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いでよ!TESカウンター! ―GPF雑感

先ほどTwitterでTESカウンターについてつぶやいたところ、かなりなご好評をいただいなので、加筆も含めまとめてみます。

TESカウンターというのは、海外の動画を見たことのある方ならおなじみですが、画面の左上に出てくるTES(テクニカル・エレメンツ・スコア)を演技中にリアルタイムでカウントするものです。

元々はフォロワーさんとの「煽りビデオの是非」といったところから始まった、フィギュアスケート認知の裾野を広げるにはどうしたらいいのか、ということでした。
現在は、どうしても女性ファンが目立つフィギュアスケートですが、男性にも見てもらうにはどうしたらいいだろう?という面から考えてみました。

そこで落ち着いたのは、TESカウンターをつけるべき!ということ。

フィギュアに男性ファンを取り込むことを考えると、TESカウンターは必須じゃないかと思います。
誤解を恐れずに言えば、男性の方が「数字」というものにこだわる印象があります(ソースは父親)。
父はスポーツ全般が好きで、特に野球が大好きだったのですが、毎日、新聞のスポーツ欄に載っている「打者成績十傑」「投手成績十傑」といった欄を見ながら、
「○○はもうちょっと四死球数を減らさないと長いイニングは任せてもらえないよなぁ。三振数は多いんだから防御率も~」
とか、
「△△は得点圏打率が高いし、3割切っても打順下げてでもやっぱスタメンに置いときたいよ、代打率はそんなに高くないしな」
などと、素人評論家めいた事を言っていたものです。

野球ファンの多くは男性ですが、投手なら勝ち数、防御率、QS、HQS、セーブ、ホールド、投球イニング数、といった数字の集合体からその選手の特徴を分析し、組み合わせ「僕の考えた最強の継投」「俺の考えた最強のローテーション」とか組んだりします。
流行語大賞にも上がった「トリプルスリー」も、いわば最高の打者評価のための数字の集合体です。そういった「数字で選手を評価する」性質が身についている人々には、TESカウンターはハマると思います。

TVでやってるから見る、的なライトな人々の中には、ジャンプ以外では点数は動かない、という誤解もありうるんじゃないかと思います。だから、スピン・ステップなどの一見よくわからん動きでも、加えられる点数が違ってくる、となれば、絶対に興味を示すんじゃないかと。
TESカウンターが日本で導入されないのは、演技が終わったあとにTESカウンターが上下することがあり、点数操作を疑われるからだ、と聞いたことがありますが、それは上下する理由をきっちり説明すればいいこと。(技術審判がスロー判定で~、とかね。)
野球だってスロー判定で本塁打が取り消されたりすることもあるんですから。
とにかく、大雑把なものでなく、細かい数字の積み重ねで点数がつけられているんだ、ということを納得してもらうにはTESカウンターはとても役に立つと考えます。
そして、ルールの縛りの中で、それぞれ基礎点が異なるエレメンツを組み合わせ、いかに高得点のプログラムを作成するか、などというのは育成ゲームオタクにはたまらないんじゃないでしょうか。

「ぼくのかんがえたさいきょうのだせん」のノリで、「僕の考えた最強のプログラム」なんて考えるのは数字マニアには非常に楽しいと思います。
「よしこれだ!」
「ブー、ザヤってますー」なんてね。

プロトコルを見せての解説も、最近やっと行われるようになってきたようだけど、やっぱり演技中に大技か決まるたびにカチ、カチとTESカウンターが上がっていくのを見るのは独特のワクワク感があります。
逆に遭難演技の際のカウンターの静止状態の悲しさたるや・・・。

数字は正確だが冷酷でもある。

そういった面を見てもらうためにも、日本の放送(特に地上波)にもTESカウンターを希望します。

という訳でTESカウンター付きの動画を。

Lがその演技者の前までの暫定トップのTES(TESトップの選手でないところにご注意)。Cは演技者のTESです。1つ1つのエレメンツをこなしていくごとにカウンターが上がっていくのがわかります。

宇野昌磨 GPF FS


ハビエル・フェルナンデス GPF FS


羽生結弦 GPF FS





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ジャンル : スポーツ

アルテミエワの教訓 ― GPSフランス大会FS

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昨日のブログに書いたメンショフの恋人・マリア・アルテミエワですが、FSの成績は残念ながら7位、総合6位に終わりました。

