加筆】鋼のクワドジャンパー、K・メンショフ(Konstantin・Menshov)

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新カテゴリーを立ち上げました。

名づけて
鋼のクワドジャンパー、K・メンショフ(Konstantin・Menshov)

よくもまあこれだけ書いていたもんだ、と我ながら正直関心(笑)

彼に目を留めたのは忘れもしない2009年のユニバーシアードでした。ガッツンガッツンしてそうな荒いスケートながら、プロトコルを見てみればジャンプエレメンツはワールド最終グループ並み!SP25位→FS1位での総合7位!
とにかく「ジャンプで力押し」の人、というのが最初の印象。そしてバイオを確かめて当時26歳、だったということにさらに驚き。
ジャンプ厨でベテラン好き、小柄な選手にどうしても思い入れが強くなってしまう(彼は身長165cm)私としては、一気に心を鷲掴みにされてしまったのですね。

Menshov Konstantin Harbin 2009


そしてこのユニバーシアードの演技が彼の初来日となった国別対抗戦派遣のきっかけとなったのでした。


鋼のクワドジャンパー、K・メンショフ(Konstantin・Menshov)

古い順からまとめてみます。彼に興味をお持ちになった方、少しでも今までの彼の足取りをたどってるださる縁になれば幸いです。


彼はユニバでチャンスをつかんだ―最年長ロシアンチャンプ、コンスタンチン・メンショフ
http://svoro.blog38.fc2.com/blog-entry-8.html

メンショフさんの恋人は・・・・ コースチャ、ロステレ地元枠決定!
http://svoro.blog38.fc2.com/blog-entry-33.html

それは月夜の暴走族・・? メンショフさん、新FSを語る
http://svoro.blog38.fc2.com/blog-entry-39.html

オバケを抱いたクワドジャンパー K・メンショフ ―2011年ネーベルホルン杯(3)
http://svoro.blog38.fc2.com/blog-entry-45.html

工夫してます―メンショフのSP
http://svoro.blog38.fc2.com/blog-entry-50.html

おたおメンショフさん 自ら29歳のお祝い特別花火4Tー3T炸裂!
http://svoro.blog38.fc2.com/blog-entry-57.html

コンスタンチン・メンショフ、29歳の決意 ―ソチ五輪が最大のモチベーション―
http://svoro.blog38.fc2.com/blog-entry-82.html

K・メンショフ ベテランの意地と存在感 ―2012年ネーベルホルン杯(1)
http://svoro.blog38.fc2.com/blog-entry-85.html

タラソワとメンショフ、2人のインタビューから見えるもの ―ルール変更への対処
http://svoro.blog38.fc2.com/blog-entry-86.html

ベテランの奮闘!スケートアメリカ、コンスタンチン・メンショフ
http://svoro.blog38.fc2.com/blog-entry-88.html

コンスタンチン・メンショフ、ロステレSP、SB,TESトップで2位発進 ―進化し続ける29歳
http://svoro.blog38.fc2.com/blog-entry-91.html

ベテランの歩み・完成に向けて、そしてさらなる進歩に向けて-NRW杯男子
http://svoro.blog38.fc2.com/blog-entry-97.html

私の限界を他人に決めつけられたくはない ― コンスタンチン・メンショフRCFインタビュー
http://svoro.blog38.fc2.com/blog-entry-107.html

おたおメンショフさん 鋼の三十路クワドジャンパー
http://svoro.blog38.fc2.com/blog-entry-109.html

メンショフさんに春は来るか ― 国別選考と歳の差カップルの行方
http://svoro.blog38.fc2.com/blog-entry-112.html

メンショフさん、国別に向けて準備は万端! -ニュース動画より
http://svoro.blog38.fc2.com/blog-entry-116.html

WTT,男子SP メンショフさん、あの時あなたは神だった
http://svoro.blog38.fc2.com/blog-entry-117.html

国別男子FS 「この怪我は彼のキャリアの終りを意味するものではない」
http://svoro.blog38.fc2.com/blog-entry-118.html

メンショフさんインタビュー -動乱のシーズンを終え、五輪シーズンに挑む 
http://svoro.blog38.fc2.com/blog-entry-121.html

怪我と戦いながら -- メンショフさん新シーズン始動
http://svoro.blog38.fc2.com/blog-entry-127.html

野村忠宏、K・メンショフ ベテランの意地と挑戦
http://svoro.blog38.fc2.com/blog-entry-129.html

テーマは「天地創造」 メンショフのSP
http://svoro.blog38.fc2.com/blog-entry-137.html

「第三の男」となるか?五輪戦線に割って入る決意を表明 メンショフのロステレコム杯結果
http://svoro.blog38.fc2.com/blog-entry-138.html

メンショフは賭けに出た ―ロシアンナショナル男子SP
http://svoro.blog38.fc2.com/blog-entry-142.html

全てのフィギュアスケートファンの皆さんに、良い新年でありますように ―メンショフさんインタビュー
http://svoro.blog38.fc2.com/blog-entry-143.html

