哲学する野獣・セルゲイ・ヴォロノフ Sergei Voronov

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セリョージャことセルゲイ・ヴォロノフのなみはやドームでのNHK杯準優勝を祝して、今まで彼について書き溜めたものでカテゴリーを独立させました。(他に個人別エントリーは、メンショフとアリエフがあります)

こちら↓
鋼のクワドジャンパー、K・メンショフ(Konstantin・Menshov)

エッジで奏(うた)うロシアン  ドミトリー・アリエフ

彼を応援し始めたのは2006年のジュニアワールド。小塚くんについで2位になった時でした。ダイナミックで高いジャンプ、荒削りなようでエレメンツそれぞれを丁寧に行おうとする姿勢に魅せられたのですね。そして、当時の彼のコーチはウルマノフでした!
「ウル様の弟子なの?これは応援しなければ!」
という一種邪まな気持ちもあったのですが、彼を見ていくうちに、苦労人ながらそれを表に出さない姿勢であるとか、冷静に周りを見つめる人柄であるとか、そういったものにどんどん引き込まれていきました。
特に、彼のインタビューは他のブロガーさんもおっしゃっているように、持って回ったムスカしい言い回しが多く、あるときはポエムっていたりして、訳すのに苦労するのですが、そんなところも含めて非常に魅力的です。
セリョージャを最初に「野獣」と言ったのはアイスダンサーのマキシム・シャバリンだそうですが、頑固で激しい性格と、理屈屋でポエミーなところが相まって、面白いやつだなぁ、と思う反面、育ちがいいのだろうなぁ、と思います。
表彰台に乗っていても(彼はなぜか2位、3位が多い)、必ず一緒の選手に拍手を贈り、プレゼンターに礼を尽くします。そこまでしなくとも・・と思うこともしばしばで、もうちょっとガツガツしていてもいいのに、とも。
ファンとしては、そういう人柄は嬉しいのですが、そんなところがあるからアスリートとしてイマイチ勝ちきれないところがあるのかもしれない、とも思ったり。今回のNHK杯で彼を認識してくださった方も多いようなので、セリョージャの歩んできた道を知っていただけたら嬉しいです。


セルゲイ・ヴォロノフ「趣味、読書。尊敬するアスリート、ランス・アームストロング」
http://svoro.blog38.fc2.com/blog-entry-10.html
(注)これはランスのドーピング発覚以前に書かれたものです

タラレバはないけれど・・・バンクーバー五輪
http://svoro.blog38.fc2.com/blog-entry-54.html

スケーターズ・ファイナルファンタジー ―クジャとセフィロス
http://svoro.blog38.fc2.com/blog-entry-22.html

カヴァラドッシの手紙 -セルゲイ・ヴォロノフの新プロ
http://svoro.blog38.fc2.com/blog-entry-16.html

紅と蒼のスクリャービン ― セルゲイ・ヴォロノフと羽生結弦
http://svoro.blog38.fc2.com/blog-entry-29.html

ボクは氷上のサッカー選手になります! ―ヴォロノフのインタから
http://svoro.blog38.fc2.com/blog-entry-37.html

セルゲイ・ヴォロノフ2012年世界選手権無事予選通過! インタ2つほど
http://svoro.blog38.fc2.com/blog-entry-62.html

お前どこまでヤグヲなんだ!(爆笑) セルゲイ・ヴォロノフの欧州選手権インタ
http://svoro.blog38.fc2.com/blog-entry-67.html

命ある限り 私は滑る ― 「キャンドル・ライト」
http://svoro.blog38.fc2.com/blog-entry-77.html

リッポンとナンソンの衝突事件、そして高橋・町田選手について ―ヴォロノフのインタより
http://svoro.blog38.fc2.com/blog-entry-89.html

ヴォロミオとヴォロクサーヌ ―帰ってきたセリョージャ
http://svoro.blog38.fc2.com/blog-entry-90.html

メンショフの素晴らしいクワド、そして我が友ガチンスキー セルゲイ・ヴォロノフRCFインタビュー
http://svoro.blog38.fc2.com/blog-entry-110.html

還ってきたヴォロノフのトリプルルッツ -フィンランディア・トロフィー
http://svoro.blog38.fc2.com/blog-entry-131.html

哲学する野獣 -セルゲイ・ヴォロノフ欧州選手権直前インタビュー
http://svoro.blog38.fc2.com/blog-entry-144.html

ロシア男子五輪代表の行方は・・? 欧州選手権プレカンに見る
http://svoro.blog38.fc2.com/blog-entry-148.html

お誕生日おめでとう!セルゲイ・ヴォロノフEX演技集 (1)
http://svoro.blog38.fc2.com/blog-entry-166.html

お誕生日おめでとう!セルゲイ・ヴォロノフEX演技集 (2)
http://svoro.blog38.fc2.com/blog-entry-167.html

ヴォロノフ、フィンランディア杯優勝 「僕のキャリアはまだまだ続く」
http://svoro.blog38.fc2.com/blog-entry-169.html

