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ミハイル・コリャダーのエイプリルフールは!?(インタビュー)―世界選手権2016


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(ミハイル・コリャダー、ワールドFSより)

今回のワールドで総合4位となり、ロシアン男子スケーターとして一躍名を馳せたミハイル・コリャダーくんのインタビューです。(ちなみに彼の名前“ミハイル”の愛称は、ミーシャ、ミーハ、ミーシカなどがあります。ミーシャ、が一般的かな。)
彼の赤い頬と高いトリプルルッツに、若かりし頃のイリヤ・クーリックを思い出した方も多いのでは。
といっても彼自身決してぽっと出の選手ではなく、ジュニア時代から将来を嘱望されていたスケーターではあったのですが、いかんせん怪我が多く・・・・
特にジュニアからシニアに上がる際の1年半を重度の骨折で棒に振る結果となってしまったことは残念でした。しかし、今シーズンから怪我が完治し復帰し、才能が花開いたのです。ロステレコム杯でも良い成績を修め、EXに出場していました。
解説をしていたセリョージャが、
「ライバルが増えることにはなるけれど、僕は彼が怪我を治して帰ってきたのを本当に嬉しく思っている。どんなに苦労していたかを知っているからね。心から祝福したい。」
というような事を言っていたのでした。

こちらワールドのFS


では、インタビュー行きます。ワールド終えた翌日のもののようです。
今回もロシア語話者の友人に協力を仰ぎました。いつも感謝してます。本当にありがとうございますm(_ _)m

インタビュアーはソヴィエツキースポルトのアンドレイ・シモネンコさんです。


++++++++

ミハイル・コリャダーは、世界選手権で4位という成績を修めて終えた翌日、記者に語った。その対話は正確かつ穏やかに組み立てられ、彼の成功を物語っているように感じられた。

<チャンに勝てたのが理解できない>

S:ミハイル、あなたは何をしたのか自分で分かっていますか?

K:僕にはわかりません。一体なんでこういうことが起こったのか。

S:どうしてパトリック・チャンに打ち勝つことができたのでしょう?

K:競技が終わっても、いえ、それよりも長いことずっと腑に落ちなかったです。

S:あなたは構成通りにエレメンツを行うことができたならば、良い成績を修めることができるとわかっていましたか?

K:はい。僕はすべてがうまくいけば、10位以内には確実に入れると思っていました。けれども、トップ10の中でこんなに上位だなんて!もちろん思ってもみませんでした。

S:ショートプログラムの後、あなたとマキシム・コフトゥンは来年の世界選手権ロシアチーム2枠確保のために戦わなくてはならないことが明確になりましたね?こういったことはプレッシャーにはなりませんでしたか?

K:正直言って、僕はそのことについて全く考えていませんでした。あなたがそれを言わなければ、枠のことなんて思い出しもしませんでしたよ。
とにかく、自分のやるべきことをきちんとやること。それ以外のことは考えませんでした。

S:ほかのやり方はないのでしょうか、大会に臨むにおいての心構えは?

K:得点や順位を考え始めると、多くの場合、大体が悪い方に行ったり、地獄を見ることになってしまいます。

S:ブラチスラヴァの欧州選手権のショートプラグラムは、そのパターンだったのではないのでしょうか?

K:いいえ、あそこでは点数については考えませんでした。あそこで起きたのはまた違ったことですが、それが何であったのかはわかりません。

S:ブラチスラヴァの後に出場したオーストリアの大会(注:ヘルムート・ザイブトメモリアル(ウィーン)、優勝)でも、ショートプログラムの出来が良くなかったですね。

K:ええ、本当に良くありませんでした。これはおそらくこれは欧州選手権の後、いつもの自分に戻るのに時間がかかったせいです。

S:その失敗は世界選手権の前に嫌な予感を呼び起こしませんでしたか?

K:いいえ。心の奥深くのどこかでは、僕は何を起こさなければならないのかはわかっていました。シーズンは上り調子と下り調子の繰り返しで出来上がっています。あそこで転倒してどん底を味わっておいてよかったのです、ボストンではなくてね。

<アメリカへの狂騒は30分で慣れた>

S:あなたはアメリカで大会の準備練習をすべて行いましたね?この国を訪れたのは初めてですか?

K:初めてで、しかも3週間もの間です。
僕は組織だってこの合宿を準備をしてくれ、僕たちを招き入れてくれたニーナ・ミハイロヴナ・モーゼルコーチに感謝しています。おかげで時差ボケをはじめとする環境の変化に戸惑うこともなく、目標としていた状態に練習で持っていくことができました。

S:アメリカは最初、多くの人々に仰愕を与えます。あなたの場合はどうでしたか?

K:基本的に、映画やショーの世界に出てくる、そんなアメリカを想像していました。

S:そしてどう思いました?

