ・ヴィ・アン・ローズ」ベテランらしく表情の演技にまで気を配れていて、とても素敵なプログラムに仕上がっていると思います。私が思うにこれはボーカル入りの成功例じゃないかな、と思います。

スティーブン・キャリエール スケートカナダ SP


これからのフリーがどうなるか。ワクワクしてます。
SPでは、TES44.64でトップにたったのはメンショフ。2位スティーブンで44.58,、3位無良くん、44.21 44点台はこの3人でしたがいずれも僅差。
今回も濃密なつなぎを入れてきて高いPCSが期待できるハビエル。心配はメンショフのフリーのスタミナかな・・・
とにかくみんな怪我なく神演技を!


特にメンショフには最年長でのGPS台乗りを期待しています!けして手の届かないところではない、と思うので!


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プロフィール

Dora Quadski

Author:Dora Quadski
確かにフィギュアはジャンプだけじゃないですが・・・でも、やっぱりジャンパー・タイプのスケーターが好きです。
最近応援しているのは、ロシアのセルゲイ・ヴォロノフと、2009年に国別で来日した際に惚れ込んだコンスタンチン・メンショフです。
日本では小塚崇彦君、町田樹君を絶賛応援中!
 
他に、 『スター・トレック』(特にTOS 、TNG)も大好きです。
中でも、P・スチュワート扮するピカード艦長の大ファンです。もちろん、P・スチュワート自身も!
ただ、性格的にはヴァルカンに憧れるクリンゴンって感じかな(笑)ウォーフとサレックに惚れてますw。

そうです、わたしはトレッキー&シャーロッキアンなのです(笑)

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