応援とはー 国別対抗戦フィギュアと神宮のスワローズ・カープ3連戦について思う

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上の写真は神宮球場3塁側内野席上方から1塁側に向けて撮ったものです。ビルの陰から満月が昇ってくるのがとても美しく、思わずシャッターを切りました。自然と触れ合えつつ、スポーツ観戦ができる、というのは野球の、それも屋根のない球場での醍醐味です。

さて、ここしばらくフィギュアスケートの国別対抗戦、ヤクルト・カープ3連戦を見てきた中で、気づいたところをいくつか。

広島カープは「カープ女子」に代表される新規のファンが異常に増え(これは球団の努力の賜物でもあるのですが)、今年メジャーリーグから黒田博樹投手が帰ってきたことで、まさに「男気フィーバー」とも言えるバブル的な人気が高まりつつあるのです。
フィギュアスケートも同じ。トリノ五輪で荒川静香さんが「イナバウアー」で旋風を巻き起こし、日本女子初のフィギュアでの金メダルをゲット。そして、彼女に続く強豪選手が次々と現れ、まさにいま、日本のトップを走っているのは羽生結弦くん、と言えるでしょう。もちろん彼一人で人気を支えているわけではなく、さまざまな個性を持った国内外の選手が競技全体を盛り上げているからであるわけですが。


こうなってくると、いままで「TVでやってたから見よう」という層が、実際に球場やリンクに足を運ぶようになります。これ自体は競技の発展や選手のモチベーションの為に非常に良いことだとは思うのですが、いかんせんこうした新規参入ファン(あえてこう書かせてもらいます)は、応援の仕方、というか今までずっと古くからのファンがみんなで快く見られるように、と築き上げてきた不文律のマナーを知らない。
誰もが初めての時はあるのですから、それを批判するわけではありません。ただ、周りの空気を読んでもらいたいな、と思うのです。


フィギュアの国別対抗戦では、明らかに今回の生観戦が初めて、という方が目立ちました。声の出し方のタイミングや、席を離れるタイミング等がどうもぎごちない。そして、大体において大きな大会では館内の写真撮影が禁止になっているにも関わらず、休憩中にバナーをバックに写真を撮ったり、席の階段通路ま出ててきて後づさりながら館内の撮影をしている人がいたりと、特に後者の方は足踏み外すんじゃないか、とハラハラしました。
そして、男子のショートプログラム、人気選手のいるグループが練習に出てくるやいなや、頭のてっぺんから出るような
「きゃー!!!Σ(゚∀゚ノ)ノキャー」という大きな歓声。アイドルのライブもかくや。という感じ。

そして羽生くんがジャンプを決めるたびに「きゃー!」
私の目当ての選手はあまり羽生君のそばに行きませんでしたので、私の視界に羽生くんが入ってくることはほとんどなかったんですが、とにかく歓声の加減で彼が今何してるのかほとんど想像がつくほどでした。

そしていざ、本番。羽生くんの名前がコールされ、大きな歓声と拍手とともに彼が開始位置につきます。本来ならここで水を打ったようにシーンと静まり返るところなのですが、彼が開始ポーズを取り始めてもざわざわ・・・・。
そして「ゆづがんばー」「おちついてー」「いけるよー」などの掛け声が。いや、それって彼の集中の邪魔になるだけだから・・・・正直あれは気の毒でした。
そんな中、大きなミス無くきっちりとやってのけた彼の精神力は立派だった、というべきでしょう。

流石に、翌日からは過剰な声援を注意するアナウンスも入るようになり、SNSでの注意も効果を奏したのか、こういったカオス状態は少なくなっていきました。
けれど、選手をホテルまで追っかけて写真を撮ろうとしたり、入り待ち、出待ちの問題が後から上がってきたりと、まだまだフィーバー状態は続いているようです。