K:僕たちは大都市にいたわけではないので(注:彼らは練習拠点をニュージャージーにおいていた)、そこは静かで落ち着いたところでした。そう、ヨーロッパのようにね。
ニューヨークは、僕にモスクワを少し思い出させます。誰もが走り回り、全ての人が何かを欲し、車は狂ったように走り回っています。

S:休みの日には、どこかに出かけることができましたか?

K:そうですね、1度目の休日にはセントラル・パークに行き、タイムズスクエアに寄り、エンパイア・ステート・ビルに登りました。これで全部です。2度目の休日にはどこにも行きませんでした。

S:マキシム・トランコフはSNSでたくさんのアメリカの写真などを発信していますが、あなたのは静かですね。精神集中を図っているのですか?

K:ええ、でも何をアップする必要があるんでしょうか?
僕は特に何も写真を撮らなかったし、自撮りもしませんでした。だけど実際には多くの人が僕に「アメリカの写真を送って」と書いてきました。
僕は写真を送りました―。窓からの風景、駐車場の様子、そこに止まっている車などの。それで全部です。
そして訊かれましたよ、これは何?って。そして答えました、これがアメリカだよ、って(笑)
おそらく誰もがどこにでも摩天楼のようなビルがたくさん立ち並んでるのだろうと思っていたのでしょうけれど、ね。

S:つまりそれは友人たちには印象深いものではなかった、ということなのでしょうか?

K:週末のニューヨークから写真が送られてきた時には、きっと感動したでしょう。
でも、僕の場合、その「うわー、アメリカだ!」という「感動」というか「狂騒」は30分くらい続いて、あとは慣れてしまいました。


<クワドルッツは回りきれています>

S:あなたは世界選手権でショート、フリー、それぞれにクワドを1本づついれ、プログラムの中ですべてのエレメンツをきっちりと行って高いGOEのプラス点を得て4位になりました。
と同時に、合計6本のクワドを入れてきた中国のボーヤン・ジンに総合3点差(注、正確には3.02点)で敗れました。4回転の(訳注:本数の、の意か?)争いは必要ないのではないですか?

K:いいえ、これから僕は複数のクワドを入れていかなければならないと思っています。歴史を振り返れば、もう長いことプログラムにクワドを入れている人々がたくさんいます。現在もまた、複数のクワドを入れるべきという考え方が主流となっています。
そしてもしそれらを後半に行えばボーナス点を得ることもできます。

S:しかし6年前、エバン・ライサチェクは4回転ジャンプなしで、オンピックに勝利しましたね?当時とは傾向が完全に変わった、ということなのでしょうか?

K:おそらく。それとも、アメリカ人が出場した北米の大会だったからでしょうか?

S:ところで、厳しいジャッジングを受けるかもしれない、という懸念はありませんでしたか?

K: それは考えませんでした。もちろん、若干アメリカ人選手の点数が引き上げられるかも知れないことは予想していましたけれど。

S: しかし、結果としては、あなたにとっての場合は、そんなに怖いことはなかったわけですね?

K:はい。

S:あなたはとても高さのあるトリプルルッツを持っていますね?実際にはクワドルッツが跳べるのではありませんか?

K:ええ、それは現実的になっています。既に練習では試しています。あとはさらに精度をを上げてゆくことが重要です。成功したら、動画をSNSにアップしますよ。

S:完全に4回転、回りきれていたのですね??

K:ええ。ご覧になりたければ動画をお見せしますよ?

S:信じます。しかし、完璧な着氷ではなかった?

K:ええ、転倒してしまいました。

S:フリースケーティングで何本の4回転ジャンプを降りることができるでしょうか?ボーヤン・ジンは既に4本のクワドをいれてきていますね。

K:それは難しい質問ですね。全ては順を追って行わなければなりません。どの選手にも、誰しも各々限界はあるのですから。

S:あなたは、4月1日に、フリースケーティングを滑りましたね?折しもその日はエイプリルフールでした。みんなを騙しましたか?

K:ええ、僕はみんなを騙しましたよ(笑)


=====ロシア語本文=====

+++++++

ここで、記者のシモネンコさんがエイプリルフールのことを問いかけていることからもわかるように、ロシアでも4月1日は周りをペテンにかけたり、騙したり、して驚かせる日です。張り詰めていたであろう試合の日でも、ジョークを言って騙したりする余裕があったことが、彼にあれだけの素晴らしい演技をさせたのかもしれませんね。
怪我で長いこと雌伏を余儀なくされていた彼ですが、その分精神力は強いものを持っている、と思います。
来期のコリャダー君の、さらなる飛翔が楽しみですね!