ヴォロノフ、GPF出場決定おめでとう! ―NHK杯男子
http://svoro.blog38.fc2.com/blog-entry-183.html

ヴォロノフ、GPF初出場銅メダル!―GPF男子
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野獣の横顔・セルゲイ・ヴォロノフ
http://svoro.blog38.fc2.com/blog-entry-186.html

「気分はジェフリー・バトル」 ―セリョージャの昔のインタから
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白鳥は戦い続ける ―セルゲイ・ヴォロノフ、欧州選手権SP
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ピーキングの問題 ―セルゲイ・ヴォロノフ 欧州選手権3位
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セルゲイ・ヴォロノフの欧州選手権の足跡 ― 初出場(2008年)から今年まで
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セルゲイ・ヴォロノフの歩んだ道(1) ―白皙の美少年が青年に―
http://svoro.blog38.fc2.com/blog-entry-197.html

セルゲイ・ヴォロノフの歩んだ道(2) ―挫折からの羽ばたき
http://svoro.blog38.fc2.com/blog-entry-198.html

セルゲイ・ヴォロノフの歩んだ道(3) ―我慢とプライドのせめぎ合い
http://svoro.blog38.fc2.com/blog-entry-199.html

セルゲイ・ヴォロノフの歩んだ道(4) ―試練をポジティブに受け止める
http://svoro.blog38.fc2.com/blog-entry-200.html

ワタリガラスは今、翼を研いでいる - セルゲイ・ヴォロノフ、ワールドに向けて
http://svoro.blog38.fc2.com/blog-entry-205.html

「それを決めるのはジャッジだ」 セルゲイ・ヴォロノフ、世界選手権SP
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痛みとの、己との戦いの果てに -セルゲイ・ヴォロノフ 世界選手権FS
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武器なしでの戦い ― セルゲイ・ヴォロノフ国別対抗戦SP
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気合の3Lz2本、根性の3Lo-1Lo-2Lo、もぎ取ったSB セルゲイ・ヴォロノフ国別対抗戦FS
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「帰り来ぬ青春」を超えて「我が道」をゆく ― セルゲイ・ヴォロノフ国別対抗戦EX
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【シーズン回顧・そして来期へ】セルゲイ・ヴォロノフのこれから―
http://svoro.blog38.fc2.com/blog-entry-216.html

セルゲイ・ヴォロノフ GPS演技の変遷
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セルゲイ・ヴォロノフ、今期の振付師はジェフリー・バトル
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ヴォロノフの挑戦は続く ― 新プロへ、そしてトリプルルッツへ
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セルゲイ・ヴォロノフ EX集(3) もうすぐテストスケート!今年のプロは?
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原因は己にのみ、これからはただ練習に励む ―セルゲイ・ヴォロノフのGPS
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セルゲイ・ヴォロノフ解説者デビュー!? ―ロステレコム杯EX
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克己心と頑固さ ―セルゲイ・ヴォロノフJスポーツインタビューから
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セルゲイ・ヴォロノフ ロシア選手権12年の足跡 動画集 (FS)
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セルゲイ・ヴォロノフ、4回転ジャンプを語る
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セルゲイ・ヴォロノフ、ベテランの決意を語る ―カップオブロシアファイナル
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女性たちに捧ぐ ―セルゲイ・ヴォロノフ、国際女性デーのメッセージ
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セルゲイ・ヴォロノフ、コーチ替えと怪我のその後
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セルゲイ・ヴォロノフ:コフトゥンは、SPにおいて1つのミスを除いてしっかりとやり遂げた ―世界選手権2016
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セルゲイ・ヴォロノフ、来シーズンの展望を語る
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セルゲイ・ヴォロノフ:自らの立ち位置は己の努力で手に入れる
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セルゲイ・ヴォロノフ:僕は以前からずっと、“もう終わったスケーター”と言われてきた (インタビューⅡ)
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セルゲイ・ヴォロノフ:僕はそう悪くないパパになれると思うんですよ (インタビューⅢ)
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セルゲイ・ヴォロノフ:「今シーズン、僕は高レベルで戦い競う力を十二分に持っていることを証明したい」
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セルゲイ・ヴォロノフ:「エテリ・ゲオルギーエヴナの所でも、インナ・ゲルマーノヴナの所でも沢山の練習を積まねばならないことに変わりはない」―ネペラ杯後インタ
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【動画有り】セルゲイ・ヴォロノフ ベテランの再出発 ―スケートアメリカ
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セルゲイ・ヴォロノフ:「今日、僕は自らのできる限りのことをした」―スケートアメリカインタビュー
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【動画あり】セルゲイ・ヴォロノフ ベテランへの試練 ―ロシア選手権男子総括(1)
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【動画あり】セルゲイ・ヴォロノフ ベテランは挑み続ける ― ロシアンカップファイナル
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エテリ・トゥトベリーゼの語るセルゲイ・ヴォロノフ  -インタビュー抜粋
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ネペラ杯を前に、ベテランと新鋭に明暗-ヴォロノフとアリエフ
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セルゲイ・ヴォロノフ、見せた!ベテランの意地 ―オンドレイ・ネペラ・メモリアル男子SP
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セルゲイ・ヴォロノフ、ネペラ杯準優勝!優勝は10位からの逆転、ミハイル・コリャダー
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ヴォロノフはもっと前に振付師・ミーシャ・ジーに出会っていなかったことを残念に思うと語った
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セルゲイ・ヴォロノフ:さらに練習をせねばならない。口をつぐんで、すべきことをするのだ。
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セルゲイ・ヴォロノフ:さらに練習をせねばならない。口をつぐんで、すべきことをするのだ。