そして、神宮のカープ戦。黒田の登板が予告されていた第1戦が既に16時の状況で満員札止め、にあってしまっていたのにも驚きましたが、それにつけてもカープのビジユニの多さ。冗談抜きで神宮の3塁側レフトスタンドは真っ赤に染まりました。私は試合の成り行きをじっくり見たいタイプなので常に内野席を取るのですが、隣はすっかり外野席のノリ。立ったり座ったり(マウンドの黒田が見えないじゃないか馬鹿野郎!)選手1人1人に野次(というか悪口雑言)を飛ばすわ。スワローズのチア、Passionを知らなかったようなので(あんなのいるんだー、といっていた)、おそらく初観戦だったと思います。一人で騒ぎながら、じっくり観戦してる周りにむけて
「なんだよー、この辺ノリがわるいなー。」
いやー、正直キレそうになりましたね。内野だからって無言で見てろってワケじゃないです。長打が出たりファインプレーが出ればみんなでハイタッチしたりもしますし。

TVでよく映し出されるラッパ吹いたり、バナー振り回したり、スクワット応援したりといった「賑やかな応援風景」、というのはほとんどは外野席側です。みんなで盛り上がりたい人は外野、じっくり試合を見たい人は内野、と住み分けが出来ていたはずなのに。。。
3,4年前は2,3日前に散歩がてらに神宮外苑に行って、ついでに球場によってチケット買っても3塁側内野席の前の方が余裕で買えたのに。このフィーバーっぷりはすごい。
ただ、気にかかったのが1塁側にもカープの赤いビジユニを着ていた人がちらほら見えたことでした。野球の応援席がホーム側(1塁~ライト)とビジター側(3塁~レフト)になせ分かれているのかを考えて欲しい。ビジター席のチケットが手に入らず、やむを得ずホーム側で応援することになってしまったのなら、ユニはできれば着るのは控えて、応援も心の中でガッツポーズ、くらいにしておくのがマナーじゃないのかな、と思います。
特に最近カープファンが増えたせいか、「私たちがあんたの球場を満杯にしてやってるのよ」的な傲慢さが見え隠れしているようでなりません。(ちなみにこれはフィギュアスケートの某選手ファンにも垣間見えます。選手自体は悪くはないんですがね・・・)
こういったツイをしたところ、「ホーム側の席をビジターチームに買われる人気度のなさが問題」というリプが帰ってきました。正直がっくりしました。市民球場時代の広島カープを覚えていたら、とてもじゃないですがこんなこと言えません。
「カープ女子」などとちやほやされているから、ファンの質も変わってしまったのでしょうか。悲しいことです。
しかし、こういったtweetをきっかけにヤクさんファンの方と会話することもでき、こういう変な状況が落ち着いて、以前のようにゆっくりと見られるといいですね、というお話を頂いたのでほっとしました。


そして、フィギュアでも野球でも、スポーツの応援って難しいですね。自分が楽しめればいい、の人も多いかもしれないけど、そういう振る舞いが選手や他の観客を不快にしていないか常に振り返る姿勢は大切だと今回のカープ戦とフィギュアの国別対抗見て思いました。

フィギュアスケートでもカープでもそうだけど、新しいスター(羽生、黒田など)が出てきてファンが新規参入してくると、一時的にカオスになるのはしょうがないのかもしれない。
ファン同士で通用してた不文律のようなものを察してもらえないというイラつきも多い。そこは空気嫁、なんだけど
「そんなルールどこに書いてあるの」って返されたら、
「みんなが見やすいように古くから守ってきたんだよ」としか言えない。
でも、「そんな決まりないじゃない」とキレられたりもするから、客同士で注意し合うには限界があります。そのへんは球団や連盟が率先してやってもらわないといけないことなのかも知れないのかもしれません。

私の贔屓選手は何度も怪我や挫折を重ねたベテランで、応援してる間もいつFOしてしまうかもしれない、と思いながら見守ってきたから、いつも「今こうして元気に競技を続けててくれてありがとう、応援させてくれてありがとう」の気持ちでみてる。
そのせいかもしれないけど、周りで選手に向けて心無いヤジを飛ばすお客さんがいると本当に胸が痛みます。
野次飛ばしてる人は、自分の隣の人がその選手の大ファンだったり、親類縁者だったりする可能性って考えないのかな。
クスッと笑えちゃうような、選手に対する愛のあるヤジならまだいいけれど。。(ちなみに私は永川さんと石原さんになんていうかでその人のカープ愛(笑)を図ります。だいたいこれは当たりますw)