三十路の挑戦者 コンスタンチン・メンショフ、欧州選手権SP
http://svoro.blog38.fc2.com/blog-entry-145.html

メンショフ、ユーロの逆襲再び 欧州選手権男子
http://svoro.blog38.fc2.com/blog-entry-146.html

メンショフは さいたまをめざす -メンショフ動画インタビュー
http://svoro.blog38.fc2.com/blog-entry-150.html

メンショフ、現役続行を明言 さいたまでSPクワド2本を・・
http://svoro.blog38.fc2.com/blog-entry-151.html

メンショフ、2014-15シーズンに向けて準備は順調
http://svoro.blog38.fc2.com/blog-entry-159.html

コンスタンチン・メンショフ(31歳)、ネーベルホルン杯で4回転5本宣言! ―ロシアンテストスケート
http://svoro.blog38.fc2.com/blog-entry-162.html

メンショフは戦場へ行く ―今年のプログラムのテーマ
http://svoro.blog38.fc2.com/blog-entry-168.html

メンショフ、SPでクワド2本成功!(動画あり) なんて恐るべき三十路アスリート!
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メンショフ、安定の2クワド パニン・メモリアル優勝(1大会4クワド!)
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GPS最強カップル ― メンショフさんとその彼女 フランス杯SP
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メンショフ「平昌五輪に向けてプルシェンコと戦うことも厭わない」 ―ゴールデンスピン男子
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【シーズン回顧・そして来期へ】コンスタンチン・メンショフのこれから―
http://svoro.blog38.fc2.com/blog-entry-215.html

アサイン発表!メンショフさん、おいでませNHK杯へ!―SP集
http://svoro.blog38.fc2.com/blog-entry-218.html

メンショフはTESに挑む ―スケートアメリカ男子
http://svoro.blog38.fc2.com/blog-entry-233.html

コンスタンチン・メンショフ:閉じられた門に挑み続けるのにはもう疲れた
http://svoro.blog38.fc2.com/blog-entry-282.html


そして、上の写真でもわかるように、メンショフがこの時の国別でノーミスでSPを終え、暫定トップに立った(SP終了時では3位)時、なぜトランコフがあれだけ喜びを爆発させていたのか、はこちらのいきさつをだどっていただけるとよくわかります。

*トランコフの反乱 2013欧州選手権男子派遣の顛末*

トランコフの反乱―ロシア男子若手至上主義への抗議
http://svoro.blog38.fc2.com/blog-entry-99.html

トランコフの反乱その後 ― ロシア男子シングルユーロ派遣は 
http://svoro.blog38.fc2.com/blog-entry-100.html

改】ユーロはコフトンで決定 メンショフ、モロゾフのインタビュー -トランコフの反乱その後2
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スポーツの原則が死んだ ―なぜ選手たちは抗議したのか
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メンショフ、モロゾフ、連盟、それぞれの思惑
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プルシェンコ、ワールド欠場 ソチに向けての展望は ―ゴルシコフロシアスケ連会長のコメント
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コンスタンチン・メンショフ:閉じられた門に挑み続けるのにはもう疲れた

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(2014年欧州選手権表彰式より)

33歳のロシアンスケーター、コンスタンチン・メンショフの引退インタビューです。先日ナショナルメンバー候補として名前も発表され、なんの疑いもなく現役を続けてくれるものだと思っていた私にとっては、この彼の引退の報は超弩級のショックでした。インタをとったのがアンドレイ・シモネンコさんでなかったら、「はいはいロシアロシア」と流していたかもしれません。シモネンコさんはルカヴィツィンチームとは馴染みが深く、2012-3シーズンにユーロ派遣メンバーで揉めた時(カテゴリー:トランコフの反乱、参照)にも、ずっと彼を追ってインタビューを取り続けてくれた方です。だから、おそらく彼の思いを本当にわかってくださっているであろうと思います。シモネンコさんには翻訳の許可を頂きました。
では、インタいきます。

訳にあたっては、いつものようにロシア語者の友人にアドバイスをもらいました。本当にありがとうございますm(_ _)m

++++++++++

<コンスタンチン・メンショフ:閉じられた門に挑み続けるのにはもう疲れた>

・ソヴィエツキースポルト 6月1日 アンドレイ・シモネンコ


フィギュアスケート男子シングルの2014年の欧州選手権銅メダリストであり、2011年ロシアナショナルチャンピオンであるコンスタンチン・メンショフは、現役を引退することを決断した。
完全に?永久に?
これが33歳のスケーターに向けた最初の質問だった。

「どんなことがあるかわからないし、どんな可能性だって真実になりうるのですから、戻ってこないとも限りませんよ」

メンショフは言う。

M:しかし、私は現在(競技のための)練習はしていません。シーズンへの備えもしていません。そして、子供たちを教えてゆくつもりでいます。今のプランとしては、生徒を集めて、グループを任せてもらってね。
でも、ずっと氷の上にいるわけですから、何がどうなるかわからないですし、戻ってくるかもしれませんよ!


S:戻ってこられますか?