FSについてのインタビュー記事が上がってきていたので訳してみました。
インタビュアーは、いつもお世話になっているR-sportsのアンドレイ・シモネンコさんです。

+++++++++++++
「もう一度競技をやり直したい」とアルテミエワは言った
R-sports アンドレイ・シモネンコ( Р-Спорт, Андрей Симоненко)

「正直、私には何が起こったのかわかりません。終盤のルッツを決める力もあったし、ダブルアクセルも。本当に理解ができませんでした。
ナーバスになっていたわけではありません。ちゃんとジャンプは跳ぶことができます。
試合前は落ち着いていましたし。ウォームアップもうまくいきました。

多分、私がこの順位より落ちたくない、と考えすぎてしまったから、試合前に少し硬くなってしまったのかも。

そして、今回大きな教訓になったのは、試合においては、順位のことは一切考えない、ということです。

もちろんそれぞれのエレメンツにおいては考えます・・ただ、コースチャ(メンショフさんの愛称)は、ジャンプの時には何にも考えてないって言うんだけど(笑)、それは信じられないわ」

=====本文=====

++++++++++




最初の3Lz-2Tのコンビネーションはとても綺麗に決まったのですが、3Loで転倒、後半3Lzと2A2本で転倒、とかなり崩れたものになってしまいました。しかし、そんな中泣きそうになりながらキリっと唇を結び顔を上げて歩いていく彼女を見て、きっと立ち直ってくれる、とも思ったのでした。
そして、今回はジャンプこそはダメダメでしたが、PCSもGPS初出場選手としては結構もらえていましたし、スピンやステップにも加点が多かったです。なんとかチャンスをモノにして欲しい。ナショナルまでにジャンプが戻ってくれば・・・
そして、私個人として嬉しかったのがPCSで振り付けが反映されるCHとINが高かったこと!これは振り付けを担当したメンショフの手腕が評価されたことでもあり、マリアと彼の共同作業が成功した、ということでもあるわけですから。
女子FSプロトコル
これでジャンプが入ればかなり上位にいけるのではないでしょうか。特に、彼女の魅力は大きなリアルルッツと安定したセカンド3Tです。回転不足にもほとんど縁なし。

昨年のジャンプの状態のいいときのSPは3Lz-3T、3F、2Aでした。今年に入って調子を落として3Lz-3T、3Lo、2A、さらに落として3T-3T、3Lz、2A(これが今回)と迷走していたのですが、こちらはルッツコンボが入っていた頃です。


そんな彼女の欠点が、フリップのエラーでした。昨年までは矯正しつつエラーでもフリップを入れていましたが、今年になってエラーエッジの減点が厳しくなったため、矯正を急いだためか、ジャンプ全体が崩れてしまいました。得意のLzとT以外はろくに入らないような状況になってしまって、何度も転倒する姿は見ていて痛々しく、怪我等が心配でした。
それを考えると、彼女と同じエラーをオフシーズンのうちに直してしまった安藤さんの天才っぷりが半端ないことがわかります。




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GPS最強カップル ― メンショフさんとその彼女 フランス杯SP


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「ろしあんはリア充になると成績が上がる」というのがジンクスのようになっておりますが、まさにその見本のようなのがこの2人。コンスタンチン・メンショフとマリア・アルテミエワです。

彼らのことは以前このブログにも書きました→メンショフさんに春は来るか ― 国別選考と歳の差カップルの行方

アルテミエワはロステレコム杯にも出場していましたが、ジャンプの調子が今ひとつで地上波では放映されなかったようなので、初めて彼女をこの大会で見た、という方も多いかもしれません。(まさかこのSP順位で放映されないってことないですよね(笑)
でも正直今でも心配です。第一滑走でしたから。よっぽどじゃないと・・・と。そうしたらずっと漬物石になってくれて。いや、ほかの選手の失敗を祈ったわけではないんですよ。要するに全員放映してくれればこんな心配しなくて済むんですw

さて、話は戻りまして・・この2人は、ただ単にスケーター同士、というだけでなく、彼氏はクワド2種持ち、彼女はリアルルッツ&セカンド3T持ちの最強カップルなわけです。