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(ミハイル・シャロフ氏撮影、ネペラ杯SPより)


タチアナ・フレイドさんのネペラ杯後のセリョージャへのインタビューです。
急な怪我で欠場したアリエフのことを気遣いながらも、自ら充実した試合であったこと、そしてこれからのことを語ってくれています。フレイドさんは昨年のネペラ杯後にもセリョージャにインタビューをしていて→こちらです
この頃はエテリ・トゥトベリーゼのところからインナ・ゴンチャレンコのところに移ったばかりで、環境的にも様々なことがあった時期でしたし、また、ロシアのドーピング問題についても彼自身の意見を述べているので、合わせて読んでいただけると興味深いかと思います。
翻訳にあたっては、ロシア語者の友人の協力を仰ぎました。いつも本当にありがとうございますm(_ _)m


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<セルゲイ・ヴォロノフ:さらに練習をせねばならない。口をつぐんで、すべきことをするのだ>

2017年9月26日 タチアナ・フレイド

セルゲイ・ヴォロノフ:ブラチスラヴァでの「オンドレイ・ネペラ・カップ」の自分の演技について。


「これは僕にとってシーズン3つ目の試合です。僕はこのブラチスラヴァの大会において、銀メダルを勝ち取ったことを喜んでいます。このような優れた出場選手たちの中で2位となることは簡単なことではありませんでした。
しかし僕は何よりもまず、僕がやっとこの大会にでられるように事情が変わった、ということに感謝しています。もちろん、僕はジーマ・アリエフの健康を祈っています。しかし、僕は自分がブラチスラヴァに行くことを喜ばずにはいられませんでした。僕たちはとてもこの大会に行きたかったのです。たとえ、最後の最後にそう決まったのだとしても。
振付師が僕と一緒に行くことが出来て、僕をリンクに送りだすことができることを感謝し、そして・・・
どんな場合でも、試合の後にやらなければならないことがたくさんあると判明しました。

僕は練習においてやっつけ仕事はしていません。きちんとトレーニングに励んでいます。ここ何ヶ月にもわたってたくさんのトレーニングを積んできたということは、意味のないことではなかったのです。
三週連続で試合において演技をするのは楽なことではありません。けれども僕は、三週連続で試合で滑れるのを幸せに思います。謙遜や皮肉抜きに、立派なことだと言えるでしょう。

ショートプログラムの4回転ジャンプで転倒したことについては、僕はみんなから何度となく、長いこと4回転ジャンプを跳んできたはずなのになぜ?と言われました。氷の上でお尻を支えることはできないでしょう?
それゆえに、僕はフリープログラムのためにリンクに出て行った時、頭を下にして跳んだとしても、このジャンプを跳ばなくては、と思いました。
僕はこれをしなくてはなりません!全くの心配なしに!
そして、僕たちはチーム一丸となって、みんなでこのジャンプを成し遂げるんです!

試合後の結論は何かって?さらなる練習です。口をつぐんで、するべきことをしなくては!
国に帰ったら、インナ・ゲルマーノヴナ(ゴンチャレンココーチ)と、振付師(アンナ・ビリービナ)と共に直近の計画を話し合います。さらにB級の大会に出たいと思っています。僕はランキングを上げる必要があります。それに、このような試合はモチベーションを上げることにつながります。
新しい衣装もやっとお見せすることができます。ブラチスラヴァでは、僕は古い衣装で滑りました。けれど、2018年の秋冬コレクションも準備中です。僕は試合用の衣装のスケッチを見ました。衣装は作られている最中です。インナ・ゲルマーノヴナはこれについて少しの懸念を示していますが、しかし全てはうまくいくでしょう!

僕は新しいプログラムの曲を自分で選びました。そして後コーチたちと話し合い、彼女たちから同意をもらいました。僕は長いこと、これらの音楽で滑りたい、と思っていました。けれど、それはうまくいかず、僕はこれらの曲では滑れないのではないかと思っていました。
しかし、今シーズン、僕は決心しました。今じゃなければいつなんだ?
ショートプログラムとフリーの音楽は、とても美しく、飽きることがありません。それどころか、僕はいつでもどこでもフリープログラムの曲を聴く準備ができています。車の中でも、休暇中でも。
演出家のミーシャ・ジーが言ったように、これらのプログラムは、僕の力強い面を際立たせています。
そして、僕は彼を信じていますし、自分自身を信じているので、この決断において後悔はしません。」