M:多分ね。けれども、腕の古傷は完治していません。傷ついた両腕では思うように競技はできません。非常にキツいです。
そして、次々と若手が台頭してきています。オリンピックの前には、より若い世代に期待が寄せられるようになり、それを打ち破るのは大変難しくなるでしょう。ですから、私は引退を決めたのです。


S:引退の主要因は怪我ですか?


M:もちろん。
しかし、私は薔薇色の眼鏡をかけているわけではありませんからね(希望的観測でばかり物事を見てはいない、の意)。
何が起きているのかはしっかりと見ています。
閉じた門に挑み続けること―ええ、まさにそれが私の人生全てでした― に、もう疲れ果ててしまったのです。


S:どんな気持ちで競技スポーツから引退することになりましたか?満足していますか、それともやり残したことがある感じですか?


M:確かに私はスポーツにおいて幾許かの結果を出しました。けれども、最初に求めていたものはもっとずっと大きかったのです。世界選手権に出場することができなかったのは、とても残念です。最後となってしまったロシア選手権にも悔いが残ります。
しかし、これはひょっとしたら神様の思し召しであったのかもしれません。
「コースチャ、もうスケートは十分やったよ。他のことをやるべき時期なのではないか?」というね。
昨期はシーズン通してずっとキツかったです、常にいくつもの問題を抱えていました。怪我やトラブル・・・。全ての試合で、困難を乗り越えなければなりませんでした。


S:もしあなたが得たものがあるとしたら、若いスケーターたちに何を話しますか?


M:まず全体として言いたいのは、諦めてはいけない、しょげかえったりしてはいけない、ということです。
時に、私はスケートをやめてしまおうか、と思うこともありました。
しかし、希望と必ずうまくいくんだ、という強い信念は私に何かをもたらしてきました。まず、欧州選手権第3位という最も記念すべき結果がそうです。加えて、私は1つのプログラムに異なる2つの4回転ジャンプを入れる、という夢を抱き、そしてそれを成し遂げました。
大きな結果として語れるのはこの2つですが、ほかにも小さいことはまだあります。


S:そしてユニバーシアード(2009年)がありました。あの時あなたはショートプログラムでは25位でしたが、フリースケーティングではトップになりました。(総合7位)
そしてあの有名な2013年のロシア選手権のことです。スポーツの原則が破られ、あなたはナショナルチームに選ばれませんでした。そして、スケーター達が「コースチャをユーロへ!」のスローガンのもと、組織だってキャンペーンをはりましたね。(訳注「トランコフの反乱」←当該記事リンク参照)


M:本当に、たくさんのことが起こりました。そうですね、あとで回顧録を書くかもしれませんね。
それぞれの大会ごとに、稀有なことばかりが続きました。大体において、私の人生は少しも平坦ではなかったのです。
様々な体験、困難な出来事・・・・・。
しかし、そういった苦難は、克服し乗り越えて賞賛を得た時、私に二重の喜びをもたらしてくれました。


S:選手生活を通して、あなたはある日の演技が完全な失敗だったのに、翌日には実に見事にやってのけたことがありましたが、それがなぜなのか理解できていましたか?実際、そのようなケースは多く見られましたよね?
それはあなたの性格的な特質ですか?それとも「どん底」の状態で集中力を発揮できる能力ですか?


M:そうですね、両方ですね。
もちろん私は自らに起こっていることについて、かなりの分析をしていました。しかし私は、ある日にはすべてが全くうまくいかず、別の日には何もかもがうまくいく、というその理由についてとうとう解きほぐすことができませんでした。私は心理学者とともに競技生活を送っていましたけれど、とうとう最後までそういう場合にはどう振る舞うべきかの解決策を見出すことができなかったのです。ですから、試合の場ではああいったことが幾度も起こっていたのです。


S:もちろん歴史を巻き戻すことはできないのは明らかですが、しかしもしも2013年の欧州選手権、ロシア選手権で5位に終わったマキシム・コフトゥンではなくて、銅メダルを獲得したあなたが派遣されていたのであれば、あなたのキャリアは別の道をたどっていたのでしょうか?


M:そうかもしれませんね。しかし、私はこの問題について議論することはできません。起こってしまったことは起こってしまったことなのです。ありえなかったことについて語るのは難しいです。そしてのち、多くのことは基本的には上手くはこんだのですから。
けれどももちろん私は、そういった状況下において多くの選手たちが、いいや選手だけではありませんが、私を支え、応援してくれたことはとても嬉しく思いました。多分あれは歴史上初めてのことだったでしょう。
こういったことが再び起こるかどうかはわかりませんけれど、私は、二度とあのような事態に誰も巻き込まれることのないように願っています。


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(トランコフが引き起こしたネット上での運動「メンショフをユーロへ!」に添えられていた写真)

S:他にも、2013年の国別対抗戦で、肩にひどい怪我を負ったことがありましたね。それは非常に悲劇的なことではありましたが、しかしあなたはそれから立ち直り、同シーズンの欧州選手権では、選手生活最高の成績となる銅メダルを獲得することができました。


M:なんといっても、あの頃はまだ若かったです。そして今、私は年寄り呼ばわりされることにとても嫌気がさしています。
当時、ジャンプは元に戻ったのです。しかし、私にとって難しい問題であったのは振り付けの面でした。絶えず片手にのみ重点をおくような構成にする必要がありました。現在はもう片方の腕にも怪我を負っています。
ジャンプは今もって何の問題もありません。クワドトウループもクワドサルコウもね。
しかし、若手に道を譲るべきである、というプレッシャーもまた、スケートを続けるか否かの選択に大きな影響があったのは確かです。


S:どのような野望を持って、コーチの道に踏み込みますか?あなたが選手として勝つことができなかったから生徒を勝たせてあげたいと?