ファンになるにしても、直接観戦するにしても、誰でも最初はにわかだけど、それに胡座かいてちゃいけないですよね。
周りの空気を読んで、選手や周りの観客を不快にさせることなく自分も楽しむ、ということは難しいけれど、それが本当の楽しさにつながるんだと思います。
球場やリンク、という閉ざされた空間の中で作り出す素晴らしい試合や演技、といったものは、選手、観客、審判、裏方さん、全ての力(中でも数の多い観客の力は大きい)で成り立ちうるものだと思います。




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モノクロームの世界 - スポーツの躍動感、そして陰影の中から


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先日、「モノクロでどこまでかっこよくなるか」というハッシュタグを見つけて、手持ちのファイルを色々セレクトしてはツイに上げていたのですが、その中で評判が良かったもの、私のお気に入りのものでエントリーを作ってみました。
上の写真はNHK杯の表彰台のものですが、この瞬間を切り取ったカメラマンさん本当にGJだと思います。カラーでももちろんいいのですが、モノクロにしてみると三者三様の笑顔、そしてダイスの方に置かれた(置かれようとしてる)2人の手、となんかしみじみくるものが。

誤解のないように申し上げておきますが、決して選手の画像をフリーソフトがわりに遊んでいるのではないんですよ。
あえてモノクロームにすることで、カラーでは見えなかった、感じ取れなかった部分が見えてくることがあって、とても興味深かったからなんです。

私の好きなフィギュアスケーターと広島カープの選手中心です。

まず、思いがけず人気の高かった例のセーターのセリョージャ。自然な表情が良いですね。知人曰く、編み物雑誌のモデルみたい、とw

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そして私のお気に入りのセリョージャ連荘で。

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モノクロにする際、ポイントは顔が出てる場合は目線(いわゆる眼力)ですね。白黒にするとこれが強調されるので、何処を向いているか、で
「語りかけてくる感」
がすごく強くなります。
その一例としてメンショフ。多分女子の試合の観戦中でしょうか。左隣はモロトフコーチです。貫禄も半端ないんですが、こうして見るとよくわかるのが腕の筋肉。細身なようでも、さすが現役のアスリート、って感じです。

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そして目線、というとあえて伏し目にして見るのも効果的な感じです。観る側に想像させる余地のある分、深みが出る感じ。
ここで若手、アジヤン・ピトキーエフ。あえてセピアにしてみました。これから演技に入る、という瞬間のピン、と張り詰めた空気がよく出てます。

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対照的に、ベテラン選手。広島カープの前田智徳です。野球選手の場合、帽子やヘルメットをかぶってるので、これであえて視線を隠す、というのもアリですね。
このうつむき加減の表情の中に、鬼のような眼差しが隠れています。

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そして、スポーツならではな躍動感が出てるのをいくつか。
広島カープの菊池涼介。彼はいつも芝生にちょっと入ったところに守備位置をとってるので、これはかなり移動して処理してますね。踊るようなジャンピングスロー。

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そして前田智徳のバッティング。彼のフォームは研ぎ澄まされた日本刀のような機能美、という感じで本当に美しかったです。特にバット投げのシーン。まるで振り付けの一つのようでした。

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そして、メンショフとセリョージャ。シルエットがくっきり出ているのを選ぶと印象度が増しますね。

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そして、モノクロにしていて気がついたのが、「彼シャツ」で有名になったマーシャ・アルテミエワのシャツのアンダーがなぜ紺だったのか。氷上のレフ板効果で、シャツが透けて彼女のスタイルの良さがよくわかるんですね。地味なようで、すごく計算されていた衣装です。振り付けにもさりげなく襟の部分を使っていましたし。セピアで。