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羽生結弦の「見たか!」の主語はなんであったのか ― アスリートの、観客の想い 世界選手権2016


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(世界選手権2016男子表彰台メンバー ISU公式より)

様々なことがあったフィギュアスケート世界選手権も、EXが終わり、幕を閉じました。今回のことで思ったのが、みんな、アスリートに期待しすぎなんじゃないかな?ということです。

優等生で、ストイックで、頑張り屋で、国を背負って戦うヒーロー、ヒロイン・・・というような。
もちろん、そういう面もあるのですけれど、逆に人一倍エゴイスティックで、独占欲が強くて、勝気で、戦闘意欲が激しいのもアスリートだと思うのです。そうじゃなければ、超一流として勝ち残ってゆけない、というのが事実なんじゃないでしょうか。
特に、フィギュアスケートは、美しさや芸術性を尊ぶスポーツですから、こういう人間のドロドロギラギラした部分は見たくない、見せて欲しくない、という方も多いと思うのですが、一流選手がこの舞台(例えばワールドです)に行き着くまでには、こういった感情を避けては通れないのではないか、と思うのです。

そして、観ている我々は「スポーツは平和の祭典」と言いつつ、選手たちに代理戦争をさせている(意識せずとも)というのも事実です。
なんでもそうですけれど、きれいごとだけでは済みません。

勝つんだ、勝ちたい(それは誰になのか、何になのか、というのはまた話は別です)、という選手の思いに自分を重ねて、「やったぜ」と思ったことのない人はいないでしょう。その時、敗れた選手にどのように思いを馳せるでしょうか?
贔屓選手が敗れた時、その選手より上位に来た選手に「このやろう」と思ったことのない人は果たしているのでしょうか?

例えば、SP後の羽生結弦の、「見たか!」と言うセリフと雄叫び。でも、あれは誰に向けてのものだったのでしょうか?

羽生結弦 SP


それは 様々に推察できます。
例えば自分の弱気な心、練習の際のハプニングへのイラつき、様々なライバルたちとの葛藤・・・。

私たちはその中から無意識に主語を想像して共感、あるいは反感を持ちます。がしかし、あのセリフの主語は本人にしかわからない、いや、羽生結弦本人にもわからないかもしれません。
そして、ああいった感情の迸りを嫌う人も多いかとも思います。羽生がSPをショパンにしてから、そういう声をよく聞くようになった気がします。無意識に抱く「ショパン」という作曲家のイメージと、ああいった激しい感情はそぐわない、と思う人が多いのかもしれません。

私はアスリートに関して「性格がいい」というのは、決して褒め言葉にならない、と思うクチなので、贔屓選手がそう言われると、ちょっと複雑な気分になります。もちろん、褒め言葉なんだろうと受け止めてはいますけれど。
上を、それも頂点を目指す人間には、ガツガツした部分があって当然だと思っているので(そうじゃないと無理だと思っているので)、そういった尖った部分が反感を買うことも多いと思っています。

ですから、余りにも人間としての理想像を勝手に重ねられる彼らアスリートには、しんどいことも多かろうなあ、と思ってしまうのです。
練習の場や、試合場においてはいくらギラギラガツガツしていても構わない、と私は考えます(これは賛否両論あるかと思いますが)。

ただ、私が彼ら、彼女らに願うのは、曲が終わり、演技が終了したならば、冷静に自己分析ができ、ライバルたちにリスペクトをはらう度量の大きさを持っていて欲しい、ということのみです。

これからも、たくさんの素晴らしい演技が観られるよう、心から祈って!


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ロシア語実況聞き取りに挑戦してみよう!―世界選手権2016男子SP


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男子SPスモールメダル獲得者(左よりハビエル・フェルナンデス、羽生結弦、パトリック・チャン)

世界選手権男子SP終了しました。波乱あり、でも実力者はそれを証明した、という感じでしょうか。しかし、最終グループのレベル高い!(6位のコリャダーが89.66点!)
いずれは最終グループに入るには90点必須、の時代が来るのでしょうか?
日本のTVがライブ中継をやってくれないので、海外のストリーミング中継や動画を見た方も多いと思います。その中でもおなじみなのがタラソワ解説のロシア語中継ですね。というわけで、今回はロシア語実況聞き取りの手引き、みたいな感じで書いてみました。
とっつきにくい、という感じもあるかもしれないロシア語ですが、技術用語は日本語中継と同じものが多いですし、コツを覚えれば結構楽しめます。
私も系統だってロシア語やったわけではないので、参考程度、ですが。


では、ロシア語実況でよく出てくる言葉を・・・・

フィグルノーエ カターニエ⇒フィギュアスケート
ラズミンカ⇒直前練習、6練
ダローシカ⇒ステップ
ブラシェーニェ⇒スピン
プリジョーク⇒ジャンプ
(ジャンプ用語)
リッドベルゲル⇒ループジャンプ
*他のジャンプの種類名は日本語と同じです。ただ、ロシア語はアクセントのところが長音になるので、「アークセル(ルは聞き取れないくらい軽い場合も)」のように、ちょっと間延びした感じに聞こえるかも。
チティリノエ(チティリヌィ)⇒4回転 チティリ⇒4
トライノエ(トライノィ)⇒3回転 トリ⇒3
ドワイノエ(ドワイノィ)⇒2回転 ドゥ⇒2
カスカード、カスカーダ⇒コンビネーション
例)チティリ トリ カスカーダ ⇒ 4-3のコンビネーション
ブーバチカ⇒抜け