M:もちろん、あらゆるコーチはそういった目標を持って、自らの教えるアスリートとともにオリンピックでの勝利を目指しているでしょう。
実は、私は既に長いこと教えることは始めているのです。もちろん私自身が現役でスケートをしていましたから、特に誰を担当して大会に連れてゆく、ということはありませんでしたけれども、3~4年ほど教えている女子選手がいます。
ですから、とても楽しみだし興味深いのです。私は、試合の準備に関して、自分の経験を活かしてみようと考えています。これが役立つと良いのですが。
まずは小さい子供たちを教えることから始めて、そして次は・・・。様子見ですね。
私は、私のコーチたちと練習を積んできた時になしたかもしれない失敗をしないようにしたいと思っています。
残念ながら、私の人生はずっと「運」とともにありました。私に携わったコーチたちは、私の場合で学んでいったことでしょう。いかに準備し、いかに教育し、そしていかに技術を身につけさせるか、をね。


S:しかし、おかげで今ではあなたはあらゆることを知っていますよね?


M:すべてを知ることは不可能です。けれど私はこれからもどんどん新しいことを学んでゆきたいと考えています。
そして ―さっきも言いましたが、もしかしたら1年後に還ってくるかもしれませんよ!


=====ロシア語本文=====


++++++++++
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メンショフと、彼の人生のパートナーでもあるマリア・アルテミエワとの練習風景。リンクでは今日もこのような光景が見られるのでしょうか・・・




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メンショフはTESに挑む ―スケートアメリカ男子


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さて、いよいよスケートシーズンも本番、グランプリシリーズスケートアメリカが行われました。
スケートアメリカリザルトページ

まずは、試合の流れがわかるように、SP,FS後半グループの通し動画を載せておきます。本当は、TV放映もこのようにして欲しい・・・・

2015 Skate America Men SP Group 2 Full Version (アーロン、ピトキーエフ+第2グループ)


2015 Skate America Men FS Group 2 Full Version (ブラウン+第2グループ)



その中で、今回は(今回も?)コンスタンチン・メンショフをフィーチャーして書いてみたいと思います。

SPは昨年の継続。ジャンプ構成は
4T-3T、4S / 3A できています。



クワドは2つとも加点付き。特に4T-3TコンボはすべてのジャッジがGOEプラスをつけました。地上波放映で佐野稔さんが彼のジャンプにエキサイトしまくりだったのをご覧になった方も多いでしょう。
そして、GPS参加メンバー最年長(32歳)でありながら、このSPのテクニカルスコアが参加選手中トップだった、というのも彼のすごいところです。また、このプログラムでは昨年からコンスタントにステップでレベル4をとっている、というのも彼の注目すべきところ。4Sを入れるようになってから、ステップを特に強化して単独ジャンプのサルコウがトリプルになってしまっても少しでも点を取りこぼさずSPで上位につけられるように、との配慮だと思われます。
けしてスケーティング巧者とはいえない彼が(いや、彼比でSSは上がっていていますが)、レベル4を取れるというところが「やることをしっかりやれば点数は上がる」という新採点システムの特徴だと思います。

そして、FS。


彼のFSの構成は
4T-3T 4S 3A 3Lz CCoSp StSq / 4T 3A-2T 3Lo-2T-2Lo 2A FSSp ChSq FCCoSp
となっているわけなんですが、これはハーフループコンボを持っていない彼にとって、冒頭の4T-3Tが入らないと、途端に黄信号が点ってしまう構成なんですね。後半3Aのセカンドを3Tにリカバリーしないと3連を本来の形で入れられない。今回もコンボ券を使い切ることができず、TESを落としてしまいました。ハーフループからの3Fの3連を持っている宇野とはそこが対照的です。
今回の試合はジャンプの調子があまり良くなかったようで、軸がぶれてのジャンプが目立ちました(SPの3A、FSでの4S(転倒)など)。特にSPでは現地の方によると練習の際全くといっていいほどクワドが入っていなかったそうですが、ここ一番で決めてきたのはさすがです。ただ、時間が長いFSともなるとやはり年齢的なものが出てきてきつくなります。
昔、五十嵐文男さんが解説で
「転倒は選手にとって非常に消耗するんです」
とおっしゃっていたことがありましたが、今回は2つ目のサルコウの転倒が最後まで響いたように思われました。体力とスタミナのある若手なら、転倒上等で高難度ジャンプをガンガン入れてもいいのでしょうが、やはり彼はそうはいかない。昨年からFSに3クワドを組み込む選手がぼちぼち出てきましたが、彼らを見ていて思うのは、やはり3クワドは足にくるなー、ということです。特に1つでも失敗があるととたんに響きます。これはスケーティングに定評のあるフェルナンデスやブレジナにとってもしかりです。