と、セルゲイ・ヴォロノフは言った。


=====ロシア語本文=====

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ヴォロノフはもっと前に振付師・ミーシャ・ジーに出会っていなかったことを残念に思うと語った


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(テストスケートにおいて。ミーシャ、セリョージャ、1人おいてゴンチャレンココーチ)


セリョージャのネペラ杯でのコメントが上がっていたので訳します。これは、今シーズンのセリョージャの振り付けを担当したウズベキスタンのスケーター兼振付師、ミーシャ・ジーに関するものです。いやー、とにかくベタ褒めですね。よっぽど気が合い、いいものができて満足していると見えます。確かに、SP,FSともに彼に似合った素晴らしいものでした。いい意味で無理をせず、今の彼の良さをできるだけ引き出した、すばらしい2つのプログラムだと思います。
聞き手は、R-スポルトのアンドレイ・シモネンコさんです。
翻訳にあたっては、ロシア語者の友人の協力を仰ぎました。忙しい中、本当にありがとうございます。

++++++++++
<フィギュアスケーター、ヴォロノフは、もっと前に振付師・ミーシャ・ジーに出会っていなかったことを残念に思う、と語った>

ブラチスラヴァ 9月23日 R-スポルト アンドレイ・シモネンコ

2度のロシアチャンピオン、セルゲイ・ヴォロノフは、彼の今シーズンのプログラムの振付けをしたウズベキスタンのスケーター兼振付師のミーシャ・ジーに対して、彼は非常に才能豊かで、もっと前に出会っていなかったのが残念だとR-スポルトに語った。
ヴォロノフは、土曜日のブラチスラヴァでのオンドレイ・ネペラ・メモリアルにおいて、234.07点を獲得して2位となった。

「ミーシャとの作業は、本当に自然に、結果としてうまくいきました。しかし僕は、僕を理解してくれ、僕も彼を理解できる人間を見つけたということができます。」
ヴォロノフは言った。
「僕が彼に出会ったばかりで、もっといくつものプログラムの作成を依頼できなかったのはとても残念です。彼は若いけれども、才能豊かです。
現在ミーシャが出場しているモントリオールでの試合の、彼の幸運を祈っています。
僕は、彼が彼のスケーティングから、とてもたくさんのものを僕に与えてくれたことについて驚いています。今日試合で滑った時に、彼がどんなエモーションを僕の頭に、両足に、両手に注いでいったのかについて、真剣に考えました。」
とロシア人は付け加えた。

=====ロシア語本文=====

++++++++++

そして、これらが彼らの作り上げたプログラムです。

ネペラ杯 SP


ネペラ杯 FS


彼曰く「試運転」の途上でこれなのですから、衣装も整い、滑り込んで磨き上げられたらどれだけ素晴らしいものとなることでしょうか。本当に楽しみです。



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セルゲイ・ヴォロノフ、ネペラ杯準優勝!優勝は10位からの逆転、ミハイル・コリャダー

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(オンドレイ・ネペラ・メモリアル男子シングルメダリストたち。左よりセルゲイ・ヴォロノフミハイル・コリャダー、ブレンダン・ケリー)


今週はJGSベラルーシ大会、羽生選手やフェルナンデス選手が出場したオータムクラシック、そしてこのネペラ杯、と大会が重なり、スケオタの方たちは眠る暇もなかったのではないでしょうか。かくいう私も・・・・(笑)

報道はおそらくオータム一辺倒になるかと思いますが、私としてはやはり、セリョージャの初戦となったネペラ杯です!ちなみに、この大会は札幌五輪の金メダリストで夭折した故オンドレイ・ネペラ選手の記念大会ですので、男子シングルのみに優勝カップがあります。
オンドレイ・ネペラのWiki

上の写真中央でコリャダーくんが持っているのがそれです。昨年はセリョージャが手にしていました。ですから、この大会は二年連続ロシア男子が優勝、そしてセリョージャは二年連続のメダル獲得、という結果となりました。

男子シングルの最終結果です。
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リザルトページがこちら
男子フリージャッジスコアがこちら
SPの結果はこちら→セルゲイ・ヴォロノフ、見せた!ベテランの意地
衣装の使い回しはともかく(笑)、SPで彼が笑顔で終われたことで本当に安堵していたのでしたが、テストスケートで見たフリーの出来にとても満足していましたので、楽しみであったことも確かです。ただ、ジャッジスコアを見ていただいてもわかるように、GOE加点のついたクワドはコリャダーの4Lz(加点2.00)のみで、他は全部マイナスでした。SP,FS通して氷の状態があまり良くなかったのかな・・・・。

では、動画行きます。

セルゲイ・ヴォロノフ FS サラバンド組曲 (4T 3A 4T+REP 3A-2T-2Lo / 3Lz-2T 3S 3Lo-1T 2A)