パスモートリム⇒見てみましょう 演技開始時、ビデオ再生時などに。「ここが見所!」ってときにも用いられます
ダー⇒yes そうですね、そうそう などのように相槌にも使われます
ニェット⇒no
例) ニェット カスカーダ ⇒ コンビネーションにならない のように使います
オーチン⇒とても、very
チースタ⇒クリーン
ハラショー⇒素晴らしい、出来が良い
例)オーチン ハラショー ⇒ very good
ブラーヴォ⇒すごい、 よくできた
マラィジェッツ⇒成し遂げた、やった 日本語解説で言うところの「やりました!」って感じ。必ずしも完璧な出来ではなくとも、「挑んで成し遂げた、偉い」って感じで使います。ですから、「オーチン マラィジェッツ」とは言わないようです。

ではこの辺を参考に動画を見てみましょう。

デニス・ヴァシリエフス

オリンピースキ チャンピオーネ と何度も出てきますがこれは「オリンピックチャンピオン」の意で、コーチのウルマノフを指して言っていると思われます。

パトリック・チャン

4T-3Tが決まったところで、「チティリ トリ ブラーヴォ」とアナウンサーが言っているのが分かると思います。あと、3Aの直前に「プリジョーク」と言ってますね。日本語解説なら「さあ、次のジャンプです」ってところでしょうか。

ボーヤン・ジン

4Lz-3Tのところで、「チティリノィ ルーッツ」「トライノエ トウループ」と言ってますね。そして、単独4Tのところでタラソワさん、「チティリノエ トウループ!」と絶叫してますね(声が裏返ってます)。終了後にも「ルーッツ チティリノエ ルーッツ」繰り返してます。

ハビエル・フェルナンデス

選手紹介のところでアナが「チャンピオーネ ヨーロッパ ハビエル・フェルナンデス、ナ ドゥイ マラゲーニャ」って言ってますね。「ヨーロッパチャンピオンのハビエル・フェルナンデス、曲はマラゲーニャです」って感じかな?あと、ユヅルハニュー、の名前とタワーリシ、という単語が聞き取れますが「タワーリシ」は同志、仲間の意で、「ユヅルハニューのリンクメイト」と言ってるんだと思われます。
コンビネーションジャンプのところ「チティリヌィ トライノィ トウループ トウループ」とアナが言ってますね。はい、「4回転ー3回転のトウループートウループ」ってことです。

日本人であろうが、外国人であろうがアナウンサーや解説者も人間ですから、嬉しそうに言ってるときやエキサイトして叫んでるときは褒め言葉であったり、よくできたエレメンツの名前だったりします。そういったところを覚えておいて、次の機会に照らしてみたりすると、だんだん「あ、こういうこと言ってる?」というのが分かってきます。
特にフィギュアに限らずスポーツ中継は用語が共通の場合が多いので、聴き慣れてくると楽しいですよ!



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華は花を連れて ユリア・セベスチェンとイヴェット・トース ― 世界ジュニア選手権2016


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(写真上イヴェット・トース、下イヴェット・トース&ユリア・セベスチェン、共に公式より)

山あり谷あり、で印象深かった世界ジュニア選手権も終わって何日も経ちます。なんだかほんとに終わってしまったのかな、という感じで惚けておりますw

そんな中で、印象深かった選手を何人か書いてゆきたい、と思います。

まずは地元ハンガリーのイヴェット・トース選手。
彼女のコーチは、「ユーロの華」「東欧の伊藤みどり」などと称されたハンガリーの美人選手、ユリア・セベスチェン。彼女は大きなトウジャンプ(特にトリプルルッツは絶品でした!)の持ち主で、美しいスピン、軽やかなステップ、と見るものを魅了せずにはおかない選手でした。男子オタである私が追いかけ続けた数少ない女子選手の1人でもあります。そう、私にとって、ユリアといえばセベスチェンのことにほかなりません。
そんなユリアが2010年の世界選手権を最後に引退し、結婚し(ああ、花嫁姿の美しかったこと!旦那様に嫉妬してしまいそうでした)そしてコーチとして再びリンクサイドに戻ってきてくれたのでした。その時からずっと一緒だったのがこのトース選手。本当にもう出てきたときはちっちゃくって可愛らしくってまさに「イヴェットちゃん」という感じでした。当時はまだまだユリアの方が人々の記憶に新しかったせいか、6練の時のカメラも選手そっちのけでリンクサイドのユリアを追っている始末。