メンショフは、シーズン初めのインタビューで、
「他国の選手に比べ、スケーティングその他の面(所謂PCS)で自分が劣っているのはわかっている。だからこそ後半のクワドをはじめとするTES面で攻めていく」
というような事を言っていたのですが、今年のこの構成でまさにそれが現れている気がしました。

そして、まさにそれが予言のようになったのがこの大会だったかもしれません。SPも、FSも、メンショフは滑走順が日本の宇野の次でした。正直、私はこの滑走順を知って頭を抱えたんですが(笑)

この2人は非常に対照的なスケーターだと思います。まさに王道、というかすべてのエレメンツにおいて質が高く、トータルパッケージという感じの宇野と、良くも悪くも個性的なメンショフ。誤解を恐れずに言えば、宇野の後、というのは若干メンショフに不利に働いたかもしれません。それでも、メンショフがTESでガンガン行くことができていれば、台乗りは可能だったかもしれないのです。しかし、いかんせんジャンプは飛び道具であるとともに水物です。彼は今回その得意なTESで攻めきることができなかった。
その結果がこの総合5位、という成績です。

そしてEX。


FSの曲の一部を使っています。後半バテてきても、曲が後押しをしてくれる、と言っていたそうなので、よほど気に入っているのでしょう。高難度のジャンプは入っていませんが、体の動きによる表現、しっとりとしたベテランならではのものが出せていると思います。
彼の第2戦はGPS最終戦ともなるNHK杯。なんとかリベンジを果たして欲しいと思います。


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アサイン発表!メンショフさん、おいでませNHK杯へ!―SP集


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久しぶりのブログの更新になります。実は手を怪我してしまいまして・・。左手だったので幸い日常生活にはさほど不自由はなかったものの、キーボードが打てずに難渋しました。やっと治ったので。

そうこうしてる間にスケート界にもいろいろとありました。様々なショー、ルール変更の発表、GPSのアサイン発表・・・
もう細々としたことはみなさん書いてくださってると思うので、私はいつもどおりマイペースでいこうかと。
とにかく嬉しかったのはメンショフ、アルテミエワの揃ってのNHK杯派遣ですね。
何故“揃って”なのかはこちら→GPS最強カップル ― メンショフさんとその彼女 フランス杯SP
特に、マーシャは昨期のGPSの成績がいまいちだったので、枠があるかどうか心配していたのですが、1つでももらえてよかったです。
そしてメンショフ。昨日ツイッターで選手の年齢の一覧表を作ってくださっていた方がいたのですが、なんと今年彼は32歳!もちろんGPSメンバーの中では最年長です。確かソルトレイクシーズンのトッドが31歳だったと思いましたから、歴代でも最年長になるのかな。そして、彼の凄さの1つは、GPSに初出場したのが27歳の時であるにも関わらず、以降毎年出場し続け、SBを更新している、ということです。
メンショフの成績一覧
そんな彼の特徴がよく現れているのが個性的なプログラム作りなのですが、特にそれが象徴的なのがショートプログラムです。曲から思いもかけない発想をしたり、びっくりするような演出があったり。メンショフの名前は知らなくとも、ああ、あのプログラム知ってる!というのはよくあるんじゃないでしょうか。ということで彼のSP特集を組んでみました。(演技はGPSのものに限っています)

初出場となったのは自国枠で出場したロステレコム杯。この年はこれ一試合でした。ステップから入る3Loがダブルになってしまっていますが、実はこれ、クワドループを狙ったんじゃないかと思っています。同時期に上がった彼の動画で、同じ入り方をしたクワドループの成功動画があるのです。もし成功してたらセンセーショナルだったろうになぁ、残念。

2010 ロステレコム杯 SP (27歳)




翌年のNHK杯。そう、「イカ」で有名なプロですね。これで彼を知った方も多いのではないでしょうか。それほど印象的なプロでした。
この年からステップからのジャンプを3Lzに変え、コンボのセカンドも3Tに挑戦し始めます。そして、地味にすごい、と思うのはしょっぱなの3Aによっぽど自信があったのだな、ということ。アクセルを降りたところでジャッジの方を向き、ばっと上着の胸を開いてエイリアンを出す振り付けになっているので、ジャンプに失敗があったらプロ自体が台無しになってしまいます。実際、国際試合ではミスなしだったんではないかな。