クワドが2本とも決まらなかったのは残念でしたが、本人は演技後も、表彰式でも、笑顔を見せていましたので、納得のいく出来ではなかったかと思います。また、2本目の4Tにコンボをつけられず+REPとなってしまったところを3Loでリカバリーし、それも2T二つ使い切ってましたので1Tにする、とコンボ券を使いきり尚且つノーカンにならないように、と落ち着いてカバーしていました。さすがベテランです。
衣装が(先週の国内戦でもそうでしたが)昨年のSPの使い回しだったのはご愛嬌w
急なエントリー決定で、衣装が間に合っていなかったのでしょう。昨年、この衣装に関しては「これが僕を引っ張ってくれる」と言っていたくらい気に入っているようでしたので、それでこの大事な初戦に選んだのだと思われます。
試合後のインタビューで、プロフラム作成について、「とてもうまくいった、ミーシャは僕を分かってくれ、僕も彼の考えがよくわかった。もっと早く知り合っていくつもの振り付けを頼みたかった。彼は若く、とても才能が有る」と、ミーシャをベタ褒めし、プロ自体もとても気に入っている様子ですので、とにかくこれからが楽しみです。
複数種、複数本のクワドをプログラムに(それも後半に!)入れてくる選手が多い中、4T二本、というのは不利な状況ではありますが、彼には安定した3Aがあります。SPの単独ジャンプも3Lzへ、とアップさせてきました。ベテランは諦めていません。まだまだ彼の挑戦は続くことでしょう。

ブラチスラヴァには、タチアナ・フレイドさんや、アンドレイ・シモネンコさんなどが行ってらしたようなので、いずれインタビューなども上がると思います。楽しみに待ちたいですね!

こちらが表彰式です



優勝したコリャダーを称えるようにがっちりと握手をし、満足げに賞状を見やるセリョージャの表情がとてもいいですね。

では、他選手の動画も。

ミハイル・コリャダー FS (総合1位)

冒頭のクワドルッツが、本当に軽々と、綺麗に成功しています。一瞬、トリプルと見紛うほど。つなぎもみっしり入っていて、さすがロシアチャンピオンです。

ニコラス・ナドゥー SP (総合6位)

今年から本格的にシニアとなるカナダの選手です。つるつるー、という素晴らしいスケーティング。カナディアンながら3Aを苦にしないところも強みでしょうか。逆回転なのも特徴の一つです。

そして日本の2人。残念ながらジャンプがイマイチでしたが(ただ、田中選手は8位ですので、ポイント獲得)、彼らの力はこんなもんじゃありません。日本男子の五輪争いに食い込んでくることを期待したいと思います。

田中刑事 (総合8位)
SP


FS 


日野龍樹(総合11位)
SP


FS


シーズンが始まり、大会も次々と行われて、ファンの皆様にはこれから心躍る、そして心配しまくり、という日々が続くと思いますが、とにかく選手たちの健康と幸運を祈りたいですね!
すべての選手たちが力を出し切れる一年でありますように!


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セルゲイ・ヴォロノフ、見せた!ベテランの意地 ―オンドレイ・ネペラ・メモリアル男子SP


DJxFlEuVAAIEXLs.jpg (テストスケートより)


先程、オンドレイ・ネペラ・メモリアルの初日が終わりました。今日行われたのは、女子SP、男子SP、ペアSPでした。

アーカイブがこちらに残っています


リザルトページはこちら→オンドレイ・ネペラ・メモリアル リザルトページ

そして、男子の結果は、といいますと・・・

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こうなりました!

え?点数低くない?と思われる方もいるかもしれませんが、なんと、クリーンに、というかGOE加点付きでクワドを決めた選手が誰もいなかったからなんですね。1~3位の選手にいずれもディダクションがついていますが、これはいずれも4回転ジャンプでの転倒です。クワドの転倒はGOE-4となる上、それとはまた別に減点1が付きますから、どうしても点数は低くなってしまいます。
氷に弾き飛ばされるように転倒する選手が多かったですから、氷の状態があまり良くなかったのかもしれません。ミハイル・コリャダー、ブレンダン・ケリー、田中刑事など、SPの予定構成にクワドを複数入れてきている選手もいましたから、けして大会のレベル自体が低かったわけではありません。
まあ、まだシーズン始まったばかりでプログラムに慣れている選手ばかりではないし、調整も万全ではなかろうし、ということで、こういうこともあるかな、と思います。

そんな中、セリョージャはベテランの意地、を見せてくれました!
クワドこそ転倒しましたが、単独予定ジャンプの3Lzにコンボをつけてリカバリーし、しっかり演技をまとめ、SPトップで折り返し。

演技はこちら

4T(fall 3Lz-3T / 3A 80.85 暫定1位


力みを感じさせないスケーティング、ベテランらしい表現、まさに大人の「アディオス・ノニーノ」でした。美しい3Aも健在。

ジャッジスコアがこちら
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うーん、PCS,低い・・・・・゜・(ノД`)・゜・

でも、テストスケート、シズラニでのロシアカップ第一戦(優勝)、そしてこの大会、と3週連戦、ということを考えれば、うまくまとめた方なのではないでしょうか。特に、今年から単独ジャンプを3Lzに上げたこと、そしてその3Lzでクワド転倒のリカバリーを果たしたことを考えると、本当によくやってくれた、のではないかと。最善を尽くした、と言えると思います。
彼とルッツジャンプについてはこちら→還ってきたヴォロノフのトリプルルッツ -フィンランディア・トロフィー
ジーマの怪我による急なエントリー変更で、準備も万全ではなかったと思いますが(この大会への出場を告げられたのはなんと火曜日だったそうです。→それについての詳しいいきさつと彼のコメント