メンショフ(4T-3T、4S、3A) 3位



アルテミエワ(3T-3T、3Lz、2A) 4位
彼女は今回ジャンプの調子がまだ戻っておらず、構成を変えてきました。本来ですと3Lz-3T、3Lo、2Aです


ロシアは、この大会にも出場したラジオノワやリプニツカヤを始め、若い子がどんどん出てきていますので連盟の方もどうしてもそちらに力を注ぎがちになってしまうわけで、女子の第一線で活躍している20歳オーバーの現役選手はレオノワとアルテミエワくらいかもしれません。といってもアルテミエワは昨年のニース杯の優勝で注目され、今年のGPSに抜擢されたわけです。
彼女が幸運だったのは、選んだコーチのルカヴィツィン氏が、年齢を経ても活躍を続けるメンショフを担当していた、ということでしょう。
ルカコーチはインタビューで、
「アスリートにおける限界は単なる年齢という数字だけでは測れない」
と繰り返し述べています。これはルカコーチがメンショフから学んだことでもあり、そこまで彼にモチベーションを持たせたルカヴィツィンコーチの力でもあるのだと思います。

そしてそんな環境の中に入ってきたアルテミエワ。
彼女はルカヴィツィンコーチと肌合いがあった、ということもあったようですが、ルカ組の振付師であるオリガ・グリンカ女史(メンショフのキスクラにいるゴージャスなソバージュ美人)のパフォーマンスに憧れていたから、ということもあったようです。メンショフの独特なコンテンポラリーな振り付けはグリンカ女史とメンショフの共同作業のものだそうです。

そして!楽しみなのが、アルテミエワの今回のFSの振り付けがメンショフ!
マリア・アルテミエワ→ISU biography

選手とコレオで同じ大会に出る、というのは初めてかな?

ロシアンジャーナリストのアンドレイ・シモネンコさんによれば、メンショフはマリアの演技を考えないように、見ないようにしていたそうです。どうも、1人がうまくいくと1人が失敗しちゃう、というようなジンクスみたいなものがあるようで。
そして、できるだけのアドバイスを彼女に伝え、自分は自分の演技に集中するようにしたそうです。
4T-3T、4S、3Aとジャンプは全て決め(少し3Aがふらついたかな)、ステップはレベル4を取りました。ただ、残念ながらスピンが丁寧に回っていたと思うのですがレベルが取れなかったのですね。
彼は
「この演技で90点台に乗せられなかったのは残念だ」
と言っていたようですが、逆を考えればまだまだ伸び代がある、ということですから、このSPはナショナルを楽しみにしたいと思います。

そして2人のFSでの神演技を心から祈って!




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ロステレコム杯男子 ―解説の大切さ


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ロステレコム杯、ハビーがトップ、2位セリョージャ、3位がミハルで終わったわけですが・・・
私にとってはセリョージャがトップ!(かなりPCSにバラつきがありましたので、そこがちょっとハビーに負けたところかな・・)

とはいえ、今回の大会では選手よりも解説の織田くんに殊勲賞をあげたい!

とにかく、細かく技の名前を述べ、同じ技でもどういうところが評価が高いのか、きっちり述べてくれたのは本当によかった!
そして、あまり馴染みのない選手でも、ここがいい、こうすればもっとよくなる、ときっちり言ってくれたのは二重丸。


フィギュアスケートとは縁のなかった友人が、織田くんの解説を聞いて「わかった!」といったことをいくつか。
「コケるよりちゃんと立っても片足がかすってたりしたらダメなのね」
「ジャンプで一番やばいのはコケるよりスコって感じで回転できなくなっちゃうことなんだ」
「しっとすぴんは足を深く曲げないとノーカウントになっちゃうのね」
「スピンは回転数に規定があるのね」
「ステップとかは体を大きく使ってリンク中を滑りまくったほうが点数がもらえるのね」
「ジャンプやスピンの前後にはなんとかターンとかイーグルとか、いろいろなものをくっつけたほうが点数いっぱいもらえるのね」
「ジャンプはガッツンって感じで止まらないで、スルーっと流れたほうがいいのね。そうだよね、その方が綺麗だもんね」
etc.........
いやー、織田くんすごいですw
これでTESカウンターが付いていれば完璧でした。


まず、GPS初出場のモリス・クヴィテラシヴィリ SP


小塚崇彦 SP


ハビエル・フェスナンデス FS


そして、これです
ミハル・ブレジナ SP

4Sの転倒の際に、後のスローを見て回りきっていることを強調し、回転不足や抜けよりも、きっちりと回りきってからの転倒の方が4回転の基礎点からのマイナスとなるので必ずしも致命的なミスではない、ということを繰り返し言っていたことはGJでした!