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さて、こうして上げていくとキリがないので
いやぁ、本当にモノクロの世界は奥が深いです!
まさに「ザ・チャンピオン」「ザ・エース」という2人を上げておしまいにしましょう。


まずはパトリック・チャン。これはツイに上げた時もたくさんのRTとふぁぼをいただきました。ライティングがほんとに秀逸でかっこいいですね。

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そして、現広島カープの黒田博樹のニューヨークヤンキース時代。無援護の中(そう思わせてしまうのは黒田の属性?)黙々と相手打線に立ちふさがるエース。貫禄というかオーラが半端ないです。背景の雪も効果的。

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本当に、カラーの時には見えなかったものが見えてくる、感じられる気がするモノクロの世界にすっかり魅せられてしまいました。ひょっとして、第2弾やるかもしれませんw


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父とスポーツ ―武士道の名残

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今回はちょっと趣向を変えて、父の思い出など。

私がここまでスポーツ好きになったのは何といっても父の影響。考え方、受け止め方も父の影響が色濃いです。はい、ファザコンですw

父はプロ野球・高校野球や大相撲はもちろん、フィギュアスケートをはじめ、スピスケ、ノルディックスキーといったウインタースポーツ。マラソン、駅伝をはじめとする陸上競技。そして世界選手権や五輪で報道されるあらゆる種目を見ていました。ネットが普及するはるか前ですから、新聞、ラジオ、TVのそれも地上波が主です。
私のスポーツ観戦の原点は、NHKのスポーツ報道(昔の!)とそれに付随する父の解説です。

今から思えば、
「なんであんなに詳しく知っていたんだろう?」と思うほど、マイナースポーツにも詳しく、7時のニュースでほんの何行か、結果だけしか出ないような種目でも尋ねれば即、どんな種目でどんな選手が強いのか、といった返事が返ってくるのでした。
例えば
「フィギュアスケートのペアとダンスの違いって何?」といえば
「見て分かるのはダンスの方が男女の体格差が少ない。そして密着度が高いんだ。で、女性の衣装を見てごらん、スカートが長いし装飾が多いだろ?ペアと違って回転するジャンプとかないからね。その代わり足さばきがキチッと揃って優雅じゃなくちゃいけない。元々が舞踏会とかのダンスなんだよ。だから日本にはダンスには宮様杯があるんだ」
ノルディックスキーの種目。札幌五輪当時、報道で「純ジャンプ」という書き方が多かったことについて尋ねると、
「ジャンプだけのものとは別に「複合」という種目が存在し、それはジャンプ+クロスカントリースキーで争われること。クロカンは地味だし、日本人は耐久力がないせいもあっていまいち強くない種目だから、ほとんど報道されない」
などと教えてくれました。他の種目も同様。

学生時代からやっていた、という陸上短距離は地方レベルですが審判の資格を持ち、結婚するまでは大会の運営の手伝いなどもしていたらしいです。
そんな父がくり返し言っていたのが、

「勝者に尊敬をはらうことはもちろんだが、それ以上に敗者に対する労りと敬意を忘れちゃいけないよ。」
「スポーツは結果が全てだから勝敗について云々言うのはナンセンスだけど、それに向けて努力した選手の努力の経過は決して軽んじられてはならないんだ。」
「選手が何よりも知らなくちゃならないのは、自分に何ができて何ができないか、だよ。これは監督も同じ。出来もしないことを無理やりやろうとするのは挑戦どころか無謀だよ。」


ということでした。それはおそらく、自らも選手であり、そして年を経て「審判」という立場で若い選手たちを判定する側になったことからきていたのでしょう。

昔(今もか)は世界選手権や五輪、といった大きな国際大会に出場する選手は過剰とも言える期待をかけられ、メダルが取れないとそれこそ罪人のような扱いをされていたこともありました。しかし父は、メダルを確実視されていた選手が初戦であっさり負けたりすることがあっても、