2011 NHK杯 SP (28歳)




そして次の年のピナ・バウシュ「踊り続けるいのち」から、「谷間の百合」。
これも印象的なプロでした。この年から4T-3Tのコンボが磐石になってきます。SAで3Lzがダブった以外、公式戦のSPではジャンプミスなしだったのではないでしょうか。
そして、男っぽさとも王子様っぽさとも中性的な妖精っぽさとも違う彼独特の魅力が強く出てくるのもこの頃からだと思います。
そしてこのロステレコム杯、SP2位だったのですが滑走順が早かった彼はそれほど高順位だとは思わず、プレカンの始まる時には帰って練習をしていて、慌ててスタッフが呼びに行った、という逸話があります。まあ、自分の後にチャン、小塚、デニス、織田、ブレジナ、というメンバーがいたわけですからわからんでもない(笑)
プレカンに遅刻して現れ、「ダメじゃん」って感じにチャンに突っ込まれてる(?)のが下の写真です。
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2012 ロステレコム杯 SP (29歳)




とうとう三十路に乗ったこの年、彼が選んだテーマは「天地創造」。ミケランジェロの壁画「アダムの創造」の一部をモチーフにした印象的な衣装でした。
ただ、国別対抗戦でのFSの転倒による負傷で出遅れ、ミスが出がちだったのが残念です。ラストのジャンプ部分で無音状態になるところがあって、そこにジャンプがバシッとハマるととても素晴らしかったのでしょうが、なかなかそれができなかった。
そして、ナショナルからはSPにクワド2本、の挑戦を始めます。このシーズンでは成功なしでしたが・・・

2013 ロステレコム杯 SP (30歳)




前シーズン末から挑戦を始めたSPクワド2本に、国内戦であるパニン・メモリアルで成功して優勝を飾ると、GPSでは安定して2戦とも成功。ステップレベル4も獲得。これは4Sが3Sになってしまった時のために、少しでも点数を上積みしておこう、とステップの強化も図ったのだろうと思われます。特に見事な演技だったのがエリック杯。本人は「この演技で90点台に乗せられなかったのは残念」と言っていたそうですが、確かにその通りだと思います。

2014 エリック杯 SP (31歳)



こうしてまとめてみてみると、普通なら引退する選手もいるような年齢で第一線に出てきて、それだけでも驚異なのに、ジャンプ構成やスケーティングスキルなど、年々進化しているのに驚かされます。
ちなみに彼のベストスコアは、SPが'14年のエリック、FSが'14年のユーロです。


以前プログラム作成についてのインタビューで、「曲の選択、振り付けのアイディア等はコーチのルカヴィツィンと振付師のグリンカ女史と相談して行い、ステップシークエンスに関してはモロトフが手伝ってくれる」と言っていたので、かなり彼自身の意思も強く入っているものと思われます。また、グリンカ女史は昨年のレオノワのSPを見てもわかるとおり、個性的でコンテンポラリーな動きを得意としているようなので、彼にあった振付師だった、と言えるでしょう。

国別対抗戦が終わった頃に出たコーチのインタビューでは、プログラムはほぼ完成していて滑り込むだけ、あと、だいたいこの時期に毎年メンショフは新しい靴を慣らすのだが、今年はそれが非常にうまくいっていて、既に新しい靴で3Aもクワドも跳んでいる、ということで非常に順調に来ているようです。楽しみですね。
アサインも初戦と最終戦、ということで、疲れには問題ないでしょう。

おそらく、彼のシーズン初戦はチャレンジャーシリーズのネーベルホルン杯になるのでは、と思われます。その前に9月の第2週にテストスケートがありますので、そこで彼の新プロの概要がわかると思います。

とにかく、楽しみです!




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【シーズン回顧・そして来期へ】コンスタンチン・メンショフのこれから―


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写真は、ロシアンナショナルでSPの滑走を終え、後半グループの選手たちを見ているメンショフとモロトフコーチ(左)です。
細身のようですが、さすが現役のアスリート、腕の筋肉がすごいですね。

さて、このメンショフにとってはこのシーズンは大きな出来事が起こりました。

・まずは、31歳過ぎてのSPクワド2本挑戦。これは国内戦のパニン・メモリアルで成功させてから、ほとんどコンスタントに降りていました。特に素晴らしかったのがエリック杯のSPです。

Konstantin Menshov. 2014 Trophée Éric Bompard SP 87.47


そして、FSは「戦場記者へ捧ぐ」をテーマにしたパフォーマンスでしたが、特に欧州の記者たちからはウクライナ紛争に絡めて政治的な意見を引き出そうとされ、だいぶストレスになったようです。
そして、もう一つこのFSで彼を苦しめたのは、今期から採用されたダブルジャンプの回数制限でした。特に彼はセカンド・サードジャンプもトウループでしたから大な手直しをしなければならなかった。
セカンド以降にループジャンプを入れるか、ハーフループ(-1Lo)を入れた3連を組むか、コンボ券を使い切らずに置くか・・・。
テストスケートでは3連のところで3S-2T-2Lo,3S-1Lo-2T(2Sだったかな?)も試みて降りてはいました。

実際彼はこのエリック杯でコンボのキックアウトで台のりを逃しています。
Konstantin Menshov. 2014 Trophée Éric Bompard FS 145.75