そんなイヴェットが、まさに花になった姿を見せてくれたのがこの世界ジュニア選手権でした。初見の頃からすると見違える程に大人びて・・・。もう、「ちゃん」なんて呼べない感じです。こうやって、選手の成長してゆく姿を見つめ続けられるのって、本当にファンの醍醐味ですね。

SP

桜色の、まるで春の女神のような衣装。そして対照的に哀愁を帯びた曲調。ああ、ユリアももういった曲の表現がうまかったなぁ・・とうるうる。そして中盤からはハスキーなヴォーカルに合わせて若々しくテンポよく。メリハリの効いたいいプログラムでした。地元の緊張からか、だいぶミスが出てしまいましたが、スピードに乗ったジャンプ、美しいポジションのスピンからは、大きな将来性を感じました。

FS

目の覚めるようなロイヤルブルーに黒のアクセント、黒の長手袋。私的にはこの大会で最も気に入った衣装の1つです。付けられるものならレベル4以上つけたい!
そして、最初の3連コンボ。彼女はハーフループコンボがとても綺麗です。HLの際、どうしても上体が倒れてしまう選手が多い中、直立してきっちりと回っています。HLコンボは、この時上体が倒れると、いかにもギクシャクした感じになってしまい、ステップアウトのような印象を与えてしまうのです。イヴェットの3連にはそれがなく、本当に美しいコンビネーションでした。そして、ユリア譲りの大きな3Lzコンボ。ユリアの弟子が綺麗な3Lz跳んでるうぅぅ、とそれだけで感動したオールドファンも多いのでは。いや、あまりユリアを重ねすぎてはいけないんですけれどね。
そして大きなウインドミルを挟んだコンビネーションスピン。ウインドミルの際にふらつくことなく、回転スピードも落ちず、それぞれのポジションも美しく、素晴らしいスピンでした。
2本目の3Lzの着氷とループジャンプのヌケが残念でしたが、演技終わって大きなガッツポーズ!地元の大声援に臆することなく、見事な演技で怒涛の追い上げ。
総合8位となり、来期のハンガリーに2枠をもたらしました。
本当になんて楽しみな選手が出てきたんでしょう!来期の(というより今年のシニアワールドの)彼女に期待せずにはおれません!

EX

帽子を持ってのプロ。コールを待つ間、くるくる変わる表情がとってもキュートです。
指先まで気の配られたメリハリのある動き、人を惹きつける容姿、本当にフォトジェニックな選手だなぁ、というのが印象です。動きがとても柔らかい反面、1つ1つのポーズが決まっていて、どんなところを切り取っても絵になる感じ。どうすれば周りを魅了できるか、を本能的に知っている、とでも言うのでしょうか、教えられてできるものじゃない、天性のものを持っている選手だなあ、と思いました。

FS後のユリアとイヴェットのインタビュー。

いかにも誇らしげに、そして優しくイヴェットのことを語るユリア。そして大きな黒い瞳で初々しくインタビューに答えるイヴェット。師弟の絆が感じられるインタビューです。

日本やロシアと違い、こういった小国の選手は、国内での競争相手がいない反面、幼い頃から国際試合で揉まれて育ちます。シニアとジュニアの選手権の掛け持ち、連戦もザラです。(男子ではテン、ヴァシリエフスの両デニス、女子では現役当時のキム・ヨナがそうですね)
孤独で1人、国を背負って戦うのと、国内での激しい激戦を戦い抜いて選手権に出てくるのと・・・・
選手生活としてどちらが厳しいのか、はわかりません。

ただ、激しい競争があり、かつライバルであり仲間が居る、というのが当たり前となっている日本の状況とは余りにも異なります。
自国を背負い、競技の行く末にも思いを馳せ、というのが1人の肩にかかるわけです。イヴェットのこの華奢な背には、ハンガリー女子の未来がかかっていました。そして彼女はそれに応え、来季のジュニアの枠を2つに広げた。
それを置き土産に、おそらく彼女は来季からシニアとして活動することになるのでしょう。

彼女の未来が輝かしいものになるよう、願わずにはいられません。



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孤独なジュリエット マリア・ソツコワ ―世界ジュニア選手権女子


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(Mikhail Sharov氏撮影)

今回の世界ジュニア選手権は、男女とも波乱、そしてアクシデントの多い大会となりました。ほんと、ジェットコースターのようで傍から見ていても心臓に良くなかったです。
まずは女子。特にロシアはまるで呪われているかのようでした。SP当日の練習で優勝候補の最右翼、ともくされていたポリーナ・ツルスカヤが足首の捻挫で棄権。これは若い選手ですから、大事をとった、ということで勇気ある判断だと思いました。捻挫はクセになりやすく、ある意味骨折よりタチが悪い、と聞いていましたし。
そして、2人で戦うこととなったロシア女子。
SPは、アリサ・フェジチキナと日本の本田真凛が同点1位(TESの高かったフェジチキナが首位)、マリア・ソツコワが3位という結果となります。そう、優勝候補の1人でもあったカザフスタンのツルシンバエワが転倒の際に出血して、Did.を取られて出遅れ、というアクシデントもありました。

フェジチキナのSP


この、SPの時に氷の上でにこやかに微笑みながら演技をしていた彼女にこんな事が起こるとは、誰が予測したでしょう!
フェジチキナは、FS当日のオフアイスでのウォームアップ中に、足首をひねり、棄権を余儀なくされました。
捻挫の神は、よっぽどロシアがお気に召したのでしょうか!?