セルゲイ・ヴォロノフ SP


セリョージャと織田くんは同い年ですから、何度も同じ大会でも戦ったことがあるわけなのですが(2009年のCoCでは一緒に台乗りしています)
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左からエヴァン・ライサチェク、織田信成、セルゲイ・ヴォロノフ(2009年CoC)

その織田くんが
「彼のプログラムをいくつも見せてもらってきましたけど、今日のSPが僕の観る中で最高のSPじゃなかったんじゃないかと思います」
と言ってくれたのが本当に嬉しかったです。


バンクーバー五輪落選のこの頃からすると、今のセリョージャは本当に大人になったなぁ、と・・・。
そしてそんな彼を見てこれたのは本当に嬉しい。もう5年になるんですね。
一時期は本当にフェードアウトしてしまうかと思った。
白皙の美少年からシブい青年になった彼をNHK杯で迎えたい。 本当に楽しみです。


そしてセリョージャのEX


セリョージャのTシャツに鴉が描かれていました。
彼の名前である「ヴォロノフ」の語幹である“Ворон”は、ワタリガラス(大鴉)の意で、北欧神話では大神オーディンの斥候役のフギン、ムニンとして登場します。また、この鳥は旧約聖書にも出てきます。強く、賢いイメージですね。日本で言うと「八咫烏」のイメージでしょうか。
英名はレイヴン。航空機や電子機器の名前によく使われます。ヴォロノフの記事を自動翻訳すると「ワタリガラス」「カラス」と出てくるのはこういうわけなのですた。



それでは、フィナーレを。






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メンショフ、2クワドTESトップで3位発進 ―スケートカナダ男子SP

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スケートカナダは男子SPを終えて、ハビエル・フェルナンデス、無良崇人、コンスタンチン・メンショフという順位になっています。

男子SPリザルト
男子SPプロトコル

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中でもすごかったのがメンショフ。自身初SPでのGPS2クワドを決め、更にPBの更新までやってのけました(以前のSPのPBは前回の国別対抗戦3位(結果としては棄権)となった時に記録した80.60点でした)。
演技後のコメントとしてメンショフは
「アクセルを除いて、演技には満足している。特に2つのクワドを成功させられたことは喜ばしい。が、アクセルの入りで集中力を欠いてしまったのが悔やまれる。また、ここはホームリンクより小さいので、それに適応する必要もあった。」
と述べていますが、4Sを決めたところでジャンプに関してはふっと気が緩んでしまったのかな。アクセルがダブってお手つきになってしまったのが残念でした。ジャンプの鉄人も人の子、ということでしょうか。

コンスタンチン・メンショフ スケートカナダ SP

まだまだ伸び代を持った31歳(←しつこいと言われようとこだわります)、次のフランス大会が楽しみです。



そしてトップは安定感抜群のハビエル・フェルナンデス、ますます若い頃のオーサーの滑りに似てきて、カルガリーの「ブライアン対決」に胸躍らせたものとしては感慨無量です。

ハビエル・フェルナンデス スケートカナダ SP


4Sの加点が鬼ですw

そして2位の無良くん。衣装に意見は多々あれど、ノーブルで男らしいカルメンでした。

無良崇人 スケートカナダ SP



そして、私個人としては非常に嬉しかったのがスティーブン・キャリエールの復活です。2007年にジュニアワールドを制して以来、いまいち伸びきれていなかった彼ですが(一時期はペア転向も考えていたとか)、今年CSとして設定されたオンドレイ・ネペラ・メモリアルに優勝し、チャンスを掴みました。この「ラ・ヴィ・アン・ローズ」ベテランらしく表情の演技にまで気を配れていて、とても素敵なプログラムに仕上がっていると思います。私が思うにこれはボーカル入りの成功例じゃないかな、と思います。

スティーブン・キャリエール スケートカナダ SP


これからのフリーがどうなるか。ワクワクしてます。
SPでは、TES44.64でトップにたったのはメンショフ。2位スティーブンで44.58,、3位無良くん、44.21 44点台はこの3人でしたがいずれも僅差。
今回も濃密なつなぎを入れてきて高いPCSが期待できるハビエル。心配はメンショフのフリーのスタミナかな・・・
とにかくみんな怪我なく神演技を!