またロシア選手権のFSでもジャンプを跳びすぎてキックアウト、3位の座をアジヤン・ピトキーエフに譲りました。

・そして、彼のこれからの道を変えるかも知れない、のがマリア・アルテミエワの振り付けを行ったことです。
マリアのバイオ
コレオグラファーの欄に、オルガ・グリンカ女史とともに、コンスタンチン・メンショフの名前が。
以前はグループの子供たちに降り付けたことはあったが、本格的なコンペプロは初めて、ということでした。
GPSクラスの選手の振り付けは初めて、ということですね。このプログラムはコスチュームも斬新で、「彼シャツ」と言われて有名になりました。マーシャがジャンプの調子がイマイチだったため、放映される機会が少なかったのが残念です。
マリアのロシア選手権

やはり、彼女をいかに綺麗に魅せるか、ということに心が割かれていると思いました。そして、PCSでも振り付け、表現関係の分野での点数が結構高くもらえていたので、「振付師・メンショフ」としての評価もそれなりに高かったと言えるのではないでしょうか。

ただ、ロシアンナショナル以降、続けていくのか、やめてしまうのか、そういった情報が全く入って来なくなったので本当にハラハラしました、このまま辞めるんではないだろうか・・・。そうこうしているうちに、

「来季に向けて準備をしている、音楽のアイデアも出来ている。来シーズンに向かってゆくのみだ。国別は他人事と考えている。辞退者が出るとは思えないからね。とにかく来期にいいプロクラムを作れるようにしたい。」
というコメントがあり。。。。

ルカヴィツィンコーチによれば今はニューヨークに滞在中、月末にはサンクトに帰り、少しクールダウン、それからラトビアの合宿、スウェーデンキャンプと続くようです。

また、メンショフはいつもこの時期新しい靴を慣らすそうですが、それが今年はとてもうまくいっていて、既にトリプル全種、加えてクワドも跳べているそうです。


::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

そして、メンショフのこれからのスケジュールですが・・・・昨年を参考に予測を立ててみたいと思います。

現在ルカヴィツィン組はニューヨークに滞在の模様です。
5月末にサンクトに帰り、基礎練、そしていつも行っているラトビアキャンプ、スウェーデン合宿、でだいたい体を作り上げ、ニースにバカンス、というのがパターンです。そして・・・・

9月(1週、2週ころ)テストスケート (ナショナルメンバーほぼ全員)

9月中旬 ロシアカップ第一戦(サマーラ)

9月末 CSネーベルホルン杯

10月初旬 CSオンドレイ・ネペラか CSフィンランディア杯のどちらか。
ただし、日程がかなりきついので、フィンランディア杯に出た場合は

10月初旬のロシアカップ第2戦(ヨシュカル・オラ)をスキップの可能性も。

GPSがスケートアメリカに当たらない場合 パニン・メモリアル(昨年はこの大会で初めてSPクワド2本を成功させ優勝しました)
      
GPS×2試合

12月 GPF(出られれば)
     ゴールデンスピン(ザグレブ)  

12月末ロシア選手権


とにかく、
ステイヘルシーで頑張ってもらいたいものです。


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メンショフ「平昌五輪に向けてプルシェンコと戦うことも厭わない」 ―ゴールデンスピン男子


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さて、ゴールデンスピンの男子を・・・・と思っていましたらツイにメンショフの記事が。まさか怪我でも?と思ったらさにあらず、えらいアグレッシブなインタビューでした。

「もうそろそろやめ時じゃないか、と言われ始めて5年が経ちます。しかし、私はまだこの競技に対して情熱を失っていないし、キャリアの中での最高の成績(昨年のユーロ3位のことか?)は30歳を超えてから到達したものです。平昌五輪までの間にはこのフィギュアスケート界にとどまり、その切符を争うためにはエフゲニー・プルシェンコと戦うことも厭いません。
TEBのFSでコンビネーションジャンプを跳びすぎてしまって台落ちしたことはもう気にしていません。試合において最も大切なことは、自分の感情の動きに関してしっかりと向かい合うことです。ザグレブでの大会(ゴールデンスピンのこと)で3位になったのは、ロシア選手権に向けていい調整になりました。ロシア選手権では、SPでクワド2本、FSでSPと同じ種類の異なるクワド2本、4本のクワドを跳ぶ予定にしています。5本目のクワドには挑戦していません。ちょっとハードすぎますからね。」


という感じかな。FSの2本目のクワドを4Sにして、その分4Sの練習量を増やし、SPでのクワド2本の成功率を上げる、という作戦なんでしょうか。

メンショフの場合、4Sが決まらないとSPでかなり出遅れてしまいますから。

さて、ゴールデンスピンです。

男子台乗りメンバーは

1位 デニス・テン
2位ミハル・ブレジナ
3位コンスタンチン・メンショフ


となりました。
陛下と殿下と報道記者の表彰台ですね。

リザルト
SPリザルト
SPプロトコル
FSリザルト
FSプロトコル


ここで、私的に楽しみなのがフリー5位になったモリス・クヴィテラシヴィリです。クワド3本、それも1本は後半に組んだ構成。ただし彼はアクセルが超のつくほど苦手w
しかし、これが入れば、間違いなくロシア選手権の台風の目になるでしょう。楽しみです。