「いつもいつも同じ成績が出せたら人間苦労しない、だったら大会やる意味なんてないじゃないか。4年に一度にきっちりあわせて来れて実力が発揮できる、それが本当に強い選手なんだ」
と口癖のように行っていました。

そして、どんな競技にも根本となる信念があって、それと選手の安全を守るためや、技術の向上の狭間で揺れながらルールは定められている。一見個々人の選手に有利、不利なルール変更が行われたとしても、長い目で見ればそれは競技全体の技術の底上げと選手の安全性を重要視しているからだ。
強い奴はどんな状況下に置かれたって強いし、実力を発揮できるものだ。でなきゃそれは本当に強いってことじゃない
、というのが持論でもありました。


スポーツ全般、そしてそれに取り組むアスリートたちをこよなく愛した父。そんな父がやっぱり一番好きだったのが自らの原点となった陸上競技でした。それもトラック競技、短距離。
ベルリン五輪のジェシー・オーエンス(写真)に憧れた、と言っていましたから、本当に好きだったのでしょう。
遺品を整理していたとき、東京五輪の100メートル予選のチケットの半券が出てきたのは忘れられません。本当に、三つ子の魂百まで・・とはこのことか、と思いました(笑)

父がなくなったのはバルセロナ五輪の終わってしばらくしてのことでした。そう、日本男子トラック種目であのロス五輪100mの吉岡隆徳さん以来60年ぶりに、高野進さんが400mでファイナリストとなった大会です。


さぞかし興奮してみていたのだろうなぁ、と思います。吸いかけのハイライトの箱とともに、五輪の陸上関係の記事を片っ端から集めて棺に入れたのを思い出します。

生前の父に
「もし日本が陸上短距離でメダルが取れるとしたらなんだと思う?」
と聞いたとき、
「うーん、4継(100×4リレー)か、400mハードルだろうな。100、200はやっぱり人種的に日本人選手は敵わないよ。ただ、4継ならバトンパスと曲走路を走る選手の技術、4パーはハードリングの技術でなんとかなるかもしれない。同じハードルでも110パーはやっぱりスピードとパワーがいるしな、別もんだからな。」
その父の予測通り、4継はアテネ五輪4位、北京五輪で銅、という結果を出し、4パーは山崎一彦、苅部俊二、といったファイナリストを排出し、五輪メダルには手が届いていませんが、為末大が2度にわたって世界選手権のメダルを手にしたのでした。

北京オリンピック 陸上男子 4継 決勝


多分この4人の中で一番好みだったのは3走のスリムで技巧派なスプリンター、高平慎士だったろうと思います。
高平慎士「素顔のアスリート」
http://sports.fujitsu.com/trackfield/real_athlete/tf_06_vol07.html




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還ってきた會澤翼 -危険球 投手・打者双方への痛み

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6月13日、ホークスの交流戦優勝で湧いていなた中、カープファンの私には本当に嬉しいことがありました。會澤翼捕手の8日に続いてのスタメンマスクです。これはこの日に登板した中崎の好投をひきだしたことをかわれての起用でしょう、先発は同じく中崎。
初回に3ランを浴びたものの、しっかりと若いバッテリーで試合を作り、3回にはアツ(會澤翼)のソロホームラン。これが追い上げムードを作りました。イーグルスの則本投手が良かっただけに、これがなければ押さえ込まれたままズルズル加点されて負けてしまっていたかもしれません。
このアツの3年ぶりプロ2号となるホームランが、9回逆転勝ちの下火となっていた、と言ってもいいと思います。

6月13日広島カープ-楽天ゴールデンイーグルスダイジェスト



アツ、といえば私は昨年のハマスタでのベイスターズ戦を忘れることはできません。


この試合、ハマスタの内野席で見ていました。久しぶりのハマスタ、初の生野村だー、と楽しみに出かけていったのですが・・

1点先取するも逆転されて4点差、となった9回表。クローザーの山口からヒットが出てワンナウト1,2塁、代打に出てきたのは控え捕手のアツ。
フルカウントまで粘って、思い切り踏み込んでいったところにデッドボール。