セリョージャは、以前
「僕たち選手は行け、と言われたら必ず行って、そして結果を出さなければいけないのです」
と言っていたことがありましたが、まさに今日、彼は結果を出し、チャンスを掴みました。

そして、動画をご覧になって、・・・どこかで見た衣装・・・と思ったそこのあなた!正しいです。実はこの衣装、2012年のワールドのSPのものなんですね(曲は「アルメニアンラプソディー」)。アルメニア系の彼女さんがデザインに携わったものだそうで(セリョージャ談)よっぽど気に入ったのか、翌年のFS(「ロミオとジュリエット」)でも着ていました。そして、この年のCoCで、これを着て町田樹選手、高橋大輔選手とともに台乗りを果たしたので、覚えてらっしゃる方も多いかもしれません。↓こちらです。
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現在もショーなどの動画を探していると、これを着て滑ってたりしますので、よっぽど気に入っているのでしょうね。
ちなみに、先週のロシアカップでもSPはこの黒スケ衣装でした。そしてFSでは昨期のSPの衣装を着てましたので、ひょっとしたら今回もそうかも(笑)
↓この衣装です。
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曲の解釈とか表現、とかもフィギュアスケートでは重大な要素ですので、こういう無頓着なまでの着回しはどうなのかなー、とも思いますが、そんなところも彼らしいのかな。そういえば、昨年のネペラ杯でも前年のFSの衣装を着ていましたね(笑)

GPS前に海外派遣が決まっていなかった中、降って湧いたようなこのチャンス。どうか生かしてもらいたい、と思います。
FSも楽しみにしています!


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ネペラ杯を前に、ベテランと新鋭に明暗-ヴォロノフとアリエフ


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(セルゲイ・ヴォロノフとドミトリー・アリエフ。いずれもテストスケートより)

オンドレイ・ネペラ・メモリアルを前に、ロシア男子シングルにおいて、急なエントリーの変更がありました。ジーマが足首の炎症のため、欠場を決めると、そこにサブとして登録されていたセリョージャが代わりにエントリーされたのです。2人とも、テストスケートにおいてはクワドを組み込んだプログラムを披露し、順調な調整ぶりを見せていました。そして、セリョージャは先日行われたロシアカップ(国内戦)第1戦において優勝していました。

しかし・・・・・

ジーマは今年がシニアデビューのシーズン、このネペラ杯がシニアとしての国際試合初挑戦(ジュニア時代にもシニアカテゴリーに出場したことはあります)となるはずでした。そしてセリョージャは、例年ですとGPSの前に国際試合を1,2試合こなしているにも関わらず、今年はサブとしての登録があるのみで、シーズン初戦の国際試合の派遣すらない状態でした。コリャダー、サマリン、(いずれもネペラ杯)、コフトゥン(フィンランディア杯)とライバルたちが国際試合派遣を決めている中、ベテランは歯噛みをする思いでいたかもしれません。

そんな2人の立場がひっくり返ったのは、9月19日のことでした。上にも記したように、ジーマの急な欠場で、セリョージャに出場が回ってきたのです。
私としては、セリョージャの姿が国際試合で見られるのはもちろん嬉しいのですが、ジーマの怪我の具合も非常に気になります。生木を裂かれる思い、とはこのこと(大げさw
これについて2人双方(ジーマに関してはルカヴィツィンコーチ)に、R-スポルトのアナトーリー・サモフヴァーロフさんがコメントを記事にしてくださっているので上げておきます。今回も、ロシア語者の友人に翻訳チェックをお願いしました。いつも、本当にありがとうございますm(_ _)m

まず、ジーマに関してのルカヴィツィンコーチのコメントから。

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<エフゲニー・ルカヴィツィン:アリエフは足首の炎症のため、スロヴァキアにおける試合には出場しない>
モスクワ 9月19日 R-スポルト アナトーリー・サモフヴァーロフ

ロシアのフィギュアスケーターで、2017年の世界ジュニア選手権男子シングルの銀メダリストのドミトリー・アリエフは足首の炎症のため、スロヴァキアで行われるチャレンジャーシリーズには出場しない、とエフゲニー・ルカヴィツィンはR-スポルトの記者に語った。
アリエフは来る9月21~23日にブラチスラヴァで行われるオンドレイ・ネペラ・メモリアルに出場することになっていた。彼は、9月9~10日にソチで行われたロシアのナショナルチームのテストスケートにも参加していた。
「今日、我々はジーマのこの試合の欠場を決めた。」
ルカヴィツィンは電話で言った。
「彼は足首から先に痛みを感じ、現在検査中であるが、結果ははっきりしておらず、完治にどれくらいを要するかもわかっていない。片方の靴の慣らしに問題があったが、それ以外はみな正常で、全てが予定通りに進んでいた。しかし今、彼は足首に炎症を起こしている。」
なお、ブラチスラヴァの競技会には、アリエフの代わりとして、2度のロシアチャンピオン、セルゲイ・ヴォロノフが出場する。