FS後のプレカンによると、フェジチキナのアクシデントは、皆の見ている前で起こったそうです。
アリサはSPトップ通過、ということで表彰台も見えてきた、そこで気負いがあったのでしょうか。この事故が他のスケーターに与えたショックは想像に固くありません。そして、時間的にももう衣装に着替えていたであろうアリサの悔しさ、悲しさも・・・

そして、ソツコワは、インタビューでその時のことを
「これで私がロシアを1人で背負わねばならなくなった、と思いました」
と語っています。

そんな彼女の前には、日本の本田真凛と樋口新葉の素晴らしい演技が立ちはだかります。


本田真凛 FS (パーソナルベスト)


樋口新葉 FS (コンボ全て後半、の素晴らしい攻めの構成!)



そして、ソツコワの名前がコールされました。いつもは本当にクールで、ミスなんて言葉はあるの?ってくらい、完璧な演技をしてみせる彼女ですが、今回ばかりは、出て行く際の背中が硬かったように思いました。

奇しくも、彼女の演技曲は「ロミオとジュリエット」
あたかも、ロミオとの駆け落ち寸前に当主である父や後継の兄の死に遭遇し、ロミオの愛を振り捨てて女当主としての義務に向かうジュリエット・・・・・ そんな感じがしました。
あの時の彼女には、どれだけの重荷がかかっていたことか!ミドルティーンの少女だというのに!
そして彼女は・・・・

マリア・ソツコワ FS


ええ、そんな中、彼女はやってのけました!
演技終了後の本当にホッとした、という表情にすべてが現れていると思います。本田さんには届きませんでしたが、まさに渾身の演技でした。ここで崩れない、というところに本当にメンタルの強靭さを感じざるを得ないわけですが(ああロシアン男子・・・・(T_T)

まさに孤独と重圧の中での戦い、我々には彼女の背負っていたものがどれほどのものであったのか、想像すらつきません。
10代とはいえ、一流のアスリートたちの凄みを感じさせてくれた大会ではありました。

こちらが最終グループ(と上位陣)の通し動画です。


来期シニアに上がる選手、ジュニアとして残る選手といると思いますが、全ての選手の未来に幸多かれと祈りたいと思います。
そして怪我で悔しい思いをしたであろうアリサとポリーナ、責任を感じすぎることなく、しっかりと怪我を治してまた氷上で素晴らしい笑顔を見せてください!



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SPの重さ -長野五輪とロンドンワールド

sk8can 2001 men


なんか、懐かしいメンツだなー、と思う方もいるかもしれません。右から、エルヴィス・ストイコ、アレクセイ・ヤグディン、トッド・エルドリッジです。

さて、なぜこのメンツを持ってきたか、というと・・・・・


いまだに今年のロンドンワールドの男子シングルの判定が尾を引いている感じで、挙げ句の果てには「デニス・テンに金メダルを!」の嘆願書を出そう、などという流れにもなっているようだからです。

最近見た中ではこういったもの
Petition Asks that Figure Skater Denis Ten Be Awarded a Retroactive Gold Medal

正直この記事に関してはソルトレイク・スキャンダルも含めたかなり扇情的な煽り記事だなー、というのが正直なところです。

そして、こういった流れと、この中のパトリック・チャン及び新採点システム批判の中にトッド・エルドリッジが名を連ねている、ということで私はどうしても長野五輪を思い出してしまいます。

もちろんこの記事はトッド批判ではありませんし、採点システムに異を唱えるものではありません。また、あの時このルールだったら、というタラレバはナンセンスだ、ということも当然わかって書いています。

ただ、こういったことがあった、ということも知っておいていただきたいのです。

1998年の長野五輪、男子シングルで前評判が高かったのは安定したクワドを決めてくる前年チャンプのエルヴィス、足の故障でウルマノフが欠場したものの、美しいスケーティングとクワドを持つイリヤ・クーリック、そしてクワドなし、とはいえ3Aの安定度は比類ないものがあり、シャープで安定した技術を持つトッド・エルドリッジ、前年ワールドデビュー、台乗りを果たしたアレクセイ・ヤグディン、天性のエンターティーナー、として人気の高かったフィリップ・キャンデロロといったところでした。
初のクワド持ちのチャンプが誕生するか、という大きな期待を持って見られていた大会でもありました。