広島カープ 會澤翼横浜山口に顔面デッドボール


改めて見てもかなりショッキングですが、現場は本当に異様な雰囲気でした。アツのヘルメットが飛び、もんどりうって倒れ込んだ彼は顔を抑えてしばらく激しくもがいたあと、ピクリともしなくなりました。本当に、人間があれほど下半身だけ派手に動けるのか、と思うくらいのもがき方・・例えは非常に悪いですが、殺虫剤をかけられた昆虫のようでした。

球場は一瞬冷水を浴びせられたようになりましたが、すぐに外野の方からものすごいヤジや怒号が響いてきました。内野でも、喚きながらグラウンドに飛び降りようとする人が何人かいて(ハマスタにはバックネット裏以外、防御ネットがありません)、周りの観客に止められていました。

アツが倒れた瞬間、野村監督や緒方・植田両コーチが駆け寄り、トレーナーの福永さんが飛び出してきました。そして、ワンテンポ遅れてタオルを持った梵(そよぎ)選手が駆け寄ります。(無帽の背番号6番)かなり出血がひどかったのと、頭部固定の為でしょう、すぐに追加のための大量のタオルを抱えた堂林選手、岩本選手、菊池選手が走ってゆきました。(動画に映っているカープのユニフォームで無帽なのが選手たちです)

球場内は本当に異様な雰囲気で、まさに「どうなっちゃうの?」といった感じ。アツのそばにしゃがみこんで応急処置をするトレーナーと、それを見守る両軍コーチ陣、そして内野守備に出ていた横浜の選手。

そんな中で特に目立ったのが先程も書いた広島の梵選手の行動でした。真っ先にタオルを持って飛び出してゆき、しゃがみこんでトレーナーの担架での搬送不可、の判断を聞いたのでしょう、担架を持ってきた球団スタッフに指示を出し、自軍ベンチの選手たちにも迂闊に飛び出してくることのないよう(乱闘に発展するのを防ぐため)目を配っていました。

そして、ヒビの入ったヘルメット(動画でアップになっています)をさりげなく拾い上げ、横浜の中村選手がとってきて横浜の選手(この選手が誰だかちょっとわかりませんでした)に渡したアツのバットを軽く一礼しながら受け取ると、若手選手たちを促してベンチに下がってゆきました。

そんな中、
「搬送のための救急車を呼びますのでしばらくお待ちください」
とのアナウンス。

不幸にして危険球を当ててしまった山口投手に対して、
「わざとだ」
「さっさとマウンドを降りてベンチに帰るなんて不遜だ」
などという声もありましたが、そんなことはありません。

確かに深々多頭を下げる、とまではいっていませんでしたが、山口投手はきちんと帽子を取って頭を下げていましたし、危険球と判断されたところですぐに主審から退場のジェスチャーがされるわけですから、すぐにマウンドを降りてベンチに帰るのは当然のことです。
彼の人間性にまで云々言う人もいましたが、それは全く別の問題です。

まして、あの場面、ランナー2人おいてフルカウント、リードは4点。打者を塁に出せばワンナウト満塁。そして次打者は長打力もあってのせると怖い天谷宗一郎選手。
1本出たらたちまち同点です。とにかくあの場面では山口投手はインサイド低めにストライクが欲しかったはず。
ただ、不幸にしてそれが高めにすっぽ抜け、打ちに来ていたアツは避けきれなかった。しかし、幸いにして咄嗟にアツは顎を引いたため、ボールはヘルメットのつばに当たり、そこから顔面に、という軌道を辿り、直撃はまぬがれた。これはアツのバットとヘルメットの破片を避けようと横浜のキャッチャーが仰向けに倒れているのでも分かります。