=====ロシア語本文=====

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そして、セリョージャのコメントです。

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<フィギュアスケーター、ヴォロノフは、喜んでブラチスラヴァでのオンドレイ・ネペラ・メモリアル大会に出場する、と認めた>
モスクワ 9月19日 R-スポルト アナトーリー・サモフヴァーロフ

ロシアのフィギュアスケーター、セルゲイ・ヴォロノフは、R-スポルト記者に、ブラチスラヴァのチャレンジャーシリーズに出場することを嬉しく思う、と語った。
別のロシア人スケーター、ドミトリー・アリエフが足首の炎症によりその大会に参加できなくなったため、ヴォロノフは火曜日に、9月21~23日にブラチスラヴァで行われるオンドレイ・ネペラ・メモリアルにエントリーした。
「今日、僕はジーマ(アリエフ)が出場できなくなったので、僕がこの大会に出場することになった、と言われました。僕に関して言えば、ロシアカップ第一ステージを戦ったシズラニから帰ってきたばかりです。けれど、国際試合はいつだって面白く興味深いものですし、正直に言って、僕は喜んでブラチスラヴァ(の試合)に出ます。」
と、ヴォロノフは電話で語った。また彼は、コーチのインナ・ゴンチャレンコとともにスロヴァキアの首都での試合を計画していたことにも言及し、
「まず最初に我々はここの試合に出場する計画をしていたのですが、ランクが上の選手たちがブラチスラヴァに行くことになったと後から言われたので、今日までそれについては考えていませんでした。」
と説明した。
オンドレイ・ネペラ・メモリアルの男子シングルには、他にロシアからミハイル・コリャダーとアレクサンドル・サマリンが出場する。

=====ロシア語本文=====

++++++++++


出場したい、と思いつつもチャンスが与えられず、国内試合をこなしてきたベテラン、セリョージャと、シニアデビューの試合のはずが、一転して欠場の決断をしなければならなかった新鋭ジーマと。
この出来事は長い五輪シーズン、2人にどのような結果をもたらすのでしょうか。

2人のファンである私としては、セリョージャにはこの試合でチャンスを掴んで欲しいし、ジーマには心身ともにじっくり休んで、特にメンタル面での成長を望みたいと思います。まだ若いのですから、焦る必要はない。ロステレコム杯に向けて、じっくり直してもらいたいと思います。そして、国内戦と連戦となるセリョージャ。ベテランらしい深みのある演技を見せて欲しい、と思います。

この決定が、2人にとって良い結果をもたらしますように、と祈らずにはいられません。



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エテリ・トゥトベリーゼの語るセルゲイ・ヴォロノフ  -インタビュー抜粋


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(2013年フィンランディア杯より)


インタビューの翻訳は、質問者と回答者の会話の流れもとても大事だと思っているので、抄訳や抜粋訳はなるべくしないようにしているのですが、今回のエテリ・トゥトベリーゼコーチのインタビューはとにかく長くて私の手にはおえなかったのと、どうしてもここは!という部分があったので、抜粋訳をあげました。セリョージャについて述べている部分です。

インタビュアーは、アンドレイ・シモネンコさん。この方はきちんとした分析力とスケーター、そしてフィギュアスケートへの愛情をしっかり持っていらっしゃる方で、いたずらに煽り記事やゴシップめいたことを書かれる方ではないので、文章には信頼がおける、と思っています。メンショフの引退インタ→(こちら)を取ったのもこの方です。また、以前日本のTV局の「ロシアのジャーナリストは羽生結弦をいかに見ているか」というインタビューを顔出しで受けていたこともあったので、「ああ,あの人か」と思う方もいらっしゃるかもです。

今回も、訳のチェックはロシア語者の友人にお願いしました。いつも本当にありがとうございます。

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(前略)

シモネンコ(以下S):何年か前、あなたのところには全くの成人したアスリートであるセルゲイ・ヴォロノフがやって来ました・・・

トゥトベリーゼ(以下T):・・・そして、彼をリンクに送り迎えしていたのは母親です。

S:変ですね。

T:変でしょう。けれども、それは私の妨げにはなりませんでした。もしも母親に時間があって、セルゲイがそれを望むのなら、、どうぞご自由に、でした。でも、たった一つ、このようなことがありました。 ― セルゲイは練習時間中にリンクの外に出て、母親の隣に座り込み、彼女とおしゃべりをし始めることがままありました。
これは異様なことでした。私の認識では、これはコーチングスタッフへの気配りや尊敬を欠いた行為であるように感じられました。しかし彼とともに練習をしている間、私は一度もこれについて彼に言ったことはありません。私は特にこの振る舞いが好きになれませんでしたが。

S:あなたとセルゲイとの間で、もっとより多くのことが成し遂げられたのではありませんか?