そして、トッドはSP,この完成度の高い演技で3位、となります。

Todd Eldredge (USA) - 1998 Nagano, Figure Skating, Men's Short Program



一つ一つのエレメンツをまるで教則本のように美しくこなし、そしてそれが音楽との調和を形作っていました。
日本の放送で解説をしていらしたのは伊藤みどりさんと五十嵐文男さんでしたが、お二人共息を呑むようにして見つめていらっしゃるのが伝わってきました。
みどりさんがため息混じりに、「私はエルドリッジがトップでもおかしくない、と思ったんですけれどもね・・」というようなことをおっしゃっていたのは忘れられません。

ショート終了時点でトップはイリヤ、2位がエルヴィスでした。この3人は本当に僅差だったんじゃないかな、と思います。

そして、FS.
Todd Eldredge (USA) - 1998 Nagano, Figure Skating, Men's Free Skate



2本目の3Aがヌケてしまって1A、そこでトッドはラストに予定されていた2Aのとこであえて3Aを再チャレンジ、転倒、ショート5位だったキャンデロロに抜かれて4位に終わります。
片手に掴みかけていた五輪メダルがすり抜けていってしまったトッドの思いは察するに余りあります。
特に、この「ゲティスバーグ」はトッドのプロとしても名プロとして名高かったですから、ミスなくまとめればかなりのプレゼンテーションが見込めたでしょう。
クワドがない、ということで若干技術点が抑えられがちだったトッドですが、それでも当時はまだクワドを入れてくる選手はまだまだ少なかったですから、トリプル全種、3Aを2本(それも1本は後半)に持ってこられる、というのは評価されるべき技術力であったと思います。

ナンセンスである、ということはわかっていて繰り返しますが、これが現在の採点であったらどうなるだろう、と思います。SPでは4位以下とはかなりの差がついていたでしょうし、ヌケた1Aにしても1Aとしての採点はされ、転倒した3Aについても回りきっていたと思いますのでGOEのマイナス、Ded、はついたとしても、彼の他のエレメンツの完成度の高さからすればSPのリードを守りきって勝つことができていたのではないでしょうか。
そう、まさに今回のワールドのチャンのように。


当時のシステムではショートとフリーの順位点をプラスして少ないものが勝つ、という形でしたから、いくらSPで飛び抜けた出来であっても、それは下位選手との差には反映されなかった。逆に、ある程度上位に付けておかないと、どんなにいい演技をしたとしても逆転は不可能でした。
現在のように、フリー第一グループで漬物石、そのまま大逆転、なんてまずありえませんでした。
メダルを取るためには最終グループ入りが必須、特に金を狙うなら上位3位には必ず入っていないと、という感じでした。


そういう意味ではわかりやすかったかもしれませんが、下位からの逆襲、というスポーツらしさがない、とも言えました。

新採点となり、SP,FSの合計点として争われる、となった時の利点のひとつは、下位からの逆転も期待でき、よりスポーツらしさが増す、ということでもあったと記憶しています。


そして、蛇足ですが、上の写真で思い出したことを。
前回の項でエルヴィスやトッドが転倒について触れているのを紹介しましたが、ヤグディンは新採点について聞かれると、多くの場合「自分は6.0時代の人間であるから」と言って言葉を濁すことが多いです。
が、ただ一つ、印象的だったことがあります。
バンクーバー五輪の男子シングルで論争が巻き起こった際、プルシェンコの抗議に対する電話インタビューに答え、
「そんなに勝ちたかったのであれば、コンボのどこかに2Tをつけておけばよかった」
と答えたと聞き、コイツの勝負勘パネェェ!と思ったのでした。エレメンツの点数の積み重ねである新採点システムの根っこ部分をわかってるんだなと、勝負師の凄み、のようなものを感じたのです。



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よく見れば何の疑問もない -世界選手権男子シングル

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えー、ちょっと気になる記事を見つけたので。
フィギュア=世界選手権、不透明な採点システムに疑問の声

うーん、微妙にミスリードしてるなー、という気がするな、この記事。
まず、フィギュアスケートはSP(ショートプログラム)とFS(フリースケーティング)の合計から成り立っていることが触れられていない。
チャンが2回転倒したのはFSであって、SPはまさに完璧で、ダントツのトップに立っていた。


ISU WORLD 2013 - MEN SP -28/30- W.R. Patrick CHAN
http://www.youtube.com/watch?v=0uJ2bYe_Yfs


私の周りではこれの点数に関してはほとんど非難はなかった。むしろ、もっと出していいよ、100点台乗せちゃっていいよ!の声すらあった。
スピードのあるスケーティングから流れるような4T-3T。SPでも後半ジャンプに加点がつくようになってからは、クワドコンボは4-3でないとほとんど意味をなさなくなったため、4-3コンボを入れてくる選手は現在では少し減った。
そして、後半3Lzの着氷後すぐその足でひらりひらりとエッジチェンジを繰り返しステップを踏む。
濃密なつなぎとスピードは彼の真骨頂だ。