しばらくすると、先程までの異様な怒号は静まっていた、広島側から、
「がんばれがんばれツバサ、ファイト、ファイト、ツバサ」
の翼コールが沸き起こりました。

すると、それに呼応するように、横浜側スタンドからも同じように翼コール。


救急車が来て、アツが運ばれてゆく時も、双方のスタンドから翼コールがあり、「帰ってこいよー!」という声援も飛んでいました。

幸いアツは鼻骨骨折のみで眼球や脳には異常はなく、福永トレーナ-によれば
「予測し得た中でも一番軽かったケガ」
ということでした。

横浜にも所属していたことのある現広島の石井琢朗選手はブログにその日、こう記しました。
超琢朗主義 ひと安心。。


そして、アツは還ってきたのです。恐怖心を、怪我を克服して。

これがハマスタだったら、本当にドラマかもですが、Kスタ宮城、ということにもまた別の意味があったかも知れない、と思いました。


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アスリートの引き際、それはユニフォームの色 ―緒方孝市の場合

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アスリートは、いつか競技者生命を終える。どんなに選手生命の長い競技でも、一生続けられるものではないから。それが、プロフェッショナルであればなおさら。職業としてそれを行い、カネをとって見せる、というのはそういうことでもある。

自分のプレーが見せるに値するものであるか、という自らへの問いかけ。自己評価と自らの出来うる技との差異.

まだ出来る、という周囲や自分の内面の声と、年齢や怪我・病による衰えとの狭間で、彼らはいかに引き際の判断をするのだろう。

忘れられないのが、広島カープの緒方孝市の引退。彼が引退を決心したのは自らのユニフォームの「色」だった。

広島東洋カープ 緒方孝市 2009年10/10 引退試合 セレモニー


彼の残した引退メッセージがいまだに忘れられない。


「子供の頃の夢は、プロの野球選手になることでした。
その夢が現実となって、カープに入団して、23年間も、大好きな野球を思いっきりやれました。

人に負けたくない、この世界でなんとか成功したい、そういう思いで一所懸命バット振って、がむしゃらに練習してきました。

常に全力で、試合が終わればユニフォームが真っ黒になる、そんな選手でありたい、そうありたいと、最後の最後まで思っていました。
気が付けば、そのユニフォームが汚れなくなり、そして、走ることも守ることも、自分の思うようなプレーができなくなったと感じ、引退を決意しました。
本当に、ケガの多い野球人生ではありましたが、家族の支え、チームのみんなの支え、そして何よりファンのみなさんの支えによってここまで来れた野球人生です。

最後になりますが、カープのユニフォームを着て、23年間、野球ができたことを誇りに思います。ありがとうございました!」

3年連続盗塁王、そして広い守備範囲を誇った5年連続GG受賞の球界屈指のアウトフィルダー。
怪我さえなければ、トリプルスリー(打率3割、30本塁打、30盗塁)を何度も達成していたろう、と思う。足の速い選手の多いカープ野手陣の中でも、

「速いだけなら他にもいるかもしれないけど、走る姿が一番カッコいいのは緒方さん」

と言われ、
あの名捕手古田(スワローズ)をして、
「走ってくる、とわかってて刺せなかったのはあいつだけだった」と言わしめた素晴らしいスピード。


最後の打席の3塁打が物語るように、勝負強さと長打力は健在のままだった。

現役を続けるのであれば、代打の切り札、もしくは終盤の守備固め、としても生きる道はあったはず。
しかし、
「野村(謙二郎)さんより走りたかった、古田さんから盗塁したかった。フルに試合に出ていたかった」
と述べていたように、思うように走れなくなった、ということは彼にとってたまらないことだったのだろう。
ダイビングやスライディングも思うに任せなくなり、昔はなんども着替えたユニフォームが試合が終了してもそのまま真っ白・・
そんな虚しさが彼にスパイクを脱ぐ決意をさせたのかもしれない。

緒方孝市 プレー集


そんな緒方が、素晴らしい遺産として残したものがマツダスタジアムにはある。

分厚いラバーに覆われた外野フェンス。彼の走力を奪う一番の大きなきっかけとなったのは外野フェンス激突による足首の捻挫。
それが繰り返されないように、そして野手が外野守備の醍醐味である大飛球との戦いを恐れることがないように。ホームランと外野手の戦い、という絶妙な高さのラバーと柵。