特にメンショフには最年長でのGPS台乗りを期待しています!けして手の届かないところではない、と思うので!


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トラウマを乗り越えて ― K・メンショフ NHK杯フリー

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プルシェンコの負傷によってメンショフは代替メンバーとしてロステレコム杯に出場できることになりましたが、今回はそれより、NHK杯フリーについて書きたいと思います。

いつも印象的な記事を下さるR-Sportのアンドレイ・シモネンコ(Andrey Symonenko)さんの記事から。
++++++++
  
 :メンショフの演技を妨げたものは: 
  アンドレイ・シモネンコ(Andrey Symonenko)

東京で行われたNHK杯で8位となったロシアのスケーター、コンスタンチン・メンショフはFSの最中に4月の国別対抗戦での転倒による負傷が頭に浮かんだと語った。
今回彼は、FSの中でクリアなクワドを2度決めた。そのうち1つは4T-2Tのコンビネーションだった。演技の中で唯一のミスと言えたのは3Aが2Aになってしまったことだった。
実は、彼は4月に同じプログラムの同じ位置のこのエレメンツで転倒し、肩に重傷を負ったのだ。
場所もまさにこの同じ代々木体育館だった。

「トリプルアクセルがダブルになってしまったのは、助走に入った時、目の前に4月の転倒が浮かんだからなんです。私は、まさにこのリンクで、このエレメンツで転倒し怪我をしたのです。ですから、慎重にいきすぎた。けれども、その後集中して最後まで滑り切ることができたのはとても喜ばしいことです。」

彼は、NHK杯での演技は、SPの3Lzさえ除けば満足のいくものだった。と付け加えた。

==中略==

「このリンクの氷は感触がよくて、ジャンプをするのを助けてくれる。まるで私を放り投げてくれるようですよ。だから安心して滑ることができ、終盤近くのステップにも力を貯めておけた。コレオシークエンスの時には本当に気持ちが良かった。」とも述べた。

そして、FSをきっちり滑りきろう、という思いは朝から強く持っていた、とも述べた。
「SPの失敗には腹が立っていましたよ、もちろん。でも、イライラすることのないように努めました。なぜなら、そうすることは決してよい結果を産まないことを経験上知っていましたから。練習の開始時間は早かったです。現地時間で9時。ペテルブルグだったらまだ夜中ですね。でも、起きてきて、ストレッチをし、気持ちを落ち着けました。それがこの結果です。上手く滑れたと思うし、プログラム自体にも満足しています。」

======本文=====

+++++++++

こちらがNHK杯フリーの演技。



同じ代々木体育館で、そして同じプログラムで・・。
彼自身、そしてシモネンコ氏もおっしゃっているように、あの3Aに入るところでトラウマがなかったはずはないのです。クワドを跳ぶときにはまだ痛みが残っている、とも言っていましたし、定期的に治療もしているようです。
しかし、それを乗り越えてのこの演技、素晴らしいと思います。

また、見逃せないのが3Aが2Aになったところで、咄嗟に最後の2Aを3Tに変えたところです。
男子プロトコル
後半ですから1.1倍になりますし、コンマいくつの点数を争う中ではけして馬鹿になりません。

一時期トリプル以上のジャンプは4Tと3Tという同種のものを使いながら、ほとんどザヤったことがない、というこの人ならではのジャンプ脳が発揮された感じです。


コーチも振付師も、このFSとSPを気に入っている、ということなので、良い結果が出るといいなぁ、と心から思います。


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町田の優勝は日本男子スケーターの高い競争原理によるものだ ― E・ルカヴィツィン

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ルカヴィツィン氏については何度かこのブログで触れました。メンショフさんやマカロワちゃんのコーチです。ロシアのコーチたちがヒステリックに批判をしたニースワールドの判定に、「チャンの優勝は正当だった」と言ってのけた人でもあります。
「P・チャンは世界王者にふさわしかった」ロシア人コーチ、エフゲニー・ルカヴィツィン、世界選手権総括

彼がスケートアメリカについて述べていたインタがありましたので、一部ですが訳してみました。(かなり意訳してます)


++++++

Q:昨年の全日本でけして上位ではなかったタツキ・マチダが優勝しましたね?