トッドの
「転倒した選手にあれほどの演技構成点が出るというのは・・」
という意見はわからなくはない。
いろいろ調べると、トッドはかなりチャンに厳しいことを言っているのだが、チャンこそはまさに
「クワドを装備したトッド」と表現していい選手だと思う。(その代わり3A忘れてきちゃった?)
トッド自身がいま現役でやっていたなら、チャンのような採点傾向の出る選手だったと思う。

ただ、旧採点時代のスケーターは転倒はプログラムを壊す、と言って非常に嫌う。
トリノ五輪の女子についても、ストイコが
「転倒があったスルツカヤやコーエンよりも、きっちりまとめたスグリの方がメダルに相応しかった」
と言っていたことがある。
旧採点の場合、どこのどのジャンプを転倒したか、で引かれる点数が違った。審判にもよったと思う。だから、転倒したらどうなるか、がシミュレーションしにくかったのだ。だから、無理をして転倒するよりは1廻転落としたジャンプで安全に着氷、というのがデフォだった。

ただ、今はルールが違う。
今のシステムでは、エレメンツはそれぞれ数値化され、それを再構築して点数が決まる。
だから、極端な話、転倒で何点のマイナスになるか計算ができるのだ(今なら、GOE-3,dedication1、として計算が立つ。)。それによって、環境や順位と点数を鑑み、エレメンツを入れ替えたりする場合もある。いたずらに難易度の高いものをするばかりが競技じゃない。(例えば、今回氷の状況がかなり良くないのを見越して、ペーター・リーベルスはクワドを回避し、しっかりまとめる作戦できた。そして、彼はワールド自己最高位を確保した。)

そして、繰り返すが、大切なことはフィギュアスケートでははSPとFS,両方の合計で順位が決まる、ということだ。SPのP・チャンは素晴らしい出来でトップを独走していた。
FSではミスが出て3位の羽生と僅差の2位だった。デニスはSP2位から追いすがったが届かなかったのだ。

例えば、箱根駅伝で言えば、往路優勝P大でした、復路優勝D大でした、でも総合優勝は往路のリードがきいてP大でした、ってことなんだけども。なんの不思議もない。

こちらプロトコル

デニスにだってミスがなかったわけじゃない。2F-2Tコンボのファーストが3Fになっていたならば、逆転できていただろう。
チャンのPCSも転倒により若干下げられているし、ジャンプエレメンツとしての減点もあり、それとば別にDed.も取られている。それでも勝てるだけチャンのSPのリードは大きかったのだ。実際、このSPには絶賛が寄せられ、もっと点数出てもいいくらい、という声もあった。

じゃあ、デニスの点が低かったのか、と言われてばそんなことはない。

デニスの点数一覧

なんと彼はこの大会でシーズンベストを60点近く更新している。
元々クセのないノーブルなスケーティングには定評があり、ジャンプで崩れさえしなければ、という選手だったが、そのジャンプがことごとく入った。しかし、なかなかここまで出せるものではない。点が抑えられている、というのは穿ちすぎだろう。

転倒はスピードにのったジャンプとは背中合わせのリスクであり、それを鑑みて選手は挑戦する。特に、P・チャン、コストナーなどは、スピードもあるだけに転倒も派手だ。

そして、ジャンプの基礎点が回転数ごと、種類ごとによって定められている限り、

「回りきっているか否か」

は大きな問題となる。

周りきっての転倒の方が、一見成功したかに見える回転不足のジャンプより点数は高いことも多いのだ。

なぜなら、ジャンプは【跳び上がって】【回転し切って】【きっちり着氷して】なんぼ、の技だからだ。


一見、取り返しのつかない失敗のように見える転倒だが、挑戦したならしただけのリターンはある。ゼロになってしまうわけではないのだ。そこが、見た目と点数との乖離となって現れているだけでしかないように思える。

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Dora Quadski

Author:Dora Quadski
確かにフィギュアはジャンプだけじゃないですが・・・でも、やっぱりジャンパー・タイプのスケーターが好きです。
最近応援しているのは、ロシアのセルゲイ・ヴォロノフと、2009年に国別で来日した際に惚れ込んだコンスタンチン・メンショフです。
日本では小塚崇彦君、町田樹君を絶賛応援中!
 
他に、 『スター・トレック』(特にTOS 、TNG)も大好きです。
中でも、P・スチュワート扮するピカード艦長の大ファンです。もちろん、P・スチュワート自身も!
ただ、性格的にはヴァルカンに憧れるクリンゴンって感じかな(笑)ウォーフとサレックに惚れてますw。

そうです、わたしはトレッキー&シャーロッキアンなのです(笑)

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