その外野フェンスは、早速赤松と天谷の素晴らしい守備を産んだ。
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マツダスタジアムがある限り、緒方孝市という素晴らしい外野手の姿が忘れられることはないだろう。

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長沼敦さん・マイナースポーツでの日本人の活躍-水球ハンガリーリーグ決勝

今回は、ちょっとフィギュアスケートから離れた話題を。

日本ではマイナーなスポーツでも、海外で活躍している選手は何人もいます。

今日取り上げるのは、水球の長沼敦選手。

長沼さんは、現在、ハンガリーリーグで活躍中です。彼の所属するエゲル(EGER)というチームは、伝統ある名門で、昨年はリーグ優勝もしている強豪チーム。そんななか、五輪代表選手やメダリストとタメはってレギュラーとして活躍している日本人選手がいる、というのはとても凄いことです。
上海の世界陸上の際にも水球について書きましたが、日本はここしばらくずっと五輪に出場出来ていない。もちろんこれはさまざまな要因があるからではありますが(その辺はいずれ別項でまとめて書きたいと思います。)

さて、その長沼さん所属するエゲルが、ハンガリーリーグ決勝に進出、相手は一昨年の優勝チームのブダペストのVASAS。現在一勝一敗で、日曜日に最終戦が行われ、勝ったほうが優勝、なのだそうです。

それについての長沼さんのブログ

ハンガリーをはじめとする東欧の国々では水球が国技、と言えるほど盛んで、プロチームも沢山あるとか。

そして、このハンガリーリーグ、国内ではかなり注目度も高く、長沼さんがおっしゃるには、プロ野球のフライマックスシリーズ(や日本シリーズ)に近いでしょう、とのことでした
https://twitter.com/#!/atsushinaganuma/status/184588366258511873



そのエゲルで活躍する長沼さんを紹介したドキュメンタリー番組。凛々しいイケメンさんです。確かに「サムライ」というイメージかも。

Idegenlégiósok 2. rész- vízilabda
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=uM0SJw9nzlQ



ハンガリー語わからないので、なんといってるのか解りませんが、言葉にも不自由することなく、チームメイトとなじんでやってらっしゃる様子が伺えます。
それよりなにより、これだけ長い特集を組んでもらえるっていうのが凄い!単なるもの珍しさだけじゃない、それだけ重要なチームメンバー、ということですよね!
凄く嬉しいなぁ。

エゲルの町並みを見ると、歴史のある古い街、という印象です。日本で言うと、欧州の小国からやってきた野球選手がドラゴンズやタイガースで活躍している、といったイメージでしょうか。
街をゆく人々に「日本のイメージは?」とたずねている(多分)シーンがありましたが、皆さん口々に
「サムライ」「ジュードー」「アイキドー」などとおっしゃっていたのが印象的でした。そういえば、東欧の国は柔道強いところ多いもんなあ。

マイナースポーツでも海外でもこうやって地道に実績を上げている選手がいる、ということに注目してもらいたいし、こういったことをもっともっとマスメディアには伝えてもらいたい。

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テーマ : 水泳
ジャンル : スポーツ

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Dora Quadski

Author:Dora Quadski
確かにフィギュアはジャンプだけじゃないですが・・・でも、やっぱりジャンパー・タイプのスケーターが好きです。
最近応援しているのは、ロシアのセルゲイ・ヴォロノフと、2009年に国別で来日した際に惚れ込んだコンスタンチン・メンショフです。
日本では小塚崇彦君、町田樹君を絶賛応援中!
 
他に、 『スター・トレック』(特にTOS 、TNG)も大好きです。
中でも、P・スチュワート扮するピカード艦長の大ファンです。もちろん、P・スチュワート自身も!
ただ、性格的にはヴァルカンに憧れるクリンゴンって感じかな(笑)ウォーフとサレックに惚れてますw。

そうです、わたしはトレッキー&シャーロッキアンなのです(笑)

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