T:たまに顔を出す試合での不安定さは不安定な練習から来ていました。
それらは練習中に起こりました。アジヤン(ピトキーエフ)とセルゲイは、それぞれが毛布の引っ張り合いをしているかのように、私の関心を相手よりもより多く自分の方に向けさせようと争い始めました。今日は一人が氷上から逃げ出したと思えば、また明日は別の1人が逃げ出す、という具合に。その度に私たちを行きたくもないところへ行かせては、順番にリンクから逃げ出していました。
彼らの間では練習中や試合の時に、なぜか一緒に些細なことでの比較し合いが行われていました。色々なことが起こりました・・・
例えば、我々がアジヤンのための曲を見つけたら、突然セルゲイが、ずっとその音楽で僕が滑りたかったんだ、と言いだしました。そして癇癪をおこしました。なぜなら、その曲でアジヤンのためのプログラムを作ったからです。
デイジーの花びらをむしって「愛してる・・・愛してない・・・」というような子供じみた行為が繰り返されていました。

S:しかし、ヴォロノフはもう完全に大人で、30歳直前でした。

T:ええ。私は両親たちが言うように、もう彼は自分自身でもって全てを知らなければならない、と思っています。
しかし、私は今もって自分自身で全てを知っている男子生徒にあったことがありません。

(以下略、次の段落からはメドヴェージェワの話題)

=====ロシア語本文=====

++++++++++

以上です。

ただ、ここで注意しなければいけないのは、これはあくまでもコーチとしてのエテリ・トゥトベリーゼに見えていた彼女の生徒としての当時のセリョージャである、ということです。彼女の言葉に嘘はないでしょう。しかし、人間は良くも悪くも変わるものです。現在のセリョージャが、当時と同じままの彼であるとは限りません。そして、意識するかしないかは別として、人間は人によって見せる顔が違ってくるものです。これは、同じインタビューで触れられていたアジヤン・ピトキーエフについても同様です。

また、以前にも述べたことがありますが、ロシアは「呼びかけ文化」で、名前をどう呼んでいるかでその相手との距離感を測ることができます。
エテリは、原文でも一貫してセリョージャとピトキーエフのことを、「セルゲイ」「アジヤン」と呼んでいます。教えていた頃もこうであったはずはないと思われるので(実際、現在セリョージャのコーチであるゴンチャレンコ、そして元コーチのモロゾフは、彼のことを「セリョーガ」と呼んでいるのが他のインタからわかります)、エテリにとって、彼らはそれだけもう親しみを持てない存在になってしまっていることがうかがいしれるのです。(ちなみにメドヴェージェワのことは「ジェーニャ」呼びをしています)

ただ、このインタビューで興味深いのは、シモネンコさんがなんとかエテリからセリョージャとの関係のポジティブな部分を引き出そうとしてるにも関わらずsageが止まらなくて、挙句の果てはまたアジヤンの話題にループしそうになったためメドヴェージェワに話を振ると“華麗なるageのターン!”てとこですね。

あと、時系列で他のインタをも追っていくと、セリョージャのエテリ不信が決定的になったのはソチ後かな、と思います。
彼の4Lo挑戦に賛成しなかったことに、エテリが彼に納得のいく理由を出せなかったのなら(当時同門の若手のモーリス・クヴィテラシヴィリは既に4T、4Sの2種クワド装備)、自分には伸びて欲しくない、若手への刺激剤程度であればいいと考えてるのか、とセリョージャが思ってしまっても無理はないだろうと思います。
そして、質問のところを見るとシモネンコさんの問いを遮るようにしてエテリが答えているようにも見えますね。(・・・があるところからしても)動画がないので口調まではわかりませんが、よっぽどセリョージャと彼の母の関係が気に入らなかったように感じます。

セリョージャにこんな面があったなんて、と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、これもまた 「セルゲイ・ヴォロノフ」という人間の事実です。

そして、エテリから見たセリョージャ、とは別にセリョージャ側から見たエテリがどういうものであったのか。それは我々には知る由もありません。ただ、推し量ることができるのみです。

エテリから離れた当時のセリョージャのインタビューがこちらにあります→「セルゲイ・ヴォロノフ:自らの立ち位置は己の努力で手に入れる」
あわせて読んでいただけると幸甚です。



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プロフィール

Dora Quadski

Author:Dora Quadski
確かにフィギュアはジャンプだけじゃないですが・・・でも、やっぱりジャンパー・タイプのスケーターが好きです。
最近応援しているのは、ロシアのセルゲイ・ヴォロノフと、2009年に国別で来日した際に惚れ込んだコンスタンチン・メンショフです。
日本では小塚崇彦君、町田樹君を絶賛応援中!
 
他に、 『スター・トレック』(特にTOS 、TNG)も大好きです。
中でも、P・スチュワート扮するピカード艦長の大ファンです。もちろん、P・スチュワート自身も!
ただ、性格的にはヴァルカンに憧れるクリンゴンって感じかな(笑)ウォーフとサレックに惚れてますw。

そうです、わたしはトレッキー&シャーロッキアンなのです(笑)

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