R:そうですね、マチダはデトロイトの隙間から飛び出してきたようです。私は昨シーズン、彼にあったことがありますが、何度かクワドを試みていましたが私の記憶にある限り、成功させたことはありませんでした。
マチダは全日本選手権で崩れ9位となり、ソチへの道は閉ざされたように見えました。

現在、彼は全く違った位置にいるように感じます。

そして、我々は日本のように、どんどん選手に競争をさせる、という方法に注目したいと思います。特定のアスリートを定めず、その選手のみにプレッシャーを与えることをしないようにするのです。いわば、同じような状況を多くのアスリートに提供するのです。

そうすれば、競争原理によって次々と彼のような新星が出てくるはずなのです。

今回の場合、それがマチダだったのです。


<中略>

SPのコンビネーションで、彼は4-3を決めました。
何かを掴むこと見事に成功したのです。
私が昨年見たこのマチダのストラヴィンスキーの「火の鳥」は音楽に合わせて単にエレメンツを行っているだけでした。
しかし、今年の彼はそれを超えた。

これは非常に印象的なプログラムです。ただ単に滑って、跳んで、氷に乗っているだけではない。

(ルカヴィツィンべた褒めだった町田くんの「火の鳥」)


<中略>

そして、2,3、ダイスケ・タカハシのことについて付け加えておきましょう。我々がまず彼のプログラムについて話すとき強調するのは、柔らかく氷に乗って、ひと蹴りでスピードが上がってゆくことです。まるで氷が閃くかのようです・・それは見ていて非常に心地よい。特にフリースケーティングのステップシークエンスには心惹かれます。
けれども、技術的な問題にはまだ結論を出すことは出来ません。


Q:どんな結論を出すにも早いと?


R:私の考えでは早いと思います。私が思うに、彼ら(日本サイド)にとっては、タカハシはワールドチャンピオンであり、最も経験豊かなアスリートです。そして、このシーズンが彼のゴールとなる。オリンピックチームを盛り上げるには大きな要素となるでしょう。
今回の不振は、けして悲観することではなく、彼にとっては自分には何が足りないのか、を理解した可能性があると思っています。

私は4月の国別対抗戦で日本をおとづれた時、じっくりと彼を観察しました。

トレーニングにおいて、またオフタイムにおいて、アスリートのすることは様々です。しかし、彼には経験という「保険」があります。これは若手には歯噛みしても手に入れることのできないものです。
挑戦者たちには、大きな脅威となるでしょう。

私はぜひ、オリンピックで彼に会いたいものです。


====インタビュー記事本文====
+++++++++

日本男子について書かれているのはここまでです。あと、アーロンくんについては今までのアメリカンスケーターとはタイプが違う、というようなことを言ってました。ワイリー、デイヴィス、トッド、アボット、といったツルスケ&基礎重視のタイプとは異なり、パワー一直線、というところからでしょうか。
あと、インタビュアーがリッポンのことを「クワドルッツを持ったジョニー」と表現していたのも興味深かったです。



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プロフィール

Dora Quadski

Author:Dora Quadski
確かにフィギュアはジャンプだけじゃないですが・・・でも、やっぱりジャンパー・タイプのスケーターが好きです。
最近応援しているのは、ロシアのセルゲイ・ヴォロノフと、2009年に国別で来日した際に惚れ込んだコンスタンチン・メンショフです。
日本では小塚崇彦君、町田樹君を絶賛応援中!
 
他に、 『スター・トレック』(特にTOS 、TNG)も大好きです。
中でも、P・スチュワート扮するピカード艦長の大ファンです。もちろん、P・スチュワート自身も!
ただ、性格的にはヴァルカンに憧れるクリンゴンって感じかな(笑)ウォーフとサレックに惚れてますw。

そうです、わたしはトレッキー&シャーロッキアンなのです(笑)

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