しかし、男女ともこれだけ豪華なメンバーでコルピ以外動画が残ってないっていうのはなあ・・・・
来年からはよろしくお願いしますよ、結局チャレンジャーシリーズでライストもオンリザもなかったのはここだけじゃないかな。

あ、そして男子でメンショフが3位に入ったので、メンショフ&アルテミエワのカップル表彰台が実現しました。この2人、海外試合でのカップル表彰台は2度目(前回は昨年のニース杯)ですが、両方とも女性上位なんですね、今回はアルテミエワは2位でしたから。

というわけでラブラブな2人。ロゴノフのインスタからです。→http://instagram.com/p/wWg35jp44y

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メンショフ、安定の2クワド パニン・メモリアル優勝(1大会4クワド!)


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パニン・メモリアルはFSが行われ、女子はレオノワ、男子はメンショフの優勝で終了しました。

このメンショフのフリーのテーマは「真実を伝えるために命を危険にさらす従軍記者に捧ぐ」ということでした。
事実と真実との狭間で苦悩し、その中で流されることなく必死に文字を綴ろうとする一人の人間であろうとする記者、というイメージが垣間見えて私はこのプログラムがとても好きです。これはぜひ直接観戦したいなぁ。


こちら→男子FSプロトコル

ジャンプミスで目立ったところといえば、3Lzのはずがダブルになってしまったこと、ラストの2Aがシングルになってしまったことですね。
そして、ここで重要なのは、このプログラムの予定構成では、2本目の3Aが3連のコンビネーションになるはずなのですが、セカンドの着氷が乱れて2Loが付けられなかった。昨年まででしたら、次のコンボの3Lo-2Tに2Tをつけて3連にしたと思うのですが、今年からのルール変更でダブルジャンプにもザヤックルールが適用されるようになったので、ここで2Tをつけるとノーカウントになってしまうため、あえて跳ばなかった、というところです。ノーカンを避けかつ3連にするには2Loをつければよかったわけですが、彼がサードジャンプで2Loを練習し始めたのは今年から。セカンド以降のループはトウループよりずっと難しいのです。
そして、プロトコルにマイナス1をつけたジャッジがいたように、若干着氷が乱れたのかもしれません。ただ、彼なら2Tは付けられたはずだと思うので(お手つきやオーバーターンしても2Tなら付けちゃえる人ですから)ここは安全策を取ってあえて跳ばなかった、と考えたほうがいいでしょう。素晴らしいジャンプ脳です。


そして、ついにクワド2本を成功させたSP。


こちらが→男子SPプロトコル

とにかく最初の4T-3Tにジャッジが全員加点をつけている、それもプラス3をつけているジャッジが1人いる、というところがすごいですね。
知人が「メンショフさんの4Tコンボって、斬鉄剣みたいだよねぇ」
と言っておりましたが、まさに言い得て妙だと思います。
そして4S。マイナス1のジャッジが2人、プラス1のジャッジが1人。ほんの少しオーバーターン気味になったのを取られたのかな。
今シーズンはどの大会を見ても、ジャンプの着氷に関しては男女問わずかなり厳しく見ているように思います。
そして、着目すべきはステップ!レベル4がついたのに加え、1人のジャッジがゼロだった他は、全員が加点をつけました。
今年のSPは、クワド2本構成を鑑みてステップからのジャンプをサルコウにしていて、これがトリプルになってしまった場合基礎点が低くなってしまうため、こういったところでしっかり強化してるんだと思います。

今シーズンに入ってからのインタビューでは、特に目標、とするものを語らず、「昨年の自分を越えること」とくり返し言ってきたメンショフ。
プロフラムのテーマについて語った時のこの言葉が非常に印象的でした。

「私は観客のために滑っていて、それが一義的なことです。結果は重要だけれども、あくまでも二次的なものといえる。私の滑りが観客に気に入ってもらえたなら、ジャッジにも高く評価してもらえるでしょう。」

彼の初戦はスケートカナダ。カナダの観客たちは、そしてジャッジたちはメンショフ記者にどういう判断を下すのでしょうか。楽しみです。


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プロフィール

Dora Quadski

Author:Dora Quadski
確かにフィギュアはジャンプだけじゃないですが・・・でも、やっぱりジャンパー・タイプのスケーターが好きです。
最近応援しているのは、ロシアのセルゲイ・ヴォロノフと、2009年に国別で来日した際に惚れ込んだコンスタンチン・メンショフです。
日本では小塚崇彦君、町田樹君を絶賛応援中!
 
他に、 『スター・トレック』(特にTOS 、TNG)も大好きです。
中でも、P・スチュワート扮するピカード艦長の大ファンです。もちろん、P・スチュワート自身も!
ただ、性格的にはヴァルカンに憧れるクリンゴンって感じかな(笑)ウォーフとサレックに惚れてますw。

そうです、わたしはトレッキー&シャーロッキアンなのです(笑)

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